2008年02月の記事


「閏(うるう)年」
 4年に1度の夏季オリンピック、同じく4年に1度のアメリカ合衆国大統領選挙、こららのイベントは閏(うるう)年に行われます。

 ご存じのように閏年の1年は平年より1日多い366日です。地球が太陽の周りを1周するのに365日ちょうどであれば2月29日は存在しないのですが、実際に地球が元の位置に回帰するには365日と5時間40数分かかります。
1年で約6時間(約4分の1日)のズレが生じるため、4年に1度(4で割れる年)1日増やし閏年としてそのズレを補正しているそうです。

 しかし、6時間弱を6時間として補正してしまうと今度は加え過ぎによる反対のズレが生じることになります。

 そのため、例外ルールとして100で割り切れる年は平年、さらにそれでも微小なズレが残るため例外の例外として400で割り切れる年は閏年としてるそうです。
ちなみに2000年は通常の閏年ではなく、例外の例外としての閏年でしたので電子回路等のトラブルが危惧されたという訳です。

 2月29日に生まれた人は誕生日が4年に1回ということになりますが、法律では閏年以外の平年は3月1日で誕生日を迎えるのと同等になります。
同じ考え方で、閏年の2月29日に期限が到来するものについては、平年では2月末日が満期日となるそうです。
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「行儀作法」
マナーや作法に関する本が売れているそうですが、それを身近で教えることのできる人が少なくなってきた現れでしょうね。
最近は”インテリジェンス”としての作法への興味も手伝っているのかもしれませんが。

 司馬遼太郎は著書で「快適にその日その日を生きたい、という欲求が、人間なら誰にでもある。あらねばならんし、この欲求を相互に守り、相互に傷つけることをしない、というのが日常というものの元の元となるものだ。だから、群居している人間の仲間で、行儀作法が発達した」のだ・・と述べています。

 つまり行儀作法は、自分も不愉快な気持ちを持ちたくないように、相手にも不愉快な思いをさせないためのものであり、相手に対する感謝や相手を思う心そのものです。

 立ち居振る舞いの美しさ、またはそれを教えることを、身を美しくする書いて「躾(しつけ)」と言いますが、昔はどこのご家庭にも行儀作法を厳しく言ってくれる人がいました。
たとえば下記のように独特な言い回しものが多く、「三つ子の魂百まで」で自然と身につけることができたように思います。

 「炊きたての米にお汁をかけて食べると、目がつぶれる」

 「敷居を踏むことは、親の頭を踏むのと同じ」

 「御飯を食べてすぐ横になると、牛になる」

 「行儀が悪いから、食べてすぐに横になるのは良くない」と言われるよりも「牛になる」と言われるほうが余程インパクトがあるように感じます。
挨拶の仕方や箸の持ち方、姿勢や歩き方等々、今思えば孫のため子のためのことであったことがよく分かります。
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4S(整理・整頓・清潔・清掃)
 今日はトイレの話題で恐縮ですが、松下電工が以前 トイレの使い方に関する実態調査をやってました。
それにによると、男性に「自身の小便スタイル」を尋ねたところ、27%の男性が「いつも座って」、13%が「たまに座って」しているとの結果になっています。

 若い世代ほど座ってすることに抵抗がなく、30代は「たまに」を含めると46%が「座って」すると回答しています。

 理由は「座ってする方が飛び散らないので、掃除の手間が省ける」「清潔を保てる(奥さんにお願いされた・・)」などで、この傾向は年々増加しているそうです。
それにしても世の男性諸氏のおよそ半分は座ってしているという結果には驚きです。

 ところで、心理学博士の小林正観さんはその著書『「そ・わ・か」の法則』で、幸せになれる事として、「掃除・笑い・感謝」の実践を薦めています。

 たとえば掃除については、自分が使ったトイレは必ずきれいにして出てくること、ただそれだけでたくさんの効果があると説いてます。
幸せはそれに気づくだけで ”手に入る” との論理は非常に明快です。

