2000年9月15日の《宣言》を発見
一年以上前のメーリングリストを見つけた。午後の日ざしが窓の外の六本木ANAホテルを染めていた。光の入る編集室はA編以来だなと山岡君と笑いあったことを思いだす。

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To: 湯治部通信
From: 益子透
Subject: 宣言

秋ダカラこうなった宣言。2000年9月15日

演出部は宣言する。

以後、倉持カメラマンと組む仕事に限り、
HD撮影-編集を前提にします。
私ども湯治部内演出担当班は、
六本木のことぶきスタジオでHD編集システムのプレビューを見せてもらい、
目から鱗が落ちた気がしました。
HDカメラによる撮影部諸君のテスト撮影以来、カメラの凄さは理解していましたが、
編集も含めて全貌をのぞかせてもらい、
もうやだ、と思いました。

美しいひとや、おいしいものや、すごく楽しいことを経験した後に
その反対のことをするのは、ヒトとしての摂理に反するのではないか。
わしらはそう考えておりますのだ。
湯治部の国定教科書パパラギにもそんなようなことが書いてあったのだ。

具体的にどういうことかと言いますと、
これ以後、倉持さんと組む仕事ではHDシステムを使わせてくれなければ、
もうやんないよ!  ということ。
ぜったいにやんない。
ほんとにやんない!

コストもおどろくほどにチープなことを知ってしまったからなおさらです。

温泉は不可欠ではないですが、
HDシステムは不可欠です。

唐突だが、秋の気配も感じますので、
わしら湯治部演出担当班の決意表明と宣言を発することにしました。

みんなよろしくねえ。