2012年11月の記事


「牛蒡(ゴボウ)」
「牛蒡」と書いて「ゴボウ」と読みますが、今そのゴボウが旬を迎えています。食物繊維が豊富なことから最近は健康野菜としての人気が高まっています。
冬の野菜として煮物や鍋物に欠かせない食材で、熱いご飯に甘辛い味付けの「金平ごぼう」はまた格別です。

 低カロリーのためここ数年はサラダへの利用も広がっており、これもまたなかなか美味です。
収穫量の約4分の1を占める最大産地は青森県です。
根を食べる野菜は珍しく、日本以外では台湾など一部地域で食べられているだけだそうです。

 特に注目されるのは野菜の中でも特に多く含まれる食物繊維。腸内を浄化する効果があり、腸のぜん動運動を促進することから便秘に大変効能があり、また腸内の発ガン物質など有害物質を吸収してくれるので大腸がん予防にも効果があるそうです。

 ゴボウの香りや風味は皮の部分にあるため、皮を厚く剥くのはNG。包丁の背で軽く剥くくらいが良いそうです。
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「時間の管理」
街のあちこちでクリスマス・ツリーに灯がともり始める今頃から、師走特有の事柄やら年賀状のことなど、追い立てられるように気ぜわしさが増してきます。

 追い立てられると言えば、大抵どこの家庭や職場でもいたるところに時計がありますが、時計がないと不安という方が少なくありません。
又、少し進ませたりして時間がずれた時計がいくつもあり、どれが本当の時間なのか分からなくなってしまうというケースもよくある話です。

しているのか時間に管理されているのか分からない状況の人が少なくないように思う今日この頃です。

 処で、以前此処で”つぶやいた”事有るのだけど・・・、

質問に対する答えから深層心理を明らかにする心理テストの一つに「あなたにとって時計とはどんな存在ですか?」というのがあります。

実はこの質問の答えは、その人にとって妻や夫あるいは恋人がどのような存在であるかをあらわしているそうです。

皆様の場合は如何でしょうか?
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「いい夫婦の日」
11月は数字の並びから「いい○○の日」が多く、今日は「いい夫婦の日」となっているそうです。

 「いい夫婦の日」にちなみ、夫婦に関するアンケート調査の結果がいくつか発表されているのでご紹介したいと思います。


 ・夫婦円満のために必要なこと(以下、明治安田生命調査)
   1)よく会話をする(81.3%)
   2)感謝の気持ちを忘れない(76.3%)
   3)相手を尊重・信頼をする(67.2%)

 ・夫の妻への不満トップ3
   1)整理整頓ができない  
   2)体型が変わってきたところ
   3)朝寝坊
 
 ・妻の夫への不満トップ3
   1)気が利かない
   2)整理整頓ができない
   3)家事の協力をしない

 ・夫が妻に対して言わないように我慢している一言(以下、ライオン調査)
   1)もっとちゃんと掃除してよ
   2)ご飯、おいしくないんだけど
   3)もっと節約してよ

 ・妻が夫に対して言わないように我慢している一言
   1)もっと稼いでよ
   2)少しは家事も手伝ってよ
   3)最近、おやじくさい


 昔も今も「忍耐と我慢」「相手への思いやり」が夫婦円満の秘訣ですが、夫の家事手伝いで家庭の幸福度が上がり、たまの息抜きで夫婦で旅行に出かければお互いの絆が深まるといった調査結果もあるようです。

 いい夫婦のカタチは様々ですが、たまたま外で「1122(いい夫婦)」という車のナンバーを見つけますとなんだかホッとします。
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「柿の実」
ここ数日ぐっと冷え込んだおかげで、関東の平野部でも木々の色づきが増してきました。
近所にある比較的大きな公園にも、色とりどりの木々のにぎわいに誘われて散策に訪れる人が増えたように思います。

