絵本「森のひと」
Subject: [the-earth:00457] 森のひと


  ある時、宇宙の神様が命の笛を吹いた。
  神様はその音が大好きで、とても幸せな気持ちになった。
  その響きは虹色に輝き、ゆっくりと宇宙に広がっていった。
  大河の流れのように、大海原をいく波のうねりのように、
  その音はゆったりと、ゆらいで、真っ暗な世界に幾筋もの光を引いた。
  ずいぶんと遠くまで旅を続けた青い色の音が、
  宇宙のかたすみで青く光る星になった。
  そして、その星には青い魂を持った精霊たちが生まれた。
  空は澄んだ心のように青く、吹く風は、
  子にふれる母親の手のように草原を渡った。
  鳥は光の子のように羽ばたき、
  魚は天の川のように泳いだ。
  大地は精霊たちの祝福の歌で揺れていた。

  ………

  神様が吹く、命の笛の音は虹色に輝きながら
  今も私たちを包んでいる。


安藤さんの「森のひと」を、一枚一枚の絵を眺めながら
書き写していると、しみじみ泣けますね。
ビッグバンを「命の笛」だなんて。
「青い色の音」が「青く光る星になった」だなんて。
こんなとらえかたをした人を、ぼくは知らない。
「天地創成」より億万倍いいですね。
福島は、すごい財産を持ったことになった、そんなふうに感じます。
安藤さんの感覚は、ものすごいです。

みなさん、すごい才能を発掘したんだね。

絵本「森のひと」をぜひ4日に配ってください。
もしかしたら安藤さんの絵本「森のひと」が残るだけでも
ムーブメントとしての「水の惑星 ジ・アース」の意義はあったかもしれないね。