2013年10月の記事


「秋浪曼」
  季節は移り変わってゆきますが、低地ではまだ紅葉には早く、今は秋の桜と書くコスモスが満開です。

 ところで、中国の四季は青帝、炎帝、白帝、黒帝という男性の神々がそれぞれ司っていますが、日本の四季は女神が司ります。

 春は佐保姫、夏は筒姫、秋は竜田姫、冬は宇津田姫です。春を司る佐保姫は野山を花で埋め尽くし、秋を司る竜田姫は錦のような見事な色彩で山や里を彩ります。

 木々が一本一本違った色づきを見せる、まるで姫君のような秋の山は、そこで新鮮な空気を吸い、そこに居るだけで、眺めているだけで、身体の細胞が新しいものと入れ替わるような、そんな気分の良さを感じます。

 また、これからの季節は空気も澄み、高原や山など、遮蔽物のない高地から見る星空には格別の良さがあります。
山々の色づきを楽しみ日が暮れた後、上を見上げればまるで宇宙にいるかのような感覚を味わえるはずです。

 日々の暮らしの中では、近くばかりを見つめ気にしがちですが、たまには静寂の中で遥か遠くを眺めてみるのもいいものです。
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「樹の子(キノコ)」
 秋はキノコの美味しい季節ですが、キノコと聞いて思い浮かべる名前は、「シイタケ、マツタケ、エノキダケ、ナメコ、マッシュルーム・・・」等々、数多くあります。

 全国の主婦に好きなキノコを尋ねたアンケート調査では、第1位はシイタケ。
シイタケはシメジやマツタケと同じキシメジ科で、日本では古来から親しまれてきています。
特有の香りは好き嫌いが分かれるようですが、どんな料理にも
使えるなど実用性を評価する声が多く、76%が好きと答えています。

 「主婦が好きなキノコ」の順位は、下記のようになっていました。

 1.シイタケ    (シイ、カシなど広葉樹の枯れ木や倒木に生える)
 2.マイタケ    (ミズナラなどブナ科広葉樹の根元に生える)
 3.エノキダケ   (広葉樹の切り株に発生)
 4.ナメコ     (ブナの倒木や切り株に群生)
 5.マッシュルーム
 6.ホンシメジ   (ミズナラなどの雑木林、マツとの混成林に群生)
 7.エリンギ    (東欧や地中海沿岸が原産)
 8.ブナシメジ   (ブナなど広葉樹の倒木や枯れ木に発生)
 9.キクラゲ    (広葉樹の枯れ木などに付く)
10.マツタケ

 マツタケは10位と意外にふるいませんが、「食べたことがない」「ほとんど食べない」が半分近くを占めるなど、家庭では縁遠い食品なのかもしれません。
尚、キノコにはカロリーはほとんどなく、ビタミンやミネラル、繊維質が多く含まれています。
又、キノコはもともと「樹の子」の意があるそうです。
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