虹と穀雨の六本木
奇妙なことに昨日の虹を見たというニュースを聞かない。

あれほど巨大な鮮明な虹にもかかわらずだ。

いまのところ地下のスタジオで編集をしていた七人と
菱沼さんくらいか。

三日続いた美しい月夜の果てにかかった虹。
一夜明ければ凍えそうな花冷え。

穀雨の午後は、文字通りの春雨となった。
淡々と、改訂版の編集が進んでいく。
渡辺が手に入れてきた麻布十番浪花屋の鯛焼きか
今日はしみじみとうまい。

熱だけですすんだ「日本をひらく」とは異なって
日常の続きのような落ち着いた時間が過ぎていくのも
少しずつほぐされていく感じがあって悪くない。