《飛蝗の農場》★★★
ジェレミー・ドロンフィールド著/創元推理文庫刊

去年の翻訳物ピカイチという超オススメ本だが、
いまいち。翻訳の越前敏弥が下手なのか、作家自身が未消化なのか、歯切れの悪さが目立つ。なによりも共感できる部分が皆無。世捨て人のような女農場主と頭の悪い殺人犯の世も末のような混乱した結末。
引っ張り出して年末の書評、コラムを読みあさったが、どれも別な物語について語られているとしか思えない。
ベスト10に入れるのもどうかと思う愚作だった。
サイコはバカが書いて、バカが読むものであることをあらためて実感。