眠りの森とえびすと大黒。
10時30分に広尾を飛び出て大月へ。11時45分着。
チェックインし、風呂に入り一息。
2時間眠り、シャワー。実験センターへ。雨。霧。
車両基地周囲の山をまわる。裏山の奥に「眠りの森」と書かれた看板があった。
そのまま進んでいくと通行禁止の行き止まり。
道は舗装されているがひとけの感じられない場所。ねむりのもり。
大クレーンを設置しようと検討していた場所には
1.5メートルくらいの石でできた大黒様と恵美須様の像が
狛犬のように配置されていた。
そして実験線を見上げ笑みを浮かべている。
激しい雨と深い霧が周囲の山にかかっていた。
悪夢のようなポンチ絵のような
奇妙きてれつなジャパニーズ・ダリの朝。
その奥は土砂捨て場。
あれはどんな意味をもっているのだろうか。
びしょぬれになったので一度ホテルに。
着替え、朝食をとり、再び基地へ。
テスト走行が終了後に、
キャメラ設置場所確認のため走路をチェック。
気温10℃を割った涼しいというより寒いトンネル内で震えながらラストチェック。
トンネルを出たら外は真っ暗。
出たのではなく新しくトンネルに入ったと錯覚したほど。午後7時30分だった。
最後の階段を下りるとき膝が笑い太ももが震えた。
冷えきった体を温めるため温泉を探した。
「月待ち温泉」というのがあったので直行。
ぬる湯につかり冷えをなだめ、中央高速へ。
1時間20分で東京に戻った。
もっとも後半の20分は渡辺任せで熟睡していたらしい。
はじめて空気が体の中に注入される。
そういうロケハンになったとは思う。


しかし、疲れ切った。