「創作四字熟語」
住友生命保険が、毎年恒例となっている「創作四字熟語」の
優秀作品・入選作品を発表してますので、いくつかをここで
ご紹介したいと思います。


 『銀勇四人』(吟遊詩人) リオ五輪で男子400mリレー銀メダル


 『新都多難』(前途多難) 小池都政、五輪会場や豊洲移転問題で


 『英欧分離』(兵農分離) 英国が国民投票でEU離脱を決定


 『安倍驚管』(阿鼻叫喚) 安倍首相が土管からサプライズ登場


 『投打無双』(当代無双) 日本ハムの大谷選手が投打二刀流で大活躍



 今年で27回目だそうですが、毎回秀作ぞろいで感心させられます。
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 今が旬の牡蠣(カキ)
今日、この頃と気温が下がってきますと、鍋物を食べる機会が増えてきます。

 今が旬の牡蠣(カキ)は鍋物の定番の具材の一つですが、「生食用」と「加熱用」の違いがあるのを御存じでしょうか?

 鮮度の違いと思っている人も多いようですが、実際には鮮度とは関係がなく、養殖している海域によって区別されているそうです。

 生活排水や工業廃水が流れ込まず、かつ水質検査など各種検査を行い、特定の物質が規定量以下で安全性が高いと保健所が指定した海域で養殖されたものが「生食用」となります。
それ以外の海域で獲れたものが「加熱用」となるそうです。

 牡蠣は毎日300リットルの海水を取り込み、ろ過して成分を吸収し成長します。
それゆえ、沖合のキレイな海で育った生食用の牡蠣よりも、山や河川から流れ込む栄養分やプランクトンが豊富な河口や湾内で育った
加熱用の牡蠣の方が旨み成分が多く味が濃いとも言われます。

 生食用の牡蠣は水揚げ後、2~3日かけて紫外線殺菌海水で洗浄し、牡蠣に含まれた菌を除去してから出荷されます。
この処理があることによって身が痩せたり、旨み成分を減らしてしまう可能性があります。

 一方の加熱用の牡蠣は、加熱調理(中心温度が85度で1分以上の加熱)によって菌やウイルスを除去することを前提にしており、水揚げして殻をむいて滅菌海水で洗った程度で出荷されます。
従って、水揚げしたばかりの栄養豊富な状態に近いのは加熱用の牡蠣ということになります。

 また、牡蠣などの二枚貝はかなりの確率でノロウイルスを保有しています。
牡蠣による食あたりのほとんどはこのノロウイルスが原因だそうです。
だから、加熱殺菌を前提としている加熱用の牡蠣を生で食べてはいけません。

 「生食用」と「加熱用」は、それぞれの用途で安全に美味しく食べるための区別ですので、調理に合わせて選びたいものです。
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梅雨明け
 ようやく関東甲信の梅雨が明けました。平年より7日、昨年より18日遅い梅雨明けで、いよいよ夏本番を迎えます。


 ところで、古来から稲作とともに歩んできた日本人は、その年の収穫を神に感謝し、翌年の五穀豊穣を願ってきました。その神の最たるものがお稲荷様です。

 稲荷は、稲生、稲成、飯成とも書かれ、狐がその神のように思われがちですが、実際には五穀をつかさどる稲荷神が祀られており、赤い鳥居に小さな祠(ほこら)の稲荷神社は都心部でもオフィスビルの一角やデパートの屋上などでも見ることができます。

 稲荷神の使いとして神社に鎮座する白狐は、片方が蔵の鍵をくわえ、もう一方はその神力を象徴する玉をくわえています(伏見稲荷大社や王子稲荷等、その他巻物や稲をくわえている狐もいます)。

 その鍵を屋号にしたのが花火屋の鍵屋。鍵屋からのれん分けして独立した玉屋の屋号もお稲荷さん由来で、「花火屋は何れも稲荷の氏子なり」の古川柳はこうした経緯を背景にしています。

