2011年02月の記事


「暖候期予報(3~8月)」
関東地方では春一番も吹き、春間近です。

 ところで、気象庁が発表した暖候期予報(3~8月)によると、南米沖の海面水温が低くなるラニーニャ現象が春まで続く影響で、3月はまだ南からの暖気が流れ込みにくく、西日本や沖縄などでは平年(1971~2000年の平均値)より気温が低くなる見通しのようです。

 その後、5月頃までにラニーニャ現象は終息に向かい、日本付近は太平洋の高気圧に覆われるようになるそうです。
昨夏の猛暑ほではないようですが、6月から8月にかけて気温は全国的に平年より高くなり、「暑い夏」なると予想しています。

 
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「大安吉日」
 本日は「大安」。冠婚葬祭などの日取りを決めるときに、「大安なので、この日に結婚式を・・・」とか、葬儀の日を決めるのに「友引なので、葬式を繰り上げよう・・・」といった話をよく聞きます。

 ここで使われている「大安」・「友引」などは、古代中国の「六曜」(ろくよう)という暦の考え方にもとづいており、三国志で有名な「諸葛孔明」が戦いの際に、吉凶の日を知るのに利用したことに端を発しているそうです。

 この六曜が日本に伝わったのは江戸時代半ばで、現在使われている六曜のそれぞれの日には、次のような意味があります。

・先勝(せんしょう、せんがち)・・・午前が良く、午後は悪い

・友引(ともびき)      ・・・正午のみが凶

・先負(さきまけ、せんぶ)  ・・・午前が悪くて、午後が良い

・仏滅            ・・・1日じゅう最凶の日

・大安            ・・・1日じゅう良い日。大安吉日という。

・赤口(しゃっこう、しゃっく)・・・昼だけが吉。朝・夕は凶で災いに出合
                  いやすい

 本来は中国で、戦や争いごとの吉凶の日を占うものでしたが、次第に日本では日常生活全般に用いられるようになりました。

 なかでも「友引」は、その文字の連想から「友を引く」との意味に取られるようになり、葬儀などの弔事が避けられるようになったそうです。
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「蛤・浜栗(ハマグリ)」
 ちょうど今頃が旬の「蛤」(はまぐり)。
ペアの貝殻同士でしか形が合わないことから、相性の良い相手に出会えるようにとの願いを込め、桃の節句や婚礼のお膳に吸い物などにして並べられます。

 吸い物のほか、焼いたり酒蒸しにしたりして食べますが、火にかけると勢いよく殻を開きます。
京都御所の「蛤(はまぐり)御門」は、江戸時代の大火の際に開門したことからこう呼ばれています。

 かつては日本各地で採れてましたが、1980年代以降の干拓や埋め立て、海岸の護岸工事などによって生息地の浅海域が破壊されたため、一部の地域を除いて絶滅状態になり、最近は中国産のシナハマグリが大半を占めているそうです。

 輸入されたシナハマグリは、日本の浅海域で一時畜養されると、「国産」・「~県産」・「地はまぐり」の表記が可能となるために、これが市場に大量に出回っています。

 「ハマグリ」という名前は、浜辺にあり、栗と形が似ていることから「浜栗」と呼ばれたことに由来するそうです。
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「パンダ来園」
 パンダといえば、カンカン(康康)とランラン(蘭蘭)が1972年に初めて上野動物園に来園し、その後のフィーバーが懐かしく思い出されます。

 上野動物園のパンダは、2008年にリンリン(陵陵)が亡くなってから不在の期間が3年間続きましたが、中国からレンタルしたつがいのパンダ、オスの「ビーリー(比力)」とメスの「シィエンニュ(仙女)」が昨夜到着しました。

「パンダ」の語源は、一説によりますとネパール語の「ネガリャポンヤ(竹を食べる者)」の「ポンヤ」が変化し「パンダ」になり、ともに竹を食べる2つの動物は、小さい方が「レッサー(小型の)パンダ」、大きい方が「ジャイアントパンダ」と呼ばれるようになったそうです。

 今回来園したパンダの年間レンタル料は約8000万円、食費は1日あたり約1万円かかるそうですが、「客寄せパンダ」との言葉が示すようにパンダは昔も今も集客力抜群のスーパーアイドルで、実際に神戸の王子動物園にパンダが来園した年の入場者数は前年比で倍増、リンリンが亡くなった年の上野動物
園の来園者数は激減しました。

 尚、今回やって来たパンダはともに5歳で、人間でいえば20歳ぐらいだそうです。
来月下旬、桜が咲くころに公募で選ばれた日本名とともに一般公開されるそうです。
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「雨水(うすい)」
 今日は二十四節気にいう「雨水(うすい)」にあたります。「このころ雨水ぬるみ、草木の発芽を促し、萌芽の兆しが見えてくる」と言われます。

