2008年05月の記事


「ジューン・ブライド」
 明後日から水の月の6月。 関東地方は梅雨の走りの空模様です。

 6月は女性の守り神であるジュノーが司る月で、梅雨のない欧州ではこの月に結婚した女性は幸せになれると言う伝えがあるそうです。
日本でも「ジューン・ブライド」という言葉は特に結婚を控えたカップルや未婚の女性にとってはロマンチックな響きを持つでしょうね。

 処で、6月第一日曜日の「プロポーズの日」にちなみ、「プロポーズの言葉コンテスト」が今年も行われたそうで、各賞が発表されていたのでその中からいくつかご紹介します。

「少子化対策にご協力をお願いします。私だって早く素敵なドレスを着たいの。
 もう一秒だって待っていられないわ。」     福島県 Iさん

「はげても太っても、寝たきりになっても、100億の借金背負っても
 ずっと愛し続けられる自信があるよ。」     福井県 Mさん

「電話より近いとこで毎日話したいよな~!」   岡山県 Sさん

 ・・等々。イベントを紹介したHPにはたくさんのプロポーズの言葉が並んでおり、もっとご紹介しようかなとも思いましたが、こういう時期を過ぎた人が聞いても何だか”あれ”なのでこのくらいにしておきます。(^^)
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「地震の予知能力」
 大惨事となっている四川大地震の発生は、地震国日本にいる私たちにとっても他人事ではありませんね。

 「30年以内にM7クラスの地震が発生する確率が70%」と言われてる首都圏で大地震が発生した場合、ライフラインが復旧する迄のメドは、電力で6日間、水道30日、固定電話14日、ガス55日となってるそうです(中央防災会議が策定した目標日数)。

 支援があるとしても、体制が整い実行されるまでに日数を要し、それが行き届くまでにはさらに時間がかかることを考えれば、やはりある程度の備えは必要でしょうね。

 処で、今回の四川大地震で、発生直前に震源に近いところで目撃された、カエル数十万匹の異常行動が地震との関連で話題となってますが、このような大きな地震発生の前にあらわれる生物的、地質的、物理的異常現象を「宏観異常現象」と言うそうです。

 ナマズが騒ぐという伝説もその一つですが、動物の異常行動の他にも有名な事では地震雲、地鳴り、発光現象、海水面の変化、電磁波の異常、イオン濃度の変化等々が過去に報告されています。

 静岡県などでは「宏観異常現象」を収集し、地震予知に役立てようという試みが行なわれているようですが、一般的に「科学的な根拠には乏しく、信頼できる統計的なデータがあるわけではない」ので、地震雲などについて気象庁では「占いと同レベル」としています。

 しかしながら、かく言う気象庁の緊急地震速報も、現在のところは多くの場合で「間に合わない」という事例を示しているにすぎませんね。
普段と違った現象から感じ取る「虫の知らせ」もあながち無視できないのではないかと思う今日この頃です。
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「五月蝿(さばえ)」
梅雨入り前の今は清々しく過ごしやすい時期ですが、陰暦の五月はもう少し先でちょうど梅雨の時期にあたります。

 その頃に湧き出し群がり騒ぐハエを「五月蝿(さばえ)」と言うそうで、「五月蝿なす」は「騒ぐ」や「沸く」にかかる枕詞です。
後世、「五月蝿い」と書いて「うるさい」と読ませたのが夏目漱石です。

 日本書紀に登場する五月蝿はハエではなくハチのことだという話もありますが、衛生環境が今とは違う昔はハエの数も半端ではなかったのだろうと思います。

 ところで、ハエに関する話を一つ。

 ある和尚のところに資産家がこの先どうしたらいいか相談しにやってきました。
資産家は苦しい現状を話し、進退窮まっている状況を嘆いて懸命に話すのですが、和尚はボロ寺の破れた障子と飛び回るハエのほうばかりを見ていて、聞いているのかいないのか。

 たまりかねた資産家が「和尚、私の話を聞いているのですか?」とたずねると、和尚は「かわいそうに、このハエは外に出ようと何度も何度も障子にぶつかっておるワ。
ボロ障子であちこち破れて穴が開いているのにのぉー。」

 資産を築いた人物だけに、これを聞いてハッとします。現在の自分はこのハエと何ら変わらないではないか! 目先のことにとらわれて、実は何も見ていなっかた自分に気づきました。資産家は丁重に礼を言って寺を辞したそうです。

