2008年12月の記事


「年越し蕎麦」
今年もあと一日・・・・と、暮れが押し詰まった日のことを「数え日」と言うそうですが、
去る年を惜しむ思いと来る年への期待が交差します。

 年の瀬の「瀬」は、川の浅く流れが急なところを指しますが、この時期は急き立てられるように時間が経過します。
昔の人は、急流を船で越すように、年の暮れを乗り越えるという感覚でした。
宝井其角と赤穂浪士の大高源吾が交わした次のような歌があります。

 「年の瀬や 川の流れと 人の身は あした待たるる その宝船」

 ところで、大晦日に食べるソバについて、晦日蕎麦、年越し蕎麦、つごもり蕎麦など言い方は様々ですが、由来にもいくつかあるようです。
一つは、その昔、あるお寺が、貧しくて年の越せない人々に蕎麦がき(蕎麦粉を熱湯でこねたもの)をふるまったところ、翌年から皆に運が向いてきたことから、“運そば”として広まったというもの。
又、もともと商家では、つごもり、つまり月末に蕎麦を食べる習慣があり、それが元になったとする説等・・・・。
更に 金細工の職人が金粉を集めるのに、練った蕎麦粉を使っていたことから、蕎麦は金を集める縁起物とされ、その形状から細く長く達者に暮らせるように願ったとの話や、蕎麦は切れやすいことから、その年の苦労を切り捨て翌年に持ち越さないよう願ったという話もあります。

 縁起の良さもさることながら、この時期は、忘年会等で疲れ気味の胃腸を整え新陳代謝を高める効用も見逃せません。

 痩せ地でも実を結ぶ蕎麦は、雨や風にも強い植物です。
風に寝かされても、雨に打たれても翌日には起き直ります。
このことから捲土重来(けんどちょうらい)を期す食べ物とも言われています。

今年も他所からの受け売り話しのご紹介で終わりました。
皆様、良いお年をお迎え下さい。
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「丑(牛)年」
 ご存知の通り、来(新)年は「丑(牛)年」です。
何かと牛に関する話題に接することが増えると思いますが、本日はいくつか牛に関する諺(ことわざ)をいくつかご紹介したいと思います。

・牛の歩みも千里

 牛のように歩みが遅くても、コツコツと努力を続れば花開く

・牛耳を執(と)る

 主導権を握ること

・牛に引かれて善光寺参り

 思いがけないことが縁で、知らないうちによい方へ導かれることのたとえ

・角を矯(た)めて牛を殺す

 少々の欠点を直そうとして、かえって全体をだめにしてしまうたとえ。

・牛は牛連れ馬は馬連れ

 同類のもの、似たものどうしは集まりやすい

・牛の角を蜂が刺す

 ものごとに対してなんとも感じないこと

・牛を馬に乗りかえる

 好都合な方に便乗すること

・牛の耳に経文(馬の耳に念仏)

 いくら説き聞かせても効き目のないこと
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「干支(えと)」
 十二支は、古代中国で天空を十二の方角に分け、それぞれに記号として動物の名前をあてたことが起源とされています。  有名なのは下記の民話です。

 ある年の暮、神様は動物たちに言いました。「元旦に新年のあいさつに来なさい。
早いものから順に十二番まで一年間ずつその年の大将にしてあげよう。」

 足の遅い牛は大晦日のまだ暗いうちから出発。それを見ていたネズミは牛の背中に飛び乗ります。そうとはしらない牛はゆっくりながらも御殿を目指し歩きました。
牛は神様の御殿の前に最も早く到着しましたが、門が開くと同時に牛の背中に乗っていたネズミがぴょんと飛び降りて門をくぐり、一番乗りで神様に挨拶をしました。
だから、ネズミ(子)が十二支の最初になったそうです。(^^)

 ちなみに、鶏が犬と猿の間にいるのは、仲の悪い両者の仲裁をしていたから。
また、猫が入らなかったのは、ネズミが猫に「挨拶は二日の朝」と嘘を伝えたから。
一日遅れで着いた猫は、神様に「寝ぼけていないで、顔を洗ってきなさい」と言われ、それ以来、猫はしきりに顔を洗うようになり、騙したネズミを追いかけるようになったと言います。

