2014年12月の記事


平成甲午 大晦日


 平成甲午 大晦日.いろいろありました、2014年.
 静かに暮れてゆきます.太平洋岸は穏やかで、晴天がつづいています.

 この歳明けは、取材をかねて近くの稲荷神社に詣でました.深夜に一度、正午に一度.
 その報告をまとめているうちに、市民委員会を主宰する仕事がかさなり、夏、秋を夢中で過ごしました.
 その仕事を打ち上げたのが、12月17日のこと.師走もなかばをすぎていました.

 この季節に、なごませてくれるのが、マチ中のイルミネーション.携帯電話のカメラで撮影.091128撮影.

 中国地方の中枢都市、広島市でのイルミネーション.広島電鉄に広島ガスが、スポンサーの双璧.風は寒いが、気持ちはなごみました.

 それぞれに、良いお歳をお迎えください.
 
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金属研磨職人 新潟
 金属磨職人 新潟.小林一夫さん.昭和18年生まれ.

「ipad」の見事に磨きあげられたデザインが、新潟のマチ工場から発信された.

 金属研磨という、微細にして優美なモノつくりの現場から、後継者育成を伝えている.

 農家の長男.本業に見切りをつけて技術の世界に身を投じる.背景には「燕市の洋食器輸出」があった.

 新興の技術者に聞こえてきた噂は、「ホコリをすって、金をもうける」.

 そこから、ヒトに真似のできない、新しい領域への挑戦.複雑な形の手作業領域に存在感をみつけだす.

 事業が軌道にのったところで、バブル崩壊.一社の下請けをしていたことが、<ウラ目>に出た.

 機械を譲り、従業員を縮小して、「仕事がない」の悲哀を実感.

 近代化、合理化、大型化.道具があれば、手さきの技術はコストがかかる時代.

 後継者育成に汗ながす.自分の子は後継しない.でも、なぜ、若手育成.道具があればモノはできるも、

 道具は道具をつくることができない.要は、機械研磨と職人手製、そこの違いを解する利用者、消費者の支持、か.(NHK総合 2014年放送)
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起点 標津線(後)


 起点 標津線.標識は網走本線「標茶駅」のフォームプラットに建てられている(写真).

 標茶駅は牛乳と木炭積み出しの駅であった.
 太平洋とオホーツク海をむすぶ網走本線で、標茶駅は釧路川中流域と野付水道をむすぶ駅でもあった.

 1989年(平成元年)4月、廃止された.
 沿線の牛乳はトラック輸送で代替された.戸口間輸送に遅れをとった以上に、定温輸送で自動車輸送がすぐれていた.
 林産資源は、外国産材に代替され、燃料としての木炭はLPGにとってかわられた.
 軌道敷設の目的の大きな理由の、鉱産資源.産出は微量で効率が維持できなかっただけでなく、廃線で標津ー斜里をむすぶ構想は、一部が着手・開業したのみで、計画は中断されたままであった.

 路線はバス輸送で代替されている.
 「標津線起点 標茶駅」の標識.路線廃止後に建てられたと、思う.標識は木柱である.
 写真は平成16年ごろ、撮影した.
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起点 標津線(中)


 起点 標津線(中).標津と書いて、「シペ・ツ」と読みます.

 でわ、標茶と書いて、どう読みましょうか.「シペ・チャ」と読みます.
 標津は野付水道に面した港町.サケの漁獲で著名です.標茶は釧路川の中流域に位置して、酪農のマチです.



 標茶と標津の間に「中標津」があり、「なかしべつ」と読みます.標津村が分村して、新しい自治体が誕生しました.
 酪農を基盤に、温泉と空港、そして根室国の商業圏の中心になっています.

 太平洋岸にイチする起点は、「厚床」です、アイヌ語に語源をもつ地名がならびます.「厚床」は「アッ・トコ」になります.