 キレイにしたり片付けるのは面倒だと思う人は少ないのかもしれませんが、無心になって掃除をしたり、整理整頓をすることは、身のまわりだけでなく心も頭脳も整理整頓されスッキリするから不思議です。
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花粉症
このところ街中ではマスク姿の人を頻繁に見かけますが、慌てて薬局や耳鼻科に駆け込む方もたくさんいます。
薬局などの店頭には目薬や鼻炎治療薬、マスクなど花粉症対策商品を並べた特設コーナーが設けられ、早くも商戦はピークを迎えてるようです。

 地域によって飛散する花粉や時期が異なりますが、関東地方では、2月から4月はスギ花粉、4月から5月はヒノキ花粉、6月から8月はイネ科花粉、8月から10月はブタクサ花粉が主として飛散してるそうです。

 日本の人口の5人に1人が花粉症と言われていますが、人口が1億2000万人として約2400万人が花粉症ということになります。
国民の経済的負担も極めて大きい訳ですが、仮に、花粉症の方の半数が医者に通い、花粉症の時期の2ヶ月間に3600円を病院に払うとします。
3割負担として、8400円が健康保険からの出費で賄われることになります。

 単純な試算ですが、

 2400万人÷2×8400円=1008億円

 すなわち、1年のうち、僅か2~3ヶ月で1000億円を超える金額が健康保険から支払われることになりますね。
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「歌舞伎言葉」
江戸城で出雲阿国(いずものおくに)が将軍や諸大名の前で初めて歌舞伎を披露してからおよそ400年経つそうです。

 現代でも「黒幕」や「十八番(おはこ)」などのように、歌舞伎に由来する言葉が日常的に使われているケースが色々とあります。

 「二枚目」というのもその一つで、元々は歌舞伎を上演する芝居小屋で客寄せのため八枚の絵看板を掲げていたことに由来するそうです。
その看板は、一枚目の「書き出し」に始まり、「二枚目」には美男の花形役者の絵が書かれており、「三枚目」に道化役が書かれていたことから、二枚目=美男子、三枚目=面白い人という使われ方をするようになったそうです。
「二枚目半」は、三枚目の要素をもつ二枚目のことを指すそうです。

 又、飲食店などで使われる「おあいそ」の使われ方も歌舞伎に由来しています。
歌舞伎で、女が特別の事情から愛する男と“心ならずも”無理に縁を切ることを「愛想尽かし」と言い、転じて店の主人が勘定を請求する際「誠に愛想尽かしな事ですが・・」とへりくだって言うようになったことから、この「おあいそ」という言葉が勘定を意味するようになったようです。
いつしかその意味だけが残り、今では客が店側に勘定を促す際に使われています。

 尚、歌舞伎の「愛想尽かし」場合は“心ならずも(本心からではない)”という場面設定となってますが、現代語に言う「愛想が尽きた」は単純に「好意や愛情がなくなってしまった」という意味で使われていますね。
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「夏目漱石」
 此処2~3日、風も穏やかな、春のような暖かさで、”三寒四温”をくりかえしながら季節が動いてゆくのを感じます。

 処で、普段使っている日常の言葉でも、なぜこんな字が当てられたのかとふと疑問に思うことがあります。
「流石」などもそのひとつで、調べてみると次のような故事がありました。

 古代中国において、皇帝から帝位を譲ると言われた人物が、耳が汚れたといって川で耳を洗ったという伝説があります。
この伝説を踏まえある人が「世を捨てて、流れに漱ぎ(すすぎ)、石に枕してくらしたい(枕石漱流:ちんせきそうりゅう)」というべきところを、「石に漱ぎ、流れに枕す(漱石枕流:そうせきちんりゅう)」と言ってしまいました。
間違いを指摘された際、咄嗟に「枕流は世俗のくだらない話を聞いた時に耳をすすぐため。漱石は歯を磨くためだ」と言い返したそうです。

 上記が「漱石枕流」という故事で、こじつけや負け惜しみが強いことを意味していますが、この故事から「流石:さすが」という言葉も生まれました。
この場合は、咄嗟の対応や、なるほどと感心する際に用いられます。

 ちなみに夏目漱石の名も上記の故事に由来しているそうです。
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「雪月花
 四季おりおりの風雅な自然の景観を指す「雪月花」という言葉は、古代中国の詩人、白居易の以下の句に由来するそうです。

 「雪月花時最憶君」(雪月花のとき、最も君を憶う)

