2023年11月の記事


「東山」「北山東部」「北山西部」「西山」「京北」 五コースで設定「京都一周トレイル」231130
「東山」「北山東部」「北山西部」「西山」「京北」 五コースで設定「京都一周トレイル」231130

都会ながら、どの地点からも山が見え、自然が身近にあることに気付く京都盆地。
 京都市をぐるっと一周できるようにコース設定し、
 “初心者向け”コースから、 ダイナミックな風景が楽しめる“中級者向け”まで。

 さまざまな観光・歴史・風景の<特色あふれるコース>を歩く。
 歩いて考え、書けるほどに歩く。書くために調べながら歩き、<地域愛>を発見。
 「持続可能な地域創設」に活かす。そういうことでは、あるまいか。

 「東山コース=紫」
 「北山東部コース=青」
 「北山西部コース=赤」
 「西山コース=赤紫」
 「京北コース=緑」

 因みに「トレイル」とは。
 1)森林や原野、里山などにある<歩くための道>。」
 2)<歩くはやさ>で旅し、車のスピードでは見えなかった風景や歴史、文化をじっくりと感じとる。
 3)普段の生活で見過ごしてしまいがちな<些細な風物の変化>。
 4)<動物たちの姿や痕跡><植物の芽吹きや開花を目の当たり>にして、気がつく<自然との出会い>
 5)人とのふれあいもまた魅力、地元の人とのふれあいやトレイルを歩く者同士のきずなも生まれる。
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231128 「海域 水温上昇 宗像 nhk」 変貌する地球、深刻!!、食糧への影響顕著
 231128 「海域 水温上昇 宗像 nhk」でも検索してみたところであるが。変貌する地球、深刻!!、食糧への影響顕著.
 「この十年、水揚げされる魚種が明らかにかわった」と市場に上場された魚を見守る水産卸売業者。
 アナウンサーは、「サワラが減少し、アカハタが増えた」 「今やフグの水揚げは北海道が一番」。

 それより早いBS番組では、アフリカケニアの紹介。
 「今や農地が砂漠になってしまって、作物の栽培ができない」「農業が駄目になって、夫が死んで、自分たちはどうすると善いのか」。
 
 病んでる地球。
 先進国はこの現状に責任を負うべきだ。nhkから取材に直行の女性キャスター。それには答えず、「国際社会はどうすると、良いのか?」。質問を続けていた、が。

 別途「海水上昇 サワラ アカハタ 宗像 NHKGニュース」のキーワードで検索。

 ●あの魚が食べられなくなるかも 温暖化で日本の海が激変!?
https://www.nhk.or.jp>minplus>topic091
2022/10/11 -... 海水温の変化. こうした海水温の上昇にともなって、魚たちが生息域を変えているのではと見られており、各地の漁業に深刻な影響をもたらしています。
 ●https://www.nhk.or.jp>fukuoka-blog
2022/10/20 -宗像市の沖合にある大島で撮影した写真です。 どこまでも続く海と空。この先には「神宿る島」沖ノ島。 荒波に、神々しいものを感じました。
 ●https://www3.nhk.or.jp>sapporo-news
2023/9/25 -【NHK】道内は26日以降もしばらく平年よりやや気温の高い状態が続きそうですが、この夏の猛暑は道内の水産業にも影響を及ぼしています。
 ●https://www.nhk.or.jp>minplus>topic104
2022/11/8 -気候変動の影響で海水温が上昇。2022年7月の海水温をみると、過去30年の平均値と比べ2~4℃高い部分も。魚はみずから体温調節できず、海水1℃の変化が ...

 次々にヒット。さて、いかがするや。
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簡易漢和辞典では読めなかった 国史大系本『類聚三代格 上』630425
 簡易漢和辞典では読めなかった 国史大系本『類聚三代格 上』630425
 
 学部の二年次。「国史大系本『類聚三代格』を読む、買い求めて置くこと」。そんなお達しがあった。
 購入したまま積読してあって、演習の前日、開いて一読。驚いた。「見たことのある漢字ながら、それまでの漢字知識では読みがつながらぬ」。
 幸い大正15年年かに発行の漢和辞典『字簡』があって、なんとか事なきを得た。

 事なきを得た。そう申しても、2ページを読むころにはすでに午前2時を過ぎていた。
 床に潜り込み、午前8時過ぎの列車で学校に駆け付けたのであるが。
 『類聚三代格』の「格」とは高校のときに、教科書の片隅に「律、令の補足、追令」とあったような気がするが。

 ついでに「三代」とは「弘仁格」「貞観格」「延喜格」と知ったが、記憶にあるのは「延喜式」のキーワードのみ。
 「律」と言い、「令」「格」「式」と一字ずつ読むと、いかなる語彙となるや。 
 ネットで高校生が問うた。「令、格・式の違いを教えてください」。
 