 人は時に、些細なことにとらわれ、悩み苦しみます。
大河の中、下流に行きたいのに一本の杭に引っ掛かっているようなものです。
引っ掛かっているならまだしも、自分の手で掴んでいて、困った困ったと言っていることが案外多いのではないでしょうか。
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「黄色の効用」
 小学校に入学したばかりの一年生は、頭に黄色い帽子、ランドセルには黄色いカバー、さながらヒヨコのように可愛いですね。

 ところで、ゲーテは「ファウスト」や「若きウェルテルの悩み」などを残した文豪として知られていますが、その活動は戯曲や文学のみにとどまらず、化学、科学、解剖学、地質学、哲学、政治家など広範囲に及び、補色を発見した色彩学者としての顔も持ってます。
 ゲーテがニュートンに対抗して展開した「色彩論」で、光にもっとも近い色、すなわち色の中で最も明るい色であると、したのが黄色です。

 純色の黄色は明度の高さだけでなく、彩度(鮮やかさ)も高く、目立つ色として強い印象を与えます。
児童がかぶる帽子やレインコートなどにも目立つ色(注意を促す色)の安全色として黄色が使われてます。

 また、目立つかどうかは組み合わせた色との明度差が関わってきますが、黒地に黄色の配色は、視認性が高く、最も認識しやすい色の組み合わせとして知られています。
工事現場や踏切などでこの配色が使われるのもこういった理由からです。
 
 雨雲や曇天の下の灰色の景色の中では、黄色はたしかによく目立ちます。ちなみに、日本通運(ペリカン便)もトラックの色に黄色を使うようになってからは事故が少なくなったそうです。
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『梅干し』
 汗ばむ陽気となってまいりました。
そろそろ「梅雨入り」が気になる頃ですが、先週の木曜日には沖縄地方が梅雨入り。
平年ベースでは、近畿が6月6日、関東は6月8日となっています。

 『梅雨』と言えば6月と思いがちですが、旧暦に直すと5月となります。
昔の人は5月の雨を「さみだれ」(五月雨)と呼んでいました。もともと、「ばいう」(梅雨)は中国から伝えられた言葉で、梅の実のなる時期に長雨が続いたことから使われるようになったと言われています。
また、梅雨(つゆ)を「梅」の「雨」と書くのは、梅の実が黄色く熟する季節の雨だからとも言われています。

 梅雨の季節になると、体調をくずしたりする人もいますが、これを乗り切る最適な食品の1つが『梅干し』です。梅の効用は含まれるクエン酸が胃液の分泌を高め、殺菌効果から胃の中をきれいにし、大腸での良性細菌の増殖を促進させたりします。

僕も数十年、朝食前の『梅干し』とお茶は欠かした事がありません。
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「トマトは野菜?」
 皆さまはトマトやスイカで、野菜なのか果物かで議論したことはありますか?

 実際の判断は行政によって分かれるのですが、野菜はごはんのおかずになるもので、果物はおやつやデザートとして食べるものという区別があるように、一般的には多分に感覚的な判断が優先されています。

 野菜と果物の定義を調べると、辞書によって微妙に見解が分かれてますが、おおまかな区分は下記のようになってます。

「野菜」は、食用に栽培された一年生か二年生の草で、様々な部位が食される。

「果物」は、多年生の木になる果実で、一般的に甘く生で食されるもの。果物は実だけを食用とする。果物は、本来「木(く)の物」である。

 定義を見ても曖昧で、人によっては判断が分かれるというのが容易に想像できますが、「一年生か二年生の草」と「多年生の木になる果実」という観点からいきますと、イチゴやメロンなどは野菜に分類されます。

 ちなみにイチゴの場合、甘くておいしい実の部分は、狭義には実ではく仮果あるいは偽果として区別されています。
実際にはまわりにたくさん付いている種だと思っているものが実で、さらにその中に種があるという構造になっています。

 アメリカでは、トマトは野菜か果物かで係争になったことがあるそうです。
「甘くて生で食べられるもの」か、「デザートではなく、食事中に食べられるもの」かで争われ、野菜か果物かで関税率が違ったため最高裁までもつれ、最終的には「トマトは野菜である」との判断が下されています。

 ただ、トマトのように果実を食用とする野菜は「果菜」であるとの解釈を目にすると、またややこしくなってしまいますね。
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「五月病」
 近頃は「五月病」という言葉をあまり聞かなくなりました。
「五月病」とは、新入生や新入社員が入学・入社して1カ月が経つ頃、新しい環境や職場に適応できずにやる気をなくしてしまう状態を言いますが、最近は6月頃に症状が出ることが多いため「六月病」とも言われるようです。