 ところで、現在は十二支を指して干支(えと)と言っている場合が多いのですが、本来は十干(じっかん)十二支(じゅうにし)で、「六十干支(ろくじっかんし)」あるいは単に「干支(かんし)」と呼びます。
「壬申の乱」や「戊辰戦争」なども、干支にちなんだ呼び名です。

 十干は甲(きのえ)、乙(きのと)、丙(ひのえ)・・などからなり、十干と十二支で60通りの組み合わせができます。
来年の干支は「己丑(つちのとうし、きちゅう)」ですが、前回の「己丑」は60年前ということになります。

 江戸の頃までは「人生五十年」などと言われるほど、平均寿命は今と比べて大変短いものでした。
そこで六十干支を一回りすることを「還暦」といってお祝いします。この儀式には、もう一度生まれた時の干支を迎えて「生まれ変わって出直すつもりで、心機一転始める」という意味が込められています。

 現在は60歳と言っても、まだまだ若く、退職後の人生を「セカンドライフ」として謳歌しようとの雰囲気があります。
還暦のお祝いに赤いチャンチャンコを贈ったりしたら叱られそうですが、還暦に赤いものを身につける風習は、赤は赤ん坊の赤であり、「今一度生まれ変わる」という意味が込められているそうです。(^^)
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「居酒屋②盛り塩」
飲む機会が増えるこの時期、飲食店の入り口付近に盛り塩がしてあるのをよく見かけます。
塩はお清めやお供えものとしてよく用いられますが、店先に塩を盛るのは下記の伝承が由来となっています。

 その昔、中国の皇帝は多くの妃を持っており、日本の大奥などと違い、妃達はそれぞれに居を構えていました。寵愛を受けたくとも、妃の数があまりに多いため、皇帝が乗った牛車がいつ自分のところへやってくるのか分からないという有様だったようです。
皇帝も牛任せでその日の行く先を決めていたという具合だったのですが、ある時期から決まってある妃の家の前でばかり停まるようになります。
必然的に皇帝もその妃のところで泊まることが多くなり、寵愛を受けるようになっていったとのこと。
その時の仕掛けが、牛の好物の塩を入り口に盛っておくというものでした。

 塩につられた牛が待ち人をつれて来るというわけですが、この話が伝わり、客を呼ぶ縁起物として塩が盛られるようになったそうです。

 由来はともかく、先日店先で塩を盛っている女将さんを見かけました。
その人にとっては、塩を盛ることも、挨拶することも、感謝することも、仕事をすることも、「真摯に」という点で全て同じ事なのだろうと、ふと思った次第です。
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「居酒屋①(緑提灯)」
 中華料理屋に入りますと「福」の字を逆さまに掛けてあるのをよく見かけますね。

 幸福を意味する「福」を逆さまにしたら幸福が遠のきそうですが、もともとは「福運」という意味を持つ「福」の字を倒して(逆さにして)「倒福」、この発音は「到福(福が到る)」と同じ発音であることから、逆さまの「福」に「幸せに暮らせますように」「素晴らしい未来が到来しますように」との願いが込められています。

 話は変わりますが、居酒屋の提灯と言えば普通思い浮かぶのは「赤提灯」ですが、今年は飲食店などに「緑提灯」が掲げられているのをよく目にしました。

 緑の色は信号の「緑」、「店に進め」のシャレで、「地場産品応援の店」と書かれた緑提灯は国産の食材を積極的に使っている店であることをアピールしており、国産食材の使用率に応じて星印がついています。

 この緑提灯運動は行政や営利企業が後押ししているものではなく店主の自己申告制だそうです。
毒ギューザや事故米、表示偽装などが相次ぐ昨今、食材に対する意識の高まりとともに緑提灯を掲げる店は現在、全国で1600店以上にも拡大してるそうです。
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「カレンダ-」
この時期、書店などでは来年用のカレンダーがたくさん置かれています。

 企業が宣伝のために配るケースが年々減っており、カレンダーは貰うものという意識も変わりつつあります。
自分用にお気に入りのものを購入するというのがすでに一般的となりました。