 標津線.太平洋岸と野付水道をむすんでいます.しかし、さらに標津(シペ・ツ)と斜里(シャリ)をむすんで、太平洋岸とオホーツク海岸をむすぶ構想の一部となっていました.

 知床半島の付け根に埋蔵する鉱産資源の利用.そうした構想のなかに、標津線は位置していたと、考えられています.
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起点 標津線(上)
 起点 標津線(上).北海道東部、釧路国の中核に標茶駅がある.

 網走駅~東釧路駅をむすぶ釧網本線の駅ながら、そこのホームに「標津線 起点」を示す標柱と掲示がある.

 

 標津線は昭和8年に開業した.標茶~標津をむすぶが、途中の中標津駅で根室本線の厚床駅とむすんでいた.
 「Y字型路線」である.三叉の路線を「標津線」と呼んでいた.
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漁港統合 北海道日本海岸
 今朝のテレビのニュース.北海道日本海河岸の「小規模漁港、51港を18港に統合する」という、話.

 ネットに本年7月14日付の、北海道建設新聞の記事が掲載されていた.主要部分は、以下のとおり.

 道内には282の漁港があり、第1種、第2種漁港が244を占める。このうち水産物供給基盤機能保全事業の採択要件である「漁船数50隻以上、または水揚げ額1億円以上」を満たさない小規模漁港は61を数え、後志や渡島、桧山に集中している。
 これら小規模漁港が地域の漁業を支え、漁村集落の拠点として重要な役割を担っていることから、道は施設の改築や維持修繕を施したい考えだ。しかし、厳しい財政事情などにより、漁港整備予算は年々減少傾向にある。
 このため、小規模漁港を統合して一体的に活用することで、事業費の削減などを図ることにした。

 資源量減少、漁業経営体数の縮小、漁船大型化、漁船高速化.
 
 前浜漁業のための漁港が姿を消して、沖合化がはかられるもあるが、北海道経済の縮小を表現しているでもあって、気になるところ.
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吉備国
吉備国.のちに備前、備中、備後と美作の国にわかれた.

 別な情報に、「古代日本の地方国家である。現在の岡山県全域と広島県東部と香川県島嶼部および兵庫県西部」とする.

 1)出雲、大和などと並ぶ有力な勢力 2)優れた製鉄技術があり、それが強国となる原動力

 3)加古川を国境としていた時期がある、とも.

 写真家がまわる.倉敷のマチで、新婚カップルがお披露目で川をのぼる.そこに太陽の光線があたり、河面に反射.

 写真家は申す.「ここで、太陽の光が、二人のかたわらに、あたらない、か」.

 その場面に出会えて、申す.「運を味方につけた一枚」.
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戦後70年 総合雑誌
 戦後70年 総合雑誌.正月号が配達されて、久しい.ようやく、読み始めた.

 『世界』は「戦後70年 歴史の改ざんとたたかう」.「極右化する政治」「重なる歴史の節目に立って」「〔戦う民主主義』はそだっておるか」「歴史の想像力が衰弱した社会で、歴史を問いつづける意味」.

 『文藝春秋』は「戦後70年記念特大号〕を銘うつ.「戦後70年『70人の証言』」が、特集.サブタイトルに「激動の時代に戦史の扉を未来へ押しあけた人々」と、続く.

 理論の『世界』、「人物」の『文藝春秋』.

 『世界』には、戦後ドイツと日本の復興、国際復帰、政治理念を対比.
 ドイツでは国会解散は限定されており、ないわけではないが、原則4年の任期を「まっとう」するという.政権のための選挙には「タガ」が用意されているかのよう、だ.
 
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辻惟雄著「絵にしか描けない美しさ 伊藤若冲」
 辻惟雄著「絵にしか描けない美しさ 伊藤若冲」 伊藤若冲.

 東京国立博物館の展示会で突然、出会った.
 本書によれば辻氏は、1969年に評価し、京都の画家の存在を世に広めたのであると、言う.

