2008年08月の記事


「防災週間
 明日の日曜日は立春の日から数えて「二百十日」目にあたります。
昔から嵐が襲来する確率が高い日として、8月1日の「八朔」や9月10日(今年)の「二百二十日」とともに三大厄日として怖れられていました。

 地方で、風害から農作物を守るよう神に祈る「風祭り」が行われるのも丁度今の時期です。

 翌9月1日は「防災の日」で、1923年のこの日に発生した関東大震災の教訓を忘れないようにと制定された記念日です。
また、伊勢湾台風が上陸し大きな被害をもたらしたのも1959年の9月で、これから台風のシーズンに入ることも「防災の日」制定の理由の一つです。

昔から自然災害が多いこの時期、防災意識を高めようと防災の日を含む1週間を「防災週間」として様々な行事が行われます。

 大きな被害をもたらしている今回の豪雨もそうですが、自然災害はひと度起これば被害は甚大です。

 これを機会に自治体が作成しているハザードマップ(災害予測図)等で浸水しやすい箇所、その他危険箇所、最寄りの避難所、避難経路、緊急時の連絡先番号等を改めて確認の上、その時が来た場合にどうするのか、どうしたらいいのかについて
ご家族でも話し合ってみてはいかがでしょう。
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「鳳仙花(ホウセンカ)」



 未だ暑気が残ってますが、9月に入り、これからは本格的な台風シーズンがやって来ます。
此処数日、断続的な集中豪雨に見舞われおかしな天候が続いていますが、穏やかなシーズンであってほしいものです。

 何時もの通り道に見える庭先には、鮮やかな紅色の「鳳仙花(ホウセンカ)」が咲いています。
花色豊かなこの花で、色水をつくって遊んだ方もいらっしゃるかと思います。
学校では、茎の柔らかさを利用し、茎の断面の観察や、赤インクを吸い上げて導管の観察などやった記憶があります。
昔は爪を染めるのに使われた花でもあります。
いわゆる現在のマニキュアで、別名を「爪紅(つまべに)」とも言います。

 その実は熟すと、かるく触れただけで勢いよく弾け飛びます。
そのことから「インパチエンス(我慢できない)」との学名を持ち、「せっかち草」との異称もあります。
英語名では「Touch Me Not」。

 鮮やかな紅色で気を惹いておいて、「私にふれないで」とは・・・・なるほど秋空の如くに女心は複雑です。(^^)
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「青梗葉(チンゲンサイ)」


 「青梗葉」と書いて「チンゲンサイ」。この夏採り物の出荷が本格化してるようです。
今ではハウス栽培が盛んで1年中出回っていますが、暑さに強く、青物野菜が全般的に品薄となるこの時期に露地物が収穫されます。


 ハクサイやカブと同じアブラナ科の植物で、中華料理の代表的な葉物野菜として普及していますが、日本では1972年の日中国交回復による中国野菜人気にのり、「タアサイ」とともに広がったようです。

 あくが少なく、味に癖がないため肉と相性がよく、炒め物や煮物など調理方法は多彩ですね。
中華料理だけでなく、西洋料理から日本料理まで幅広く取り入れられています。
アルカリ性のミネラルが豊富で、ビタミンAやCが豊富な健康野菜として知られ、夏風邪の予防にも効果があるとされています。
国内の主力産地は静岡県だそうです。
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「初心忘るべからず」
 人生の節目や転機で良く口にされる「初心」という言葉があります。
700年ほど前の室町時代の能楽の大成者、世阿弥が語った「初心忘るべからず」という言葉は「初めの志を忘れるな」と一般的には理解されていますが、当の世阿弥は少し違った観点でこの言葉を説明しています。

 世阿弥にとっての「初心」とは、人生の試練の時にどのようにしてそれを乗り越えたのか、その方法であり、戦略です。
それを忘れずに新しい事態に対応しなさいということを言っています。

 また世阿弥は「前々の非を知るを、後々の是とす」とも述べています。
以前の試練や失敗を思い返し、それを知ることが人生の糧となり後の成功につながるという意味です。
同じ意味の「失敗は成功のもと」よりもすんなり心に落ちるような気がしますね。

 ちなみに世阿弥は、上手くいった時、自信(自惚れ)が生じた時、その時こそ人生の試練の時だとして気を引き締め修行を重ねなければ、次の段階に進むことはできないと戒めています。

 自分の未熟さを認識しながら、新しい事態に対応していく、その心構えこそが「初心」であり、それを忘れずにいればこそ前に向かって次なる挑戦へと進んでいけるというものです。
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「人間八十年」。
幸若舞(こうわかまい)「敦盛」の一説「人間五十年」。
下天の内をくらぶれば夢幻(ゆめまぼろし)のごとくなり」は、信長が好んだことでも有名です。

