2011年05月の記事


「梅雨入り」
 汗ばむ陽気となり、そろそろ「梅雨入り」が気になる頃です。
既に沖縄地方は平年より9日早い4月30日、九州南部は平年より8日早い5月23日、そして昨日は四国が平年より10日早く、また中国・近畿が平年よりも12日早く梅雨入りとなっています。
平年ベースでは、東海や関東甲信は6月8日(昨年は6月13日)ですが、今年は全国的に梅雨入りが早まっています。

 『梅雨』と言えば6月と思いがちですが、旧暦に直すと5月となります。
昔の人は5月の雨を「さみだれ」(五月雨)と呼んでいました。もともと、「ばいう」(梅雨)は中国から伝えられた言葉で、梅の実のなる時期に長雨が続いたことから使われるようになったと言われています。また、梅雨(つゆ)を「梅」の「雨」と書くのは、梅の実が黄色く熟する季節の雨だからとも言われています。

 梅雨の季節になると、体調をくずしたりする人もいますが、これを乗り切る最適な食品の1つが『梅干し』です。梅の効用は含まれるクエン酸が胃液の分泌を高め、殺菌効果から胃の中をきれいにし、大腸での良性細菌の増殖を促進させたりします。
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「日常会話」
 春の終わりに咲き残っている桜の花を指す「残花」は春の季語。
一方、まだ寒さの残る山中などに咲き残っている桜花は「余花」と言い夏の季語。
春がところどころに置き残した忘れもののようにひっそりと咲く風情もまた良しです。

 ところで、イギリスのロンドンは北海道よりも北にあるにも関わらず、近くを流れる暖流の影響で温暖な気候となってるそうです。
ただ、そうした地理的な特性のため、気候は湿りがちで、天気が変わりやすいそうです。
「英国人は天気の話をよくする」と言われますが、それは上記のような気候のためで、「英国人は一生のうち6カ月間相当を天候に関する会話に費やす」という調査結果もあります。

 私達も日常において天気の話はよくしますが、人と話をする時はそうした何気ない会話が潤滑油となり、相互の距離感も縮まるというもの。ちなみに会話のとっかかりとして昔から言われているのが「木戸にたてかけし衣食住」です。


  キ(季節  :お正月やお祭りなど季節の出来事)
  ド(道楽  :趣味や関心事など)
  ニ(ニュース:身近な話題や今騒がれて事柄など)
  タ(旅   :土産話など)
  テ(天気  :天気)
  カ(家庭  :家族の近況など)
  ケ(健康  :健康管理、ダイエットや運動など)
  シ(仕事  :景気や会社での事など)
  衣(衣服  :服装や流行など)
  食(食べ物 :旬の食材や好きな食べ物など)
  住(住まい :住宅や庭、出身地など)


 尚、政治、宗教、スポーツ(3S)の話題は、信念が入り込みやすく、意見が対立した場合に相手の心証を害する可能性があるため、とくに相手の事がまだよく分らない場合にはこれらの話題は避けるべきでしょうね。
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「新玉葱(タマネギ)」
 腸内の善玉菌の働きを助ける健康食品として注目が高まっているタマネギ。今、「新タマネギ」が旬を迎えています。

 タマネギの多くは収穫後に1ヶ月程度日陰などで風をあて、乾かしてから出荷されますが、「新タマネギ」は収穫後にすぐに出荷されるため、水分が多く、辛味が少なく、甘さと香りがあり、みずみずしさと柔らかさが魅力です。

 日本で栽培されるタマネギには春と秋の二つの旬がありますが、現在店頭に
並んでいる新タマネギは佐賀県や淡路島など西日本の産地で秋に種をまいたものです。
一方、国内生産量の約半分を占める北海道産は春まきであり、秋ごろに新タマネギとして出荷されています。
 
 ガン・糖尿病・動脈硬化・高脂血症などの生活習慣病に悩む現代人に最適の野菜と言われていますが、この時期にサラダや酢の物にして生で食べる「新タマネギ」はまた格別の味わいがあります。
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「外国人観光客」
 九州南部が梅雨入りしてますが、昨年より20日、平年より8日早い入梅だそうです。
沖縄地方は平年より9日早い梅雨入りでしたが、今年は他の地方も梅雨入りが早いのかもしれません。

 ところで、震災による原発事故の影響で日本を訪れる外国人観光客が激減しているようです。

 日本政府観光局の集計によると、4月に日本を訪れた外国人観光客やビジネスマンなどの外国人旅行者は推計29万5800人で、前年同月比62%減と過去最大の落ち込みとなっています。

 国別では、年間を通じて日本を訪れる人が最も多い韓国が66%減となり、中国は49%減、香港87%減、シンガポール82%減等々。欧米では、アメリカが55%減、フランスが68%減、ドイツが67%減などとなっており、多くの外国人観光客でにぎわっていた浅草(東京)や日光(栃木)、旭山動物園(北海道)なども大きな影響を被っています。

