「心太(ところてん)」



「心太」と書いて「ところてん」。
中国では「ところてん」の原料のてんぐさを「こるもは」と呼ぶそうです。
これが「こころふと」となり、「こころたい」→「こころてい」→「ところてい」と転化し、江戸時代初期に「ところてん」と読まれるようになったそうです。江戸末期には初物を好む江戸っ子が夏を待てず、春から買いに走ったと言われています。

 「ところてん」は清涼感を与えてくれるだけでなく、カロリーが少なく水溶性の食物繊維がたっぷりと含まれています。
また、コレステロールの低下作用があり、高血圧予防や糖尿病予防にも効果があるそうです。

 ちなみに、地域によって色々な食べ方がありますが、中部地域は三杯酢(酢一杯と淡口醤油一杯と砂糖で合計三杯)、関西は黒蜜、四国はダシ汁、関東以北は二杯酢(酢一杯と淡口醤油一杯で合計二杯)と大まかに分かれるようです。