経過8:ゆりいか。
送信:2005年 7月 14日 木曜日 1:18 AM

表参道で8時から9時まで福田さんに温暖化防止案の説明をし
タクシーに乗って川田さんに電話したらPDP2台と液晶1台をセッティング中だから
見に来ないかと言われ、新橋のヴェルトへ回る。
安井さんとは去年の花鳥風月以来一年ぶり。
編集室に入ると40インチを超えるディスプレイが3台横並び。壮観である。
異常な光景である。分配がうまくいかず10時過ぎになんとか2台がOKに。
残りは明日の解決にまわし、映像を出してもらった。
HD900のテスト撮影をした2001年8月5日舘岩村湯の花温泉で撮った
あの秘蔵の超月光シーンをはじめてHDSR経由のPDPで見た。
ユリイカ!である。
あの稜線から出た満月は光量が強すぎるので光の玉に見えるのだと
Hdarchive中にも思っていたのに、月の陰影があったんだよ。
ただしこれは第6世代purevisionのみ。パナソニックはまったく凡庸。
あの超満月は4年間、光の強さだけに驚いていたけど
HD900は、その綾の部分を描出できていた。
そのことを今夜のテストランで知った。
マスモニターでチェックしていく事にどんな意味があるのか
これは早急に解決すべき課題かも知れないね。
だってマスモニターで見えるのは強い光の玉だけだったから。
今夜は奄美素材を封印し、archiveでテスト。

パンドラの箱は、明日と明後日だけ開かれます。
HDで撮ったものをHDSRで編集しHD対応の最新PDPで見るのは
明日と明後日だけしかチャンスがありません。
スタジオは狭いですが、時間のあるスタッフは
ぜひ見ておく事をすすめます。


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「ないちゃだめ」
パンドラがとほうにくれていると、小さな声がしました。
「だいじょうぶよ、わたしがついているから」
声は箱の中からきこえます。
「あなたはだあれ?」
パンドラはおそるおそるたずねました。
「わたしは『きぼう』です。
人間が『わざわいに』まけないよう、
おてつだいをします。
くるしいとき、かなしいとき、こまったときは、
どうかわたしをよんでください。
わたしはいつも、あなたたちの心の中にいます」
パンドラは「きぼう」のおかげでげんきをとりもどし、
またエピメテウスとなかよくくらしはじめました。
「きぼう」はパンドラだけのものではありません。
わたしたちが、くるしいとき、かなしいとき、こまったときに、
くじけず、あきらめずにいきていけるのは、
心の中の「きぼう」が、なぐさめ、はげましてくれるからなのです。
ほら、ごらんなさい。
雪がふり、風がふきつける、寒い冬。
でも、春はもうそこまできているのです。

 歌野晶午「世界の終わり、あるいは始まり」