[tojibu3:00499] Re: ずんどこ節の出典
件名: [tojibu3:00499] Re: ずんどこ節の出典
送信日時: 2003年 12月 30日 火曜日 1:26 AM
差出人: 大関恒人


益子様


 有り難うございました。バブリング創世記に出会った時の様に一気に読んでしまい
ました。キャストを見るとなんだか見た事の有るような無いような。

 テンポよく出てくる当時の台詞を読んでいると、たしかにシーンが見えてくるから
不思議です。当時町内には映画館が3つ、小学校の学区内には8つありましたから、
60年代生れの僕達は兄の世代に連れられて、東宝、日活と東映、大映の封切りを結構
見てますし(そのうち半分は同級生顔パスで)、40年以降の青春映画に怪談、妖怪、
怪獣、特撮モノを見ると(読む)シチリアに帰ったトルナトーレの様になってしまい
ます。いつの間にか、映像でしか体験した事のないグランドキャバレーや、そのハコ
バンやら、ネオンやら、ラテンのリズムにまで郷愁を覚えるカラダになってしまった
のです。

 折からの昭和ブームを支持しているのは、色んなものにまだまだ飢餓感があったあ
の頃を、いまの生活レベルから眺めてほっとしたり、安心したりしているアトムの子
世代なんですね。

 仕事柄70年代の映画を見ると、セット、建築、ファッションに注目してしまいます。
当時の最先端モノを見るとどことなく背伸び感が有ります、が、不思議と音楽だけは
借り物感が薄く感じます。やはり演奏者やアレンジャーの肉体からのエッセンスが入っ
ているからでしょうか?リミックスしたモノと聞きくらべればそれはもうはっきりと
違いが出ますが、シャリシャリしたノイズや、フィルムの塵のような、ハッキリと夾
雑物と切り捨てがたい何かがあって、なんとなくイイネ! と感じてしまうのは私だ
けでしょうか?

 というわけで、今一つ整理しきれない思いのようなものをお礼代わりに綴ってしま
いました。

皆様、来年も宜しくお願いします。

 
お願い*どなたか大映の少年忍者ワタリのVTRお持ちのかたは御一報願います。


                大関恒人