「食料自給率」
 まだまだ暑さ盛りの頃ですが、暦の上では今日から秋、立秋です。
時候のご挨拶も今日から「残暑お見舞い」となります。

 ところで、農水省が昨日発表した07年度の「食料自給率」が2年ぶりに40%を回復したことが話題となっています。

 農水省は1960年度から自給率の統計を取り始めていますが、同年の79%を最高に一貫して下がり続け、コメが大凶作だった1993年には37%にまで落ち込みました。
93年度はコメの緊急輸入が行われ、その反動で94年には自給率が上昇しましたが、94年の上昇と横ばいの期間を除けば23年ぶりの自給率上昇です。

 今回の自給率上昇は主に外部的な要因に依るところが大きいようで、小麦価格の世界的な高騰によりパンやめん類などの値上げが相次ぎ、下落傾向が続いて割安となったコメの消費量が増加、また国産小麦の生産量が増えたことや、輸入野菜への不振から国産野菜の消費が増加したことなどによります。

 尚、一般的に「自給率」と言う場合にはカロリー(熱量)ベースの自給率を指し、国民が消費する総熱量のうち、国産の食料でどれだけまかなえているかを示しています。

 ちなみに主要先進国の自給率(03年の数値)はアメリカが128%、フランスが122%で両国は純輸出国、ドイツが84%でイギリスは70%です。

 また、一般的に食べられている料理の平均的な自給率(材料に占める国産比率)は下記のようになっています。

 カレーライス<49%> ハンバーグ<11%> 天ぷらそば<20%> ラーメン<4%>  天丼<68%> スパゲッティミートソース<8%>