 実用的なものから、旧暦や季節の行事、旬や話題などを記した歳時記もの、星座や月齢を表示したもの、貯金箱と一緒になったもの、風水、教訓などなど、毎年バラエティに富んでいますが、今年は幕末ものが目につきます。

 黒の表紙に「誠」の文字が際立つ「新撰組」や幕末の重要人物たちの姿を日替わりで楽しめるのは「珠玉の一言 万年カレンダー」、「人生とビジネスに活きる。至誠のことばが今甦る! 一年で学ぶ実践の哲学」との副題がついた「吉田松陰と松下村塾」などなど。
今年ヒットした大河ドラマ「篤姫」の影響で女性からの支持もあるそうです。

 カレンダーは「時代を映す鏡」とも言われますが、福岡県が配布している「エコファミリーカレンダー(福岡県環境家計簿)」2009年版も気になる存在です。

 例えば2月のページには「暖房機器の設定温度は20度を目安にする」「設定温度を21度から20度にすると二酸化炭素(CO2)が年間19.1キロ削減」などと具体的に記されています。
電気やガスなどの消費量でCO2排出量を計算できる欄なども設けられており、エコ意識を喚起しています。

このカレンダー、福岡県のウェブサイトで近々ダウンロードできるようになるそうです。
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「結露対策」
 この時期は、窓や窓枠に結露(けつろ)が出来やすくなります。
カビの原因ともなるので早めに手を打つ必要がありますが、以前、新聞にお奨めの『結露対策』という記事が出ていましたのでご紹介させて頂きます。

1.あさは3分でも5分でも窓を開けて喚起すると結露が少なくなる

2.寝る前に新聞紙を貼り付けておくと水分を吸収し、翌朝その新聞紙でガラ スをふけば掃除にもなる

3.中性洗剤を溶かしたものをぞうきんに付けて窓ガラスをふくと少なくなる

4.洗濯物を部屋の中に干さない

5.押し入れのふすまは少し開けておく

6.市販の結露防止スプレーをかけると2週間くらいの効果がある


 ご存知の方も多いと思いますが、一度試してみてはいかがでしょうか。
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「サラリーマン生態学(いきざまがく)」
 賞与が出て、年末で一区切りということでしょうか、この時期に退社・転職という話はよく耳にします。

 作家の童門冬二さんが執筆された「サラリーマン生態学(いきざまがく)」の中で、大変興味深い話があるので、ここでご紹介したいと思います。

 「Qさんは万年課長だ。今まで何度か部長昇進の機会があったが、理由があってうまくいかなかった。
しかし、人事異動期になると、Qさんは獅子奮迅の活躍をする。
自分ではなく部下の売り込みだ。そのセリフが、『オレのような無能課長を支えてきた有能社員だ。
ぜひ昇進させてやってくれ』というキマリ文句だ。
人事関係者は苦笑する。
しかし、けっこうQさんの主張は通る。
そのため、『社で出世するなら、まずQさんの部下になれ』というような冗談が半分本気でささやかれている。
Qさんは無能ではない。逆に有能だ。ただ、正義感が強いい・・」

 上記のような話ですが、特に現在サラリーマンの方なら、いや既に引退されている方、退社された方、またOLの方等々は、「なるほど」と身に覚えのある方が多いのではと思います。

 恐らく、社内では「手ガラを自分の物にしてしまう人」で「責任は他人に押し付ける人」の方が一般的には多いのが現実です。
Qさんとは逆で「あの人の部下になるといい目にあった人がいない」という上司も必ずいるものです。
そうした中、Qさんのような方は、今時非常に貴重な存在かもしれません。
何か、感じるものがあるのでご紹介させて頂きましたが、皆様の周辺では如何でしょうか。
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「今年の漢字」
今の時期は来年のことよりも、今年を振り返るような話題が多いのですが、先日発表された「今年の漢字」もその一つです。

 「今年の漢字」は日本漢字能力検定協会が募集し、一番多くの票を集めた漢字を、その年を表す世相漢字として発表する年末の恒例行事です。
今年は11万1208通のうち6031票を占めた「変」が選ばれてました。