  四季折々の美しい風景に接するたびに、遠くにいる君のことが思い出される


 日本の三名園も、雪の兼六園(金沢市)、月の後楽園(岡山市)、花の偕楽園(水戸市)として雪月花に対応してるようです。

公園としてはニューヨーク市のセントラルパークに次いで広大な偕楽園で梅まつりが始まってます。
園内には約百種三千本の梅があり、見頃は来月上旬から中旬頃だそうです。
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「椿の花」
 今日は暦をめくると雨水(うすい:二十四節気)とあります。
暦の上では、氷が融けて水になり、空から降るものが雪から雨に変わる頃です。

 建物が建ち並ぶ景色は殺風景なものですが、窓辺に置かれた活け花のネコヤナギが春が近いことを告げています。

 ところで、魚偏に秋と書いて鰍(カジカ)、冬は鮗(コノシロ※幼魚名コハダ)、春は鰆(サワラ)、残念ながら魚偏に夏という字はありません・・・。

 一方、木偏には春夏秋冬が揃ってますね、榎(エノキ)、楸(キササギ)、柊(ヒイラギ)、そして椿(ツバキ)です。

 落花の際、花全体がぽとりと落ちる様子が忌まれたりしますが、冬の間も艶のある葉を持ち、寒風の中で花を咲かせる姿には”霊力”を感じ昔から親しまれて来た木です。

 京都の地蔵院(別名椿寺)には、加藤清正が朝鮮から持ち帰り、椿好きの秀吉に献上したと言われる「五色八重散椿(二世)」が残ってるそうです。
京都には他にも利休や織田有楽斉など所縁の名椿の古木が数多く在りますね。
 
 近所の椿の花はまだ膨らみませんが、萩や松山では春近しを告げる”椿まつり”が始まったそうです。
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「格差社会」・「勝ち組」・「負け組」
 このところ、「格差社会」・「勝ち組」・「負け組」といった言葉があちこちから聞こえてきます。それに関して興味深い話を一席!(^^)

 『山女(やまめ)とサクラマスは元々同じ魚だそうです。稚魚の時、餌の奪い合いとなり、生存競争に負けた山女の稚魚は清流から追いやられ、川を下って海に行く。海には栄養源となる豊富なプランクトンがいる。
それを食べ育った山女はやがてサクラマスとして、産卵のため生まれた清流へ戻る。
そこには勝ち残った山女が暮らしている。負け組の山女であるサクラマスの体重は勝ち組の山女の10倍以上になっている・・・』

 リチャード・ニクソンの「人間は負けたら終わりなのではない。辞めたら終わりなのだ」という言葉。
また柔道家である神永昭夫氏の「勝負は負けた時から始まる」という言葉も同様の意味合いで心に響きます。
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『春一番』
 そろそろ『春一番』が吹き荒れる頃となりましたが、統計的には今日(2月18日)が一番多いそうです。

 気象学的には、西高東低の冬型の気圧配置がくずれ、日本海を発達した低気圧が通過する時に太平洋から南の暖かい風が吹くことから起こる現象です。

 この「春一番」という言葉はもともと九州地方や瀬戸内海沿岸の漁師たちが、春になって初めて吹く強い南風を冬の終わった「しるし」として用いたと言われています。

 「春一番」によって気温が急上昇するため、この時期は例年火災や雪崩が起こりやすくなります。
このように、春の訪れを告げる喜ばしい知らせと同時に、危険も伴なっているので、くれぐれもお気をつけて下さい。
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「しじみ貝」
寒さが厳しくなる頃に身が肥えて一層美味しくなる『シジミ』。
「生きた肝臓薬」、或いは「肝臓の守護神」とも言われ、肝機能を高めるタウリンやグリコーゲンを多く含むそうで、たんぱく質特有の独特のうまみがありますね。

 日本でとれるシジミには、「マジジミ」や琵琶湖産の「セタシジミ」など淡水産もあるようですが、食卓にのぼる大半は海水と淡水が混じり合う水域に生息する「ヤマトシジミ」だそうです。
島根県・青森県・茨城県が主な産地で、全国の漁獲量は水質汚染などでここ50年で4分の1に減っています。

