2012年01月の記事


「節分」
 「1月は行く、2月は逃げる」と言いますが、本当に早いもので、1月も今日が最終日ですね。
そして、もうすぐ季節の分かれ目である「節分」(2月3日)を迎えます。
又、「寒中お見舞い」も小寒から15日目が大寒、大寒から15日目の節分迄を指すそうです。

 「節分」とは元来、「季節を分ける」ことから節分といいますが、現在では節分といえば立春の前日だけを指すようになっています。
しかし、季節の始まりを示す「立春」、「立夏」、「立秋」、「立冬」の前日はいずれも「節分」です。

 「節分」の夜にその年の恵方(吉神がいる方位)を向いて「恵方巻」を無言で丸かぶりすると幸せが訪れるといいます。今年の恵方は『北北西』ですが、巻寿司は「福を巻き込む」とされ、「縁を切らない」ために包丁を入れず、まるごと食べるのが良いとされています。
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「トイレの話」
 寒いとトイレに行く回数が増えますが、この生理現象は、暑い時期に比べ発汗が少ないことや、寒さによる膀胱の収縮などが影響しているそうです。

 ところで、英語ではトイレを「バスルーム」や「レストルーム」、「パウダールーム(女性用)」、「メンズルーム」、または「loo(ルー)」などと言い、「WC(ウォータークローゼット)」と表記したりしますが、日本語にも数多くの表現が存在しますね。(^.^)

 大昔は川の水を建物内に引き入れ、そこで用を足したことから「川屋」もしくは建物のそばにある「側屋」との言葉が生まれ、それらが語源となって「厠(かわや)」との言葉が使われるようになったそうです。
他にも「雪隠」や「東司」、シーシー十六のシャレで「十六」、「手水場(ちょうずば)」、「はばかり」、「御不浄」、「つきあたり」などの言い方もあります。
若者言葉の中には、公衆トイレのことを「ハムト」(ハム=公)という俗語もあるようです。

 また、接客業などではトイレに行く際にも様々な隠語が使われてきました。
例えば「遠方に行く」というのは比較的スタンダードですが、他にも下記のような表現があります。

 「レコーディングに行く」・・・レコーディング=音入れ=おトイレ

 「横浜に行く」・・・横浜の市外局番045=おしっこ

 「花摘みに行く」・・・もともとはトイレのない山などで使われた言葉

 「キジを撃ちに行く」・・・同上、男性の場合

 「10番に行く」・・・10はトイレのト

 「4番に行く」・・・4はシー、または店によっては4番テーブルが存在しないことから

 京の花街などで使われる「高野参りに行く」なども風情がある表現です。
また、トイレを意味する番号は業界などによって様々だそうですが、英語でも主に子供向けとして「No.1」は小、「No.2」は大というふうに番号をトイレの符牒に用いたりするそうです。
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「河豚(ふぐ)料理」
 「河豚」と書いて「フグ」と読みますが、今その「河豚」が旬を迎えているようです。
「豚」と書くのは体型の事を指すのではなく、フグは身の危険を感じると豚のような鳴き声を発することから「豚」の文字が当てられたそうです。

 また、「河」と書くのは古代中国では黄河など河川に生息していたためで、中国語でも「河豚」という呼び方を使っているそうです。

 「河豚」と言えば「河豚のちり鍋」、「てっちり」が有名ですが、語源は河豚の毒にあたったら死んでしまうため、ふぐそのものを「鉄砲」と呼び、「鉄砲のちり鍋」から促音化したそうです。

 「河豚」はそのうまさゆえ、昔は中毒死する人が多く、かの”豊臣秀吉”はふぐの絵を描いて「この魚食べるべからず」の高札を立てた禁止令を出してたそうです。
江戸時代には多くの藩が禁令を出し、河豚を食べて中毒死した者は、お家断絶を命じる藩まであらわれました。

 明治21年、時の総理大臣、伊藤博文公が山口・下関の春帆楼(しゅんぱんろう)で遊んだ折、当日はあいにくしけで、魚料理がありませんでした。
その旨を女将が申し入れましたところ、伊藤公は「馬関(下関)に来て、魚がないとは・・・」と皮肉りました。

 それではと、女将は打ち首覚悟で禁令の河豚の刺身を差し出しました。すると、伊藤公は「こんなうまい肴を食べない法はあるものか」と感激し、山口県にのみ禁令を解除したそうで、これが、河豚食解禁のきっかけです。
戦後になって、ようやく全国で食せるようになりましたが、こうした経緯を知って食する河豚はまた格別でしょうね。
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「好きな漬物」
胃もたれ気味になっている時など、炊きたてご飯に漬物と熱いお茶さえあれば食が進みます。
先日、その「好きな漬物」というランキングを目にしましたが、第1位はキムチです。

