2010年03月の記事


「飲みたい紅茶ブランド」
 寒い日には、1杯の紅茶がいつもより「美味しい!」と感じることがあります。
以前、『飲みたい紅茶ブランド』というアンケート調査を目にしましたが、1位はフランスの老舗「フォション」で、ほぼ7割の人が飲みたいと答えています。
特に、果実や花をブレンドしたフレーバーティーが人気で、中でもアップルティーは定番商品となってるようです。

 2位は英国の「フォートナム・メイソン」で、英王室や貴族らに愛飲されています。
上品で伝統的な紅茶文化の象徴でもあり、ブレンドの技術は世界一との声もあります。

 3位は英国の「ハロッズ」で、日本には約25種類が輸入されており、定番のNo.14は4種類の紅茶がブレンドされており、ベストセラーとなっています。

 尚、4位以下は次のようになっていました。

 4.ウェッジウッド(英国)
 5.ロイヤルコペンハーゲンティー&グルメ(デンマーク)
 6.トワイニング(英国)
 7.レピシエ(日本)
 8.マリアージュフレール(仏)
 9.リプトン(英)
10.ミントン・ティー(英)


 紅茶にはブランドの他、産地による茶葉の違いもあり、「ダージリン(インド)」、「アッサム(インド)」、「ウバ(スリランカ)」等々がありますが、同じダージリンでも農園や収穫時期によって香りや味は大きく変わってきます。
尚、英国は伝統的なブレンド、フランスは果実や花の香りを加えたフレーバーが得意です。
また、日本ではストレートかレモンを入れて飲む人が多いですが、
英国ではミルクティーが一般的です。
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「”桜”にまつわる言葉」
桜の花がすでに満開となっているところもあるようですが、花冷えのお天気のため開花した花が少し長持ちしそうです。

 桜は日本を代表する花であり、日本人には特別な存在の花で、和歌や俳句に「花」とあれば桜の花を指しています。
そんな桜にまつわる言葉をいくつか拾い上げてみたいと思います。

 花時(はなどき)     桜の花が咲く時季
 桜狩(さくらがり)    花見
 花盛り(はなざかり)   満開の桜
 花影(はなかげ・かえい) 水面などに映った桜花の影
 花明り(はなあかり)   夜、満開の桜のまわりがほのかに明るく感じる様子
 花衣(はなごろも)    花見に行く際の女性の美しい着物 
 花疲れ(はなづかれ)  花見に行って疲れること
 花人(はなびと)     花見の人
 花守(はなもり)     花の番をしている人
 花篝(はなかがり)    夜桜を見るために花の下で炊かれる篝火「花雪洞」
 花筵(はなむしろ)    桜の花びらが一面に散り敷いている様子
 花曇(はなぐもり)    桜の頃に多い曇天。花を養うとの意で「養花天」
 花の雨(はなのあめ)   花見の頃に降るあいにくの雨「桜雨」
 花の風(はなのかぜ)   桜を散らしてしまう恨めしい風
 花の雪(はなのゆき)   雪のように散る桜花
 零れ桜(こぼれざくら)  散る桜
 花筏(はないかだ)    水面に散った花びらが吹き寄せられ流れていく様子
 残花(ざんか)      散り残った桜花
 桜流し(さくらながし)  散った花びらが雨や水に流れていく様子

 これらの言葉を見ただけでも、桜は日本人に愛されてきたことが分かります。
ちなみに「花吹雪」は、詩人谷川俊太郎の尊父で哲学者の谷川徹三氏がかつて世界一美しい言葉として激賞した言葉でもあります。
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「ムスカリ」
 ムスカリはユリ科の球根植物で,ヒヤシンスの仲間です。
3~4月頃にブドウのようなコバルトブルーの美しい花を咲かせます。 ヨーロッパ中部からコーカサス地方が原産地です。

