「筍(たけのこ)」


 「竹」に「旬」と書いて「筍」(たけのこ)。
暖かい春の訪れとともに地上に姿を現し、1年中販売されています。
パック詰めの水煮と違い、生のタケノコはシャキシャキとその食感が楽しめ、季節感を大事にする日本料理では春の味覚として喜ばれていますね。

ことわざにも「雨後のタケノコ」(雨が降った後はタケノコが生えやすいことから、何かをきっかけとしてある物事が続々と発生すること)や、
「タケノコ生活」(たけのこの皮を1枚ずつはぐように、身の回りの衣類・家財などを少しずつ売って食いつないでいく生活)等がありますね。

 食用にするタケノコの多くは中国が原産の「孟宗竹(もうそうちく)」という品種で、5月下旬からは皮が赤紫色の「淡竹(はちく)」が出回ります。
中国では、1970年代、日本の技術指導により竹(タケノコ)栽培が試みられ、生産量が飛躍的に増加して現在では、水煮として缶詰やレトルトパックで流通しているタケノコの多くが中国からの輸入品となっているそうです。
他に、台湾からの輸入品もあるようですが・・・・。

掘り出して一時間以内の、特に新鮮なものであれば、アク抜きなしに刺身や焼き物として、風味を最大限味わうことができます。
これを目当てに、タケノコ掘りに出かける人も多いようですね。

 食物繊維が豊富で、便秘や大腸がんなどの予防、コレステロールの
吸収の抑制に効果的と言われています。
その他にも、たんぱく質、ビタミンB1、B2、ミネラルが含まれています。