 この症状は医学的には「適応障害」と診断されることが多く、最近は中高年層に増えていると言います。
頑張り続けてきた結果、蓄積されていた心身の疲れがもとで、やる気がでない、疲れがとれない、眠れない、何をやるにも億劫になってしまうのが主な病状です。

 このような自覚症状がある場合は、自分を責めず、塞がず、焦らず、悲観せず、新しい環境や人間関係に真摯に向き合ってきた自分を誉めてあげるべきです。
また、そういった場合の周りの対処法は、意見や批判をするのは禁物、解釈も説明もアドバイスも必要なく、例えば「大変だね」「がんばったね」だけでもよく、素のまま受け入れてあげるのが良いそうです。

 ところで、夢と現実とが入り混じった男の話「ドン・キホーテ」は、松本幸四郎の当たり役「ラ・マンチャの男」でも有名です。
騎士道本を読み過ぎて妄想にとらわれ、不正はびこる世の中の苦しみ悩みをなくすため、古ぼけた甲胄に身を固め、従士サンチョ・パンサとやせ馬ロシナンテとともに旅に出ます。
読んだことがない方でも、ドン・キホーテやサンチョ・パンサ、ロシナンテなどの名前は聞いたことがあるかと思います。

 この物語の悲喜劇性は信じた夢や信念が妄想に過ぎないというところにありますが、実際にはボケとツッコミが織りなすドタバタ喜劇そのものです。
その上、あくまでもマイペースを貫く主人公に共感したり、夢を追い続け信念に生きる不屈の精神に共鳴したり、または「こういうのもありかな」と思わせる部分が多々あります。

 以前、ノルウェーのノーベル・インスティテュートが世界各国の著名作家らを対象に行った調査では、17世紀のスペインの作家セルバンテスが著した「ドン・キホーテ」が世界最高の文学作品に選ばれたそうです。
この作品は候補に挙げられた100点のうち、シェークスピアやホメロスやトルストイらの作品を抑え、圧倒的得票数で首位となっています。

 今ひとつやる気が出ない・・そんな時はあえて肩の力を抜いて、こんな本を読んでみるのもいいかもしれませんね。
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、「観光目的で行ってみたい離島」
 「多忙な日常を離れて、たまにはどこかの離島でのんびりしてみたい」・・・・。
こう思うことがあると思いますが、日本列島は6800以上の数多くの島々で構成され、そのうち人が住む有人離島は420程あるそうです。

 それぞれの島には独特の魅力があるようですが、「観光目的で行ってみたい離島」というアンケート調査を目にしました。
それによると、沖縄県の石垣島がトップとなっています。

 1、2、8位と人気の島はいずれも八重山諸島に属し、石垣島はその玄関口でもあり、年間60万人以上の観光客が訪れているそうです。
2位の西表島は石垣島から船で最短30分。沖縄県では本島に次ぐ面積があり、全体の90%が深い亜熱帯の原生林に覆われ、島全体が太古の面影を残した観光スポットになっています。

 40代以上の中高年層からの支持が比較的高かったのが、5位の佐渡島と北海道の礼文、利尻の両島(9、10位)で、南の島とはまったく異なる趣があり、登山や自然観察など幅広くレジャーが楽しめます。

<1~10位のランキングは次のようになっていました。>

  1. 石垣島   (沖縄県)
  2. 西表島   (沖縄県)
  3. 屋久島   (鹿児島県)
  4. 奄美大島  (鹿児島県)
  5. 佐渡島   (新潟県)
  6. 宮古島   (沖縄県)
  7. 小笠原諸島 (東京都)
  8. 与那国島  (沖縄県)
  9. 礼文島   (北海道)
 10. 利尻島   (北海道)

 さて、皆様が行ってみたい離島はこの中に入っているでしょうか?(^^)
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「紫外線」
 荒れた天候から一転して今日は清々しい五月晴れとなりました。
日光浴日和の今日は二十四節気にいう「小満」で、陽気が高調し、万物がほぼ満ち足りてくる時期です。

 ところで、オゾンに吸収されやすい紫外線(UltraViolet、略してUV)は、オゾン層を通過する際の距離によって降り注ぐ量が増減するため、太陽の位置が高い今の時期は
オゾン層への進入角度が直角に近く、オゾン層を通過する際の距離が短くなるため、紫外線の量が多くなるそうです。

