犬の暮らしがよくわかる午後
いきなりの35℃。蒸し風呂の中というか水の中を浮遊しているようだ。過激案か正攻法でいくかまどろみのなかで決めかねて、むじなの森へ。昨日までの涼しさはすっかり消えて、灼熱である。
少し動くと汗が滝となる。
なんだかもうどうでもいいのじゃねえか、という気分に包まれながら、湖に突っ立っている赤錆びたポールを眺めていたら、いくぶん怒りもよみがえった。昼の光で見ると醜悪きわまる鉄のかたまりだ。
映像のなかみもともかく、装置としてどこか大きな欠陥があるとしか考えられない。鉄屑屋の裏庭の池でも眺めさせられているような不快な気分にかりたてられる。

エコレストランでコーヒーを飲みながらぼんやりとした頭を整理。すっきりしないまま湖をまわり、霧の谷から花の道に踏み入る。夜のベンチが昼の光の下でどう見えるか確かめたかった。ま、悪くはないなというところ。ただし涼しければだ。いずれにしても35℃の炎天下で歩くような場所ではなかった。からくり民話茶屋をのぞき、豆ダヌキを買った。桑田さんのやった建設館の前でストリートコンサートを西アフリカ人がやっていたので渡辺君を呼び撮ってもらう。建設館を足早にのぞき、ゃっと事務所に戻った。このまま冷たい海に沈みたい。
いくつか「むじなの森へ」にアップしたらホテルに戻り、ひとねむりして正攻法案にかかろうと思う。記念切手も手に入れたことだし。