 清水寺の貫主(かんす)によって大きく揮毫(きごう)された「変」の一字は、奥の院のご本尊・千手観世音菩薩に奉納され、清められるそうです。

 そして昨日13日は新しい年を迎える準備を始める「事始め」。千葉県の成田山新勝寺では恒例の煤(すす)払いが行われてます。

 現在は各家庭の年末の大掃除の時期はそれぞれのようですが、古来12月13日は「煤取(すすとり)節句」と言われ、歳神様を迎えるための神聖な清めの儀式で、煤払いが済んだ後は入浴して身を清め、神棚にお供えをし、そのお供えを家族みんなで食べるのが慣わしでした。

 またこの日は、華やかな色紋付の祇園の舞妓さんが芸事の師匠にあいさつして回る日でもあるそうです。
今年も無事にお正月の準備を出来ることを感謝する意味と来年のお願いを込め、「おめでとうさんどす。どうぞ相変わりませずおたのもうします」・・・・と。

 この時期は、今年ついた煤を落とし、諸々の準備で忙しく動きながらもふと、しばらく連絡が絶えていた人を思い出したりもします。

  事始 忘れし恩のおもはるる         松瀬青々
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「カシミヤ100%のセーター」
 しなやかで軽く、暖かく、上品な光沢を持つ『カシミヤ』。貴族たちの間で大流行し、『繊維の宝石』とも呼ばれ、今では世界中で広く愛されていますね。
かつては数万円もした高級品カシミヤ100%のセーターですが、最近は1万円以下で続々登場しています。

 ご存知の方も多いと思いますが、カシミヤは中国の内モンゴル自治区からイラン、アフガニスタンにかけて放牧されているカシミヤ山羊(やぎ)に冬に生える産毛(うぶげ)で、春に櫛(くし)ですいて採集し、一頭から採れるのはわずか150グラム程度。
セーター1枚編むのに約4頭分、コートになると約30頭分もの原毛が必要になるそうです。

 これまではヤクの毛を混ぜるなどの不正が見られましたが、最近は「カシミヤ100%」の虚偽表示は少なくなっているようです。
ただ、最高品質とされる「内モンゴル産」(チャイニーズ・カシミヤ)には明確な基準がなく、また技術的に原料産地を特定するのは不可能だそうで、他産地の原料をブレンドしているケ
ースが少なくないようです。

 購入時は、手で触ってチクチクする感じがないか確認し、同じデザインなら締りがあって重いほうを選ぶのが良いそうです。
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「クリスマス、年末商戦」
 今冬の国家公務員のボーナス平均支給額は昨冬比微減の69万2900円(管理職を除く一般職、平均35.2歳)で、特別職の最高裁長官には595万円、衆参両院議長に554万円、閣僚に434万円(在職期間によって変動)、事務次官に348万円、国会議員に330万円、総理大臣に410万円となっています。

 そのボーナスが昨日支給され、これからボーナス商戦・クリスマス商戦、年末商戦が本格化します。
ボーナスの使途を尋ねたある調査では、先行きに対する不透明感を反映し、全体の4割が「貯金」と回答しており、財布の引き締め感が強まっています。

 そんな中での今冬の商戦のキーワードは「節約」と「プチぜいたく」。

 例えば今年のヒット商品でノートパソコン販売全体の4分の1を占めるまでに急成長している5万円パソコンや高級化粧品が今冬の商戦でも売り上げを伸ばすだろうとみられています。
ちなみに、メークアップ・アーティストがメディア等に登場する回数はかなり多く、そんな彼・彼女らの活躍も影響してか、全般的に低迷する小売業にあって化粧品の売上高は前年同月比で22カ月連続で増加してるそうで、その好調さが持続すると見られています。

 また、オフィスの現場では弁当持参の独身男性が増えており、水筒や弁当箱の売り上げが倍増。
割高であっても結果的に節約につながるとして、おやつ用の小分けのお菓子も売り上げを伸ばしているようです。
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「世知辛い(せちがらい)」
 よく使われる言葉に「世知辛い(せちがらい)」というのがあります。
世知とは世渡りの才能という意味で、それに困難を意味する語を続けることで、「世渡りが難しい」「暮らしにくい」というような意味になります。