 昔は、ビタミンDの生成を助けるとの理由から、ビタンミンD不足が原因のくる病予防のため紫外線が必要とされ、日光浴が奨励されてきました。
ビタミンD合成の他にも、紫外線には殺菌消毒や新陳代謝の促進などの効用があります。

 そのような有益な面がある一方で、最近は紫外線の悪影響がクローズアップされています。
DNAの損傷、免疫力の低下、皮膚ガンや白内障を引き起こす恐れ等‥‥。
有害な紫外線を防いで来たオゾン層が、フロン等によって破壊されて来てるようです。

 ある調査では、1日に必要なビタミンDが体の中でつくられるためには顔や手に1日15分の紫外線で十分とされてるそうで、母子手帳の「日光浴」という言葉は「外気浴」に置き換えられ、環境省はマニュアルを作成して指導にあたっているようです。

 紫外線の量は薄曇りの場合で快晴時の約80%、曇りの場合は快晴時の約60%というのがおおよその目安ですが、雲が比較的多くても快晴の時よりも紫外線が多い場合があります。
雨が降っている場合は快晴時の約30%にまで減少するそうです。

 *気象庁が、注意喚起のために提供している紫外線情報(U  Vインデックス)は下記のようになっています。

 1~ 2 弱 い     安心して戸外で過ごせる
 3~ 5 中程度    日中は出来るだけ日陰を利用すること            出来るだけ、長袖シャツや日焼け止め、帽子の利用
 6~ 7 強 い     (上に同じ)
 8~10 非常に強い  日中の外出は出来るだけ控え、必ず長袖シャツや日焼け止め、帽子を利用
 + 11 極端に強い  (上に同じ)

 ちなみに本日の関東地方のUVインデックスは8でした。日光浴も気持ち良いのですが、何事も程ほどが良いようです。
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「サラリーマン川柳」
 此処毎年注目を集める「サラリーマン川柳」。
先日、その人気投票結果が第一生命保険から発表されました。

<1位から10位は以下のようになっています。>

 1.「空気読め!」 それより部下の気持ち読め! (のりちゃん)

 2.「今帰る」、妻から返信「まだいいよ」    (えむ)

 3.減っていく、ボーナス・年金・髪・愛情    (ピュアレディ)

 4.円満は、見ざる言わざる、逆らわず      (ソクラテス)

 5.ゴミだし日、すてにいかねば、すてられる   (読み人知らず)

 6.「好きです」と、アドレス間違え、母さんに  (蒼空)

 7.国民の、年金、損なの関係ねえ        (官僚)

 8.社長より、現場を良く知る、アルバイト    (ゴットマウンテン)

 9.赤字だぞ、あんたが辞めれば、すぐ黒字    (はぐれ鳥)
       
10.「いつ買った?」、返事はいつも、「安かった」(騙されない夫)


 <ちなみに、過去5年の第1位は以下の通りです。>

   脳年齢 年金すでに もらえます        (満33歳)

   昼食は 妻がセレブで 俺セルフ        (一夢庵)

   オレオレに 亭主と知りつつ 電話切る     (反抗妻)

  「課長いる?」 返ったこたえは 「いりません!」(ごもっとも)

   タバコより 体に悪い 妻のグチ        (小心亭主)
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「立てば芍薬、座れば牡丹・・・」
五月は一層濃くなってきた葉の緑とともに花々が美しい季節です。

 水辺に際立つ水芭蕉。藤棚から垂れ下がる藤の花。
紫色のアヤメ(文目、綾目、菖蒲)もこの時期に咲く花で、同じアヤメ科に属するカキツバタ(杜若)とともによく目にする花ですね。

 アヤメとカキツバタは「いずれアヤメかカキツバタ」と言われるように区別が難しいのですが、葉の幅が広いのがカキツバタで細いのがアヤメというように葉の幅も判断材料の一つになります。

 公園などの湿地では鮮やかな黄色い黄菖蒲の群生も目にします。
また、地面に近い場所で咲いている白いボンボンのような小さな花はクローバー。
本来は白詰草という名を持ち、昔、交易のために来航していたオランダ人が商品を箱詰めするときの詰め物として用いていたことからこの名が付けられたようです。
稀に見る四ツ葉は、その形が「十字架」に似ていることから幸運のシンボルとされています。

