今夜見る夢が初夢。
正月二日、日暮れまで寝た。起きてすぐ、高橋和巳の「邪宗門」の主人公から名前を娘の名を借りた辻のことを思いだす。邪宗門を再読しようと本棚を漁ったが不明。ネットでチェックすると在庫無し。あの高橋の、あの代表作が文庫ですら入手できないことになっていた。古本の出品をみると3000円近い値が並ぶ。いずれも中古本。電子書籍がどうのこうのではなく、なんだかこの国はほんとうに間の抜けたマンガそのものになっているなと、しみじみ実感。オフィスの書庫を明日、渡辺に調べてもらうことにし、注文はやめておいたけど…。皮コートをはおりしっかり防寒し駅ビルの有隣堂に。水滸伝の13巻,14巻と百田の「錨を上げよ」下巻を買い、ミスタードーナツに寄ったら閉店、タバコだけ買って戻った。駅ビルが暑かったせいで汗びっしょりになった。錨を上げよをどのタイミングで読みはじめるか?などと思いながら北方水滸伝の12巻の残り数十ページに安心してとりかかる。風呂にお湯を入れながら…。大晦日に留守電が二件。ひとつめは夜の七時過ぎ、小渕沢に向かうrから。ふたつめはゆくとし来る年が始まる時間に渡辺から。upしたばかりのエピローグを観た感想。元旦は電源を切ったままだったので、さっき確認。むじなの森の残党からの2件の年越しの伝言メッセージ。これがおれの同伴者、なのだ。そんなふうにあらためて。
辻のことを寝起きすぐに思い浮べたせいか、イスに座った途端にめまい。あわてて床に横たわり、しばし呆然とすごす。回復。そのあとしばらく邪宗門を辻と興奮して読んだ10代の終わりの時間を思い浮かべた。辻が、新年の挨拶をしたのだと、後になって思った。だから錨を上げよの下巻を今日の日付で買っておこうと思った。

正月二日。今夜見る夢が初夢。