 瀬戸内では「春告魚」のイカナゴ漁が本格化しています。
イカナゴ漁が話題になり始める頃、海ではタイやスズキ、魚へんに春と書くサワラなども、餌となるイカナゴを求めて集まり、がぜん活性を増し荒食いを始めます。

 ところで、第一生命保険が第24回「サラリーマン川柳」の優秀100句を発表していますのでいくつかご紹介したいと思います。(※カッコ内は雅号)


  父さんの 機密費すでに 底をつく (てる坊)

  コンビニで 整いました 母の味  (どや顔ママ)

  命かけ 税金払う 喫煙人     (独楽)

  初孫の 笑顔にまたも 拝観料   (聖聖)

  子育てが やっと終わって 次は親 (孝行息子)

  物忘れ 増えて良くなる 夫婦仲  (シルバーパス)


 第一生命はホームページで人気投票を受け付けており(3月16日まで)、優秀100句の中からベスト10が選ばれるそうです。
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「桜開花予想」
 民間気象会社のウェザーニューズ、ウェザーマップ、日本気象協会(財団法人)の3社の桜開花予想が出そろいました。

 福岡と東京都心における3社の開花予想は下記のようになっており、開花日を求める計算式やプロセスが異なることもあって多少のばらつきがあります。

            <福岡>   <東京>
  ウェザーニューズ 3月21日  3月25日 (第1回予想)
  ウェザーマップ  3月23日  3月25日 (第2回予想)
  日本気象協会   3月23日  3月27日 (第1回予想)


 民間の気象会社の桜の開花予想情報の内容が充実してきたとして、気象庁が昨年から同サービスを取りやめたこともあって、各社ともに予想の的中に凌ぎをけずっています。
 
 昨年は記録的な早咲きや遅咲きがあったりと、自然が相手だけに予想も難しいところですが、各社とも天候等を考慮して数回にわたり予想を修正します。

 尚、気象庁は開花の定義を「5、6輪咲く」としており、ウェザーマップと日本気象協会の2社もその定義を踏襲していますが、ウェザーニューズは「1輪咲く」を開花として予想を出しています。「1輪」と「5、6輪」には1~2日程度の差があるそうです。

 花時といえば西行法師の有名な歌(下記)があります。

 『 願はくは花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月の頃 』

 西行は歌のとおりにその日(旧暦の2月16日)に亡くなったとされています。
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「雪月花」
 東京都文京区の湯島天神では2月8日から梅まつりが始まってるそうですが、まだ二~三分咲きで、都内の梅の見ごろは今月下旬から来月上旬頃になりそうです。

 ところで、四季おりおりの風雅な自然の景観を指す「雪月花」という言葉は古代中国の詩人、白居易の以下の句に由来します。

「雪月花時最憶君」 雪月花のとき、最も君を憶う
         
          (四季折々にふれ、君を思う)

 日本三景や日本三名園もそれぞれ雪月花に対応しています。
天橋立(京都府宮津市)は雪、松島(宮城県)は月、宮島(広島県廿日市市)は花(紅葉を花に見立てる)。
雪の兼六園(石川県金沢市)、月の後楽園(岡山県岡山市)、そして花の偕楽園(茨城県水戸市)。

 その、市街地隣接公園としてはニューヨーク市のセントラルパークに次いで広大な偕楽園では、20日の日曜日から恒例の梅まつりが始まります。園内には約百種三千本の紅白の梅が
ありますが、昨日時点でまだ三分咲きだそうです。

 もともと中国の原産で、古くから日本人に愛されてきた梅。
文を好む花という意で「好文木(こうぶんぼく)」との別名を持ち、奈良時代に編纂された最古の歌集「万葉集」では、桜の歌よりも梅の歌が圧倒的に多く詠まれています。

 百花にさきがけて咲く梅は「花兄(かけい)」「初名草(はつなそう)」とも呼ばれ、春の風を見て待つ草「風見草」「風待草」などの異称を持ちます。
また、その香(かぐわ)しさから「匂草(においぐさ)」「香栄草(かばえそう)」との名も持ち、その香気をもって春が訪れることを告げます。

 ちなみに、昔から伝わる言葉に「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」というのがあります。
どちらも同じバラ科の植物なのですが、「病気に弱い桜は切った箇所から枯れることがあるため、むやみに切ってはいけない。
丈夫な梅の場合は剪定して小枝を多く出させた方が花や実の付きが良い」というのが本来の意味です。
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「シジミ」
 「生きた肝臓薬」、或いは「肝臓の守護神」とも言われ、寒さが厳しくなる頃に身が肥えて最も美味しくなる『シジミ』。肝機能を高めるタウリンやグリコーゲンを多く含み、たんぱく質特有のうまみがあります。