 都会で見かけることはほとんど無くなりましたが、昔は庭先に柿の木を植える家が多く、農村では一軒に少なくても一本の柿の木が植えられていました。

 昔は、柿の木にも霊魂が宿っていると考えられていたことや、柿の木は折れやすいこと、そして子どもが木登りをして落ちて怪我しないようにと、戒めの意味で「柿の木から落ちたら三年しか生きられない」と言われたそうです。

 柿の木のそばには実をもぐための竹竿などがありましたが、それでもやはり、たわわに実った柿の木は子ども達にとっては格好の木登りの対象でした。

 柿の木を見ると、子どもの頃、周りで遊んでいたことを盛んに思い浮かべたりしますが、そんな地方の農村の風景も現在は高齢化が進み、実をもいで食べる人もおらず、たくさんの柿の実がすずなりとなって枝がたわんでいますね。

 ところで、柿の実は最後の一つあるいは数個を必ず残し、全部もいではけないという「木守柿(きもりがき)」の風習があります。理由は、自然の恵みを人間が独占するのではなく鳥などに残しておくため、さらには柿の霊が再生し翌年もたくさん実を結んでくれることを霊界の使いである烏に託すためであっ
たと言われます。

 自然へのいたわりと畏敬。一つだけ残った柿の実があたかも木を守っているかのように見えたものです。
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「言葉の意味」
文化庁が先日発表した「国語に関する世論調査」で、言葉の意味尋ねた項目があり、下記のように本来の意味ではない方を選ぶケースが多く見られます。(いずれもアが本来の意味)

 ※回答の割合
 
 ・うがった見方をする  ア)物事の本質を捉えた見方をする  26.4%
               イ)疑って掛かるような見方をする  48.2%

 ・失笑する        ア)こらえ切れず吹き出して笑う   27.7%
               イ)笑いも出ないくらいあきれる   60.4%


 また、異字同訓(字は異なるが、意味が似ていて、訓での読みが同じになるもの)の漢字(下記)の使い分けについて尋ねた項目があります。
どれも使い分けが難しいと感じますが、皆様の場合はいかがですか?


 ・おさめる(収、納、修、治)

 ・かえる (変、換、替、代)

 ・かたい (堅、固、硬)

 ・はかる (図、計、測、量、謀、諮)

 ・もと  (下、元、本、基)


 ちなみに「下」は「門下」「支配下」のように主に「影響を受ける範囲」で使われます。
「元」は「ことのおこり」「はじまり」で、「前の」という意味でも用いられます。
「本」は「末」の対の語で、主に「物事の根本・本質」という意味で使われ、「基」は「それが成り立つ土台」「礎(いしずえ)」の意味があります。

 上記以外にも「材料」を表す「素」、「位置」や「その人のところ」という意味の「許」という漢字もあります。
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「イチョウ(銀杏)」
今日11月9日は「119の日」で、これにちなみ今日から全国一斉に「秋の火災予防運動」が始まりました。
今冬は節電意識の高まりにより石油ストーブを使う人が増えると予想されていますが、ストーブからの出火はタバコの不始末に次ぐ火災原因ですので皆様も十分にご注意ください。

 ところで、国営昭和記念公園ではイチョウ(銀杏)並木がそろそろ見頃を向かえるそうです。

 今から350年程前、江戸の町のおよそ6割を焼失し多数の犠牲者をだした”明暦の大火”は、被害の大きさで歴史に残る大火事となっています。
この出来事をきっかけに、火に強い街づくりの一環として施されたのがイチョウの植樹です。

 ちなみに「銀杏」を「イチョウ」と読めばその木を指し、「ギンナン」と読場合は実を指します。

 秋を彩る木として愛されているイチョウは、「水を噴く」といわれるほど火に強く燃えにくい樹木で、「火伏せの木」との異称を持ちます。

 もともと寺社仏閣ではイチョウは霊力のある木として広く植えられていました。
御神木として祭られることが多く、一般の家庭に植えられることはほとんどありませんが、火除け地や防火帯を多数作る意図のもとに公園や主要道路などにはイチョウの植樹が盛んに行われました。