 キムチは、激辛ブームや健康食ブームを追い風にここ10年ほどで急速に日本の家庭に普及しました。
日本の漬物との大きな違いは、野菜と一緒に漬け込む材料の豊富さにあります。
トウガラシ、ニンニク、小エビに似たアミ、小魚、果物などを混ぜて乳酸発酵させ、アミや小魚にはたんぱく質、トウガラシには脂肪を燃やす効果のあるカプサイシンなどが含まれています。


 「好きな漬物」ランキングは以下のようになっていました。

 1.キムチ・・・・・白菜キムチ、大根キムチ、水キムチなどが有名

 2.たくあん漬け

 3.野沢菜漬け・・・長野県を代表する漬物

 4.しば漬け・・・・京都を代表する漬物の一つ

 5.らっきょう漬け

 6.千枚漬け・・・・しば漬けと並ぶ京都を代表する漬物

 7.福神漬け

 8.高菜漬け・・・・福岡や熊本など九州を代表する漬物

 9.べったら漬け・・大根のこうじ漬け

10.わさび漬け・・・静岡を代表する漬物


 一言で漬物と言いましても、数多くの種類がありますが、皆様のお好きな漬物は何でしょうか。
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「パンジー」
 パンジーは,スミレの仲間では花が最も大きく,イギリスやベルギー,フランスなどで盛んにに品種改良が行われ,たくさんの品種がつくられて来てます。
 
寒さに強く,早春の公園や花壇には欠かせない花ですね。

花の色には3色あり,別の呼び名はサンシキスミレ(三色スミレ)です。
パンジーが3色になったのは,天使がこの花に3度キスをしたためといわれています。

パンジーには,ほとんど香りがありません。
昔はパンジーにも,スミレと同じよい香りがあったのですが,多くの人がその香りを楽しむためにパンジーを摘んだため,神様に「私の香りをなくしてください」と祈ったところ,よい香りがなくなったという話があります。

パンジーの花言葉は『純愛、私を思ってください』だそうです。(^.^)
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「乾燥注意報」
 関東地方は35日振りのお湿りで、朝からみぞれ交じりの雨になってます。
 今から300年程前の江戸は、人口100万人を超える世界最大級の都市でした。
当時の家屋は木材と紙(襖や障子)で出来ていたため、ちょっとした火の粉が元で大火となることもしばしばでした。

 「火事と喧嘩は江戸の華」と言われたように火事は日常茶飯事でしたが、1657年1月18日に発生した「明暦の大火(振袖火事)」は死者数10万とも言われ、震災戦禍を除けば日本史上最大の火災となっています。

 明暦の大火があった旧暦1月18日は新暦でいえば2月9日頃となりますが、都心でも乾燥注意報の発令が34日間続いており、現在は非常に火事になりやすい状況です。

 ちなみに、乾燥注意報の連続記録は、1973年11月18日から翌74年1月21日までの65日間が過去最長で、次いで2010年12月31日から翌11年2月6日までの38日となっています。今回の連続発令日数は1995年11月25から同年12月28日までの34日間に並ぶ歴代3位の記録と
なっています。

 なお、乾燥注意報は、木材の乾燥具合を示す実効湿度が50%以下、または1日の最小湿度が25%以下になると予想される場合に出されるもので、本来が火災に対する注意喚起です。

 また、空気の乾燥によりインフルエンザが広がりやすくなっています。
「風邪に用心、火に用心」を心がけたいものです。
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「ヒラメ」
この寒い時期に最も美味しさが増すのが「ヒラメ」です。「寒ビラメ」とも呼ばれ、厳寒期の冷たい海水にさらされることで 身が引き締まり、脂の乗りが良いですね。
高たんぱく・低脂肪の食材であり、特に背びれと尻びれの付け根に当たる縁側(えんがわ)は寿司だねの中でも絶品であり、肌の若返りが期待できるコラーゲンが多く含まれています。(^.^)

 天然物は裏側がピンクがかった白色であり、養殖物にはまだら模様があるため、簡単に見分けることが出来ます。買う時は切り身が多いかと思いますが、身が透き通っているもので、切り口から水気、血液が滲み出てないものを選ぶのが良いそうです。