 外国人観光客の減少は、東日本以外の観光地でも危機的で、観光立国で経済や地域を活性化させるという日本の成長戦略が大きく揺らいでいます。

 現在は日本への渡航制限が緩和されたことや、民間や市町村レベルでの努力もあって団体の観光ツアーを再開する動きが出ています。また、週末に行われた中韓首脳による被災地訪問には各国の様々な思惑が絡んでいましたが、両首脳が原発にほど近い福島に足を運んだことは日本に対する懸念を和らげる上で一定の効果があったものと思われます。

 日本への観光客の復活は、観光業のみならず全経済的な見地からも急務ではありますが、その一方で日光や浅草などをゆっくり見て回れるのは今だけなのかもしれません。
紫陽花が咲くころの鎌倉は、毎年多くの外国人観光客で大変混雑します。
今年は例年になく、日本的情緒を味わいながらのんびり散策できるのかもしれません。
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「ゆで卵」
 見た目の美しさが料理の味を引き立てる大切な要素ですが、殻をむいたゆで卵がデコボコではせっかくの料理も美味しさ半減になってしまいます。
しかし、ゆで卵の殻はむきにくく、殻に白身がくっついたりしてツルンとしているはずのゆで卵がデコボコになってしまったりします。

 ご存知の方も多いかと思いますが、そうならないための方法は、「ゆであがったらすぐに水に浸けること」です。
卵の殻は一見、滑らかで空気でさえ入り込まないように思えますが、目に見えないごく小さな穴が無数にあってわずかながら空気が出入りしています。

 その証拠に、卵をゆでますと湯が沸騰してきたときに小さな泡がたくさん卵の殻から出てくるのが分かります。
これは、卵の中にある気室の空気が膨張して殻から逃げるためです。

 ゆでてすぐに水に浸けると気室内部の圧力が下がり、逃げ出した空気の分だけ水が入ってきます。
この水が卵の殻と白身の間に入るため、殻がスルリとむけるようになります。(^.^)
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「家族観の変化」
 2001年9月11日の同時多発テロ、いわゆる「911」の発生はアメリカ市民の家族観を変えたと言われます。

 その一端となる現象が、事件発生後の結婚の急増です。
当時、結婚を決意したアメリカ人のある女性は、不安や恐怖の中で一人ぼっちで過ごす孤独感から、誰かと一緒にいたいとの思いが強くなったと述べています。
同じような事象の兆候が、東日本大震災後の日本でもみられるそうです。

 ところで、カナダの心理学者がある実験をしました。頑丈な橋と揺れる吊り橋の上で男女の出会いをセッティングしたところ、揺れる吊り橋の上で出会った男女の方が恋愛感情に発展するケースが多かったそうです。
不安や緊張を共有したことがそのような感情の発芽となったとするこの実験結果は、「吊り橋理論」として広く知られるようになったそうです。

 テロや戦争、大規模災害などの後によく見られる結婚の急増を説明する際にこの理論が持ち出されますが、このような大きな事件・災害の発生が人と人の絆、家族の大切さを見直すきっかけになるのは間違いありません。

 ちなみに、911後は、深刻な状況への対応を見て別れを決断するケースや長年続いた関係を「時間のムダ」として清算するケースも増え、自分に何かあった場合の愛する家族の身を案じ、あらかじめ遺言状を作成する人などが増加したそうです。
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「自然、再生可能エネルギーへの転換を・・・。」
 電力以外のエネルギーを電力に変換する「発電」には、代表的な方法として火力・水力・原子力があります。

 いずれもタービン(発電機)を回すことで電気を得ており、火力と原子力は熱エネルギーを運動エネルギーに変換して(蒸気でタービンを回して)電気を発生させ、水力は位置エネルギー(落下のエネルギー)を利用してタービンを回してます。

 その他の方法としては、火山国の日本に豊富な”地熱”を利用した発電がありますが、発電に適した土地には温泉地が隣接しており、湯量が減ったり温度が下がるなどの影響を受けとする温泉地の反対が開発の壁となってるようです。

 木材チップなどを燃料にした「木質バイオマス発電」は、被災地の廃材を加工して燃料に活用しようとの動きもあります。

 太陽のエネルギーを利用した発電には主として、太陽光を集光して熱エネルギーに変換する「太陽熱発電」と太陽光を直接電気に変える「太陽光発電」があり、風力発電にはタービンを陸上に設置する「陸上風力発電」や凧によって高高度の風を利用する「凧型風力発電」などの形態があります。

 海のエネルギーを利用したものとしては、波のエネルギーを利用した「波力発電」があり、三井造船や日本風力開発などが2012年の発電開始を目指しています。
コストの問題はありますが、潮流で水車を回して発電する「海流発電(潮流発電)」は天候に左右されない発電方法として見直される可能性があります。また、潮の干満を利用した「潮汐発電」は日本ではみられませんが、フランスやノルウェーではすでに実用化されているそうです。

 欧州では洋上風力発電が盛んで、日本でも海に風車を浮かべて発電する「浮体式洋上風力発電」の実証研究に向けた調査が始まろうとしています。

 深度のある海域に風車を支える土台を浮かべてチェーンでつなぎ止める仕組みの浮体式洋上風力発電は、世界45カ所超で1000基以上が稼働しており、デンマークでは20万世帯分の年間電力消費量に相当する91基の風車を洋上に建設する計画が具体化しています。
また、アメリカは今年2月に大規模な洋上風力発電開発に関する戦略を発表しており、中国や韓国も計画を策定中だと伝わっています。