 高校生を納得させた答えは、以下のとおり。解することができたら、法律、施行規則、行政実例、判例の差異を理解できるくらいの予備知識が必要かも。
 A。まずベースに https://kotobank.jp/word/%E9%A1%9E%E8%81%9A%E4%B8%89%E4%BB%A3%E6%A0%BC-150570
 律(今の刑法にあたる)と令(行政法のこと)があり
 律令の修正、補足が格です。例として三世一身法のことを養老七年の格とも言いますよね。
 式は律令の施行細則で法令の細かい決まりです。
 律令格式を区別させるような問題文の中には必ず下の絶対的キーワードが書かれているので私は一問一答のように覚えました。
 今の刑法にあたる→律
 行政法     →令
 修正、補足   →格
 施行細則    →式
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「不二」「宿業」「土徳」 「かわいい民藝 救いの美」=nhkETV220911
 不二門
 (大福寺住職が中学生のころ)「一泊二日の旅行に出て、そこで大雨に見舞われ、2週間の間、閉じ込められ<生きるか死ぬのか>の体験」。「一人の女子生徒に一目ぼれして・・・・・」。
 初めて「二」を感じた。「自分と他人、生と死」。そこですべてのバランスが整わなくなってしまった。
 二つにわけて考える、視点ということに初めて気がついた。 そこから、迷い、戸惑い、悩みが始まった、と。

 棟方志功の絵を見せられた。「これ、何ですかー?」の問いに、「裏にまわって見ろ」。
 襖の裏には、「宿業者是本能則感應道交」と書かれてあった。
 「宿業は人間の本能」、「無理に悩みを取り去ろうとするのではなく、悩みがあるからこそ仏様と感応できる」「生まれつきの姿を深く自覚することで真実に出会える」
 https://mizutotakumi.jp/stories/482/ 「福光美術館」で知る、棟方志功の福光時代。

 「民藝」の研究者。
 「戦前、戦後。言っていることに変化なし」「戦前と戦後は見事に、つながっている」。
 「美しい民芸品」。その奥がある。奥にひそむ仏の慈悲に神の愛。

 「不二」「宿業」「土徳」 「かわいい民藝 救いの美」=nhkETV220911

 土徳 どとく 民藝運動の創始者であり宗教学者でもある柳宗悦による造語。砺波平野に広がる。
 「自然、風物、周囲の人々もひっくるめて、他者に対して安寧をもたらし、それでいて何も求めない品性」
 「「厳しいけれど豊かな環境のなかで、恵みに感謝しながら、土地の人が自然と一緒につくりあげてきた品格」とも。

 富山県・大福寺 太田浩史住職の三解脱門には「不二門」の札。
 対立していて二元的に見える事柄も、絶対的な立場から見ると対立がなく一つのものであるということ。
 徹底して「二進法」「二分割」に「そうか?」を示す。

 (番組案内)
 2022/9/11 かわいい民藝 救いの美 仏教 芸術 2022/9/11 かわいい民藝 救いの美
 太田浩史:大福寺住職。「素朴なものは民藝なんですよ」。
 「人々を圧倒するような美ではなくて安心できる美なんです」。
 「単に物に限らず人間との出会いだろうが何だろうが、よくよく感じてみればこれは救いじゃないだろうかということは随分ある」。
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釧路川治水のあゆみと釧路川の歴史 『懐かしい写真で綴る 釧路川100年の記憶』211228
 1921年4月は、釧路川治水事業が着手されて100周年にあたる。
 そこで100年記念出版事業に、起稿する機会が与えられた。
A4判の出版物に10ページ。なかに年表2ページ分を添える構成であったと記憶する。

 原稿は題して、「釧路川治水のあゆみと釧路川の歴史」
  母なる釧路川の自然 利水(~明治20年)
 流域に二次産業、河口を港湾 利水(~大正9年)
←釧路川の歴史と治水のあゆみ
 釧路川と市民の“すみわけ” 利水(~昭和8年)
←川と地域発展 交通、郵送路としての釧路川
 地域発展支える新釧路川誕生 治水(~昭和6年) ←大正期
 “水”が育てる市民生活と食糧基地 親水(~昭和55年)
  “水系一貫主義”の治水理念 治水理念、新段階(~昭和55年)
釧路川と市民 共生の時代“親水”空間としての釧路川創設(平成期)
釧路川治水10周年 歴史的評価に代えて
―自然再生と減災めざす釧路川創造―
 (釧路川治水100年記念出版編纂委員会『懐かしい写真で綴る 釧路川100年の記憶』 一般社団法人 釧路建設業協会 2021年12月28日)。

  釧路川治水のあゆみと釧路川の歴史 『懐かしい写真で綴る 釧路川100年の記憶』211228 祖稿は10ページ分1万6000字で用意した。
 しかしページ内に写真・画像が挿入されることになり、仕上がりは8ページ分Ⅰ字相当に再構成。シンポジウム参加者に配布されている。
 城山モシリヤ学コミッションの佐藤宥紹調査役が参加し、担当した。
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紅葉、大滝・不動滝、阿寒富士山麓 「ショ・オロ(滝の・処)」(『北海道駅名の起源』 昭和22年版)
 お好みはあることでしょうが<庶路 しょろ 川>上流部、庶路ダムの紅葉はどちらのポイントがお奨めですか?。そう問われたら、その答えは・・・・・・・。
「支流河川の流入部」。そう答えておきましょう、か。写真の角度。

 そこを地図で探してみると、西側に二つの橋脚が見えます。
 国土地理院図でみると、下の支流水系を確認することができます。
 「㉑タッタマップ川」「㉒シケレペ川」
 =「庶路川筋のアイヌ語地名 続々・白糠のアイヌ語地名 第一回」(26 広報しらぬか7月号)
 https://www.town.shiranuka.lg.jp/section/hoken/h8v21a0000005ou1-att/h8v21a0000005pe6.pdf