 ちなみに、カレイに似ており、『左ヒラメの右カレイ』と申します通り、背鰭(せびれ)を上にして目が左側にあるのがヒラメ、右にあるのがカレイです。
また、カレイに比べて口が大きく、鋭い歯があることでも区別できます。
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「鍋料理」
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 寒さ厳しい今の時期は鍋を囲む日が多くなります。
今冬は特に、東日本大震災の影響により、家族や身近な人との絆を確認・深めるツールとして鍋料理などでの団欒(だんらん)が見直されて、全国的にその機会が多いようです。

 ところで、ウェザーニューズが、昨年暮れから年明けにかけて「鍋事情」について調査し(有効回答1万6428人)、先日結果を発表してました。

 「ひと冬に何回くらい鍋を食べますか?」との質問に対する回答を見ると全国平均は11.31回で、県別では最も多いのが香川県の13.54回、最も少ないのが沖縄県の9.22回となっています。

 ちなみに、「一番好きな鍋の種類は?」との質問から、日本人の好きな鍋の種類は以下の順位となっています。

    1位 寄せ鍋         6位 おでん
    2位 キムチ鍋        7位 もつ鍋
    3位 すき焼き        8位 湯豆腐
    4位 しゃぶしゃぶ      9位 水炊き
    5位 ちゃんこ鍋      10位 豆乳鍋


 上記は全回答を合算しての順位ですが、仔細に見てみると岩手県ではキムチ鍋、福岡県と佐賀県ではもつ鍋がそれぞれトップになるなどの地域差が確認できます。
 
 尚、昨今は様々な鍋つゆが売られており、気軽にいろいろな鍋の種類を楽しむことができるようになっていることも、家庭での鍋の機会を増やしているのかもしれません。
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「鱈(タラ)」
 1876年(明治9年)の本日、東京で氷点下9度2分を記録し、東京が一番寒かった日だそうです。
日本の最低気温は1902年1月25日、北海道旭川市で観測された氷点下41度です。

 ところで、「魚」に「雪」と書いて「鱈」(タラ)。
字の如く、雪の降る季節に産卵期を迎え、味が良くなります。すり身の原料にするスケソウダラなどもありますが、単に「タラ」と言う場合は「マダラ」(真鱈)を指すことが多いです。

 タラは食欲が旺盛で、貝や小魚、イカなどを手当たり次第に食べます。
実際に食べ過ぎが原因で胃潰瘍(かいよう)にかかる魚もいるといいます。
この大食いの性質から「鱈腹(たらふく)」という当て字が生まれたそうです。(^.^)

 身は脂が少なく柔らかな白身で、たらちりなど鍋物にして食べるのが一般的です。
世界でもタラはポピュラーな魚で、揚げたタラにフライドポテトを添えた英国の「フィッシュ&チップス」は有名です。

 ちなみに、「スケソウダラ」は水分が多く、鮮度が落ちやすいため、かまぼこやちくわなど加工品の原料になることが多いようです。
また、身よりも雌(メス)の卵巣を塩蔵した「たらこ」や唐辛子で漬けた「からし明太子」の方が馴染み深いです。
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「変わりつつある暮らしの言葉」
 年月の移り変わりとともに日常使われる言葉も次第に変わってきています。
例えば、着物文化に欠かせない「衣紋掛け」(えもんかけ)が洋服文化の浸透につれて「ハンガー」と呼ばれるようになり、「下駄箱」(げたばこ)が「靴箱」となっています。

 「変わりつつある暮らしの言葉」という特集を以前に新聞で見かけましたが、感慨とともに懐かしささへ覚えました。その中から、以下にて一部ご紹介したいと思います。


・字引   → 辞書      ・筆箱       → ペンケース
・アベック → カップル    ・とっくりセーター → タートルネック
・庭いじり → ガーデニング  ・バンド      → ベルト
・流し   → シンク     ・魔法瓶      → ポット
・寝間着  → パジャマ    ・コップ      → グラス
・ズボン  → パンツ     ・下着       → インナー
・チャック → ファスナー   ・クーラー     → エアコン

・お勝手  → 台所    → キッチン 
・パーマ店 → 美容院   → サロン
・ジーパン → ジーンズ  → デニム
・乳母車  → ベビーカー → バギー


 ちなみに、一昔前まではパンツと言えば、感覚的に下着というイメージがありましたが、最近の若い世代の間ではズボンのこと。下着のことは、インナーという人が増えているようです。
どうやら年月の移り変わりと共に確実に言葉の使い方も変わってきているようです。
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「鏡開き
明日はもう「鏡開き」ですね。
ご存知の通り、「鏡開き」とは、正月の20日ないし11日に、正月中飾っておいた鏡餅を割って、雑煮やお汁粉にして家族一同で食べる儀式です。