*幸若舞(こうわかまい):能(のう)の「敦盛」とともに浄瑠璃(じょうるり)・歌舞伎(かぶき)の素材となった。

 
現代は「人間八十年」となりましたが、悠久の時の流れに比べれば人の一生などは夢幻であることに違いはありません。 
 しかしながら、さりながら・・。(^^)

福沢諭吉は、この宇宙に比べれば地球も微なりと語り、人間などはウジ虫同様の存在であり、「偶然この世に呼吸眠食し、喜怒哀楽の一夢中、たちまち消えて跡なきのみ」で、人生は一場の戯れに過ぎないと論じています。
そして、「人生本来戯れと知りながらも」、その上で戯れを戯れとせず努力せよと諭吉は続けます。
たとえわずかな「寿命も永きものと思うて、父母につかえ夫婦相親しみ、子孫の計をなし、また戸外の公益を計り、生涯一点の過失なからんことに心掛くることこそ・・・人間のひとり誇るところのものなり。」と・・・・・・

さらに福沢諭吉は言います。
「努力して報われなかったとしても嘆くな、所詮人生は戯れではないかと。」
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「地蔵盆」
 お盆が終わってご先祖様をお送りすると、次にやってくるのが『地蔵盆』。
『地蔵盆』は近年、8月23、24日の地蔵菩薩の縁日に行なわれますが、盛んなのは主に京都を中心とした関西地方で、子供たちが主役となって地蔵尊に供物を捧げたりします。
大阪や神戸では地車を出したり、町内からお菓子を頂く習慣があり、また、盆踊りを行なう地域もあるようです。

 ご存知の通り、『お地蔵様』は実質的には民間信仰の中にある神様ですが、一応は仏教に所属する「地蔵菩薩」です。
「地蔵菩薩」はお釈迦が入滅してから未来仏の弥勒菩薩(みろくぼさつ)がこの世に現れるまで、人間界のみならず地獄・飢餓・修羅・畜生・天といった六道すべてにおもむき、人々を救済する存在です。

 これが平安時代以降に阿弥陀信仰と結びつき、地蔵信仰は民間に広がりました。
村を守る道祖神と同じ役割を担うようにもなります。そして、地獄の鬼から子供を救うとして子供の守護神となり、現在まで続いています。

 地蔵盆が終わると、子供たちは夏休みの宿題に追われ、木々から降り注ぐ蝉の声も少なくなります。
そして虫の音色とともに秋の気配がぐっと近づいて来ます。
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「秋刀魚(サンマ)」



 関東地方は今日も暑かったものの、1週間前と比べると、かなり過ごしやすくなりました。
平安時代の歌人、藤原敏行はちょうどこの時分に下記の歌を詠んだのかもしれません。

 「秋来ぬと 目にはさやかに見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる」

 ところで、秋の味覚といえば秋刀魚(サンマ)が真っ先に挙げられます。燃料費高騰の煽りで休漁するなど今年はいろいろありましたが、北海道根室市の花咲港では休漁明けの大型船の水揚げが本日から始まったそうです。

 ご飯のおかずにも酒の肴にも向くサンマはビタミン類が豊富で、「秋刀魚が出ると按摩(アンマ)が引っこむ」との言葉があるくらい栄養価が高く、昔から庶民の活力源の一つとなってます。

 その旨味は寒い海で蓄えた脂肪にあるのですが、回遊魚であるサンマは南下してくると徐々に脂肪分も落ちてしまいます。
そのためサンマを選ぶ際に産地表示を気にする人が多く、根室や三陸沖といった北の海で獲れたものが好まれるようです。

 自宅で食べる塩焼きも食欲をそそりますが、鮮度のいいものなら料理屋で食べる刺身もまた格別。普段は苦いハラワタも、鮮度が良ければ甘く感じられますね。

 漁はこれから本格化しますが、燃料高騰の折りから・・価格動向が気になるところです。

 「秋刀魚焼く、きのうも今日も隣かな」 岡村柿紅(しこう)

 消費者の立場としては、いつまでも大衆魚であってほしい秋刀魚です。
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「語呂合わせ」
 本日8月19日は、バイクの日(内閣府・総務省)だそうです。
8(バ)19(イク)の語呂合わせで、バイク事故減少を願って制定されたそうです。
また、8(は)1(い)9(く)の語呂合せから俳句の日でもあります。