 2001年、京都国立博物館で「若冲展」が開かれたとき、はじめ観客も少なく、しかし口コミで徐々に広がり、「若冲ブーム」の火付け役になったと、ある(91p).

 若冲の絵の魅力、その「美しさ」は「装飾性」にあると、される(94p).
 「装飾性」を形成する二つの要素が、示される.一つに「東寺の中国から輸入される花鳥画が装飾的」.
 さらなる二つ目は、「西陣織の絢爛たる装飾性」.
 「不思議な幻想性を持つデザインを生みだした」とする.

 若冲は、屏風に約1センチ間隔で、8万6000世のマス目をつくり、西陣織りの下絵の描き方にヒントを得て、立体感を出す.
(マス目に色を塗り、さらにその中にもうひとつ色を重ねるようにして立体感をだす).

 そこから、「新興町民層の美意識によって絵画の伝統に革命をもたらした」と指摘.「好奇心とユーモアに裏打ちされた個性によって、奇想の美、ギョッとする絵画の世界に高い芸術性を与えた」と、する.(辻惟雄著『ギョッとする江戸の絵画』 日本放送出版協会 2006年10月)
 
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書き手養成
ライティングセンター.図書館のなかで「自分史」編集の拠点をつくります.

高齢者に、わが半生をふりかえり、記録化の生きがいを確認するためです.

あわせて、記憶を文化遺産に活かす意味合いがあります.開設をお待ちください.期待をこめて.
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日本茶
 夏、暮れに日本茶の詰め合わせを頂戴しています.静岡、宇治、嬉野などなど.

 あるときは、嬉野、静岡.宇治など銘柄の著名さで、呑む順を選んでいたが.

 最近、宇治茶は最初の一服に、旨味が出尽くすのではと、おもうようになった.

 そこへ行くと静岡茶は、二人で四杯はいただける.
 かねて、コーヒーは一度に一杯しか落とせないないが、日本茶は数杯のめて、<環境にやさしい>などなどおもいめぐらした.

 宇治茶を呑んで、京都の貴族の高貴さを思いめぐらしている.
 家人「京都のお公卿様はちがいますねネ-.一杯だけを楽しむ>.
 ひょっとしてお公家様が呑まれるは、抹茶.煎茶は召し上がらなかった、かも.

 静岡茶と宇治茶.この対比は、一般的なものでしょうか.
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視線を内に、顧客目線で自分がかわる 久繁哲之介著『商店街再生の罠』
 視線を内に、顧客目線で自分がかわる 久繁哲之介著『商店街再生の罠』.

 タイトルがドキリとさせてくれる.「罠 わな」の提起は、おだやかではない.
 読んでいくとどうも、当事者自体が<落とし穴>に陥っている、<陥穽 かんせい(動物などを捕らえたるためにしかけられたワナ)>、その状態を指摘したいようでもある.

 <良かれ>と重ねる施策.しかし、解決や課題認識の<基本>に<立ち返っていない>と、指摘しているようでもある.

 「レトロ商店街」
 「キャラクター(成功事例は学びの宝庫 テーマパーク商店街」
 「B級グルメ商店街」
 「商店街を利用しない公務員」
 「意欲が低い商店主」
 「再生戦略(1) シェアで雇用・起業」
 「再生戦略(2) 地域経済循環率」
 「再生戦略(3) 地域コミュニティ」

 
 「商店街を利用しない公務員」や、「再生戦略(1) シェアで雇用・起業」で紹介されるコンサルタントの所業など、「たしかにそうだ、が、そこまでやるか」と、うなづくばかり.

 <商店街活性化と地域おこしは、違う>とする.
 身銭をきる勉強をしない、エリート.
 補助金、利用者よりも国、都道府県の役所、成功例のモノマネ、美しいく拒否できないことばでつづる施策説明. 
 役人は仕事をしているが、そのことと「施策が成功しているかは、別」といっている.