 国土地理院図には地名記載がなく、橋の名称が記載されています。
 ㉑には「タッタマップ橋」、㉒に「トイペ一号橋」。
 「庶路川筋のアイヌ語地名」で㉓「コイタカショロ」「㉔カカンナイ」と続きます。
 つまり、㉒トイペ一号橋の位置する河川名は不詳です。「㉒シケレペ川」は東岸にまわてシケレべ橋が架設されています。

 国土地理院図に「大滝」&「不動滝」の表示があります。
 ダム建設前の1970年、庶路川沿いの道を走ると<二つの滝>にお目にかかることができました。
 建設にともない車線変更となり、新道路のはるか低位置に旧道はあるのです。ただ、ヒグマとの出会いを懸念して、歩いて行ったことはありませんが。

 山田秀三氏の『北海道の地名』(北海道新聞社 1984年)は、上原熊次郎説、永田方正説、『北海道駅名の起源』を紹介しながら、必ずしも自説を示してはいません。
 「庶路 しょろ ショロロ sho-ri-oro 瀑布・高き・ところ」の「永田地名解」には魅かれている。
 しかし「源流の方に滝があるそうで」とはしながら、「ロが一つ略されている点が気になる」「その ri の入れ方が何か不自然な感じである」とする。

 紅葉、大滝・不動滝、阿寒富士山麓 「ショ・オロ(滝の・処)」(『北海道駅名の起源』 昭和22年版)
 ヒグマ出没。今さら制約を伴うが、1970年10月から半世紀。現地に再度、立ってみたいポイントではある。
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原港区→原田商店→武富私道→本行寺→定光禅寺→大成寺 小説『海霧 UMIGIRI』ー佐賀・鍋島家の三郡支配
釧路港原港区→原田商店→武富私道→本行寺→定光禅寺→大成寺 小説『海霧 UMIGIRI』ー佐賀・鍋島家の三郡支配ー231116.

(集合地)米町13番地 共楽座跡
 啄木離釧の地 釧路港原港区西口
 眞砂町65番地     原田宗二郎家
 眞砂町35番地     原田商店
 眞砂町42番地付近   武富私道入り口
 米町128番地     本行寺=福富甚吉家
 米町番外地       定光禪寺=武富善吉家
 米町番外地       大成寺=千賀竹三郎家
 (解散地)米町15番地=リユニオンカフェ

 23年11月16日 10時 米町公園駐車場に集合。
 「ぶぶる9th 小説『海霧 UMIGIRI』ー佐賀・鍋島家の三郡支配ー231116」を行いました。
 巡見地と巡見順路は添付図のとおりです。

 「リユニオンカフェ」で情報確認。次回24年1月中旬に備えました。
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「我國ニテハ唯阿寒湖ニノミ産シ、學術上甚ダ珍奇ナルモノナリ」 天然記念物指定「阿寒湖のマリモ」110303
これが官報記載に近いのでは。そう思わせる記録にたどりついた。「文化遺産オンライン」。
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/204523 文化遺産オンライン

概要 阿寒湖のマリモ あかんこのまりも
天然記念物 / 北海道 / 北海道  北海道 釧路市阿寒町
指定年月日:19210303
管理団体名: 阿寒町(大14・8・13)
史跡名勝天然記念物
解説 天然紀念物調査報告(植物)第一輯 三〇頁 参照 天然紀念物解説 三一九頁
毬藻 Cladophora Sauteri (Nees ab Es)Kiitz ハ直經約十糎乃至二十糎ノ毬状ヲナセル緑藻ニシテ稀ニ欧洲ノ或ル地方ニ産ス、我國ニテハ唯阿寒湖ニノミ産シ、學術上甚ダ珍奇ナルモノナリ
区域 阿寒湖一圓
マリモは直経10センチ乃至20センチの整った球状をなす美麗な緑藻で稀に欧州の或る地方に産する。わが国ではただ阿寒湖のみに産し学術上特に珍奇であり貴重なものである。

特に以下の部分が重要ではないか。
「毬藻 Cladophora Sauteri (Nees ab Es)Kiitz ハ直經約十糎乃至二十糎ノ毬状ヲナセル緑藻ニシテ稀ニ欧洲ノ或ル地方ニ産ス、我國ニテハ唯阿寒湖ニノミ産シ、學術上甚ダ珍奇ナルモノナリ」。 
丁重に解読分があって、「マリモは直経10センチ乃至20センチの整った球状をなす美麗な緑藻で稀に欧州の或る地方に産する。わが国ではただ阿寒湖のみに産し学術上特に珍奇であり貴重なものである」。

なるほどなるほど。「我國ニテハ唯阿寒湖ニノミ産シ、學術上甚ダ珍奇ナルモノナリ」 天然記念物指定「阿寒湖のマリモ」110303
つとに、1952年3月29日に特別天然記念物指定をえており、前段の指定理由が気になるところ。
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神々愉しませる、慶ばせる、来訪客を安心させる温泉街 双岳台=雌阿寒岳&雄阿寒岳のパワースポット160709
神々愉しませる、慶ばせる、来訪客を安心させる温泉街 双岳台=雌阿寒岳&雄阿寒岳のパワースポット160709