 砂抜きをする場合は、真水につけるとうまみ成分のアミノ酸を放出するため、塩水の方が美味しさを保てるそうです。
スーパーなどで選ぶ際は、触ると素早く殻を閉じるものが新鮮さの目安だそうです。
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世界のブランド商品
ファッションや自動車などには世界中で数多くのブランドが存在してますね。
別モノのように見える場合でも同一資本の下で展開されているケースが少なくありません。

 例えばLVMH(仏 モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン 売上高約2兆5千億円)は下記のようなブランドが傘下に有るそうです。

 <ファッション>
  ルイ・ヴィビトン ロウベ セリーヌ ジバンシー ケンゾー フェンディ
  エミリオ・プッチ クリスチャン・ディオール ダナ・キャラン 等

 <時計・宝石>
  タグ・ホイヤー ショーメ ゼニス ディオール デビアスLV 等

 <コスメ>
  ディオール ゲラン ジバンシー ベネフィット フレッシュ
  メイクアップフォーエバー 等

 <酒類>
  モエ・エ・シャンドン(ドン・ペリニヨン) ヘネシー ルイナール 等

 ※世界最大の免税店DFSもLBMHが運営してるそうです。


 又世界的なブランドとしては、コーチ、エルメス、ブルガリ、ティファニーなどがありますが、LVMHに次ぐ規模としてはスイスのリシュモンがあります。

【リシュモン】(スイス)
 <時計・宝石>
  カルティエ ヴァンクリーフ&アーベル ピアジュ ランゲ&ゾーゲ
  IWC ヴァンシュロン・コンスタンタン 等
 <文具>
  モンブラン(独) モンテグラッパ(伊)
 <ファッション>
  ダンヒル パーディ 等

 ※リシュモンは、ラッキー・ストライクやケントなどのブランドを持つ世界第2位のたばこ会社ブリティッシュ・アメリカン・タバコに19%出資。

 他に、イブ・サン・ローランやバレンシアガ、セルジオ・ロッシなどのブランドを展開する「グッチ・グループ」、 時計のオメガやロンジン、ラドー、カルバンクライン、ハミルトンバルマンなどを擁する「スウォッチ・グループ」などがあります。

 また、欧米の自動車メーカーも下のように様々なブランドを持っています。

【ゼネラル・モーター】(米)
 GM、キャディラック、シボレー、ビュイック、ポンティアック、サターン、
 ハマー、GMC、オペル(独)、サーブ(スウェーデン) 等

【フォード・モーター】(米)
 フォード、マーキュリー、リンカーン、ジャガー(英)、ランドローバー(英)、
 ボルボ(スウェーデン) 、マツダ(日) 等

【クライスラー】(独ダイムラーから米投資ファンドのサーベラス傘下に)
 クライスラー、ダッジ、ジープ 等

【ダイムラー】(独)※トラック世界最大手
 メルセデス・ベンツ マイバッハ スマート AMG 三菱ふそう(日) 等

【BMW】(独)
 BMW、MINI(英)、ロールス・ロイス(英)

【フォルクス・ワーゲン】(独)
 VW、アウディ、ベントレー(英)、ブガッティ(仏)、ランボルギーニ(伊) 等

 ※独ポルシェがVW社の31%の株式を保有しており、今後買収の可能性もあるそうです。

【フィアット】(伊)
 フィアット、フェラーリ、マセラティ、アルファロメオ、ランチア 等
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「バレンタインデ-」
 2月14日に女性から男性への告白するというのはどうやら日本だけの習慣のようですが、今日もどこかで喜怒哀楽のドラマが生まれているに違いありません。

 チョコに込められた意味は、当初は「告白」でしたが、現在は「本命」「義理」「癒し」「励まし」「感謝」「母心」「仏前」「リセット」「仲直り」「ご褒美」等々、かなり多様化してるようです。

 日本でこういった習慣が始まってから50年くらい経つそうですが、人それぞれに思い出や感慨がおありかと存じます。
メリーチョコレートカムパニーが先日発表した「バレンタインどきどき、ワクワク川柳傑作選」にもそんな思いが詠み込まれています。
そのなかからいくつかご紹介します。


 三十路過ぎ どげんかせんと いかんチョコ
    あてにせず 自分で買えと 妻が言い
     メール来る 添付ファイルに 画像チョコ
      リスク避け チョコも分散 投資する