 東京都や大阪府、神奈川県の県(都、府)の木にもなっているイチョウは、耐寒性が強く防風に役立ち大気汚染にも強い、尚且つ発根力が強く、強度の剪定にも耐え、防火帯の役割をも果たす街路樹として街の景観アップにも一役かっています。
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「竜胆(リンドウ)」
漢字で「竜胆」と書いて「リンドウ」。
この時期、山道などでよく見かける代表的な秋の花ですが、気品のあるこの花が咲くと秋の深まりを感じます。

 根が古くから生薬として使われ、「竜の胆(きも)のように苦みが強い」ことが由来となっているそうです。
リンドウの呼び名は「竜胆」の音読み「りゅうたん」がなまったとされています。
青紫の花は日光を浴びると開き、夜中や雨・曇りの日は閉じたままです。
花言葉は「強い正義感」、「悲しんでいるあなたを愛する」です。

 出回る時期は6月から11月と長いですが、6~9月のリンドウは仏花として添えられます。黄色や白のキクと合わせて花束にするため、色は青紫がほとんどです。

 10月に入って仏花需要が一段落しますと、ピンクや青と白の混合色など変わった色のリンドウが目を楽しませてくれます。長野県と熊本県の県花になってるようです。
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「春菊」
 朝夕はめっきり冷え、もう冬の足音が聞こえてくるようです。
そろそろ鍋料理の美味しい季節になりますが、その鍋料理に彩りを添え、体にもいいのがこれから旬となる「春菊」ですね。

 春に花が咲くことから、こう名付けられ、関西では「菊菜」とも呼ばれるそうです。
ホウレン草や小松菜と並んで代表的な緑黄色野菜で、ベータカロチン(ビタミンA)、ビタミンB、Cなどが多く含まれていますが、そのビタミンAやCは、風邪や肌荒れ、ガンを予防してくれるそうです。

 春菊200グラムで1日に必要なビタミンAが摂取でき、他の緑黄色野菜と比べて、鉄・カルシウム・カリウムなどのミネラルが多いのも特徴、さらに食物繊維も多く、便秘に効果を発揮します。

 その独特の香りは、胃腸の働きを促進したり、痰(たん)や咳(せき)を鎮めたりする効果があり、中国では、肝機能を増強し、腸内の老廃物質を排出する漢方薬としても使われています。

 ちなみに、春菊は入浴剤にすることもでき、菊や葉を陰干しして、ネットや布袋に入れてお風呂に浮かべると、体をあたため、肩こり、神経痛に効果を発揮するそうです。
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「ラ・フランス」
秋から冬にかけてが旬の西洋ナシ。
代表種の『ラ・フランス』がよく知られていますが、芳純な香りと濃厚な甘味は「フルーツ界の女王」にも例えられています。
名前の通り、フランス生まれで、余りの美味しさに「国を代表するに相応しい果物」ということからその名前がつけられたそうです。

 この「ラ・フランス」はもぎたてが一番おいしい果物ではなく、収穫直後の「ラ・フランス」を食べてみても、固くてほとんど味も香りもありません。追熟期間が必要で、触ってみて「耳たぶ」くらいのやわらかさになったころが食べ頃、「完熟」です。

 生で食べると本来の甘みと香りを味わえますが、菓子や洋食の素材としても使われ、タルトやパイなどに添えられたり、ワイン煮にしたりと用途が広がっています。
たんぱく質を分解する酵素を豊富に含んでいるため、肉料理との相性も良いそうです。

 味覚の秋、その芳純な香りと濃厚な甘味を楽しんでみてはいかがでしょうか。
スーパーなどの店先では大きさにもよりますが、一玉300~400円程度となっています。
家庭で保存する際には熟れ過ぎを防ぐため常温には置かず、冷
蔵庫に入れておくのが良いそうです。
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