 二つの側面の、指摘を読み取ることができるか. 
 メディア、メーカー、官、金融に象徴されるエリートが、「国民は安価なら、この程度で満足するはず」という、ある程度の「思いあがり」.
 他方で庶民というか、ユーザーが個別分散化させられている.
 他方で価値観、味覚、文化に劣化がおこり、低俗を<普通>と訓練される消費行動.

 必ずしも、メディア、メーカー、官、金融に象徴されるエリート性を示しているわけではない.
 しかし、そうしたエリート性と庶民との間にあって、制度を動かし良かれと行動しつつも、結果は格差と徒労がうまれる.
 そと点が、著者の主張点ということは、示されているようにおもうのだが.

 久繁哲之介著『商店街再生の罠』、「~売りたいモノから、顧客がしたいコトへ」のサブタイトルがある.(ちくま新書 2013年8月).
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愛犬 携帯写真


 2003年ー2009年.存在感を発揮していました.息子夫妻に気にいってもらって、拙宅の住人.



 家計簿のうえでは、住居費で計上されておりましたけれども、食事代、医療費が膨らみましたが.もっぱらダイエットを腰部保護のため、強いられまして.

 

 空腹の生涯ではなかったでしょうか.
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存在感 携帯写真


 存在感 携帯写真.まだまだ、ありました.ジーッと黙考ということもあるのですが.

 基本的には、食べることに<生きがい>がありました.
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存在感 携帯写真


 存在感 携帯写真.名誉のために掲載しておく.すでに6年たつが.



 ともかく忙しい性格で、腹をみたすに、目がなかった.口になんでも取り込む.

 そこで、命とりになってしまった.いかにも彼らしい.
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信頼を築く極意 保科正之
信頼を築く極意 保科正之.正之には将軍・家綱補佐役の他方で、会津23万石の経営があった.

 信州・高遠、山形、会津と配置転換される中で、家臣・領民との「信頼を築く極意」.

 (知恵その一)「都合よくもるな」.
 前領主は、万石あたり200人の家臣を養えることをタテに、「大きく見せていた虚勢を、実態にあわせて」.
 結果、-2万石の不足とおもわれた石高が、実は3000石の増になった、と.(保科「荒れ地は非課税」、農民「実は隠していた新田開発地がありまして」.落ち込み-2万、あらたに申告地+2万3000石).
 懸案の「口論、喧嘩やむことなし」が解消されたと、する.

 (知恵その2)「困っている人を見捨てるな」.
 「社倉(しゃそう)」を設け、冷害凶作では無利子、平時は利息をおさめさせるも、利息は飢饉時の備蓄米に.
 潤沢に米を確保でき、食糧危機が解消.
 「賑恤(しんじゅつ)」は90歳以上の高齢者に、5合/日の給付.現在の年金制度のはじまりとする.
 宿・交通で、病死・困窮者をなくす.農民に旅の安全を保証させ、無賃者の支出は大名が、「負担」と.
 高遠、山形と家臣も同行させたが、派閥をつくらぬために、かわらぬ処遇.頭をはたらかせた.

 そもそも会津は東北、越後との交通の要地.行き先に日光社参、江戸の参勤交代があった.

 支配に交通を、さらに経済の要衝に高めた.立地の良さが必ずしも豊かさとはならない.むしろそこで構築される人間関係が複雑、微妙となるも、リーダーの知恵は、隘路を開くか.

 高遠蕎麦.会津に根づく.大根のすり下ろし汁に、味噌で味.醤油が貴重品であったから、とする.(NHKETV 「知恵泉」 141216). 
 
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幣舞公園 070731携帯写真


幣舞橋は、都市中心街路の正面に位置する、このマチのランドマーク.

 丘頂部から見おろすと、中心街、駅=表玄関、阿寒嶺峰が観てとれる.

 

 公園にはさまざまなモニュメントがある.水準点や探検像があって、「測量史跡」ともなっている.

 景観のみではない.人為をつくした芸術性も宿っている.
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059813 旅客船


059813 旅客船.旅客船が来港する.観光客を乗せて.