         来ないなら 来るまで待とう チョコレート
          食べていい? 義理と知ってる 我が娘
           ギリなのに ウインクしてくる 課長さん

              肩落とし 帰る息子に チョコ渡す
               単身中 子供の写真と チョコ届く
                チョコ売場 家内の姿 見掛けたが
                 パパのチョコ 選ぶも食べるも ママの役
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「梅の季節」
梅の花が咲く2~3月、そして梅の実ができる6月が梅の季節(入梅、梅雨とも言う)と言えるのかもしれませんが、その紅白の可憐な花に、ほんのりと香りを漂わせてくれる梅の季節がやってきました。

 「行きたい梅の名所」というアンケート調査では、水戸市の『偕楽園』がトップ。
2位は福岡県の『太宰府天満宮』、3位は京都の『北野天満宮』となっています。

 2位・3位には学問の神様、菅原道真をまつった天満宮が入っていますが、道真が梅を好んだことから各地の天満宮では梅が数多く植えられています。


「東風(こち)吹かば にほひおこせよ梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」

「美しや 紅の色なる梅の花 あこが顔にも つけたくぞある」

                               菅原 道真


 梅の名所には大きく分けて2種類あるそうです。
見るために梅の木を植えている「梅園」と、梅干しなどを作るために育てている「農園」です。
大きな実をつける梅には白梅が多く、和歌山県の南部(みなべ)梅林や京都の青谷梅林など農家が生産用に育てている梅林では白い花が目立つそうです。
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「蓮根(レンコン)」
 蓮(はす)の根と書いて「蓮根」(レンコン)ですね。
「先が見える、見通しがきく縁起のいい食材」として重宝され、ひな祭りの時期にはちらし寿司の材料として、またおせち料理の材料として需要が増えたり、今でも祝い事が近くなると消費が伸びるようです。

 今では年中出回っていますが、このレンコンには、ビタミンCが豊富で、みかんの1.5倍、大根の3.7倍に相当する量が含まれているそうです。

 ご存知の通り、レンコンは蓮(ハス)の開花後にできる地下茎で、穴があいているのは水中で生育する特性から空気を運ぶ通気組織が発達したためです。

 最近は気軽にレンコンの栄養素を吸収できるように、粉末加工した物も出回っています。
これを、湯で溶かして飲めば、風邪やのどの痛みの緩和に効果があるといいます。
人気があるのは徳島県産で、一本一本手掘りで収穫するため品質もよく、産地に近い関西圏では卸値が他産地の2倍になることもあるそうです。
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春告草(はるつげぐさ)「梅」
 春告草(はるつげぐさ)ともいわれる梅。
関東地方でもあちら此方で蕾が開き始めたようです。

 梅はもともとは中国の原産ではありますが、桜とともに古くから日本人に愛されて来ました。
梅は文を好む花という意で「好文木(こうぶんぼく)」との別名を持ってるそうで、奈良時代に編纂された最古の歌集「万葉集」では、桜よりも梅の歌が圧倒的に多く詠まれています。

 百花にさきがけて咲く梅は「花兄(かけい)」「初名草(はつなそう)」とも呼ばれ、春の風を見て待つ草「風見草」「風待草」などの異称も持ってるそうです。
又、その香(かぐわ)しさから「匂草(においぐさ)」「香栄草(かばえそう)」との名も持ち、その香気をもって春が訪れることを告げます。

 ところで、昔から伝わる言葉に「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」というのがあります。

 これは、「病気に弱い桜は切った箇所から枯れることがあるため、むやみに切ってはいけない。梅の場合は剪定して小枝を多く出させた方が花や実の付きが良い」というのが本来の意味です。
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「小松菜(こまつな)」
 霜が降りる今頃、甘味が増して最も美味しくなる「小松菜(こまつな)」。
一見、ホウレン草に似ていますが、カルシウムはホウレン草の5倍、カロチンやビタミンC、鉄分等も豊富で非常に栄養価が高いそうです。

