2010年08月の記事


「食用菊」
 秋の食卓に鮮やかな彩りを添える「食用菊」。
しゃきしゃきとした歯応えと甘くてほろ苦いのが特徴ですが、年間を通じて出回る「黄色い品種」に加え、そろそろ「紫色の品種」が店頭に並びます。

 食用菊の横綱と評価されている紫色の品種は、「もってのほか」という愛称で広く知られていますが、名前の由来は「天皇の御紋である菊の花を食べるとはもってのほか・・・」とか「もってのほか美味しい」といったことから転化したそうです。

 菊は奈良時代に中国から持ち込まれ、室町時代に京都周辺で食べられ始めたとされます。
風邪による熱や頭痛を和らげる解熱・鎮痛作用、目の疲れや腎臓機能の改善を促す疲労回復作用などがあり、古くから「漢方薬」として使われてきました。

 花びらがピンと張っているほど新鮮で、おひたしにして酢じょうゆで食べるのが代表的な食べ方ですが、ゆでるときに酢を加えると色の鮮やかさ一層増します。      
生産量日本一は山形県だそうです。
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「チャンスを無にする。」
昔聞いた小話をひとつご紹介したいと思います。

 大洪水がおこり、水没しかかった家の屋根に登って避難していた人がいました。
信心深い彼は「神様が奇跡を起こしてきっと助けてくれるはずだ」と信じています。

 ちょうどその時、救命ボートがやってきて「早くこのボートに乗りなさい」と声をかけてくれましたが、「神様が助けてくれるから大丈夫」と言って乗るのを断りました。

 そのうち屋根も水没しそうになり、またボートが救助にやってきました。
この時もさっきと同じように神様が助けにきてくれると言ってボートには乗らなかったため彼は死んでしまいます。

 天国に行った彼は神様に文句を言いました。「神様、今まであなたを信じて祈ってきたのにどうして助けに来てくれなかったですか?」と。

 それを聞いて神様はおっしゃいました。「だからおまえのために2度もボートを差し向けたではないか!」

 
 昔のことわざに「運はたびたび門をたたくが、愚者はこれを招じ入れぬ」とありますが、チャンスが無かったわけでなく、それを拒否して無にしてしまったというお話です。
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「適切な判断力」
うだるような暑さが続いています。
「うだる」は「茹だる」と書きますが、外にいるだけでゆだってしまいそうです。

 この暑さで鉢植えの植物も、水遣りを少し怠ける萎れがちとなってしまってます。
植物も様々で、さんさんと照りつける太陽を好むものもあれば、直射日光の当たらない場所を好むものありますね。

 水遣りも然りで、単に水をあげればいいという問題ではなく、適切な量とタイミングで水を補給してあげることがその植物の生育にとって重要なことだと言います。

 私達は実際の生活においても様々な場面で、「水をあげればそれで大丈夫」という考えは方をしがちです。
ともすればそれは自己満足であって、時には益しないケースもあります。

 適切な量とタイミングについて、参考になる文献等があればある程度の知識は身につきますが、大きく育てるには経験と工夫、そしてなにより「今」の状態を適切に判断できるようになるための努力が欠かせないでしょうね。
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「青梗葉(チンゲンサイ)」
 中国語で「青梗葉」と書く「チンゲンサイ」、茎の青い葉という意味です。
今ではハウス栽培が盛んで1年中出回っていますが、暑さに強く、青物野菜が全般的に品薄となるこの時期に露地物が収穫されます。   (国内の主力産地は静岡県です。)

 ハクサイやカブと同じアブラナ科の植物で、中華料理の代表的な葉物野菜として普及していますが、日本では1972年日中国交回復の中国野菜人気にのり、「タアサイ」とともに広がりました。

 あくが少なく、味に癖がないため肉と相性がよく、炒め物や煮物など調理方法は多彩です。
中華料理だけでなく、西洋料理から日本料理まで幅広く取り入れられています。アルカリ性のミネラルが豊富な緑黄色野菜で、ビタミンAやCが豊富な健康野菜としても知られ、夏風邪の予防に効果があるとされています。