 日本でとれる『シジミ』には、「マジジミ」や琵琶湖産の「セタシジミ」など淡水産もありますが、食卓にのぼる大半は海水と淡水が混じり合う汽水域に生息する「ヤマトシジミ」だそうです。
島根県・青森県・茨城県が主な産地ですが、全国の漁獲量は水質汚染などでここ50年で4分の1に減っています。

 砂抜きをする場合は、真水につけるとうまみ成分のアミノ酸を放出するため、塩水の方が美味しさを保てます。
スーパーなどで選ぶ際は、「触ると素早く殻を閉じるもの」、これが新鮮さの目安だそうです。
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「梅の名所」
 先日、埼玉の越生梅林で知られてる「越生七福神」を巡って、12km、7時間程テクテク歩いて来ました。
公園やお寺、緑豊かな住宅地などを歩くと、紅白の梅の花がほのかに香り、春の訪れを感じる季節になりました。

以前、専門家が選んだ「おすすめの梅の名所」というランキングを目にしましたが、1位は東京都青梅市の「吉野梅郷(ばいごう)」となっていました。

 もともと食用の梅農家が多かった地域に、青梅市が1972年に町おこしをねらって観賞用に「梅の公園」を整備したもので、4万5000平方メートルの土地に赤、白、黄など1500本の梅が咲き誇るそうです。

 2位は神奈川県の湯河原梅林で、1996年から一般公開が始まりました。
4000本の梅が紅白鮮やかに咲き、視覚を圧倒する風景が持ち味だそうです。

 3位は菅原道真ゆかりの北野天満宮(京都)で、道真の命日である2月25日に「梅花祭」が開かれます。
舞妓(まいこ)や芸妓(げいこ)たちが梅の咲く境内で茶会を開く光景は京都ならではの光景です。

 ちなみに、「舞妓と芸妓、どう違うの?」と思ったことがある方も多いと思いますが、「舞妓」と「芸妓」は、唄や踊り・三味線などの芸で宴席に興を添えることを仕事とする女性の事をいい、「舞妓」とは「芸妓」になる前の15歳から20歳くらいまでの未成年の少女のことを言うそうで、「舞妓」として約5年間修行した後に「芸妓」になるそうです。
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建国記念日にあたり「禍福は表裏一体」
 明日の「建国記念の日」は、神話上の初代天皇である神武天皇が即位した日を記念した祝日となっていますが、この逸話が記された古事記には次のような話も記されています。

 アマテラスの孫にあたるニニギノミコト(神武天皇の曾祖父)が、アマテラスの命で地上に下り(天孫降臨)、笠沙の岬で出逢ったコノハナサクヤヒメ(富士山及び全国の浅間神社の
祭神)に求婚します。
コノハナサクヤヒメの父は喜び、姉のイワナガヒメと一緒に娘二人をニニギに差し出しますが、ニニギは醜いイワナガヒメを送り返してしまいます。

 コノハナノサクヤヒメには天孫が花のように繁栄するようにとの願い、イワナガヒメには天孫が岩のように永遠のものとなるようにとの配慮があったのですが、イワナガヒメを送り返してしまったことにより天の御子の寿命は神々ほど長くない、ということになっています。

 また、ヒンドゥー教の影響を受けた仏教にも次のような話があります。

 昔むかし、ある商家に美女が訪れました。その美女は福を招く吉祥天であり、それに気付いた商家の主人は吉祥天を招き入れると、後ろにいた醜女も家の中に入ろうとしました。
その女性が災厄を招く黒闇天と知ると、商家の主人は黒闇天を追い出してしまいます。

 すると、黒闇天は「吉祥天は私の姉で、二人はいつも一緒にいる。私を追い払えば姉も出てゆく」と笑い、二人の女神は肩を並べて去っていったそうです。

 涅槃経(ねはんきょう)に「姉を功徳天(吉祥天)と云い人に福を授け、妹を黒闇女と云い人に禍を授く。
此二人、常に同行して離れず」とあるように、禍福は表裏一体です。

 禍福は己に由るものであって、同じ事柄が捉え方しだいで福にもなれば禍にもなるという意味の「禍福由己(かふくゆうこ)」は「ピンチはチャンス」と同義であり、「禍によりて福となす、成敗の転ずること、たとえればあざなえる縄のごとし」(史記 南越伝)とも言われます。常に心しておきたいものです。
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「りんご」
ミカンと並ぶ冬の果物といえばリンゴです。

