夜の海に月の舟。
「水の惑星」の仕事でアドバイザーをお願いしている国立天文台の渡部潤一教授の新書判に、「月の舟」の話が出ていた。
日本ではまずあり得ないらしいが、ごくまれに三日月が平行に沈むことがあるらしい。水平線に「月の舟」が淡く浮かぶ。
渡部教授はハワイ沖で一度だけ観測したことがあるらしいが、
今夜の三日月を眺めていると、水平線に浮かぶ「月の舟」を思い描くことができた。
居合わせたら、ふるえるだろうな。
東京で名月を見る。世紀末の夏にふさわしい。