 スーパーなどで選ぶ際は、葉の緑色が鮮やかでハリのあるものが良く、葉が黄色っぽくなっていたり、葉の茎の部分が筋っぽいものは古いので避けるのが良いそうです。
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「ネムノキ(合歓木)」
 ネムノキはマメ科の落葉高木で,本州,四国,九州で分布しています。
 夜に葉を閉じて眠ることから「合歓木」という名前がつけられたそうです。
6~7月に薄いピンク色の花を咲かせ、河原や明るい林縁に自生しますが,庭木としてもよく栽培されています。

樹皮は打ち身や咳止めの薬になり,葉は染料,材は桶や屋根板に使われます。

 美智子皇后陛下作詞の「ねむの木の子守歌」です。

 ねんねの ねむの木 眠りの木
 そっとゆすった その枝に
 遠い昔の 夜(よ)の調べ
 ねんねの ねむの木 子守歌

 薄紅(うすくれない)の 花の咲く
 ねむの木蔭(こかげ)で ふと聞いた
 小さなささやき ねむの声
 ねんね ねんねと 歌ってた

 故里(ふるさと)の夜(よ)の ねむの木は
 今日も歌って いるでしょか
 あの日の夜(よる)の ささやきを
 ねむの木 ねんねの木 子守歌
  
 ネムノキの花言葉は『心地よさ』です。
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「トウモロコシ」
 故郷の夏祭りが懐かしいこの頃、焼きトウモロコシの香ばしい香りに幼き頃を思い出したりします。漢字では「玉蜀黍」と書きます。

 食用にされるのは甘みの強いスイートコーンで、食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。
収穫後も糖分を使って呼吸し続けるため、鮮度が落ちると甘みが減り、購入後は早めに調理する必要があります。
その日に食べてもらえるように多くの農家は夜明け前から収穫し、朝早い時間に出荷しているそうです。

 ゆでて食べるのが一般的ですが、ラップに包んで電子レンジで4~5分過熱するだけでも食べられ、これが水分や甘みが逃げない美味しい食べ方だそうです。

 トウモロコシは小麦・米と並んで「世界三大穀物」の一つであり、世界全体の生産量のうちアメリカが4割を占める最大生産国です。
2位は中国で約18%、3位はブラジルです。
日本は世界最大の輸入国であり、輸入量の9割をアメリカに依存しています。
また、日本国内で消費される75%は家畜の飼料用として使用されています。
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「夏バテ対策」
 夏バテで体調を崩す人が増えています。
冷房のなかった昔は、暑さによる体力低下・食欲不振などで「夏痩せ」の症状が主でしたが、空調設備が整った現代は温度と湿度の急激な変化で自律神経のバランスを崩すことで夏バテになることが多く、睡眠不足やストレスなども原因とされています。

 ちなみに、自律神経とは、心臓を動かすとか、胃で消化するとか、血管を拡げるとか、無意識のうちに機能している神経で、体内環境などを整える働きをしています。
自律神経がバランスを崩し夏バテになりますと、全身の倦怠感や無気力、食欲不振といった症状としてあらわれます。

 夏バテの予防としては、体をあまり冷やし過ぎないようにすること、睡眠を十分にとること、バランスの良い食事を摂ることなどがあげられます。

 また、夏バテを解消する方法も同じようなことですが、身体が冷えすぎた方はお風呂で身体を温めることが効果的で、十分な休養と栄養補給が必要です。
食欲がないからといって食事を摂らないのでは衰弱するばかりですので、多少無理をしてでも食べたほうが良いそうです。
栄養が不足がちだと感じた場合にはビタミン剤や栄養ドリンクで補うのも効果的です。

 ちなみに、この時期は特に意識してこまめに水分を補給した方が良いのですが、水分を摂り過ぎてしまうと消化機能が低下し、その結果食欲不振につながり夏バテを招くことになるので注意が必要です。
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「心太(ところてん)」
 連日の猛暑。よく冷やしたお茶がさっぱりして美味しく感じられますが、「緑茶」・「ウーロン茶」・「紅茶」、いずれもツバキの仲間の「チャノキ」から作られます。
違いは摘み取った茶葉の発酵度合いで、十分に発酵させると「紅茶」になり、反対に発酵を防いだものが「緑茶」です。発酵を途中で止めると「ウーロン茶」が出来上がります。