ひとつの花穂には,小さなツボを逆さまにしたような花が15~20個程,密にびっしりとくっついています。
英名のグレープ・ヒヤシンスは,ブドウのようなその形状と色からきているようです。
10月に入ると葉を出してくるので、伸びてきたムスカリの葉を見ると、早く春が来ないものかと思わせてくれます。

 決して派手な花ではありませんが、秋植え球根では定番の花で、チューリップなどの手前に、まとめて植えると素晴らしい景観をつくります。
できれば、密植すると一層きれいな花を楽しむことができます。
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「カタクリの花」


 カタクリと聞いて、私たちがまず思い浮かべるものは片栗粉でしょう。
カタクリはユリ科に属し、根はりん茎となり良質のでんぷんがとれます。
現在の片栗粉はジャガイモのでんぷんで作られていますが、昔はその名の通りこのカタクリの根が使われていました。
カタクリはもともと日本にあった野草のようで、万葉集の中に次のような大伴家持の歌がみられます。

  もののふの 八十をとめらが くみまがふ
    寺井の上の 堅香子の花

(清水を汲みに集まる乙女たちの笑い声とその乙女たちを象徴するように咲いているカタクリ、そんな華やいだ情景が目に浮かんでくるようです。)

 堅香子(かたかご)は万葉仮名で正しく漢字で表すと「片鹿子」ではないかと、ナチュラリストの足田輝一さんは言っておられます。
これは、カタクリの葉が花をつけるもの以外は一枚(片葉)で、鹿の背のような斑点模様がついているからでしょう。
各地の方言でもカタコ、カタコユリ、カタバナなど カタ=片 という字が多く付けられています。
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「桜の季節」


「思い出す、様々のことさくらかな」 芭蕉

 桜の季節到来です。
「満開の桜並木に新入生の晴れ姿」という光景がふと瞼を閉じると想い浮かびますが、やはり日本人の文化と心に宿す花といえば桜かもしれません。
「春のうららの・・・」で始まるメロディーを聞きますと、誰しも幼き日の思い出が蘇り、日頃の邪心は束の間消え失せるのではないでしょうか。

 この季節は、別れと出会いの人生の岐路に立ち、多くの涙を流し、多くの出会いに感動します。
いにしえより貴賎貧富の差はなく、等しく公平に美の喜びを与え続け、それぞれの思い出と重なり合うという人も多いかと思います。

 また、桜に感じる魅力を「一斉に咲き、一斉に散るところにある」と言う人もいます。
「同期の桜」の連帯感とハラハラと散る切なさ、一晩の嵐に散る「散り際の良さ」が日本人の心情にたまらないようです。
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「花は半開を看る」
桜前線が足早に北上する昨今ですが、中国の古典に

 「花看半開 酒飲微醺 」(菜根譚)

花は半開を看(み) 酒は微醺(びくん)を飲む

「花は半開を看る」(はなは、はんかいをみる)酒も十二分に飲む勿れ」

という話があります。

 満開に咲き乱れている花は確かにきれいですが、すぐに見飽きてしまいます。
それよりも五分咲きぐらいの方に、かえって風情があるようです。

又、酒もほんのりほろ酔い加減がいいのであり、飲みすぎ、酔いつぶれてしまうのは邪道、風流も解せない人であり、酒は味わい深く飲みたいものです。

 まわりから見て、なんの不自由も心配もなさそうな人がいます。
しかし、そんな人に限って意外に深刻な悩みをかかえていたりします。
それに、満ち足りた状態というのはおおむね長続きしません。いや、
そこまで登りつめたら、満開の花がすぐ散っていくように、転落する日も近いと覚悟すべきです。
だからいよいよ悩みも尽きないということになるかもしれません。

 それを考えると、満開、絶頂はあまり誉められた状態ではないかもしれません。
むしろそこまで登りつめないで、ほどほどのあたりが理想ということになります。

 中国の古い笑い話に、次のような話があります。

 昔、貧乏な男が神様にお祈りしました。「神様、貧乏暮らしには飽き飽きしました。
大金持ちになりたいとなどとは申しません。せめて人並みの暮らしできますように、なんとかお願いしますだ」