 最近、都市近郊での栽培が盛んで、主産地は東京、神奈川、埼玉など関東地方での生産量が約8割を占めてるそうで、消費量も最も関東が多いようです。

 栽培されたのは江戸時代からと言われてますが、徳川8代将軍の吉宗が、小松川(東京)の近くでこの野菜を使った汁を食べたことが名前の由来と言われています。(5代将軍綱吉との説もありますが。)

 愛知県或いは東海地方には、この小松菜に似た『もち菜(もちな)』というのがありました。
その「もち菜」と餅だけが入った極めてシンプルなお雑煮、最後に花カツオを上からたっぶりとかけて食しますが、これがまた美味しいです。
関東地方では手に入らないのが残念ですね。
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「春節」
 今日7日は旧暦の元日、お隣中国では「春節(新年)」を祝う同国最大の祝日です。
横浜・神戸・長崎と三大中華街ではイルミネーションやキャンドルが灯り、カウントダウンで新年を迎えます。
本国と同じように爆竹が鳴り響き、龍や獅子の舞い、祝舞パレード、中国雑技や京劇が繰り広げられなど、異国情緒たっぷりのお祭りが行われます。

 春節の歴史は大変古く、殷・商時期の年末年始の神や祖先を祭る儀式に起源を持ち、春節関係の伝説も多いようです。
中国古代からのそれぞれの歴史の中では、春節は夫々異なる意味を持っていたようです。
漢の時代には、二十四節気の中の「立春」の日を春節と定めており、又、南北朝時代には、春の季節全体を春節と呼んでいたようです。
1911年に辛亥革命が清朝の統治を打ち破ると、各省・府の代表が南京で会議を開き、西暦(グレゴリオ暦)を使用する事を決めました。
これで農暦の正月一日が春節と定められ、現在にいたるまで、一般に「春節」という呼称で呼び習わされているようです。

 春節期間の中国では億人単位の人々が帰省などで大移動することが知られていますが、今年は中国でも、東・南部でのおよそ半世紀ぶりの低温雨雪氷結の悪天候のため多数の死者や避難民、家屋倒壊が生じ、鉄道・交通・水道・電力網に被害が出るなど例年とは様子が違うようです。

はたして、皆さん、如何いうお正月を迎えてるのでしょうか。
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「”一汁一菜” 味噌汁」
 ご飯に美味しい味噌汁、これだけでご馳走に思うことがあります。
この組み合わせはあまりにも当たり前で、普段その価値を考えることはありませんが、言うまでもなく日本人の食生活の基本です。
日本人が鎌倉時代以降、”一汁一菜”を食の基本として毎日味噌汁を食べ続けてきたのは、味噌が健康づくりの基本であることを昔の人は、経験上よく知っていたのでしょうね。

 ご存知の通り味噌の原材料は大豆です。大豆は栄養価が極めて高いのですが、そのまま煮たり炒ったりする通常の料理法では消化吸収が悪いのが難点です。
ところが、この大豆を味噌にすることにより、大豆タンパクが酵素によって分解されてアミノ酸となり、炭水化物もブドウ糖になります。
旨みが増すうえに、消化吸収もよくなって”一挙両得。”

 さらに、味噌から大豆のもつタンパク質やビタミンB群を取り入れつつ、味噌汁にすれば野菜や海草、根菜などを煮て汁ごと食べるため、カリウムやマグネシウム、ビタミン、ミネラル、食物繊維を一度にとれます。
期せずして上手に栄養バランスをとることが出来る訳です。

 味噌汁の丁寧な呼び方に「おみおつけ」がありますが、漢字にすると『御御御付け』となるそうです。
『御』を三つも重ねて付けるほど、日本人の食卓には欠かせない大切な汁物というのが伝わってきます。
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「サラリーマン川柳」
 昨日、第一生命保険が毎年恒例の「サラリーマン川柳コンクール」に入選した100作品を発表してました。

 相次ぐ食品などの偽装問題や年金問題を皮肉った作品、また男子ゴルフの石川遼選手の愛称「ハニカミ王子」を題材にした作品など2万2245句の中から選ばれた作品です。

 ・嫁さんよ 地球への優しさ 俺にくれ

 ・定年の 延長決まり 妻元気

 ・花粉症 ボクはハナカミ 王子です 

 ・夢に見た 年金生活 今悪夢

 ・ニヤケるな! ハニカんだのが 怒鳴られた

 ・年金は 賭けるつもりで 掛けている

 ・買物で 右へ左へ カカーナビ

 ピックアップしてみましたが、いずれもユニークで思わず笑いが出てしまいます。
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「立春②」
 本日は「立春」。冬の寒さがやわらぎ始め、三寒四温の気候となり、春の季節の始まりを告げる日とされてます。
暦の上では今日から「立夏」の前日までが”春”となるのでしょうね。