 「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」の芍薬(シャクヤク)もこの時期の花で、根は鎮静・鎮痛剤として使われる漢方薬の一つです。
牡丹と芍薬もまた似ており、まっすぐに伸びた枝の先に花をつけるのが芍薬、枝分かれして横に膨らんでいるのが牡丹で、芍薬の花は牡丹が咲き終わるのを待つようにして咲きだします。

 ちょうど今、近くの植物園では芍薬の花が見ごろを迎えています。
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「愛鳥週間」
5月10日から明日まで「愛鳥週間」です。
今日は久しぶりの青空。 ウグイスがのどかな声を響かせ、「日晴(ひはる)」が由来のヒバリはさえずりながら天高く舞い上がり、「目白押し」の例えのように身を寄せ合って樹にとまるメジロ等・・・・。
時おり聞こえる野鳥の声は、季節を一段と清々しく感じさせます。

 ホトトギスは日本三鳴鳥の一つで(他にコマドリ、オオルリ)、キョキョキョと鋭く鳴きますね。
この鳥は別名が多いことでも知られ、文目鳥(あやめどり)、妹背鳥(いもせどり)、黄昏鳥(たそがれどり)、子規(しき)、不如帰(ふじょき)、杜鵑(とけん)等々、霍公鳥や不如帰などはそのまま「ホトトギス」と読みます。

 ホトトギスの鳴き声は「特許許可局」とも聞こえますが、昔の人には「田を作らば早くつくれ、時過ぎぬれば実らず」と聞こえたようで、田植えの時期を教えてくれる鳥でもありました。
時鳥あるいは時つ鳥、早苗鳥などもホトギスの異称だそうです。

 また、冥土に往来する鳥ともいわれ、魂迎鳥(たまむかえどり)等の名もあり、古代中国の蜀の望帝の魂が化してこの鳥になったという伝説もあります。

 ホトトギスは万葉集で最も多く詠まれた鳥で、ウグイスを詠んだ歌のおよそ3倍、150首以上の歌に詠まれています。

 処で、ホトトギスによく似た鳥にカッコー(郭公)がいます。
どちらも同じカッコー科の鳥で託卵の習性や灰色の体に黒い横斑模様も同じですが、鳴き声が違います。 カッコーの鳴き声からは閑古鳥の字が当てられてます。

 カッコーは賑やかな街中には寄り付かず、鳴き声にはどこか寂しさが漂います。閑という字と相まって、人が集まらなくて閑散としている様を「閑古鳥が鳴く」というようになったそうです。

 「憂き我を さびしがらせよ 閑古鳥」   芭蕉

 「淋しさを 我にさづけよ かんこ鳥」   一茶
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「夕張メロン」
  夕張市(ゆうばりし)は、北海道の中央部に位置し、かつては石狩炭田の中心都市として栄えてました。 夕張メロンの産地として有名ですね。
2006年に深刻な財政難のあおりを受け、2007年に財政再建団体に認定されたのは皆様もマスコミの報道等でご存知だとおもいます。

昨日、札幌市中央卸売市場で行われた夕張メロンの初競りで
最初の1箱(2玉入り)が史上最高値の250万円で落札されたそうです。
夕張市を応援する意味も込められているとは思いますが、広告宣伝費と考えた場合、高い買い物ではないのかもしれません。
ちなみに過去の夕張メロンの初競り落札価格は、2003年が2玉33万円、04年は2玉42万円、05年は2玉60万円、06年は2玉80万円、そして昨年が200万円となっています。
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「サイクロン、大地震」
 5月4日にはミャンマーを大型のサイクロンが直撃し、死者は10万人超。
そして昨日は中国・四川省でM7.8の大地震が発生、死者は8000人以上と報じられていますが、自然災害の恐さを改めて痛感します。

 四川省では、過去100年の間にマグニチュード7.0以上の地震が少なくとも4回起きており、計約1万5200人の死者が出ているそうです。
また、この度の震源となった同省アバ・チベット族チャン族自治州は、漢族・チベット族・回族・チャン族が混在し、総人口は約10万6000人で、西南部にはパンダの自然保護区があるそうです。

 ちなみに、1995年(平成7年)1月17日に発生した阪神・淡路大震災では、マグニチュード7.3。死者は6434名、負傷者は4万3792名となっており、1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災は推定マグニチュード7~8といわれ、死者・行方不明者は10万5000人余りとなっていますね。
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「主婦の家事労働」
昨日の「母の日」にちなみ、「主婦の仕事の重大さを分かってもらうきっかけに」との主旨で米人材情報会社が専業主婦の仕事を賃金(年収)換算した試算結果を発表しています。
此処でご紹介したいと思います。

