バカらしいほどあっけなく…。
つじつま合わせのようなものあり。こころにカタチがあって、そのカタチが壊れてしまうと、なぜこんなにもあっけなく溶けていくのか。遠い異国の出来事を、そのほとんどのコトバも通じぬままに知らされている感覚。他人事。あれほどの熱もさめてしまえば甦らせる記憶の欠片すら見つからず。細糸一本の震えも、ない。道端にうずくまる家なきひとのようによそ事にしか感じられない。所詮は、この程度。バカらしいほどあっけなく…としか書きようがない。すでに明治のごとくである。