 日本の海域では、さまざまな条件を考慮して発電設備の設置可能領域を絞った場合でも4800万キロワットの設備容量を確保できるとされ、風力の稼働率を3割とした場合、100万キロワット級の原子力発電所18基分の発電能力に相当するとの試算もあります。
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「旬のトマト」
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 初夏の陽気が広がるとともにトマトが旬を迎えています。
この時期のトマトの魅力は何と言ってもみずみずしさで、秋の濃厚な味のトマトとはまた違った味わいが楽しめます。

 代表的な品種は「桃太郎」で、果肉がしっかりしていて生食用はもちろん、あらゆる料理に向きますが、この時期はやはり冷やして切り分けて食べるのが美味でしょうね。

 ヨーロッパのことわざに、「トマトが赤くなると医者が青くなる」とありますが、Bカロチンをはじめ、リコピン、ビタミンC・E、ミネラル、食物繊維などトマトには毎日の健康維持にもってこいの要素が豊富に含まれています。

 スーパーなどの店先で選ぶ際には、皮に張りがあり、ずっしりと重くて均整のとれた丸いものを選ぶのがコツです。また買ったトマトをおいしく保存するためには、真っ赤なトマトはそのまま冷蔵庫へ、緑色が残っているトマトは室温で赤く熟させてから冷蔵するのがよいです。
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震災救援に携わった米兵が姉に送った手紙
「姉さん、僕は今、軍隊に入って一番充実している。
まずそれを知って欲しいんだ。

イラクで激しい戦闘も経験したけど、そんなのとは比較にならないよ。
僕は兵士だから命令されれば人も殺すし、他人の家だって破壊する。

だけど姉さん、それは僕が望んですることじゃない。
僕は兵士だから危険は覚悟してるし、それを期待してすらいる。
 
だけど姉さん、僕が望むのは人々の命を救う事なんだ。
この任務が終わったら、初めてまっすぐに姉さんに会いに行けると思う。

自分をごまかすための酒まみれの日々は、もういらない。
一緒に母さんのお墓へいこう。

今なら母さんも息子の僕を誇りに思ってくれると思うんだ」

泣けますね…。
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「母の日」
 「立夏」も過ぎ、暦の上では早くも夏到来で、いよいよ爽快な夏の気が立ち始める時期となります。

 そして、今日(5月8日)は「母の日」です。
母の日の贈り物の定番と言えばカーネーションなどの花ですが、今年は扇子や日傘などの節電グッズもよく売れていると聞きます。

 また、母の日が近づくとよく売れるのがカレーのルーで、日頃の感謝を込めて、母の日にはお父さんと子供たちでカレーをつくるご家庭が多いようです。

 ちなみに、カレールーの消費量日本一は鳥取県だそうですが、カレーと言えばラッキョウ。砂丘畑のきめ細かい砂地で栽培される砂丘ラッキョウは鳥取の特産品です。

 ラッキョウには多くの薬効があり、胃痙攣、下痢、夜尿症、痔、肩凝り、腰痛、冷え性、不眠症、高血圧症、動脈硬化症、神経痛、感冒などに有効と言われ、古来から「畑の薬」として食されてきました。そんなラッキョウがそろそろ旬の時期を向かえます。
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「新茶の初取引」
 先日は静岡茶市場で新茶の初取引が行われたようで、”夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉が茂る・・・”「茶摘み」の歌詞からも感じる”初夏の趣”、
春と夏が少しずつ入れ替わってゆく季節ですね。

 お茶はもともとが「養生の仙薬、延齢の妙術」として飲まれており、科学が進歩した現代においても様々な効用がうたわれていますが、さわやかに香りたつ新茶は旬の味わいとともに「無病息災長寿目出度の茶」の縁起物として珍重されてきました。

 長らく抹茶のみだった日本茶文化にあって、葉茶を瑞々しい緑色に煎じて飲料用に供する煎茶の技法を編み出したのは、江戸中期の宇治の人、永谷宋円だそうで、宋円の直系の子孫は京都府宇治市で「永谷宗園茶店」を営み、また別の子孫の一人は「永谷園」を創業しました。

 江戸の頃、将軍に献上するお茶を宇治から江戸に運ぶ「お茶つぼ道中」は、大名行列でさえ道を譲らなければならず、「茶つぼに追われてとっぴんしゃんぬけたらどんどこしょ」の歌のように、お茶つぼ道中の障りになるのを恐れた庶民は家中の戸を全て閉ざしてやり過ごしたそうです。

 何はともあれ、おいしいお茶は心を和ませます。ポットから湯呑みにお湯を注ぎ、お湯を冷ましながら湯呑みを暖め、湯呑みが温まったらお湯を急須に移し、少し待ちます。
それぞれのやり方で、好みの濃さになったら湯呑みに注ぐ・・・。
そういった手間も格別な時間です。
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