 すると神様が姿を現してこう語ったという。「なんとふとどきな奴だ。
人並みな暮らしこそ、万人だれもが望んでいる理想の生活なのじゃ。
いきなりそれを願っても無理な相談だ。
せめて大金持ちになりたいとか、今までの生活でいたいとか、どちらかに決めてもう一度やってくるがよい」

 この話は中国人の本音の部分をのぞかせているような気がします。
「花は半開を看る」、五分咲きぐらいのサクラの風情もなかなかのようです。
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「全ては自分次第」
南では燕が戻り、蝶は菜の花をめぐり飛び、北国でも木の芽がふくらむ仲春の候です。
それぞれが使命を全うするかのように動きだしています。

 ところで、昔の書物にこんなことが書かれています。
「未だ就(な)らざるの効を図るは、すでに成るの業を保つにしかず。既往(きおう)の失を悔ゆるは、将来の非を防ぐにしかず」・・と。

 つまり、まだ成就していない仕事の出来具合をあれこれ考えるのは、すでに形になっている仕事を持続させることに及ばず。
また、すでに済んでしまった過失を後悔するのは、将来に起こりうる失敗を予防するのには及ばない、という意味です。

 持続することは難しいし、先に向かって努力するよりも過ぎたことを悔やんでいたほうが楽なのです。
十人十色と申しますが、考え方や取り組み方は人それぞれ。努力する人しない人、言い訳ばかりで向上しない人、経験から学習して進歩を続ける人、現実を直視し真正面から真摯に問題に取り組む人 もいれば、主題をすり替えて誤魔化す人もいます。

 また、「なにをしているのか?」との問いかけで始まるこんな話もあります。

  なにをしているのか?

  一人の石工は不機嫌な表情で「いまいましい石を切っている」とぼやいた。
  別の石工は満足そうな表情で「大聖堂を建てる仕事をしているんだよ」と誇らしげに答えた。

 自分の置かれた状況をどのように捉え、どのように取り組むかは人それぞれ。
ライザ・ミネリやフランク・シナトラが歌い大ヒットした「ニューヨーク・ニューヨーク」のサビの歌詞と同じです。
 
 IT's up to you, ――すべては自分次第。
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「筍(たけのこ)」


 「竹」に「旬」と書いて「筍」(たけのこ)。
暖かい春の訪れとともに地上に姿を現し、1年中販売されています。
パック詰めの水煮と違い、生のタケノコはシャキシャキとその食感が楽しめ、季節感を大事にする日本料理では春の味覚として喜ばれていますね。

ことわざにも「雨後のタケノコ」(雨が降った後はタケノコが生えやすいことから、何かをきっかけとしてある物事が続々と発生すること)や、
「タケノコ生活」(たけのこの皮を1枚ずつはぐように、身の回りの衣類・家財などを少しずつ売って食いつないでいく生活)等がありますね。

 食用にするタケノコの多くは中国が原産の「孟宗竹(もうそうちく)」という品種で、5月下旬からは皮が赤紫色の「淡竹(はちく)」が出回ります。
中国では、1970年代、日本の技術指導により竹(タケノコ)栽培が試みられ、生産量が飛躍的に増加して現在では、水煮として缶詰やレトルトパックで流通しているタケノコの多くが中国からの輸入品となっているそうです。
他に、台湾からの輸入品もあるようですが・・・・。

掘り出して一時間以内の、特に新鮮なものであれば、アク抜きなしに刺身や焼き物として、風味を最大限味わうことができます。
これを目当てに、タケノコ掘りに出かける人も多いようですね。

 食物繊維が豊富で、便秘や大腸がんなどの予防、コレステロールの
吸収の抑制に効果的と言われています。
その他にも、たんぱく質、ビタミンB1、B2、ミネラルが含まれています。


 