 チャノキの原産地は中国の雲南省と周辺の山岳地帯とされます。
17世紀に入って中国から欧州にまず渡ったのが緑茶。その後、英国人の嗜好に合わせ、紅茶が作られるようになったそうです。

 そして、酢の効いた漢字で「心太」と書く「ところてん」も清涼感を与えてくれます。
「心太」はカロリーが少なく水溶性の食物繊維がたっぷりと含まれています。コレステロールの低下作用もあり、高血圧予防や糖尿病予防にも効果があるそうです。

 地域によって色々な食べ方がありますが、中部地域は三杯酢(酢一杯と淡口醤油一杯と砂糖で合計三杯)、関西は黒蜜、四国はダシ汁、関東以北は二杯酢(酢一杯と淡口醤油一杯で合計二杯)と大まかに分かれるようです。

 この「ところてん」。名古屋など中部地方では箸1本で食べるのが慣わしのようですが、中部地方の方、いかがでしょうか。
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「金魚すくい」
 この時期は各地で夏祭りが催され、露店がそこかしこに並ぶ風情は昔も今も変わりませんね。金魚すくいをねだる子供の姿もほほえましく思えます。

 昨日は2分間で腕前を競う「金魚すくい選手権」が行われましたが、優勝者は制限時間内に45匹をすくったそうです。
素早い動きで逃げる金魚を3秒以内に1匹のペースですくうのですから驚きです。

 金魚はもともと突然変異のフナを飼育・交配させ、改良を重ねて定着させた観賞魚で、光があたるとキラキラ輝いて見えるので「金魚」。
日本には15世紀頃に中国から伝来、江戸時代後半には広く庶民も愛玩するようになったようです。

 ところでこの金魚、中国では「金余(お金が余る)」の発音に似ていることから縁起物として知られています。
明治の頃、日本から移入されたアメリカでは、「ゴールドフィッシュ」という縁起のよい名前と相まって、ペットとして飼育している愛好家も多いそうです。

 ちなみに、風水を非常に気にする香港ビジネス界では、風水の観点から水槽の位置やその中に入れる金魚(風水魚)の数まで決まっています。

 風水では、水には「気」を引き込んで蓄積するという特性があり、「お金が余る」という縁起物の金魚を入れることで、「幸運や財を引き込む」という験担ぎとなっています。
そのため、水槽の中の金魚が死のうものなら、ビジネスそっちのけで対応に追われることも珍しくないそうです。
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「紫蘇(シソ)」
「紫の葉で蘇(よみがえ)らせる」と書いて『紫蘇』(シソ)。
中国では人を生き返らせる力のある植物とされています。
せきやたんを鎮める効果があるとされ、強力な殺菌作用や防腐効果はよく知られていますが、最近では抗アレルギー効果が注目されてるようです。

 また、栄養価が豊富で特にビタミンAやCが多く、カリウム、カルシウムなどミネラルも含まれ、砂糖と水で煮出して薄めて飲むと疲れを和らげる効果もあるそうです。

 葉が緑の「青ジソ」と紫の「赤ジソ」に大別され、「青ジソ」の葉は「大葉」とも呼ばれ、元来の旬は夏。
その香りと殺菌作用から刺し身のツマなどに適していますが、天ぷらや麺類の薬味など幅広い用途に使われています。

 一方、「赤ジソ」はシソジュースにしたり、梅干しを着色するのに使います。
出回りますのはやはり初夏から7月。最近は、シソジュースブームで「赤ジソ」の人気が高いようです。
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「東京スカイツリー」


 第一展望台の工事のために約2カ月間高さをのばしていなかった東京スカイツリーが、予定では久しぶりに塔体を伸ばし、400メートルを突破したはずですが・・・結果はまだ耳にしていません。

 天候などによる工事の中断がなければ、東京スカイツリーは日本一の高さを408メートルまで伸ばしているはずで、高さで世界8位の中央広播電視塔(北京テレビ塔、405メートル)を抜きます。
これからは順次世界のタワーの高さを追い抜いていくことになり、順調に行けば来年春頃には中国の広州テレビ観光塔の610メートル抜き、世界一の高さに達するそうです。
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