 試算の方法は、まず主婦の家事労働を以下の10種類に分類しています。

 【職種】       【内容】

  保育士      子供の世話
  コック       料理・炊事
  事務員      家計管理等
  洗濯人      洗濯
  清掃作業員    掃除
  設備管理者    住宅のメンテナンス
CEO(経営者)  家族の中でリーダーシップを発揮している場合
  運転手      子供の送迎
  精神分析医    子供や家族の心のケア
  ハウスキーパー  買い物や介護等、上記以外の家事労働

 それぞれの作業を外注した場合の時給と労働時間から賃金を積算して、更に週40時間を超過した分や休日・深夜について割増しの時間外手当を支給した場合、年収は1000万円を優に超えるそうです。
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「企業名の由来」
本日は企業名の由来をいくつかご紹介したいと思います。

<カゴメ>

 商品には当初“三星印”を冠していましたが、新たなブランド名を決めるにあたり三星を一つにしたものが商標として採用されました。その模様がまるで籠の目のようであったことから、“カゴメ”のブランドが誕生しました。

<キヤノン>

 キヤノンの前進である精機光学研究所は、ライカに比肩するような本格的なカメラの製作を目指し、「KWANON(カンノン)」を試作します。この名称は、観音様を信仰する創業者によって付けられ、後に「KW」を「C」に置き換え、世界中に親しまれるよう音読しやすいブランド名に変更されました。キヤノンのヤの字はあくまでも大きいのが特徴です。

<コニカミノルタ>

 1937年に国産初の二眼レフカメラの開発に成功した光学機器メーカーが商品名に冠したのが「ミノルタ」です。当時の会社の周りは田園地帯であったことから、「実る田」のように豊かな会社になって欲しいとの願いが込められているそうです。
また、コニカは創業時の小西屋六兵衛店が企業名の由来になっています。小西屋六兵衛店から小西本店、小西六と企業名が変換しています。日本を代表する山である「富士」をつけた商品に対抗し、日本を代表する花「サクラ」を商品名にし、 ♪どっちが得かよーく考えてみよう サクラカラー♪ とやっていたのは随分昔の話です。

<シャープ>

 大正初期の頃、繰出鉛筆と呼ばれるセルロイド製の筆記具がありましたが、太くて見かけが悪い上に壊れやすく、実用にはほど遠いものでした。独創的な芯の繰り出し装置を発明し、世界に先がけて実用に耐える金属製にしたのが稀代の発明家早川徳治です。それは、おわかりのように誰もが持っているシャープペンシルのことです。早川が設立した早川電機工業株式会社は、後にシャープ株式会社へ社名を変更しました。

<千趣会>

 創業時の商品(こけし)の仕入先であった「こけし千体趣味蒐集の会」という名称から。

<ニッセン>

 1970年、株式会社日本捺染の商事部を分離独立させできた株式会社日本染芸がはじまりです。

<ユニチカ>

 ユニチカは前身である大日本紡績(ニチボー)が日本レイヨンと合併した際、両社に共通する「ニチ」を挟み、合併を意味するユナイテッドの「ユ」を頭に、株式会社の「カ」を後ろにつけた、とのこと。

<リュービ>

 「両備」と勘違いされやすいのですが、リョービは元々三菱重工の協力工場から発展した会社で、三菱の「菱」と、発祥地の広島県東部の旧国名である備後の「備」から、1943年に株式会社菱備製作所と社名を定めた所に由来しています。
なお、釣具のリョービブランドは現在、上州屋が製造・販売を行っています。
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「地震」
 昨日の深夜、茨城と栃木で震度5程度の地震が発生してました。
茨城県沖を震源とし、マグニチュード(M)7.0程度だそうですが、関東地域にお住まいの方は、突然の揺れで布団から飛び出た方も多いようです。

 ところで、地震が起きるとニュース速報等で『マグニチュード』とか『震度・・』といった言葉がよく出てきます。
「一体、マグニチュードと震度はどう違うの?」と思ったことがある方も多いのではないでしょうか。

 結論から申しますと、地震が起きた場所(震源)の揺れ方の大きさが「マグニチュード」で、震源から離れたそれぞれの場所でのゆれかたの強さを、いくつかの階級に分けて表したのが
「震度」だそうです。