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「チューリップ」


オランダを扱ったテーマパーク、長崎県佐世保市のハウステンボスでは80万本が咲き誇る「チューリップ祭」が4月11日までの日程で開催されています。

 心優しいひとり暮らしのおばさんに女神が手渡した球根はやがて花を咲かせ、その中には小さな女の子が座っていました・・・
アンデルセンの童話「おやゆび姫」で女の子を包んでいた花がチューリップであり、昭和初期の俳人松本たかしは「チューリップの花には侏儒(コビト)が棲むと思ふ」と詠みました。

 このようなメルヘンチックな花が、投機の対象となり、人々を惑わしていたことは今となってはそれもまた童話の世界の出来事のような感じがいたします。

 1630年代のオランダでは、チューリップの小さな球根が、平均的な労働者の賃金の10年分の値段で取引され(現在価値に換算すれば5000万円以上)、借金をしたり家屋敷を売って球根を買い求める人が相次いだそうです。
これが世に言う「チューリップ・バブル」で、最終的には多くの人が破たんしたそうです。

 そんなチューリップの昔話は、人間の価値判断の不確かさ、「みんなで渡れば怖くない」の怖さを今にも伝える教訓なのでしょうね。
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「鯛(タイ)」


「魚」に「周」(あまねく)と書いて鯛(タイ)。名前の通り、日本周辺に生息しています。
広義には「スズキ目スズキ亜目タイ科」の総称です。種類も豊富で、クロダイ、チダイなどがありますが、代表格は真鯛(マダイ)で、祝い事に用いる習慣は江戸時代に定着したそうです。

 「タイに旬なし」と言いますが、桜の咲くこの時期が産卵前で最も美味しいとされています。
鯛の身は歯ごたえのある白身で、他の魚に比べて臭みや脂肪などの癖がなく、鮮度の落ちが遅いのも特徴です。
刺身、昆布締め、塩焼きに煮付け、蒸し焼きや干物、鯛めしといったように、たくさんの料理があります。
刺身に使われている身のほかにも、唇や頬肉、胸びれのつけ根(カマ)もたいへん美味で、食通の間で珍重されているようです。

 この時期の真鯛は体色が鮮やかなピンクとなり、見た目も美しく、桜の時期とも重なるため「桜ダイ」とも呼ばれます。

 最近は年間を通して安定供給できる四国などの養殖物が主流で、天然物に比べて浅場で育つため日焼けしてしまい、黒ずんだ色になっています。
尾びれが丸いのが養殖物、力強くハネたものが天然物だそうです。
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「桜の季節到来」


 いよいよ桜の季節到来ですが、その桜の花が似合う場所の一つとして、堀や川などの水際があります。
水面(みなも)に映る姿、そして散った花びらが水上を覆い尽くす様子(花筏)などには独特の味わいがあります。

 先日、「水面に映える桜の名所」というランキングが日経新聞に掲載されていましたが、東日本の1位は弘前城のある「弘前公園」(青森県弘前市)となってました。約2600本の桜があり、外濠、内濠、蓮池など水面に浮かぶ花びらを楽しめるそうです。

 西日本の1位は、木造アーチ橋と桜が絶景を生み出す「錦帯橋」(山口県岩国市)でした。周辺に約3000本の桜が植えられ、観光名所の5連の橋付近に桜の花が咲き、特に夕暮れ時に水面に映る桜と橋とのコンビネーションは錦帯橋ならではの美しさだそうです。

 <ランキングは以下のようになっていました。>

 =東日本=

 1.弘前公園(青森県弘前市)

 2.千鳥ケ淵緑道(東京都千代田区)

 3.角館桧木内川堤
  (かくのだてひのきないがわづつみ、秋田県仙北市)

 4.高田公園(新潟県上越市)

 5.五稜郭公園(北海道函館市)


 =西日本=

 1.錦帯橋(山口県岩国市)

 2.哲学の道(京都市)