 パ(8)イ(1)ナ(7)ップルの語呂合わせから、8月17日はパイナップルの記念日とされていますが、耳の日は3月3日であったり、虫歯予防デーは6月4日、鼻の日は8月7日・・・等々、日本人が数字を気にする習性は非常に強く、洞爺丸遭難が9月26日で伊勢湾台風も同じ9月26日だったりと重なりますと皆が9月26日を気にするようになったりします。

 また、奇数を好む人、偶数を好む人もそれぞれで、切符を買えば印刷された通し番号の数を見て、一喜一憂するサラリーマンも少なくありません。
二で割り切れると吉で、三で割り切れる数は凶、と縁起をかつぐ人もいます。
六の字嫌いの極端な人は九まで嫌います。
おかしいようですが、「9」は「6」のさかさまだからやっぱりイヤという訳です。

 電話番号や車のナンバーで嫌がられるのをちょっとまとめてみますと、49ー死苦、63ー無産、79ー泣く、86ー病む、89ー厄、0079ーまるまる泣く(まるまるなくす)、1564ー人殺し、1818ーいやいや、3742ー皆死に、4286ー死に病む、4979ーよく泣く、4989ー四苦八苦・・・とキリがありません。
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「ピーマン」


 今日は真夏の暑さが戻りましたが、昨日あたりから秋の気配を感じるようになりました。

 さて、夏バテ、或いは休み疲れの方もいらっしゃると思いますが、此処に来て疲労回復に効果的なのが「ピーマン」。
今ではハウス栽培で1年中出回っていますが、本来の旬は夏ですね。
唐辛子を品種改良し、食べやすくしたのがピーマンで、蒸し暑いこの時期には目に鮮やかな緑が食欲を与えてくれます。

 ピーマン100g中のビタミンC含有量は約80mgと豊富で、中ぐらいの大きさのピーマン4個で1日に必要なビタミンCがとれるそうです。
しかも、ピーマンのビタミンCは加熱しても壊れにくいのが特徴。疲労回復に効果的なので、夏バテを予防するためにも積極的に試してみてはいかがですか。

 主産地は茨城県や岩手県だそうで、スーパーなどでの小売価格は昨年に比べて半値近くになっていますが、選ぶ際には、色が濃くて表面にツヤがあり、果肉が厚めのものが良いそうです。
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「植物の生育」
連日の暑さで鉢植えの植物も、水遣りを少し怠けますと萎れがちとなってしまいます。

 植物も様々で、さんさんと照りつける太陽を好むものもあれば、直射日光の当たらない場所を好むものあります。

 水遣りも然りで、単に水をあげればいいという問題ではなく、適切な量とタイミングで水を補給してあげることがその植物の生育にとって重要なことだと言えます。

 私達は実際の生活においても様々な場面で、「水をあげればそれで大丈夫」という考え方をしがちです。ともすればそれは自己満足であって、時には益しないケースもあります。

 適切な量とタイミングについて、参考になる文献等があればある程度の知識は身につきます。
しかし、大きく育てるには経験と工夫が必要で、適切な判断力が求められます。
そしてそのためには継続と勉強、言いかえれば諦めずに努力することが大切でしょうね。
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「ミネラルウォーター」


「水」(みず)は水道水を飲むのが当たり前のように子供の頃から育ってきましたが、このところペットボトル入りのミネラルウォーターが普通に飲まれるようになっていますね。

 国内の「ペットボトル入りミネラルウオーター」販売金額のトップスリーは、「天然水 南アルプス」(サントリー)、「アルカリイオンの水」(キリンビバレジ)、「六甲のおいしい水」(ハウス品)・・・だそうですが、国民1人当たりのミネラルウオーター消費量は1986年の年間0.7リットルから2007年には19.6リットルに増加(日本ミネラルウォーター協会調べ)
20年間で約28倍に膨らんでいます。

 ミネラルウォーターと言えば、「自然の水」、「ミネラルをたくさん含んだ水」をイメージしがちですが、農林水産省のガイドラインでは、「ナチュラルウォーター」・「ミネラルウォーター」・「ボトルドウォーター」と大きく3つに分類されています。
そして、「ナチュラルウォーター」は「ナチュラルウォーター」と「ナチュラルミネラルウォーター」の2つに別れ、日本の大手メーカーが生産しているのは、ほとんど「ナチュラルミネラルウォーター」だそうです。

 この「ナチュラルミネラルウォーター」は、特定水源より採水された地下水のうち、濾過・沈澱および加熱殺菌による殺菌処理が行われたものを指し、一般的にイメージされている「自然の水」とは少し違います。
殺菌処理されていないヨーロッパ産のミネラルウォーターが「自然の水」に近いと言えるかもしれません。