 ところで、「労働運動総合研究所」などが首都圏での最低生計費について試算したところ、20代男性単身世帯で月額23万3801円、30代母子家庭で同35万512円、40代夫婦子供2人で同56万3652円、70代単身女性で同20万4815円などという結果になってるそうです。

 最低レベルの生活をするには試算上これだけの費用がかかるということですが、実際には生活保護受給者の受給額はこれを下回り、公的年金のみで生活している高齢者は生活保護のレベルをさらに下回り、パートやアルバイトでフルに働いても上記試算額に届かないケースも少なくありません。

 それぞれに必死に生活の糧を稼ぐのは当然のことではあるものの、それぞれにどうしようもない現実が存在することもまた現実です。

 師走が近づきますと「世知辛い」話題が増えてきます。
「世知辛い」という言葉には「自分の損得勘定ばかりで余裕がない」「打算的」という意味もありますが、せめてそうならないよう気をつけたいもの。
師走の寒風の中、人を温めるのは、やはり人の温もりです。
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「今年の新生児、命名調査」
 新生児の命名調査で今年最も多かった名前は、男子が「大翔」で3年連続でトップ。
女子は「葵」がトップとなっています。

 「葵」の読み方は「あおい」が中心で、NHK大河ドラマ「篤姫」のヒロイン役の女優、宮崎あおいさんの人気が影響しているようです。
2位は「結衣(ゆい)」で、昨年まで3年連続のトップ。「陽菜(ひな)」が3位となっています。

 「大翔」の読み方は「ひろと」が最多で、将来に羽ばたいてほしいとの親の願いが込められているようです。
2位は「蓮(れん)」、3位は「悠斗(ゆうと)」で、3~5位はいずれも「ゆうと」と読む名前です。

 
1~10位のランキングは以下のようになっています。
(今年1~11月ベネッセコーポレーション調べ)


        男子             女子

   1 大翔  (ひろと)      葵   (あおい)

   2 蓮   (れん)       結衣  (ゆい)

   3 悠斗  (ゆうと)      陽菜  (ひな)

   4 悠人  (ゆうと)      凛   (りん)

   5 優斗  (ゆうと)      結愛  (ゆあ)

   6 翔太  (しょうた)     結菜  (ゆいな)

   7 大和  (やまと)      美羽  (みう)

   8 颯太  (そうた)      さくら

   9 悠真  (ゆうま)      心優  (みゆ)

  10 蒼空  (そら)       七海  (ななみ)
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「お歳暮」
 12月13日は、昔から一年の締めくくりとして、または新年を迎える準備の「事始め」とされており、日頃の感謝を込めて贈るお歳暮も大体その頃に届くのが目安とされています。

 最近のお歳暮に関する調査では、景気の悪化を背景に平均予算は減少したものの、「今年お歳暮を贈る予定がある」と答えた人は全体の約6割に達し、ここ数年低迷していたお歳暮に復調の兆しが見えるそうです。
其の復調のけん引役は60代以上の高齢者で、定年後も働き続ける人が増えていることや、さらにその親の世代も達者で長生きする例が多くなってきていることから、高齢者がその両親や仕事関連の人にお歳暮を贈るケースが増加していることが背景にあります。

 ところで、お歳暮で思い出すのは藤尾英昭氏がその著書で紹介していた話です。
新聞の読者覧に掲載されていたそうですが、以下にてご紹介させていただきます。

「自分の両親は朝から晩まで一所懸命に働いたが、暮らしは貧窮のどん底だった。
自分は子供のころ、両親がこんなに働いても貧しいのは、きっと、世の中、つまり社会の仕組みが悪いからだ、と思っていた。

やがて、自分は親元を離れ、結婚して家庭を持ち、子供も生まれた。
自分は毎年、両親へ御歳暮と御中元を欠かさなかった。
しかし、口頭でも手紙でも、両親から一度もお礼の返事をもらったことはない。

