そして誰も…
また、いない。夜中の10時を過ぎて電話で修正と追加。夕方から爆発し通しである。どこか東南アジアの後進地帯で、主力産業がケシの栽培などという黄金の三角地帯などと呼ばれていそうなあたりで、ニッポンの金満家からだまされだまされ吸い上げられている糞のような仕事をする土民のようだ。代理店の営業というのは、しかし何のためにいるのだろうか。来ない。いない。これでどうやって納品するつもりなのか、10年以上ふしぎに思ってきたが、解消できず。印刷原稿と一方通行のムービーの差異も、いつまでたっても理解しない連中相手に、今度もまたうんざりしながら推測に次ぐ推測で進行。あれほど、完成度の高さを予感しながら進めてこれたのに、最後のツメで気持が消えていく。魂がこぼれていく。もうつくづくうんざりである。素材そのものをドブに捨て金だけもらってさよならしたい。長州の成果など、すでに百年の彼方。任されているといえば聞こえもいいが、当たり前のように手直しを要求してくるのが見えているだけに、うっとおしい。クライアント不在、代理店不在、プロデューサー不在。おれはオタクか?もう二度とかかわりたくない。出口が見えはじめると、必ずそう思わされる。こんなゴミのような時間をおくっている時間が、おれに残されているのかどうか。そういうことが、とても気になる。一度しかないとしたら、こんなバカ相手の仕事にこころ萎えさせている…

ま、ようするに、つまらねえ、のだ。
あいつらはしかし、なにがおもしれえのだろうか。