 ちなみに、「ミネラル」とは直訳すると「鉱物」ですが、鉄・銅・カルシウム・マグネシウム・・・などのことであり、
タンパク質・脂質・炭水化物・ビタミンと並んで5大栄養素と呼ばれています。
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「アナゴ」

「アナゴ丼」

「アナゴ」が旬を迎えています。「ウナギ」(鰻)とよく似ていますが、「ウナギ」と違って鱗(うろこ)と腹びれがないのが「アナゴ」(穴子)です。

 今では1年中出回り、味もそれほど変わりませんが、やはり旬は夏場です。
寿司や天ぷらのネタとして大変人気がありますが、一般にアナゴと呼ばれるのはマアナゴ。江戸前の寿司店では東京湾産のものが上物とされ、西日本では兵庫県明石市と淡路島の間の海域で水揚げされるアナゴが特に美味といわれています。

 体長はオスで40~50センチ、メスで90センチ前後になりますが、食用に好まれるのは20センチ程度のもの。大きくなると骨が太くなって食べにくくなるためです。
かば焼きやアナゴ飯、酢の物など様々な料理に使われますが、ウナギほど脂質が多くなく、低カロリーでビタミンAやEが豊富なので夏バテ防止や美容に良いとされています。
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「北京オリンピック」
 「八」の発音は中国語で言えば「発財(儲かる)」や「発展」の「発」に通じる縁起の良い数字です。
日本でも「八」を「末広がり」の数字として縁起を担ぐ人がいます。

 北京オリンピック開幕の昨日は八が三個も並ぶ〇八年八月八日。北京市内だけで2万組以上のカップルが婚姻届を出したそうです。

 環境問題や人権問題の観点から、海外の首脳からも中国に対する非難の声があがりましたが、開会式など一連のオリンピック関連行事に出席した各国首脳や王族は80人を超え過去最多となったそうです。

 オリンピックは「参加することに意義がある」と言われますが、参加することが大事であって勝っても負けても良いという意味ではありません。
勝敗よりも、それまでの過程で正しく努力すること、そしてよく戦うことが重要であるというのが本来の意味です。

 そうしたことを経て「より強固な、より激しい、しかもより慎重にして、より寛大な人間性を作り上げることができる」。
そして「オリンピックに参加することは世界中の人と付き合うことであり、世界平和の意味を含んでいる」。 これがオリンピックの理想です。

 今回のオリンピックは史上最多の205カ国・地域が参加し、24日までに28競技302種目が行われ、日本からも総勢576人(選手339人、役員等237人)の過去最多の選手団が参加します。

 選手一人一人に、ここまでの過程があり頑張る理由があります。
これから始まる「筋書きのないドラマ」を楽しみにしたいと思います。
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「食料自給率」
 まだまだ暑さ盛りの頃ですが、暦の上では今日から秋、立秋です。
時候のご挨拶も今日から「残暑お見舞い」となります。

 ところで、農水省が昨日発表した07年度の「食料自給率」が2年ぶりに40%を回復したことが話題となっています。

 農水省は1960年度から自給率の統計を取り始めていますが、同年の79%を最高に一貫して下がり続け、コメが大凶作だった1993年には37%にまで落ち込みました。
93年度はコメの緊急輸入が行われ、その反動で94年には自給率が上昇しましたが、94年の上昇と横ばいの期間を除けば23年ぶりの自給率上昇です。

 今回の自給率上昇は主に外部的な要因に依るところが大きいようで、小麦価格の世界的な高騰によりパンやめん類などの値上げが相次ぎ、下落傾向が続いて割安となったコメの消費量が増加、また国産小麦の生産量が増えたことや、輸入野菜への不振から国産野菜の消費が増加したことなどによります。

 尚、一般的に「自給率」と言う場合にはカロリー(熱量)ベースの自給率を指し、国民が消費する総熱量のうち、国産の食料でどれだけまかなえているかを示しています。

 ちなみに主要先進国の自給率(03年の数値)はアメリカが128%、フランスが122%で両国は純輸出国、ドイツが84%でイギリスは70%です。

 また、一般的に食べられている料理の平均的な自給率(材料に占める国産比率)は下記のようになっています。

 カレーライス<49%> ハンバーグ<11%> 天ぷらそば<20%> ラーメン<4%>  天丼<68%> スパゲッティミートソース<8%>
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「玉蜀黍 (トウモロコシ)」