 いま自分は思う・・・。

両親があんなに働いて貧乏から逃れられなかったのは決して世の中が悪いのではなく、両親が人間的に未成熟だったからだと」

 人生において大切な何かを教えてくれているようです。この話を紹介した著者は言います。
「幸不幸の状況は、その人の受け止め方ですべて違う現実を作り出していく」のだと。
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「年間ベストセラー」
出版取次大手トーハン(東販)が年間(07年12月~08年11月)のベストセラーを発表してたのでご紹介したいと思います。

年間総合1位 「ハリー・ポッターと死の秘宝」 静山社 3,990円
    2位 「夢をかなえるゾウ」 飛鳥新社 1,680円
    3位 「B型自分の証明書」 文芸社 1,050円
    4位 「O型自分の証明書」 文芸社 1,050円
    5位 「A型自分の証明書」 文芸社 1,050円

 同業の日本出版販売(日販)が発表した年間ベストセラーも似た順位となっていますが、「ホームレス中学生」が総合4位に入ってます。
「女性の品格」や「親の品格」、「AB型自分の証明書」はどちらの集計でも10位以内の人気本で、ビジネス書では茂木健一郎著「脳を活かす勉強法」や奥野宣之著「情報は1冊のノートにまとめなさい」、勝間和代著「効率が10倍アップする新・知的生産術」、竹中平蔵著「竹中式マトリクス勉強法」などが上位に入ってます。

 出版取次業ではトーハン(昨年度売上高6189億円)と日販(同6471億円)が2大企業で、セブン&アイHD代表取締役会長最高経営責任者(CEO)の鈴木敏文氏はトーハン出身であることから同社の副会長も兼務しています。
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「神戸ルミナリエ」


 阪神・淡路大震災犠牲者の魂を鎮める意味と、都市の復興・再生への夢と希望を託して1995年から始まった神戸ルミナリエは今年で14回目となります。

 今日から始まった神戸ルミナリエは毎年400万人が訪れ多くの人に感動を与えるイベントですが、その割には資金が思うように集まらず、存続が危ぶまれています。

※神戸ルミナリエのHPには募金方法が掲載されています。
※此方にも・・・
http://www.kobe-np.co.jp/news/kobe/0001589761.shtml
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「ユニクロ」
 「ユニクロ」の売上げが絶好調のようです。
11月の既存店売上高は前年同月と比べて32%の増加となっており、30%を超える伸びは「フリース」ブームとなった2001年3月の42%増以来、7年半ぶりの記録です。
来店数も25%の大幅増、また客単価も5%の上昇となっており、月間の全店売上高は過去最高になってますす。

 全般的に寒い日が多く、保温肌着「ヒートテック」やダウンジャケット、そしてフリースなど冬物衣料の販売が好調。景気低迷で消費者の節約志向が強まる中、機能性やデザイン、そして値ごろ感などが消費者の心を捉えており、百貨店やスーパーの衣料品売上高が10%の大幅マイナス(10月時点)と不振が続く中、ユニクロの一人勝ちといった状況です。

*ユニクロの宣伝・広告マン(回し者)では有りません。 念の為(^^)
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「住宅リフォーム」
 このところ、住宅リフォーム需要が増大しているようですが、慣れ親しんだ住まいにちょっと手を入れるだけでも雰囲気はがらりと変わり、場合によっては新品同様にピカピカとなります。

 主婦にリフォームしたいところを聞いたアンケート調査では、1位はキッチンで、上位には水回りの場所が並んでいます。

 リビングや食堂の方を向いて料理できる対面キッチンの人気が相変わらず高く、色も多様化して最近は赤や青などの鮮やかな色の人気が高いようです。

 流し台の高さは必ずチェックしたい項目で、高くても低くても無理な姿勢になり、肩や腰の負担になります。
目安は『身長÷2+5cm』で、身長が160cmなら85cm程度がベターだそうです。

 又、トイレでは貯水タンクがない型が普及しており、洗面所は既存の洗面台に加えて子供用などに新たに増設することを考える人も多いようです。

 <主婦がリフォームしたい場所は以下の順位となっていました。>


    1. キッチン     6. 食堂
    2. 浴室       7. 子供部屋
    3. リビング     8. バルコニー・ベランダ
    4. トイレ      9. 寝室
    5. 洗面所     10. 玄関
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