 釧路湿原、阿寒国立公園、亜寒帯の気象.そこを「異国」と呼んでいる.
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090614 日航ホテル札幌から


 090614 日航ホテル札幌から.2泊3日の道央旅行であったと、おもう.

 道内各地から札幌に集結した.前年は東京、この年は札幌、旭川.

 

 晴れていて、携帯電話のカメラで撮影したものと、おもう.
 JRタワーと称される施設.そこから、町並みをみると、と.
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開花数々 ハイビスカス


 そろって開花.いつもの歳より数が多い、開花も大輪.

 蕾が大量に結花、いつものように落下が少ない.

 開花がたのしみ、待っていたが.11月中旬になって開き始めた.
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剰余経済の証 金森敦子著「お伊勢まいり ニッポン観光事始め」
 剰余経済の証 金森敦子著「お伊勢まいり ニッポン観光事始め」.

 「庶民が旅を知った時代」から、書き出しが始まる.「農民 諸国漫遊の旅に出る」「道中 山あり谷あり助けあり」「つまらないとは言わせない 腕利き案内人の活躍」「おかげ参りのエネルギー 庶民の旅が日本を変えた」の四章.

 「農民 諸国漫遊」が、そもそも江戸時代の農民に対する固定観念、改定を示すという.農民的剰余で、そこそこの暮らしを示すものと、とする.

 観光案内所や、「腕利き案内人」に、旅にまつわる経済の成立を読み取ることができる.

 「おかげ参り」は、幕末の「えいじゃないか」が著名.でも慶安2年、寛永15年、宝永2年、明和8年、文政13年、慶応3年と発生.

 名古屋付近から発生は近年の研究で、「三河国吉田」と理解.「一生に一度は伊勢参り」ではなく、「日本には信じられないほどの旅行者が居た」と、されている.

 「伊勢参り」.そこを、旅行者の主体・旅行の過程・サービスのプロ、そして「旅に集積、民衆のエネルギー」.それらが構造的にとらえられている.
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食生活は遺伝を克服 家森幸男著『長寿の秘訣は食生活にあり』
 食生活は遺伝を克服 家森幸男著『長寿の秘訣は食生活にあり』.

 食生活をホンノ少しかえるだけで.健康な生活.医師が治すことのできる病気の少ないことに気がつき、病気にならない方法を考える.

 世界25カ国以上を訪問し、現地で調査に協力依頼.長寿と短命の素因を、採取尿の分析で解明.

 大豆、赤ワイン、野菜せんい、などなど.世に「健康食」を紹介.

 食べ方、調理のメニューも示す.肩をこらさずに読めるが、活かせそうなことは、まことに多い.
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「格差」の理論化 トマ・ピケティ著『21世紀の資本』
 トマ・ピケティ著『21世紀の資本』.

 そうした本が、読まれているそうで.学者の意見.格差を理論的に提示と、紹介された.

 報道番組.いくつかの論点.{公共工事が景気支えに機能しなくなった」.

 「経済成長率が下がってしまった」「格差がおこりやすい条件が揃った」.「(7-9月のGDPは)相当に節約が意識されている」.

 「(格差解消に)教育だけが逆転のチャンスとしてきたが、それが崩れた(金をかけることのできない階層が発生、また、かけても成果がえられなくなっている」.

 「成長しないと格差がうまれる」(成鳥か格差かではないとする)

 要は、財政による所得の再分配か.
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組織を意識改革する補佐役の極意 保科正之
 組織を意識改革する補佐役の極意 保科正之.

 その1 トップのまわりの意識を変えろ

 その2 あえて火中の栗を拾う

 極意は「自分の特異を見きわろ」.武断から文治政治への転換、由井正雪の事件抑止、玉川上水敷設.末期養子の禁止.改革成功の背景.
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「ながら」 まずい
 「ながら」 まずい.テレビをみながら、新聞を読む.ラジオを聴きながら、読書する.
 「ながら」は、仕事のできる「ひとつのスタイル」ではあった、が.