 故郷の夏祭りが懐かしいこの頃、焼きトウモロコシの香ばしい香りに幼き頃をつい思い出します。

 ところで、そのトウモコロシの旬は夏、今ですね。
5月から九州産が出始め、現在は関東産が中心になっており、8月下旬からは北海道が主産地となるそうです。

 トウモロコシは収穫後も糖分を使って呼吸し続けるため、鮮度が落ちると甘みが減ります。
そのため、その日に食べてもらえるように多くの農家は夜明け前から収穫し、朝早い時間に出荷しています。

 ゆでて食べるのが一般的ですが、ラップに包んで電子レンジで4~5分過熱するだけでも食べられ、これが水分や甘みが逃げない美味しい食べ方だそうです。

 トウモロコシは小麦・米と並んで「世界三大穀物」の一つであり、世界全体の生産量のうちアメリカが4割を占める最大生産国です。
日本は世界最大の輸入国であり、輸入量の9割をアメリカに依存しています。
また、日本国内で消費される75%は家畜の飼料用として使用されています。
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「塩分」
 人間の祖先が海に棲んでいた名残でしょうか?、人体に流れる血液には適度な塩分やミネラルが含まれ、海水に近いとされています。

 人間は、水分の摂取と排泄で体内の水分バランスを保っており、普段、汗などで体外へ排出される水分量は1日の排泄量の約40%にも達すると言われています。
多量に発汗した際は水分の補給はもちろんのこと、塩分の補給も大切です。

 ところで「塩」と言えば昔は貴重品で、古代ローマでは兵士の月給として塩が支給されたり(サラリーの語源)、アフリカでは貨幣として使われていたこともあるそうす。
又、上杉謙信が敵将武田信玄に塩を送った故事に由来する「敵に塩を送る」との言葉も残っており、古代中国の書物には「塩は百肴の将、酒は百薬の長」とあります。

 昔から、生きるために欠くことのできない貴重な物資であった「塩」ですが、熱中症によって摂取の重要性が説かれる一方で、摂り過ぎにも注意が必要です。

 ちなみに工業的に作られた塩と自然塩には大きな違いがあります。
工業的に作られた塩は、塩化ナトリウムの純度99%以上の食卓塩に代表されるように、多くは化学的に精製されたものが主流となっています。
塩化ナトリウムのみの食塩は、摂り過ぎた分は体内に残留し、高血圧・脳卒中などの遠因ともなります。

 それに対して、海水から精製する自然塩には、海水に含まれるミネラル分も混じってます。
それを摂取することで人間の身体や精神活動にも重要なミネラル分をも摂取することになり、含まれているミネラルの作用で多少摂り過ぎても体内に排出されます。
 
 尚、自然塩の摂取は、熱中症予防の他に、ミネラル不足が原因とも言われる夏バテ予防にも効果が期待できるそうです。
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「盛夏、夏の趣」


 もう、葉月(8月)です。統計的には、7月下旬から8月上旬にかけて最高気温を記録するそうですが、この暑さを夏の趣に変えて精一杯風情を味わえたらと思います。

 夏の真っ白な入道雲、雷を伴なった夕立、木陰で涼しさを感じる一抹の風、かき氷、蝉の鳴き声、蚊帳、朝顔、西瓜、鮎・・・等々色々思いつきます。

 この時期になると・・・・、

        「朝顔に釣瓶(つるべ)とられてもらひ水」

という有名な句を思い出しますが、この句は、江戸中期の加賀の松任(今の白山市)の俳人、加賀千代女の句で、彼女は25歳の時に夫に先立たれ、幼子にも死別したという話を聞いています。


        「起きてみつ寝てみつ蚊帳の広さかな」

        「とんぼ釣りけふはどこまで行ったやら」


 普段はこういうものに疎いのですが、その感性にはつい惹かれてしまいます。
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「心太(ところてん)」



「心太」と書いて「ところてん」。
中国では「ところてん」の原料のてんぐさを「こるもは」と呼ぶそうです。
これが「こころふと」となり、「こころたい」→「こころてい」→「ところてい」と転化し、江戸時代初期に「ところてん」と読まれるようになったそうです。江戸末期には初物を好む江戸っ子が夏を待てず、春から買いに走ったと言われています。

 「ところてん」は清涼感を与えてくれるだけでなく、カロリーが少なく水溶性の食物繊維がたっぷりと含まれています。
また、コレステロールの低下作用があり、高血圧予防や糖尿病予防にも効果があるそうです。

 ちなみに、地域によって色々な食べ方がありますが、中部地域は三杯酢(酢一杯と淡口醤油一杯と砂糖で合計三杯)、関西は黒蜜、四国はダシ汁、関東以北は二杯酢(酢一杯と淡口醤油一杯で合計二杯)と大まかに分かれるようです。
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