2010年10月の記事


「忌み言葉」
東京都葛飾区亀有はマンガの舞台となったことから今や全国区の地名ですが、ここはその昔「亀梨」という地名でした。
「梨」が「無し」に通じることから「亀有」の名となったそうです。

 忌み言葉と言って、このようなケースは多々あります。果物の梨にも、同じような理由で「有りの実」などという呼称が存在します。

 お祝い事は「おしまい」とはいわずに必ず「お開き」と言い、お正月の鏡割りもそうは言わず「鏡開き」と言うのも、良いイメージを持つ言葉に直された結果です。

 ギャンブルで負けた時に「お金を摩る(する)」と言いますが、「スルメ」のスルは「摩る」に通じるとして「アタリメ」に言い換えられ、シネマのシネを避けて「キネマ」という言葉もあります。
同じように刺身や切り身の場合も「刺」や「切」の切腹に通じるイメージが避けられ「お造り」という言葉が生まれました。

 鉄という字は「お金を失う」と書くため、社名ではあえて旧字体の「鐵」などが使われたりします。
ちなみに「鐵」という字は「金の王なる哉(かな)」とも読めます。
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「紅葉の湖」
中善寺湖

街中の木々にも僅かながらも紅葉が見え始めていますが、そろそろ紅葉シーズンの到来です。
赤や黄色に色づいた木々が水面に映る光景は特に美しく「湖」へ出かける人が多くなります。

 少し前、『紅葉を見に行きたい湖』というアンケート調査を目にしましたが、以下のようなランキングとなっていました。

   1位 摩周湖   (北海道)
   2位 十和田湖  (青森、秋田県)
   3位 富士五湖  (山梨県)
   4位 阿寒湖   (北海道)
   5位 中禅寺湖  (栃木県)
   6位 洞爺湖   (北海道)
   7位 芦ノ湖   (神奈川県)
   8位 琵琶湖   (滋賀県)
   9位 猪苗代湖  (福島県)
  10位 白樺湖   (長野県)


 尚、「実際に紅葉を見に行ったことのある湖」では、1位は山梨県の富士五湖(山中、河口、西、精進、本栖)で、2位は栃木県の中禅寺湖、3位は神奈川県の芦ノ湖と東京都心から日帰り圏内にあるところが上位にランクインしています。
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「バナナ」
 朝食は「バナナ」1本とコーヒー、これだけで出勤という方も多いようです。
一昨年の今頃、あちこちのスーパーで「バナナ」が売り切れとなっていました。
テレビなどのマスコミで、「朝バナナダイエット」が取り上げられ、朝にバナナを食べるだけで体質が改善して徐々に痩せることができる、さらに便秘や冷え性改善などにも効果があるという話が巷に広がり、注目が一気に集まったからです。

 マスコミの影響は非常に大きい訳ですが、現在では過熱感も冷め、気軽に手に入ります。
そのバナナには「カリウム」が豊富で、「食物繊維」や「フラクトオリゴ糖」、「マグネシウム」等が含まれています。
カリウムは血圧を抑える効果があり、脳梗塞や心筋梗塞、糖尿病の予防に効果があるそうです。

 また、マグネシウムは新陳代謝に欠かせず、食物繊維は消化を促進し、便秘改善に効果的。フラクトオリゴ糖には腸内のビフィズス菌を増やす効果があり、バナナを食べると大腸がんにかかりにくいという話しもあります。

 時間がない時にはすぐに食べられ、栄養豊富で美味。そして1本30円程度と安く、手軽に栄養補給できるバナナ。
本当にありがたい食材です。

 ちなみに、バナナの輸入先はフィリピンが圧倒的なトップで90%超を占め、次いでエクアドル、台湾と続きます。
国内産では、沖縄県が約50%、鹿児島県が約45%を占めているそうです。
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「女心と秋の空」
 高地の箱根では金色に輝くススキが穂を開き、低地では秋の桜と書くコスモスが見頃を迎えています。

 コスモスは繊細な見た目とは違い、しっかりと大地に根を張り、踏まれても薙ぎ倒されてもまた立ち上がり花を咲かせます。
そんな強い生命力を持つコスモスが、赤や白、薄紅色など、色とりどりに咲き誇る花で花畑を訪れる人をもてなしています。

 ところで、「女心と秋の空」か「男心と秋の空」か・・・その当否は別にして、秋の天候は変わりやすいと言われますが、関東にいて実際にそう感じることは案外少ないものです。

 天気が変わりやすいといえばいろいろな場所があるかと思いますが、京都もその一つで、晴れから突然の雨も珍しくありません。

 天気などに関して昔から伝わる語句は、実は京都を基準にしたものが多いそうです。
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「好きな季節・月」
秋は落ち着いた雰囲気がある季節ですが、その一方でたいへん賑やかな季節でもあり、「スポーツの」「食欲の」「実りの」「芸術の」「読書の」など、さまざまな言葉が冠されます。