 紅茶を淹れる.湯の温度は90度がよいのだそうで.酸素溶存量が紅茶のうまさにつながる.
 90度の湯温のめやすは、加熱している容器の中での沸騰の具合.
 なにかをしながらでは、湯の温度が90度に達したことを示す、サインを見落とす.

 金魚に餌づけというほどの、ことでもないが.
 餌を指先にはさんで、生体が水面に浮上してくるのを、待つ.
 浮上したところで、はなすをくりかえすと、指先をみると、浮上する.

 なんのことはない、条件反射.でも、金魚との対話ができるような、気がする.いかがで、あろうか.
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曙 道東


 曙 道東.12月5日朝.

 赤紫にそまる.6時25分.明け方はしだいに正月、午前7時にむけて動き出す.

 夕日も美しいが、曙も見事.そういう意見がある.オンリーワンの発見.そこに、意味と命名が必要だ.

 「師走の曙」とか、「仏舎利塔の秋の曙」とか.

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製造・役務の二面性.
製造・役務の二面性.
モノつくりとサービス、提供と受容に二面性があると、おもいませんか.
提供することが、受容者を「益」する側面です.製品や商品、奉仕に「出会えて良かった」とおもえる、モノツクリとサービス.
「世間良し」、「自分良し」の「良心的」な経営や商い.
提供者と使用者の間には、顔のつながりがある.つながりがないとしても、提供者は利用者・消費者のフトコロと健康を第一義に考える.

提供することが、受容者を「儲けの源泉」とする考え方が、ある.
量産、遠距離移転、日持ち、廉価.お手頃価格の売れ筋商品を提供し、多くの消費者をひきつける.
引きつけるポイントは廉価、多くの人が利用、品質もそこそこ.廉価を維持して、市場を制するために、かなりキワドイことを意図的・計画的・組織的にすすめる.
商品を長持ちさせるために、添加物を多量に使用.そこそこの品質を、著名タレントをもちいて<いかにもウマイ>と、保証させる.
量産廉価、マズイ・劣悪品質に目をうばわれて、良質・良品ゆえ高価格の商品は、「努力不足」と容赦なく、宣伝する.
廉価のためには人件費を抑制する.非正規雇用で商品を提供し.正規雇用者はあいつぐ残業、長時間拘束、健康阻害.賃金は女性化、勤務時間は女性も男性化している.労働基準法に抵触.
世に「ブラック企業」というではないか.市場制覇が目的なのか、提供することが、受容者を「儲けの源泉」とするモノつくり、サービスの提供がある.
雇われ人は消耗品扱い、利用者・受容者は<まがい物>で満足させられ、周囲の在来事業者は、倒産・後継者不足で廃業・売れ行き不振で転業.

製造・役務の二面性.両者をつなぐ道は、利用者・消費者の<賢明な利用>.そこをワイズ・ユースと申しあげておきたい.
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坂のマチ・長崎 世界をみわたせる


坂のマチ・長崎 世界をみわたせる.BSフジの番組.

 長崎に大浦諏訪神社があって、「長崎くんち」.長崎は10月3日から17日まで、この祭事でもりあがるようだ.
 <くんち>.山車の巡行を見ていると、大勢の観客.祭祀は住民が参加して営まれる.見ていると、芸人でなくても大技を駆使、それが観客をひきつける.「芸人でなくとも、芸をみせる」.

 長崎名物.異国情緒、夜景、軍艦島.

 長崎公園の噴水は「装飾用噴水としては日本最古」.桜馬場はコーヒー、無量庵は銀鍋、寺町に興福寺.アルコア中通でカステラ&パンのいえ.

 長崎で「わからん」は「わ=和、か=華、らん=蘭」の意味があるそうで.

 坂のマチ・長崎は、世界を展望できる.その間にあって、大浦諏訪神社ー大浦天主堂ー妙行寺が△形で、むすばれる空間(図).祈りもある.
 
