「発想力、独創力」
学業はどちらかと言えば劣等生でも、偉大な発見や発明をなしえた歴史上の人物は例外なく、奔放な発想力・常識や固定観念を突破する豊かな独創力が優れています。

 センター試験に代表される選択式の試験問題に、現在の教育について「考えない人を育てている」との批判がありますが、今までの日本の教育制度下では発想力や独創力が発達しにくいと言えます。
そうした批判もあって、教育の現場では子供達の発想力を養うよう試行錯誤が続けられており、今と昔では教え方が様変わりとなってるようです。

  日本でのテストの多くは知識の量と正確さを試し、企業の面接試験では志望動機や自分の長所とか短所を聞かれたりしますが、欧米流のテスト、特に投資銀行やハイテク企業、ヘッジファンドやコンサルティング企業等の面接試験では問題解決能力が試されるケースがほとんどです。

 例えば「マッチ棒6本で4つの正三角形をつくるには?」「鏡が上下でなく左右を逆転させるのはなぜか」といった問題で、このような試験問題がアメリカで話題になっていた90年台半ばのハリウッド映画「ダイ・ハード3」にもそのような世相が取り入れられていました。

 アメリカでこうしたパズル的で脳トレ的な問題が多いのは、社会の現場で役立つかどうか分からない知識あるいは日進月歩している世の中ですぐに陳腐化してしまう技能を見るよりも、問題解決能力の優れた人を採用する方が企業にとって得策という判断があります。