渡辺君、三夜連続で月に挑む。
一昨日の十三夜から昨日の十四夜、今宵の満月と、
三夜続けて、渡辺君が都の月を撮っている。夏の終わりから秋にかけて、何かに憑かれたように彼は月の満ち欠けを追いかけていた。
その記録は、作品集4を飾ることにもなった。

この三日間は、入院している沙羅さんと、彼女を支えるたくさんの人たちに、エールを贈るのだと言って、マフラーと髭でタリバンもどきのスタイルで夜の街を徘徊。
さっきは米屋の旦那にからかわれていた。

須賀川の森で6月24日に釜のような三日月を目にしてからはじまった2001年のサーカス団月狂いも、今夜の満月で終りとする。

須賀川の森がどこかで源氏物語の世界と、
その物語の底でさらに熱い物語を綴ろうとする人たちとつながっている。

ま、いいしゃねえか。