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阿部猛著『万葉びとの生活』


 阿部猛著『万葉びとの生活』
 万葉集におさめられた歌は4500首余とされる.うち文献史学の立場で意味ある歌を軸に官人=都、防人=九州、東人=田舎などなどの生活を、本書は<見える化>してくれている.

 万葉集に「雄略天皇御製」と撰集された歌を、事実とはべつに「なぜ雄略作か」と問う.雄略朝が特別に意識された時期であることの意味を、「大王武(雄略天皇)の時代は、東アジアの国際関係の中で、国家の体制を固めた時代と見ることができる」と解する(5p).
 著名な小野老作「あをによし寧楽の都」歌は、多くの人が知る.本歌は作者が奈良にいて、その繁栄を謳歌しているような印象をうけるが、実は太宰少弐の肩書きからして「当然九州でよまれたものと考えるにみえる」べき、「望郷の歌」(99p)とする.

 人が移るが、都も遷る.大和の時代から飛鳥浄御原・藤原・平城の京にめぐる時代.そこに生きた人に「万葉びと」の称をあたえている.『万葉集』は「わが国の文学史上に屹立する民族の歌集」「重要な歴史史料である」(307p)であるからに、ほかならない.

 生活史の領域、位置づけ、解釈、立証はなかなか困難なのだと考える.無数の人が多様な暮らしを展開するうえでは多数の生活営為がある.しかしながら生活を意識して記載するかといえば、それはむしろ少ない.生活は広汎でありつつ、しかし類似の繰り返しの多い中に、時代の生活を見極めることの難解さでもある.
 そこで、「都-みやこ-」「季節と時刻」「田舎-農業-」「都-みやこ-」「役人たち」「交易と出挙」「衣と食」「人生」「信仰・災異・奇譚」、8章にわけた視点を掲げている.そうすることで時制=「季節と時刻」、空間=「田舎-農業-」「都-みやこ-」、階層=「役人たち」の時代と社会を結節するものとして、「交易と出挙」「衣と食」「人生」「信仰・災異・奇譚」の<切り口>で、生活像を構築する試みに見える.

 この試みが可能であり、評価がたかいのは、豊富な史料の読み込みにあることは間違いない.それだけではなく、先行して開示された律令財政史や土地制度史への豊富な見解が基盤となっていることも明確ともうさねばならない.引用史料を記載することはしないが、本書を通じて史料用語の解釈と読みの規範を示している側面も意味があると、感じた点である.

 自治体史編さんのなかで「住民のぬくもりを感じさせる記載」という要請が実は、ある.しかし前述の困難、難解さの表現か、実は成功している例が乏しいのだと、おもう.つまり総体的に「生活史」領域の業績が少ない点にある.然らば業績はいかにして蓄積できる、か.
 史料を丹念に読み、つないでゆくと、かならず時代の枠組みが明瞭となる.本書の示唆している点であるように思えるのであるが. 著者の意を損ねることをおそれつつ.(1995年 「教養の日本史」シリーズ 東京堂書店)
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藤井忠俊著『国防婦人会ー日の丸とカッポウ着ー』
 藤井忠俊著『国防婦人会ー日の丸とカッポウ着ー』.
 昭和6年から10年.「日中戦争の銃後形成史」(214p)を書いてある.なぜ、国防婦人会か.「日本ファッシズム形成過程で、それが唯一下からつくられ、庶民的性格をもち、かつ最多数の会員を得た組織として、民衆が戦争にかける場合の典型例」(「あとがき」 同ページ)で、明快に述べる.

 本邦近代の銃後形成に愛国婦人会があったのに、なぜ国防婦人会か.ほかにも大日本連合婦人会があったし、在郷婦人会、産業組合婦人部もある.銃後形成に参加する、しない.また、参加して献金、見送り、出迎えと事業・運動を拡張してゆく対応を、「(非常時の)不適応から適応へと変わりうるチャンネル」(5p)と、とらえる.

