深海のYrr《イール》★★★★★
フランク・シェッツィング著/ハヤカワ文庫刊
上中下三分冊。各巻とも500ページ以上で読みであり?すぎ。
なんとも茫洋とした荒唐無稽ぶりだが、なぜか抜群のリーダビリティ。面倒になってやめようとなんども放り出しそうになりながら「深海」パワーなのか、イメージが甦ってきて継続。けっきょく一週間かけ。かなり丁寧に読んだ。めちやくちや面白かった。しかし、なぜこけほど面白かったのか、不明。相当に凄惨なイメージの連続にもかかわらず、どこまでもピュアで凛々しさもある、奇妙な一冊。いや三冊。