 3.毛馬桜之宮公園(大阪市)

 4.海津大崎(滋賀県高島市)

 5.苗代桜(なわしろざくら、岐阜県下呂市)


サクラの”蕾桜”は、春を象徴する花であり、日本人には馴染み深いですね。
初春に一斉に開花し、春を告げる役割を果たしてます。
俳句の季語になっているほか、桜の開花予報、開花速報は春を告げる合図であり、又入学式を演出する春の花として、多くの学校にも植えられています。

日本全土で全ての種類の桜が全て散り終わると晩春の季節となり、初夏がやって来ます。
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「悲観主義、楽観主義」
 聖徳太子の頃に遣隋使を務めた小野妹子の子孫で、書道の神様と崇められる小野道風(おののとうふう)と言う書家がいます。
名古屋の熱田神宮の東門には小野道風の筆による「春敲門(しゅんこうもん)※」の額が掲げられています。     
 
 ※春敲とは、春がやって来てたたくという意味。

  ところで、「悲観主義者は、機会の中に難しさを探す。
楽観主義者は、難しさの中に機会を見いだす」との言葉がありますが、物事をどのように捉えるかはその人によって異なります。
そして、そのことが結果を大きく左右するようです。

 よく引用される次のような話があります。
ある靴メーカーが未開の島に営業マン二人を派遣したところ、一人は「この島では靴を履く者がいないので見込みはない。
靴は売れないだろう」と報告し、もう一方は「この島は誰も靴を履いていない!
(たくさん売れそうだから)今すぐ大量に靴を送れ!」と連絡したそうです。

 「悲観論は気分。楽観論は意思の力」とも言い、物事に悲観的になることは容易く、それを理由に努力を放棄するのであればそれはそれで楽な選択ではありますが、悲観的な気分での行動が良い結果につながるのは稀なことです。
上記の例では一つの事柄に対し全く異なる捉え方をしているのですが
、とっかかりのこの差はその後の展開に大きな差を生じさせます。

 ちなみに冒頭でご紹介した道風には次のような逸話があります。

 道風は自分の才能のなさに自己嫌悪に陥り、書の道をやめてしまおうかと真剣に悩んでいました。
ある雨の日、蛙(かえる)が柳に飛びつこうと、何度も何度も挑戦しているのを見かけます。
初めは不可能なことと蛙をバカにしていましたが、いつしか蛙を応援している道風。
その時、偶然に風が起こって柳がしなり、蛙は見事に柳に飛び移ります。
これを見た道風は蛙をバカにした自分を恥じます。
一生懸命努力をして偶然を自分のものとした蛙ほどの努力を自分は
していないことに気づき、その後の血を滲むほどの努力をするきっかけになったといわれます。

 
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「あさり(浅蜊)」


今、アサリの最も美味しい時期です。アサリのうま味たっぷりの味噌汁、そしてスパゲッティではアサリたっぷりのボンゴレ、いずれも格別です。酒蒸しやバター焼きなども風味を楽しめます。

 魚介類を”漁る(あさる)”がが転じて現在の名前になったと言われますが、春と秋の産卵期前には殻いっぱいに身が詰まっています。
特に水温が上昇してくる春はエサを食べてどんどん太るため、1年中で一番美味しいアサリが食べられます。

 アサリは全国どこの内湾でもザクザク取れますが、主産地は愛知県と千葉県です。
この両県で国内生産量の半分以上を占めているそうです。
アサリにはカルシウムや鉄分のほか、良質のたんぱく質、また不足すると貧血の原因になるビタミンB12が魚介類の中でも特に多く含まれ、肝臓の強化にも効果的だそうです。

 選ぶ際は、殻にふくらみがあって、模様がハッキリしたものを選ぶ、これがコツだそうです。
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「仏の座(ホトケノザ)」