 江戸の頃の両国の川開きに行われた鍵屋と玉屋の花火(将軍への献上花火)の競演は江戸庶民の楽しみとなりました。もともとは享保年間の大飢饉やコレラの流行による死者の霊を弔い、邪気を払い、災いを鎮めるために催された水神祭が起源で、今は「隅田川花火大会」と名を改め、毎年行われています。
 
 今年の隅田川花火大会は明後日(土)開催予定ですが、気づけばそんな季節です。
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「いずれアヤメかカキツバタ
五月は一層濃くなってきた葉の緑とともに花々が美しい季節です。

 水辺に際立つ水芭蕉。藤棚から垂れ下がる藤の花。紫色のアヤメ(文目、綾目、菖蒲)もこの時期に咲く花で、同じアヤメ科に属するカキツバタ(杜若)とともによく目にする花となっています。

 ちなみに、アヤメとカキツバタは「いずれアヤメかカキツバタ」と言われますように区別が難しいのですが、葉の幅が判断材料の一つで、葉の幅が広いのがカキツバタで細いのがアヤメです。
また、カキツバタは湿地を好み、アヤメは日当たりの良い乾燥地を好むという違いもあります。

 公園などの湿地では鮮やかな黄色い黄菖蒲の群生も目にします。また、地面に近い場所で咲いている白いボンボンのような小さな花はクローバー。本来は白詰草という名を持ち、昔、交易のために来航していたオランダ人が商品を箱詰めするときの詰め物として用いていたことからこの名が付けられたそうです。

 稀に見る四ツ葉は、その形が「十字架」に似ていることから幸運のシンボルとされています。

 「立てば芍薬(風情があり)、座れば牡丹(華麗で)、歩く姿は百合の花(清楚)」の芍薬(シャクヤク)も今の時期の花で、根は鎮静・鎮痛剤として使われる漢方薬の一つです。

 牡丹と芍薬もまた似ており、枝分かれして横に膨らんでいるのが牡丹。まっすぐに伸びた枝の先に花をつけるのが芍薬で、牡丹と入れ替わるようにして花の時期を迎えます。
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「愛鳥週間(バードウィーク)」
都会にいても、公園などで様々な鳥の鳴き声を聞くことができます。

 ウグイスはのどかな声を響かせ、「日晴(ひはる)」が由来のヒバリはさえずりながら天高く舞い上がり、「目白押し」の例えのように身を寄せ合って樹上にとまるメジロなどなど、野鳥の声は季節を一層すがすがしく感じさせます。

 初夏に渡来し鳴き始めるホトトギスは日本三鳴鳥の一つで(他はコマドリとオオルリ)、キョキョキョと鋭く鳴きます。

 ホトトギスは別名が多く、文目鳥(あやめどり)、妹背鳥(いもせどり)、黄昏鳥(たそがれどり)、子規(しき)、不如帰(ふじょき)、杜鵑(とけん)等々、霍公鳥や不如帰などはそのまま「ホトトギス」と読みます。

 田植えの時期を教えてくれる鳥でもあり、「時鳥」あるいは「時つ鳥」「早苗鳥」などもホトギスの異称です。冥土に往来する鳥ともいわれ、魂迎鳥(たまむかえどり)等の名もあります。

 ホトトギスは万葉集で最も多く詠まれた鳥でもあり、ウグイスを詠んだ歌のおよそ3倍、150首以上の歌に詠まれています。

 カッコー(郭公)はホトトギスによく似た鳥で、どちらも同じカッコー科に属し、託卵の習性や灰色の体に黒い横斑模様も同じなのですが、鳴き声が違い、カッコーの鳴き声からは閑古鳥の字も当てられました。

 カッコーは賑やかな街中には寄り付かず、鳴き声にはどこか寂しさが漂います。
閑という字と相まって、人が集まらなくて閑散としている様を「閑古鳥が鳴く」というようになったそうです。

 今日から1週間は「愛鳥週間(バードウィーク)」です。
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