鎮守社の例大祭の宵宮の日。松浦武四郎筆『久摺日誌』複製本を抱えて、街中を抜け出し阿寒湖畔に団体を引率したことがある。
最先端のお目当ては、「双岳 そうがく 台」。奥に雌阿寒岳、手前に雄阿寒岳を望むことのできる、ポイントだ。
多くの人は、「何度目だ」。そう立ち去ろう鳥とするも、だが、待ってください!!。

二つの秀麗な嶺をみて思いめぐらすこと。
1)活火山の話相手をして、ご機嫌伺いを念入りに。神々に<愉しんで>もらおうではないか。
2)いつ来るか、生涯に一度、訪問すれば事足りる訪問客に、「安全・安心の祈り」を捧げて、<神々を慶ばせる>はいかが。
3)宿代が高い。そうかも知れぬが、<神々のご機嫌を伺いつづける>宿の心根に、応分の<謝礼・布施>を用意して、負担できる<自身への褒美>とされては、どうか。

同行の旅員のなかに、「岡山から阿寒湖へ、雄阿寒岳は5度踏破したが、松浦記録を読み解いてもらったのは初」」。
遠くからご来訪のお方に、またまた、繰り返しお運びいただけることか。
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百済工人の来朝、品部・雑戸で位置付け技術伝承 飛鳥仏像の制作集団220722
 百済工人の来朝、品部・雑戸で位置付け技術伝承 飛鳥仏像の制作集団220722

飛鳥の時代には「仏工 ぶっこう 仏像・仏具などを作る人」と呼ばれていた仏像制作技術者。
 起源は「6世紀後半における鑢盤博士や瓦博士など百済工人の来朝の頃であったとおもわれる」。
 「技術世襲の義務を持ち、律令体制下の官営工房に品部・雑戸として組み込み工業技術の世襲を強要」

 ために「農民が公民として編成されたにもかかわらず、仏工はその枠外にあった」。
 石場朗人著「古代仏師の社会的地位に関する研究」の見解を「奈良 仏工 発生」のキーワードで読み込んでみた。
 それによると「仏師」の称号は、平安時代になってからのこととされる。

 22年7月22日放送「国宝へようこそ(1) 『法隆寺』」の録画を視聴していた。
 3)釈迦三尊像、4)用明天皇発願の「薬師如来像」、5)毘沙門天像。その映像を眺めていくうち、頭をよぎるものがあった。
 技術者はどのような枠組みの中で養成され、時代に支えられ育てられたのか。

 一つの答え。それが「百済工人の来朝、品部・雑戸で位置付け技術伝承 飛鳥仏像の制作集団」ということなのだが。
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「山よろけ・気だえ」「採鉱量」「水替=無宿人」 近世,栄光の佐渡金山 その影220319
「山よろけ・気だえ」「採鉱量」「水替=無宿人」 近世,栄光の佐渡金山 その影220319
 
「この世の地獄」
一に通気・衛生面が劣悪。
 「山よろけ=珪肺病」「気絶え=酸素欠乏からくる一酸化炭素による急激死)」。
二に採鉱量増加優先で、一貫した厚生対策を顧みない労務対策。
 奉行・山方役(金山担当)は江戸から赴任、短期で引揚げる制度の生み出す結果。

「犠牲者続出」
三に労働が過酷で、悲惨な排水作業=「水替 みずかえ」人足に「無宿人」充当。
 開発の初期から、坑内採堀法がとられた佐渡金山で、坑内の地下水を汲み替える排水人足を「水替」と呼称。
 当初は町人や農民の専業、副業ですすめられたが、労働力不足や担い手不足で無宿人=江戸・長崎・大坂など天領地から「戸籍からはずされた『帳外』の者」が佐渡金山に送り込まれた。

 三は特安永期=1770-78年にいたり幕府の金蔵枯渇が明白となる段階で導入されている。
(山梨県立歴史文学館 「佐渡と甲斐を結ぶもの 佐渡銀山」220319 231116) 
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「僕は引き受ける」「学問に貢献する立場と義務を」=自身生存の意味と役割 「らんまん 植物学者・牧野富太郎」230927
「僕は引き受ける」「学問に貢献する立場と義務を」=自身生存の意味と役割 「らんまん 植物学者・牧野富太郎」230927
 
 「万さんは事実として世界最高峰の植物分類学者なのだよ」。「そういう万さんが『未だに理学博士ではない』って言うのは、この国の植物学者の植物学者の見識が疑われるのだ」。

 「傲慢だよ!!」。
 「槙野万太郎がここに居るのは、時代なのか摂理なのか。そういうものに呼ばれてここに居るんだ」。
 「この国の植物学の黎明期に、誰も植物など気に留めなかった時に、なんとも変なヤツが突然に現れて調査を始めたんだ」。「その変なヤツが独りで勝手に日本中の植物調を始めたんだ」。