 例えば、電灯は60ワットでも100ワットでも、そばだと明るいですが、どっちも離れるとだんだん暗くなります。この明るさの度合いをルクス(照度)と言いますが、これと同じように地震も起きた場所(震源)はものすごく揺れますが、そこから遠くなると揺れ方はだんだんと小さくなっていきます。
この震源から離れた場所での揺れた度合いが「震度」であり、それに対して地震自体の揺れ方の大きさが「マグニチュード」という訳です。
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「心に残る名言」
再び名言集から・・・・。


人は海のようなものである。

    あるときは穏やかで友好的。
    
    あるときはしけて、悪意に満ちている。

    ここで知っておかなければならないのは、

    人間もほとんどが水で構成されているということです。

                          アインシュタイン
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「母の日」
 デパートやスーパーなどではこの時期、あちら此方で色とりどりの花を飾ったコーナーを目にします。

 今度の日曜日の「母の日」のための特設コーナーなのですが、赤やピンク、グリーンや青の他、変わり咲きと呼ばれる二色の花びらからなるカーネーション、ラベンダーやベゴニアなどが組み合わた”フラワーアレンジメント”が目を楽しませて
くれます。

 母への感謝を示す特別の日を設けるようになったのは古代ギリシャやローマの頃にまで遡るそうですが、母への感謝の気持ちとしてカーネションを捧げる今のような形は、ある女性の母への想いをきっかけに20世紀初頭のアメリカで始まったそうです。

 「母の日」の市場規模はバレンタインの数倍に達し、クリスマスをも凌ぐとの説もあります。
小売り店各社は様々な商品やサービスで消費者の心をつかもうとしていますが、やはり母への贈り物は「花」というのが一番人気でしょうね。

「純粋な愛情」「ありがとう」などの花言葉を持つカーネーションが定番で、母が健在な人は赤、亡き母には白。ピンクやオレンジなどの花色の他に、品種改良で誕生した青いカーネーション(花言葉は「永遠の幸福」)も見かけるようになってます。

 ちなみに、贈られてうれしいプレゼントを聞いたある調査では、花やケーキ、手紙などの定番がランクインする一方で、「ありがとう」の言葉や気持ち、そして一緒に過ごす時間が
あれば十分で「何もいらない」という回答も上位になっています。
母親に対する思いは様々でも、せめてこの日は素直に「ありがとう」の気持ちを伝えたいものです。
 
 「たわむれに母を背負いて そのあまり軽きに泣きて 三歩あゆまず」   啄木
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「心に残る名言」
世の中で、努力することほど大事なものはない。

才能も努力にとって代わることはできない。

この世は才能がありながら成功しない人で溢れんばかりだ。

天才も違う。報われない天才などほとんど言い古された決まり文句だ。

教養も違う。教養ある落伍者も星の数ほどいる。

すべてに通用するのは、ただ努力することと決断することだけだ。

= ジョン・カルビン・クーリッジ =


* アメリカ合衆国の第29代副大統領および第30代大統領。
在任期間は1923年8月3日から1929年3月4日。
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「ゴーヤー」
 本日も夏の空。先日5月5日の「立夏」を過ぎて、暦の上でも夏到来です。
立夏はカエルが鳴き始める頃と言われており、沖縄の方ではそろそろ梅雨入り(平年5月8日)の時期でしょうね。

 ところで、大型連休でリフレッシュできた方もそうでない方もいらっしゃるかと思いますが、疲労回復や健胃効果のあるゴーヤー(またはゴーヤ、ニガウリ)の苦味で心身をリセットしてみるのは如何でしょうか。(^^)

 古くは中国から渡来したゴーヤーは沖縄で夏野菜として根付き、今では全国的にも代表的な夏野菜のひとつとして認知されています。
ビタミンCが豊富なことで知られ、血糖降下作用のあるモモルデシン、ガン予防や眼精疲労などにも効果のあるカロチンも含まれているそうです。

 そろそろ出荷が増える時期で、旬は6月から8月頃まで。東京での市場のシェアは、沖縄産が27%、宮崎産20%、鹿児島産が14%だそうです。

 ちなみに明日5月8日は「ゴーヤーの日」。沖縄県庁前では「ゴーヤー旬入り宣言」が行われるそうです。
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「”すあま”菓子(和菓子)」
 突然ですが、”すあま”という和菓子は、どんなお菓子か知っていますか?

