二日間、悔いを離れる。
am6:45目が覚めた。
顔を洗い、コーヒーを淹れる。
窓を開ける。寒いが凛とした空気と光。
向かいのビルの間から太陽が昇りはじめている。

  「日の光は智慧を生む」と教えてくれた人がいた。

けさは15分、その朝の日を浴びた。外気は10℃を切っているのでちと寒くはあるが。
なに覚めた目がだんだんに脳を醒ましていくのがわかる。

書いてみようと思えた。
仕事ではなく、曲折がありながら十年を共にした、
イチローとの決算のつもりで書こうと思う。
探しあぐねていた《突破口》。
それが、イチローとの《関係の時間》だと考えれば、
弓ひきしぼり、太刀を振り回してみるのも悪くない。
一ヶ月前にこの境地を見つけていたら。

きのうの午後の電話の声の途方に暮れた気配だけを鞭として、二日間、悔いを離れてみよう。