 「僕と野宮さん(亀田佳明さん)だってそうだ」。「世紀の大発見をしたよ」。
 「でも、何でその役目が僕らだったのかは分からない」。
 「けど僕は引き受けることにした」。「称賛と引き換えに学問に貢献する立場と義務を!」
  「理学博士になるんだ、槙野万太郎!」
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武富家招魂碑に表敬 土に刻まれた小説『海霧 UMIGIRI』の世界ー佐賀・鍋島家三郡支配ー』231116
 只 1.タダ こればかり 強調の辞
 管 3.範囲を限って管理する 支配する
 打 3.他動詞に添えて動作する意 名詞の上について動詞をつくる
 座 1.スワる ヒザを折り、尻をモノにつけて、体を支える

 只管打座 「しかんだざ」と読むことは知られている。
 禅門にあって選択専修の行とされるべきや。
 その意味は別に示すことに。

 しかん‐たざ 〔シクワン‐〕【×只管▽打×坐/×祗管▽打×坐】
 「ただひたすら座禅すること。特に曹洞宗でいう」
 =デジタル大辞泉 「只管打坐」の意味・読み・例文・類語。

 しかん‐たざ 只管打坐
 祇管打坐とも。「只管」とは,ひたすらにの意。坐禅になんの意義も条件も求めず,公案なども使わず,ただひたすら坐禅を実践すること。全身心をあげて坐りぬくこと以外に仏法の体得はないという道元禅の特質を端的に表した語。道元は黙照禅の伝統をうけ,天童如浄の「参禅は坐禅なり」の意をうけて只管打坐を重視した。
=山川 日本史小辞典 改訂新版 「只管打坐」の解説

武富家招魂碑に表敬 土に刻まれた小説『海霧 UMIGIRI』の世界ー佐賀・鍋島家三郡支配ー』231116
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工業製塩の特質、喪失した点 平島裕正著『塩の道』750120―前―
 工業製塩の特質、喪失した点 平島裕正著『塩の道』750120―前―

 工業製塩が出回って、塩化ナトリウムの純度が99%には、どのような特質と喪失し点があるか。
 島裕正著『塩の道』(講談社)の152‐154ページで問題提起している。
 自然塩・天然塩に含まれるマグネシウム、カリウム、カルシュウムが含まれず、旨味・使用勝手に不具合があるそうだ。

 1)漬物を作るのにも、工業製塩では上手く漬からない。
  a)なぜなら、塩が容器の底に沈み。漬物素材にうまく混じらない。
  d)以前の塩には適度な<シメリ気>があったから、たとえばダイコンなどに塩が<ヘバリ>付き、モノと物との間に溜まって、それぞれの素材にしみこむのだ。
  c)従来の塩なら、素材に浸透圧が加わって、甘みも出たが今の塩は単純にピリピリ辛い味しかしない。本来の漬物の旨味&甘みでは、ない!!。

 2)対策として、「使い方」を考えること。
  D)塩を漬けようとする野菜に塩をまぶしつけ、
  E)以前よりも少し多めに塩を入れるのみならず、
  F)目安として食塩の九に対して化学調味料を一の割合ぐらいに添加。そうしておかないと、<旨い漬物>にはならぬ、と。

 3)失ったモノ。それは漬物の旨味、甘味のみではない。

 その点は、次回として添付の掲載図は、能登製塩というところがアップしている「塩100グラム中の成文」をネット記事で検索。
 「商品名」「原材料」「種別」「製法」「食塩相当量」「ナトリウム」「マグネシウム」「カリウム」「カルシウム」の含有量を、表で詠みその一部を図化した。
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戦後保守政治の岐路か 寺島実郎「石橋湛山は変わりゆく世界秩序に必死になって食らいついた」231113
 「イシバシタンザンくーん ◆点、キシノブスケくーん■点。この結果、本院は・・・・・」。
石橋湛山内閣の誕生の瞬間を、nhk第一放送のラジオ番組で聴いていた。
それは昭和31年12月14日のことであったか。どうもそれは自民党総裁選挙の結果であって、首班指名のそれとは違うらしいが、今も思い出す。

 当時、中学校には社会科の担当で佐京寛髄という先生がおられて、生徒に一言、申された。
 「石橋さんは、ほかの政治家とは違う、かならず立派な仕事をしてくれる」。
 石橋さんそのころ、立正大学学長も務めていたように記憶する。「母校の先生を、そう持ち上げるか」。漠然とその自分は思いをはせていた。

 (ここまでネット情報では、以下の記載がヒットした)
 https://www.ndl.go.jp/modern/cha6/images/h2_2.gif 国立国会図書館
 「6-9 石橋内閣」 石橋内閣 『昭和 二万日の全記録』第11巻所収
 昭和31(1956)年12月14日、鳩山の後継総裁を決める自民党総裁選挙で決選投票の末、岸信介を破り首相に就任した石橋湛山は、翌年1月、福祉国家の建設、世界平和の確立など「わが五つの誓い」を発表した。
 掲出資料は全国遊説のための自筆原稿で、自主独立の平和外交、国民生活の安定と向上などとともに、民主主義の根本は個性の尊重であるという石橋の自由主義的政治信念が表明されている。

 石橋首相は激しい政局を乗り切っているとき、病魔に倒れた。岸信介氏や石井光次郎氏との総裁選挙を制したのちのことであった。
 2月25日に内閣総辞職。政権は短命であった。年譜を読むと、1973年まで健在であった。辞職後、16年は健在であったことになる。意外でもあった。
 本年は没後50周年になるという。