     『1日1個のリンゴで医者いらず』

と言われるように、食物繊維やカリウムが豊富で、生活習慣病予防や胃腸の働きを促進する効果があります。

 また、リンゴを丸かじりすると、噛むことで歯肉がじょうぶになり、唾液の分泌もよくなって虫歯や歯肉炎などの予防効果があり、さらに大腸がん予防や便秘の解消・・・等々、幅広い効用があり、貴重な果物と言えます。

 果汁が多い「ふじ」、酸味が少ない「つがる」、甘酸っぱい「ジョナゴールド」が代表品種ですが、青森と長野の両県で国内生産量の7割以上を占めています。

 選ぶ際は、「皮の色が濃く、ツルの周辺のくぼみが深いもの」が果肉が詰まっていて美味しいそうです。
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「御御御付け」
ご飯に味噌汁、この組み合わせはあまりにも当たり前で、普段その価値を考えることはあまりないのですが、言うまでもなく日本人の食生活の基本です。

 日本人が鎌倉時代以降、”一汁一菜”を食の基本として毎日味噌汁を食べ続けてきたのは、味噌が健康づくりの基本であることを昔の人が経験上よく知っていたからです。

 ご存知の通り味噌の原材料は大豆です。大豆は栄養価が極めて高いのですが、そのまま煮たり炒ったりする通常の料理法では消化吸収が悪いのが難点です。
ところが、この大豆を味噌にすることにより、大豆タンパクが酵素によって分解されてアミノ酸となり、炭水化物もブドウ糖になります。

 旨(うま)みが増すうえに、消化吸収もよくなって一挙両得。そしてさらに重要なのは、味噌から大豆のもつタンパク質やビタミンB群を取り入れつつ、味噌汁にすれば野菜や海草、根菜などを煮て汁ごと食べるため、カリウムやマグネシウムほか各種ビタミン、ミネラル、食物繊維を一度にとれることです。
期せずして上手に栄養バランスをとることができる訳です。

 ちなみに、味噌汁の丁寧な呼び方に「おみおつけ」がありますが、漢字にすると「御御御付け」となるそうです。
「御」を三つも重ねて付けるほど、日本人の食卓には欠かせない大切な汁物というのが伝わってきます。
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「金目鯛」
最近は都市型の温泉施設が増え、「ちょっと温泉にでも」というのが以前よりも気軽にできるようになりました。
各地の温泉地には、お湯そのものの他にその地方の名産があり、それが楽しみの一つでもあります。

 例えば、伊豆方面だと今が旬の「金目鯛」。伊豆ではこの金目を使った料理をご当地料理として観光の目玉に据えており、刺身、握り、味噌漬け、しゃぶしゃぶ、茶漬け、鍋物等どれもおいしく、オーソドックスな金目の煮付けなどは「ほっぺたが落ちる」ほどの美味ですね。
かの地を訪れた際にはこれが楽しみの一つでもあります。

 「金目鯛」は見た目も華やかで、マダイの代用として「祝い魚」としても饗されることがあり、大安吉日の日には値段があがることでも知られていますが、近年は築地でも天然のマダイやヒラメを上回る高値がつくことが珍しくないそうです。
水揚げの減少やブランド化による需要の増加等で、5年前と比べて平均して3割以上高い値がついており、大衆魚だった金目鯛も今は高級魚になりつつあります。

 処で、扁平で大型で赤っぽい体色、白身などの特徴を持つ魚は「○○ダイ」と名がつくことが多く、その数はざっと200種類に及びます。

 その中でも本当にタイ科の魚というのは「真鯛」や「黒鯛」など10数種類に過ぎず、それ以外の金目鯛などは俗に言う「あやかり鯛」の一つなのですが、その味の実力は真鯛に引けをとりませんね。
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「立春」
 「1月は行く、2月は逃げる」と言いますが、本当に早いもので、1月も過ぎ今日からは2月です。
もうすぐ季節の分かれ目である「節分」(2月3日)を迎えます。

 「節分」とは元来、「季節を分ける」ことから節分といいますが、現在では節分といえば立春の前日だけを指すようになっています。
しかし、季節の始まりを示す「立春」、「立夏」、「立秋」、「立冬」の前日はいずれも「節分」です。

 「節分」の夜にその年の恵方(吉神がいる方位)を向いて「恵方巻」を無言で丸かぶりすると幸せが訪れるといいます。今年の恵方は『南南東』ですが、巻寿司は「福を巻き込む」とされ、「縁を切らない」ために包丁を入れず、まるごと食べるのが良いとされています。
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