和菓子屋さんに行くと、大福や最中などの陰に隠れてひっそりと並んでいますが、知っている人は知っている、素朴な味わいで僕には大好物の食べ物です。

”すあま”は江戸時代に誕生し、上新粉と砂糖と水でできたシンプルな和菓子です。
やさしい甘味があり、和菓子やさんに行くと、「べこ餅」や大福の近くに並び、見るからに余計な材料が入っていないのが判ります。
1本分で約1100Kカロリーあるそうで、分量計算・カロリー計算もしやすいです。

基本的にすだれで巻いて形を整え、均等に包丁で切ってるので、見た目はかまぼこやだし巻き卵のようにも見えます。
最近ではレンジで簡単に作る方法があるそうで、1個ずつ作るときは手で形を整えます。
平べったく卵型に整えた”すあま”は「鶴の子餅」「鳥の子餅」と言うそうです。
色合いは基本の「白」・食紅の「赤(ピンク)」・くちなしの「黄色」があります。
紅白の「すあま」はお祝いの席で「寿甘」と呼ばれることもあるそうです。
地域によってはしょうゆを加えたり、黒ゴマが入っていたり、と様々な”すあま”があるようです。

”すあま”に似ているお菓子に「ういろう(外郎)」がありますが、米やわらびの粉に砂糖を加えたもので、抹茶や小豆などが加えられます。
「ういろう」は名古屋・小田原・山口などでは名物菓子になってるようです。
”すあま”が練ったりついたりするのに対し、「ういろう」は蒸すだけなので、”すあま”のほうが弾力がありますね。又、それほど甘くないお菓子として漢字で「素甘」と書くそうです。
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「端午の節句」
「こいのぼり」が各地で泳ぐ季節、「端午の節句」が近づいてきました。
他の魚と比べて生命力が強く、多少汚れた沼地や池でも平気な鯉(こい)は、子供の健やかな成長を願う親心の象徴でもあります。

 中国の故事に『鯉が黄河の急流を登り、その水脈(登竜門)に達したとき、龍になる』という言い伝えがありますが、「こいのぼり」を立てることは、元気に成長して立派になってほしいという願いを託した親の気持ち、そのものと言えます。

 ちなみに、「端午」とは月始めの午(うま)の日のことで、中国の陰暦では5月が物忌み(ものいみ)の月とされ、5月5日を重五(ちょうご)と呼んでいました。
災いや病気を祓う(はらう)日とし、蘭の湯に浸かったり、菖蒲(しょうぶ)入りのお酒を飲むなどの風習が中国にあり、日本の宮中でも同様な行事が催されていました。

 やがて、宮中から武家の世の中に移ると、武士達はこうした行事から「菖蒲」を「尚武」(武道を重んずる)とかけて、5月5日を尚武の節目の行事とし、盛んに端午の節句を祝うようになります。

 江戸時代になると、端午の節句は男子の節句とされ、武家の男の子の出世を祝う日として定着してゆきました。
子供が強く、たくましく育ってほしいという気持ちから、武者人形やのぼりを飾りました。
それを真似、庶民の間で紙で出来た鯉を飾ったのが、「こいのぼり」の始まりと言われています。
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「つつじ、牡丹」
 今日もすがすがしく晴れ渡った朝を迎えてます。
昨日は最高気温が今年初めて25度を超える「初夏日」となった処が多く、関東地方も汗ばむ陽気となりました。

 近所の公園ではつつじの花が色鮮やかに咲いています。
つつじは非常に種類が多く、北は北海道から南は沖縄まで全国各地に固有種があり、花色も様々、それぞれの種が季節を追うように山を彩ります。

 中国伝来の表現に「山笑う」というのがありますが、若芽が吹いて、つつじ類が彩りを添えるちょうど今の時期の山の風情を言うそうです。

 また、大輪の花を咲かせる牡丹も見頃をむかえています。
牡丹は中国の国花であり、一説には弘法大師(空海)が中国から持ち帰ったのが日本における牡丹の始まりとされています。
つい立ち止まって見入ってしまうほどの美しさと風格を備えている牡丹の花は、「百花の王(花王)」「花神(かしん)」とも呼ばれます。

 ちなみに、花王の社名は、粗悪な石鹸が多かった時代に、「顔も洗える良い石鹸」の顔と発音が似ていることから来てるそうです。

 つつじや牡丹は春の最後に咲く花で、これらの花が咲き終わると季節はいよいよ初夏。
各地で夏を先取りするお祭りやイベントが花盛りとなってきますね。
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