 寺島実郎「石橋湛山は変わりゆく世界秩序に必死になって食らいついた」(東洋経済新報 11/13(月) 5:11配信)を読んだ。
 https://news.yahoo.co.jp/articles/e26b569212569434eb9c24795fccd75dc23546f9
 実に意味合いが深い。戦後保守政治の岐路であったかも知れない。
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老化予防
 アジアは世界の成長センター。そのように申すそうで。
 放送大学。「SDGs下のアジア産業論(’23)」の6th=「第6回 アジア経済の現状と課題」を聴いたようで。
 授業主題は次のようになっていた。

 「国民経済計算の基礎となる議論する」
 「それを基に、アジア各国の国民経済計算、貿易、金融などを含むマクロ経済の比較分析を行い、アジアの現状と課題を明らかにし、将来を予測する」
 「アジア諸国の課題として、高齢化、所得格差、人口ボーナスの減少などを説明し、課題を克服する経済政策を探る」

 そこで「高齢化社会」「高齢社会」「超高齢社会」の説明。そして、「アジアは世界の成長センター」で、核が日本、中国、そしてASEANに移行、と。
 その日本でこれから必要、不可欠なこと。
 精神科医の和田茂樹氏の講演が、市内であった。釧路市内を中心に配布する紙面の一面に掲載。

 「50歳台から意欲の低下から心身の衰えが始まり、70台で体が動かなくなる事態に陥る」
 「意欲の老化を予防することが一番大事」と、ここは「老化予防 意欲がカギ」の<見出し>に結節。
 「継続した運動や勉強の重要性だけではなく、意見を発信すること、自身と異なる考え方の本を読む」など、挑戦や実験を続ける。高い意欲>をもって」

 「癌発生の原因は免疫機能を下げるストレス」「心の健康が体の健康に直結」「日本人は心のケアを軽視しすぎる」
 メンタルヘルスの重要性を指摘しつつ、「固定された価値観にとらわれることなく柔軟に生きる選択肢をすすめる」と。
 最後に、質疑に応えたとある。

 介護関係者が医療関係者との乖離=かいりなどの実情から介護現場の在り方を尋ねられ。
 「大事なのは、入所者の自己決定権があるかどうか」「医師よりも長期間現場を見ている皆さんの意見が反映されるべき」と回答。
 会場から自然と拍手が湧いた。(写真=『釧路新聞』 231106 一面 鉾之原頌吾記者)

 高い意欲 免疫機能維持 メンタルケア&意見発信 老化予防三カ条231106『釧路新聞』
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自身の「行き先」、それはわからない 高齢化・高齢・超高齢の社会231102
 自身の「行き先」、それはわからない 高齢化・高齢・超高齢の社会231102

 自身はさまざま<地域コミュニティ>に所属し、構成員はそれぞれ同じ目的に向かって、共同歩調をとっている。
 少なくもそのツモリになり、心算・目算を立ててはいるも、その行く末は見通せず、終点も見据えたつもりになっていて、実にここもとない。
 そういうことではないか。

 ●高齢化社会=65歳以上の高齢者の割合が「人口の7%」を超えた社会(1956=昭和31年、国連の報告書で「(7%以上を)高齢化した(aged)人口」と呼んでいたことに由来)。
 ●高齢社会=65歳以上の高齢者の割合が「人口の14%」を超えた社会を「高齢社会」
(14%という数字は、高齢化社会の基準である高齢者割合7%を2倍にしたもの
 =千葉県「高齢化社会とはどういうことですか」 
 https://www.pref.chiba.lg.jp/kenshidou/faq/083.html)
 ●超高齢社会=65歳以上の高齢者の割合が「人口の21%」を超えた社会
(人口の21%とは、高齢化社会の基準である高齢者割合7%を3倍にした数字)
(日本では2010年には高齢化率23%を超え、超高齢社会を迎えた)。

 そもそもコミュニティを体現する<乗り物>が危うい。
 国も地方公共団体も累積する債務、悪化する財政危機に処方箋を見つけがたい。
 なかでも医療保険財政の赤字、年金財政の先細り。政権に信頼がないからひたすら豊かな者ほど課税逃れに脱税に走る。
 保健料金や年金掛け金の滞納が増え始め、「俺たちは年金を受け取れるのか」。

 政治は票を集めるために、公共財のバラまきをする。
 初めに増税をチラつかせながら、支持率低下をみるや「減税」を提案。主権者を「バカ」にするな。
 乗客も未来は不透明。

 いつまで自立して生きているのか。
 炊事、買い物、モノ移動の腕力・脚力、はては排泄処理。
 孤独になって耐えられるのか、介護施設に入所や入院治療も「満席」で、ママならず。

 遠い身内より、近くの他人。
 しかし、「核家族の快適さ」に憧れた家族形態のありようは、「地域家族」の未成熟を結果してはいましか。
 元気な<若い>人より、病身の<老いたる自身>が先に行く保証は<どこにも>ない!!。そうではないか。

 生きているうちに「有意味はこと」示したい。朽ちてなお、どうなるか。
 「焼いた骨でも なお痩せたいの 友思う」。そんな句が、今朝、紹介されていたが。
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明治初期の和船絵馬か 浜中町榊町神社法宝物700220
明治初期の和船絵馬か 浜中町榊町神社法宝物700220