 好きな季節は人によって様々ですが、NHKが以前行った調査では、好きな四季は「春」「秋」「夏」「冬」の順となっています。
春の支持率が高いのは、暖かい春を待ちこがれる思いの強さのあらわれです。

 また、同調査では月別の調査も行っており、4月と5月、そして暑気が後退し涼しい気候となる10月がほぼ同等の高人気となっています。

 季節の好き嫌いは地域や年齢によっても違い、60歳以上の高齢者層の方が秋(10月)を好む傾向があります。

 中年層(30~59歳)は5月が高い人気となっており、子供と過ごす5月の連休を重視しているためと見られます。

 若年層(16~29歳)になりますと、夏休みやバカンスのある8月の人気が高く、特に若年層の女性では開放感を感じる8月と、クリスマスのある12月の支持率が高いのが目立ちます。

 ちなみに中年層の女性では、8月と12月への支持は一気に落ち込み、4月と5月の春を除きますと、秋の10月を特に好むようになるようです。
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「柿」
 秋の味覚「柿」がそろそろ出回り始めてます。
『柿が赤くなれば、医者が青くなる』といわれるほど柿には多くの栄養素が含まれています。

 ビタミンC・カロチン・食物繊維・カリウム・タンニン(渋味の原因)などが豊富で、その他にも、ビタミンK、B1、B2、カロチン・ミネラルなどが多く含まれています。
『二日酔いには柿』ともいわれますが、ビタミンCとタンニンには血液中のアルコール分を外へ排出する働きがあり、豊富なカリウムには利尿作用があるからだそうです。

 良い柿の選び方は、「ヘタ隙き」でないものを選ぶということです。
「ヘタ隙き」とは果肉とヘタの間に隙間(亀裂)ができる現象で、虫が入る原因となります。
虫が入ると、その部分の色が熟れたように変色して、果肉が軟らかくなってしまいますが、その状態を「色虫実」と言うそうです。

 柿を選ぶ際には、ヘタが果実に張り付いているようなものを選ぶのがGOOD。
柿には4つの溝があり、その溝にそって切れば種を切ることはないそうです。
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「花粉症予想」
民間気象情報のウェザーニューズが、来春のスギ・ヒノキ花粉の飛散量の予想を発表しました。

 一般的な花粉症の主因となるスギ花粉の生産量は、前年の夏の天候、特に日照時間との関係が深い(光合成によって生産量が増えるため)と言われています。
また、飛散数の少ない年の翌年は飛散量が増える傾向があり(表年)、多く飛散した翌年は少なかったりと(裏年)、花粉の飛散量は年ごとに交互に増減する傾向が確認されています。

 ご存じのように今年の夏は記録的な猛暑となり、少雨で日照時間も長かったことに加え、来年は表年(統計的に多い年)にあたります。

 ウェザーニューズが花粉飛散量のもととなるスギの雄花の調査結果や上記観点を含め総合的に考慮して出した来春の飛散量は、全国的に今年の5倍、大量飛散を記録した2005年と同等か、それ以上になると予想されています。

 ちなみに、今春と比べた場合、最も飛散量が多いのが近畿で全国最大の10倍、関東・北陸・甲信・東海が7~8倍、東北北部・山陽が5~6倍、四国が6~7倍、東北南部・山陰が2~3倍、九州が3倍の見通しとなっています。

 なお、花粉症患者が増えると花粉症対策に使う費用が増大する(花粉症特需)一方、シーズン中は外出などが控えられるため個人消費全体としては減少する傾向があるそうです。
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「御飯のお供」
 家で食事をとる内食志向が高まるにつれ、このところ食べるラー油やつくだ煮、ふりかけなど「ご飯のお供」の人気が高まっているようです。
調理の手間がなく、これだけでご飯の美味しさが存分に味わえ、また栄養面でも役立ちます。

 先日、「お代わりしたくなるご飯のお供」というランキングを目にしましたが、上位にはチリメンジャコや梅干しなど日本ならではの伝統食品が並んでいました。
スーパーなどで売っている商品に比べると値段はやや高めですが、節約生活の中でささやかな贅沢が出来ることで人気を集めているようです。

●ランキング(日経調べ)は以下のようになっていました。


 1.加島屋「さけ茶漬け」          (新潟市)

 2.美山荘「花山椒ちりめん」        (京都市)

 3.花錦戸「まつのはこんぶ」        (大阪市)

 4.山一醤油製造所「あけがらし」   (山形県長井市)

 5.清左衛門「贅沢茶漬」       (兵庫県西宮市)

 6.万鐘「万鐘島ぶた黒糖肉みそ」  (沖縄県うるま市)

 7.紅梅園「鶯宿梅3年物梅干1級品」 (宮崎県都城市)

 8.倉崎海産「花瑠&花星」         (広島市)

 9.三嶋亭「牛肉しぐれ煮」         (京都市)

10.はれま「チリメン山椒」         (京都市)
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