 そもそもは江戸時代に将軍と大名、大名と藩士たちが年頭に際して主の鏡餅を分け合うことによって主家の繁栄を祝福し、主従関係を固める意味合いがあったそうです。
刃物で切るのは切腹を連想させるため、手で割ったり、木鎚で
砕いたりしますが、「切る」という言葉を避けて「開く」という縁起の良い言葉を使っています。

 これを私たちの家庭にあてはめてみますと、家庭での家族間の結束を密にし、繁栄を祝福するのが鏡開きということになりそうです。
元々は1月20日に行われていましたが、徳川家光が亡くなったのが20日(慶安四年四月)であったため、1月11日に変更されて現在に至っています。
今でも1月20日に行う地方があるほか、京都では1月4日に行われているそうです。

 ちなみに、大小2つ重ね合わせるのは、月(陰)と日(陽)を表し、福徳が重なって縁起がいいと考えられたからだそうです。また、鏡餅を飾るのは12月28日が最適とされていますが、「八」が末広がりで良い数字とされているからです。
大安を選んで供える地域もあるようです。
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「心に残る名言」
 世の中で、努力することほど大事なものはない。

 才能も努力にとって代わることはできない。

 この世は才能がありながら成功しない人で溢れんばかりだ。

 天才も違う。報われない天才などほとんど言い古された決まり文句だ。

 教養も違う。教養ある落伍者も星の数ほどいる。

 すべてに通用するのは、ただ努力することと決断することだけだ。


                カルヴィン・クーリッジ大統領


*ジョン・カルビン・クーリッジ ( 1872年7月4日 - 1933年1月5日)は、
 アメリカ合衆国の第29代副大統領および第30代大統領。
 在任期間は1923年8月3日から1929年3月4日。

 無口で「寡黙なカル」と呼ばれた。
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「寒の入り」
今日は二十四節気の「小寒」。
小寒はいわゆる「寒の入り」で、大寒(1月21日)を挟み、節分(2月3日)までの約1か月間は「寒(かん)、寒中(かんちゅう)」と呼ばれ、1年で最も寒い時期にあたります。「寒中見舞い」を出すのもこの時期です。

 ところで、今度の月曜日は「成人の日」です。

 総務省が昨年末に発表した人口推計によりますと、新年を20歳で迎えた新成人は前年より2万人少ない122万人(男性62万人、女性60万人)で、減少は18年連続、過去最少記録の更新は5年連続、日本の総人口に占める割合は0.96%となっています。

 ちなみに統計をさかのぼれば1968年以降、新成人の過去最高は、いわゆる第1次ベビーブーム世代が20歳を迎えた1970年(昭和45年)の246万人で、その半数を今回初めて下回りました。

 なお、辰年生まれの人口は1022万人(年男は496万人、年女は526万人)で、総人口の8%を占めますが、十二支別では10番目となっています。
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NHKスペシャル「常識への挑戦」
昨日午後9時00分~放映されたNHKスペシャル、
僕には今年を予測する上で”蒙を啓く”番組でしたね。

「平成に入り20年以上も混迷から抜け出せない日本経済。
さらに、この1年は大震災と原発事故による「ニッポン」ブランドの失墜、
超円高による輸出産業の苦境、多額の負債で財政出動がままならない国…
といった逆風が吹き荒れ、閉塞感はかつてないレベルに達している。
私たちはいったいどこに活路を見いだせばいいのか?

番組は、この難題に真っ向から挑み、『常識への挑戦』をキーワードに
進んで行きます。

・「円高で仕事がなくなる」というのが常識。
 しかし、円高を成長のチャンスに変える逆転の発想があった!

・「日本はアジア勢に市場を奪われる」という常識。
 しかし、他の追随を許さないニッポンを再建するアイディアが登場!

・「日本の未来は経済成長にかかっている」という常識には、
 経済成長は必要ないという驚きの提言が!

・もう一つ、地方は高齢化、耕作放棄地の増大等で衰退すると言う常識。
 地方は”宝の山” 都会との格差が解消されてゆくと言う動き!


2012年元日に当り、世界の荒波の中で日本がこれから力強く生き抜いてゆく
数々の方策が提示されています。

興味・関心をお持ちの方は1月4日(水)午前0時10分~再放送されるので
ご覧下さい。
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