出会った絵馬は20センチ×15センチで比較的小さい。
煤けているうえ壁に打ち付けられ、残念ながらこの絵馬の奉納者や奉納年月日を確認することができなかった。
船の帆は13反帆。石数にして200石から300石くらいか。

江戸時代後期に奉納されている和式の商い船。
 彩色板製で神社の創建年代から考察するに江戸末期とは考えにくいのだが。霧多布湾に入津した商船主が航海の無事に報謝するため奉納したものか。
 釧路・根室地方の神社で船絵馬に出会った初のケース。
 
 先行して寺島敏治編さん員が十勝・大津稲荷神社で1969年6月、杉浦嘉七奉納の絵馬を発見していた。
 釧路市ではその前もその後も、絵馬の尊竿はともかく和船絵馬の発見はない。
 浜中町内の三神社で新・旧5点の絵馬に出会った。

 どうして浜中町に集中しているのか。『北海道統計』などで入津の系統をたどることにより、その意味を考えてみたい。
 とりわけ「キイタップ 元禄」と記録された地域の、生業・生活・文化理解の端緒となるはず。
 厚岸港、根室港の中間に位置し、明治40年代初頭にはニシンブームに湧いた土地柄。

 船こそ交通・運輸の手段にして、生活の手立てであった。
 絵馬は霧多布湾の近世・近代を語る、シンボルなのだと考える。
 (市史編さん員 佐藤宥紹 『新釧路市史会報 第3巻題5号 通巻15号』 1970年3月25日)
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南大通七&八丁目、米町界わい=眞砂町50、米町一二三 佐賀県人武富・福富家の経営拠点231116
再び『明治四二年七月電話帳』。「タ」「ク」「フ」「ヤ」の項目に8件の電話番号が掲載されている。

 「タ」=緑系
 一六一 武富善吉 眞砂町五〇 倉庫業
 二二四 武富善吉 眞砂町五〇 倉庫業
 「ネ」=黄系(原田家関係)
   六 根室銀行 眞砂町一〇〇
  四〇 根室銀行 眞砂町一〇〇
 「ク」=緑系
  一八 釧路銀行 眞砂町五〇
 「フ」=紫系
 一〇二 福富甚吉 米町一二三
 一〇三 福富甚吉 頓化二二
 「ヤ」=紫系
 二五〇 ヤイチ 福富商店 眞砂町三二

 南大通七&八丁目、米町界わい=眞砂町50、米町一二三 佐賀県人武富・福富家の経営拠点231116
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南大通八丁目=眞砂町30、34、65番地 佐賀県人の経営拠点
『明治四二年七月電話帳』 「ハ」の項目に三件の電話番号が掲載されている。
 四九 原田宗二郎 眞砂町35番地 
 五〇 原田宗二郎 眞砂町64番地
三三七 原田宗二郎 西幣舞四番地

『大正五年一月電話番号簿』にも三件。
 四九 原田宗二郎商店 西幣舞四四 眞砂町35番地 
 五〇 原田宗二郎住宅 眞砂町30番地

 南大通八丁目=眞砂町30、34、65番地 佐賀県人の経営拠点
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画像を入れ替えました 釧路運河&アセッチリ川 釧路右岸に開く二河口
 画像を入れ替えました 釧路運河&アセッチリ川 釧路右岸に開く二河口

釧路駅から東釧路駅に向かう列車の窓から視野に入る二つの河口。
 釧路川鉄橋を渡った列車が、ソーラーパネルを過ぎたあたりで展開する景観。
 最近、なんどか通い、写真に収めることができた。

 釧路川右岸に流入する河口。釧路駅側に位置するのは「釧路運河」の取り付け口。
 釧路市民文化会館に至る水路の一部にあたる。
 治水工事で釧路川の新水路が開かれたことで、上、中流からの木材が釧路東港区外に集材する点を改善したかった。

 二つ目の河口。こちらはアセッチリ川。
 市街地の中途で地表から消えて伏流河川となる支流。
 河口近くに下水処理場が開設されている。

 釧路運河&アセッチリ川 釧路右岸に開く二河口231105
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その名も立派 サティー作曲 パコリ作詞 『ジュ・トゥ・ヴ ~あなたが欲しい~』231106
その名も立派 サティー作曲 パコリ作詞 『ジュ・トゥ・ヴ ~あなたが欲しい~』231106

そうなんですかー、初めて気がつきました、です。
 作品は1900年に作曲されていたようで。「ジュ・トゥ・ヴ」は「お前が欲しい」「あなたが大好き」など様々に訳される、と。
 エリック・サティーは、「楽壇の異端児」と呼ばれていたとも。

 (以下、番組案内)
 「サティーの生地ノルマンディーのオンフルールで、現在は博物館として公開されている生家、作曲家が入り浸った教会を訪れる」、
 「また、活動の場となったパリでは、彼が学んだパリ音楽院や住居などの足跡をたどると共に、生前のサティーも通ったキャバレー(シャンソン酒場)もご紹介する」。
 【出演】安田麻佑子,本田聖嗣
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釧路運河&アセッチリ川 釧路右岸に開く二河口231105