 ホトケノザは冬から春にかけて、畑の畦や道ばたで普通に見られるシソの仲間です。
二年草で、高さは10~30cm位、上部の葉の脇に紅紫色の唇形の花をつけます。

 世界中に広く分布し、日本でも北海道を除く各地で見られます。
茎を取り巻くように付いた葉の形が、まるで仏様が座る蓮華座(れんげざ)のように見えるので「仏の座(ホトケノザ)」という名前が付いたそうです。

 春の七草のひとつに数えられるホトケノザは、コオニタビラコ””というキクの仲間のことです。
本当のホトケノザは、とてもまずくて食べられないそうです。
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「独活(ウド)の大木」


 「独活」と書いて「ウド」。風もないのに独りで動くという意味ですが、春の味覚「ウド」が旬を迎えています。

  ことわざに「ウドの大木、柱にならぬ」というものがありますが、ウドも幼時は山菜として重用されるが、成長しきって大木のようになってしまうと、もう食用にはならないし、かといって材木のように堅くもないので柱にもならないということです。
つまり、大人の役立たずをなじったもので、ぶくぶくと大きいだけで無能なものの例えとして「ウドの煮え太り」というのもあります。ウドにとっては大きな迷惑ですね。

 よく育つと3m前後にもなり茎も太いです。「ウド」は木ではありません。
芽吹いて、小さな(夏)頃までには若葉や蕾が山菜として採取できます。

全国各地に自生する大型の多年草で、生えているところに近づくと特有の香りがします。

 谷川の崖などで、春になって雪が崩れ落ち土が現れると、そこに真っ先にみずみずしい若芽を出すのがウドです。
根元のほうはガッシリしていてたくましく白いですが、土から出たところは鮮やかな濃い緑色をしています。
春を代表する山菜であるうどは、古くから栽培されていて、八百屋などでもおなじみですね。
柔らかい穂先は、秋口まで採取利用できます。

 スーパーなどでよく売られている裁培物のうどはくせが少ないですが、山うどはそのくせがかなり強いものです。
うどが苦手の人にはお薦めできませんが、うど好きには、「これが本当のうど!」という感じで、天然物しか許せないでしょう。
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「ロビンソン・クルーソー物語」
南米チリ沿岸沖で発生した地震のマグニチュード(M)は8.8と報道されています。
これは1900年以降に世界で発生した地震の中で、1960年のチリ地震(M9.5)、1964年のアラスカ地震(M9.2)、2004年のスマトラ島沖地震(M9.1)、1952年のカムチャツカ半島沖地震(M9.0)に次いで5番目の大きさです。

  ところで、チリ沖には小さな島があり、今から300年前にそこに取り残された船員が自給自足で生存し、4年4カ月後に助け出されたという実話があります。
この実話を題材に書かれた小説は、幕末の頃には邦訳され日本でも多くの読者に親しまれてきました。
後にこの島は、小説の主人公の名をとり「ロビンソン・クルーソー島(チリ領)」と改名されてるそうです。

 ロビンソン・クルーソーの物語は、無人島に流れ着いた主人公が独力で生活してゆく冒険物語で、ロビンソン・クルーソーにとっての唯一の財産といえばいくつかの種しかありませんでした。

 彼はまずどのようにその財産を増やすか考えるわけですが、はじめに蒔いた三分の二の種は天候が合わず全滅。次は種まきの時期を研究し、残した種の中からさらに一部を蒔くなど努力と工夫を重ね、ようやく収穫に成功します。

 ロビンソン・クルーソーは、こういった経験から、種を蒔く時期や栽培の方法などを学んでいきます。

 ロビンソン・クルーソーの物語は彼の孤島生活を綴った日記を紹介するという形式をとっています。
主人公は、誰にも頼ることのできない状況下で、サバイバルの全記録を残しつつ、なおかつそのデータを次ぎの行動に活かすことで、最終的な目標である生還につなげていくといった内容です。

 この物語は経済学の視点からも注目を集め、カール・マルクスやマックス・ウェーバーなどの大家も自著でロビンソンを引き合いに出しています。
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