 今日以降、初めて吹く南寄りの強風を「春一番」、今日から数えて88日目が”八十八夜”、210日目が”二百十日”と呼ばれていますね。

 ところで、昨日の大雪で一面雪景色の首都圏。雪合戦で遊んだ幼い頃を思い出します。
その「雪」を「魚」につけると「鱈」(タラ)となりますが、雪が降り始める1~2月に旬を迎えて美味しくなる魚です。
口が大きく、大食漢で「たら腹(ふく)食う」の語源になったとも言われています。

 鍋物に欠かせない食材の「タラ」ですが、一般にタラと言えば「マダラ」のことを指し、「スケソウダラ」は水分が多く、鮮度が落ちやすいため、「かまぼこ」や「ちくわ」など加工品の原料になることが多いようです。
雌の卵巣を塩蔵した「たらこ」や唐辛子で漬けた「からし明太子」で馴染みがあります。
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「立春」
 明日、日曜日は節分です。
元々古い暦では節分は大晦日にあたり、豆まきは新年を迎える厄払いの行事として豆を蒔いたことに由来してるそうです。
鬼の目、つまり「魔目(まめ)」めがけて豆を投げれば「魔滅(まめ)」につながると言ういわれもあるようです。

 また、地域によっては節分に鰯(いわし)の頭を焼いて柊(ひいらぎ)の枝に挿し、戸口にかかげる慣わしも残っているそうです。鬼は鰯の臭いを嫌がり、やって来ても柊の刺に目を突かれたりして中に入って来れないと考えられていたようです。
 鰯のようなつまらないものでも、信じる心さえあれば、大変にありがたく思えてくるという意味の「鰯の頭も信心から」という言葉は、節分の行事に由来してるそうです。

 豆まきの豆は福豆と呼ばれ、無病息災の御利益があると考えられています。
ただ、自分の年齢の数だけ豆を食べるのは大変という方は、福茶といって、茶碗に豆をいれて熱いお茶を注ぎそれを飲めば、豆を食べたのと同じ御利益があるそうです。 

 ちなみに、鬼を祀っている寺社や「鬼」の付く姓のご家庭では「鬼は内」、あるいは「福は内」のみの掛け声が多いようです。

 豆は、一粒が多くの実をなす一粒万倍。一粒万倍とは、良きにつけ悪しきにつけ、後々たくさんの数に増えてわが身にかかってくるという意味でもありますので心したいものです。

 そして、節分を過ぎると愈々暦の上でも春(立春)がやってきます。

 「なにとなく 心さやぎていねられず あしたは春の はじめと思へば」      良寛
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「如月」(きさらぎ)
 今日から「如月」(きさらぎ)、2月入りです。
如月は別名で「衣更着」とも言い、まだ寒さが残り、衣を更に着る月という由来があるそうです。

 処で、昭和28年の今日2月1日、わが国で初めてテレビ放送が開始されてます。
大正14年のラジオ放送開始に遅れること実に30年ほどですが、当初のテレビの受信契約数はわずか866台であったそうです。
今日の隆盛を見ると、もはや日常生活に欠かすことの出来ない必需品で一家に一台、いや場合によっては子供部屋にまで一台と、恐ろしいほど発展して来ました。

 そういえばこの時期、全国の天神様には合格祈願の絵馬が鈴なりとなっています。
天神様といえば、学問の神様として知られる菅原道真公、幼名は「阿呼」といい、5歳の時、庭前の紅梅を見て次の歌を詠んだと伝えられています。

  美しや 紅の色なる梅の花 あこが顔にも つけたくぞある

 気象庁の予報では、2月は寒暖の変動が大きいとしています。
これから、中学・高校・大学と受験を控えていらっしゃる方、またご家族の方、ぜひ頑張って下さい。
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