釧路駅から東釧路駅に向かう列車の窓から視野に入る二つの河口。
 釧路川鉄橋を渡った列車が、ソーラーパネルを過ぎたあたりで展開する景観。
 最近、なんどか通い、写真に収めることができた。

 釧路川右岸に流入する河口。釧路駅側に位置するのは「釧路運河」の取り付け口。
 釧路市民文化会館に至る水路の一部にあたる。
 治水工事で釧路川の新水路が開かれたことで、上、中流からの木材が釧路東港区外に集材する点を改善したかった。

 二つ目の河口。こちらはアセッチリ川。
 市街地の中途で地表から消えて伏流河川となる支流。
 河口近くに下水処理場が開設されている。

 釧路運河&アセッチリ川 釧路右岸に開く二河口231105
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利益はあげねばならぬが、その副反応 231101「nhkおはようビズ リーダーが学ぶ社会課題 “水俣の教訓”」
 大手物流会社の選ばれた20~30歳代の社員の職場研修。
 企業の役割や社会的責任を考えようと、水俣病に向き合う。
 なぜ企業は過ちに向き合えなかったのか。(課題に直面した時)リーダーは何を心に留めて意思決定するべきか。

 利益を追求する企業が、被害にあった人々の声を拾い上げなかった
 企業とか組織の利益が目的化し、市民が犠牲になってしまった
 「企業で働いていると、目の前の起きたことに対して『何かすぐ策を打って』と考えるけれど」「(課題の)裏にあるものをちゃんと見据えたうえで、リーダーはそういうところを意識しながら周りを巻き込んで導いていくのが必要」。

 水俣。それを吉本哲郎著『地元学をはじめよう』で、若者とともに10年ほど考えてきた。
 リーダー研修での観点とは別に、「水俣の再生」。とりわけ「市民間に根強い<対立>の背景にあった<偏見・中傷・差別>を解消し、水俣の<経済・文化>を再生する」。
 自然災害、戦時空襲、世界に類例をみない蚕業公害。

 ほかにも<地域の課題>はある。
 域外の外部投資で発展した地域。資本移転の相次ぐこれまで。「これからも」を考えるに“水俣”は明確な示唆を内在している。
 利益はあげねばならぬが、その副反応 231101「nhkおはようビズ リーダーが学ぶ社会課題 “水俣の教訓”」
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 自身と同環境で育つ、工業製品化せず、売る者の都合で栽培しない 地産地消の意味&意義231028―後―
 自身と同環境で育つ、工業製品化せず、売る者の都合で栽培しない 地産地消の意味&意義231028―後―

 「地産地消の意味&意義」、その後編。
 前編では、「自身と同環境で育つ」とする点に焦点をあてて、考えた。
 でわ、「工業製品化せず」の枠組みを、どのように位置づけたら善いであろうか。

 「工業化」の対語、それは「何に?」であろうか。「手づくり製品」「プロのワザ」「伝統的技術」「・・・・・・」。
 読者のなかに、「・・・・・・」を思いつく方、ご提案いただけると、幸い。
 今、思うこと。2020年6月、コロナ禍のさなかに、大阪のコーヒー焙煎メーカー経営者の方とお目にかかった。

 申すに「市中に出回る缶コーヒー洋やコンビニ店頭向け、また量販店で販売のコーヒーの焙煎は、「工業製品ですから」。
 「味の旨さの追求」「福岡で著名なコーヒー店の味」を追求し、「秋田の銘酒『八海山』の蔵元社長に吞んでもらったら、合格点をもらった」。
 この話に、納得した。専門珈琲店向けと工業製品用では、焙煎の仕方がまったく、違う。

 かく申す背景には、「(地産地消産品こそ)無農薬、有機栽培」の心くばりが期待できる。埼玉のさつまいも農家では、農地の半分を森林にあて、有機肥料を育てている。
 「農薬、化学肥料の投与はバクテリアを殺し、微生物の働きで豊かにされる<旨味>を殺してしまう」。そうした論もある。

 最後は「売る者の都合で栽培しない」。
 「売る者の都合」の対局には、「作るヒト」も、「消費するヒト」も共存、共生する地元産食材。この点を据えておく。
 「一本、●●円」の簡便さのために「一定規格におさまる野菜や魚」。それはある意味、気持ちが悪い。

 「<おでん>をつくり、全国のコンビニでうるため、一本から<何切れ>とれる長さと太さのダイコン」。それは気味が悪い。
 ちなみに<おでん>に活用できるダイコンは委託先農家の生産量の3割、残り7割は<切干大根>の原料と聞いた・・・・が。比率が逆転していることを期待したい。
 
 「売る者の都合で栽培しない」は、一の「自身と同環境で育つ」とあわせ、「旬 シュン」を楽しむとあわせ、長期保存の技で「地元産食材を愛用しよう」ではないか。
 「京野菜」。そうしたブランドが存在する。地域に「地元産食材ブランド」を構築したい。
 さらに重要、たいせつな点は「そのブランド性の意味と意義を、市民誰でも説明できる」。

 2023年10月28日。市内を中心に配布の「釧路新聞」。その一面に掲載の小記事。
 一面記事で、「地元食材をもっと家庭料理に」「釧路 地産地消普及団体が調理教室」の報道。
 その記事に思い入れて、一筆啓上。
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