 満州事変.疲弊した東北の貧困者から戦時犠牲者を出す(4p).鉄兜を与えられずに戦場にかりだされる装備の貧困.かくて<鉄兜献金>が始まる.非戦闘員の<非常時適応>が、始まることになる.
戦場に派遣される兵員が、大阪港から大陸にむかう.見送りにくることのできない母郷の実家の母代わりに、<せめて>と港頭で見送る動きが広まる.上流家庭の婦人がつらなり内務省の後押しをする愛国婦人会は慰問袋に経済支援をするも、見送りという体と時間をさく営為はある意味中流の婦人に、担われる.フトコロとモノ、労力と気持ちに対象的な<棲み分け>がある.違いをシンボル化するのが、カッポウ着と、やがてタスキ.

大阪の動きは、東京に点火する(53p).背後には陸軍省が後押しし、内務省-愛国婦人会(愛婦)、文部省-大日本連合婦人会(連婦)、陸軍省-国防婦人会(国婦)と、系列化がすすむ.大日本婦人会(日婦)
銃後をささえて、婦人会もやがて統一への道は必然.大日本婦人会(日婦)に一本化する.スタイルもカッポウ着からモンペにかわる.モンペは決戦期の時代である.他者に対する「見送り=お世話」から、隣組・生活必需物資の配給と防空演習で<自己生活の維持>の「労働」(198p)に転じていく.そこを運動の「自己撞着」(213p)と位置づける.

読んでいておもう.柳条湖は「死ぬこともある戦い」、盧溝橋で「死ぬかもしれない戦い」、太平洋戦争は「死なねばならぬ戦い」.その銃後をまもるなかで、「国民の一過性の興奮をこえた行動様式」「非常時をテコにして台所経済とその財布をしっかりにぎった婦人群像が映しだされる」(212p)とする.
さまざまな動きとそれにともなう膨大な犠牲.それが「正義の戦争」、このキーワードですべてが<駆り立てられた>点に、合致するとも、<そうであったのか>とも考えさせらる.(1985年4月 岩波新書)
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早起き 茶 酒 
 早起き 茶 酒.気ままに出来るは、家にいてこそ.

 病院すまいでは、そうは行くまい.消灯から検温まで、寝ていなくてはいけない.その間、なにを考えてすごすか.

 茶は自動販売機で瓶詰めや、缶詰がせいぜい.

 アルコールは厳禁.気ままにできるは、家での生活.
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愛国から幸福 バスで行くとなると
 愛国から幸福 バスで行くとなると.元の広尾線(帯広ー広尾間仇)にある二つの駅.



 この間を、「愛の国から幸福へ」と読ませて、列車の切符、入場券が好評をはくした.
 結婚式の引き出物に添えられたりして、読み替えの<妙>を発揮したことがある.

 広尾線の廃止(1987=昭和52年2月2日)で、駅は記念施設となった(両方に「交通公園」がある).

 幸福は幸震の地名に設けられた.無人駅ながら、絶世を風靡したモノである.

 鉄道がなくなり、訪問者はもっぱらマイカー.路線バスでゆく人には、相当の苦労が重なる.ありがたみが、増したか.
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滑稽新聞 宮武外骨
 滑稽新聞 宮武外骨.反骨のジャーナリストで知られる.

 そのユーモアと問題意識.宮武は「日本人のおもしろいポイント」を提示.

 一億総発信の時代にも注目される、明治の時代にある意味「IT的、過激と滑稽の発信術の極意を示す.

 知恵その1 「隠し事は無用 読者の信用をつかめ」
 支持者には大審院判事、宝塚代表(小林一三)などの著名人がいた.人間的に共感したらしい.

 プロセスをオープンにすることで、信頼性を得るということ.
 「声の大きい人だけが全員ではない」
 「大勢の黙って見守っている人がいる」
 「庶民のくらしが奪われる、それが戦争」
 「時々で発信の方法を変えていく」

 出演者の弁.「共感の空間を広げるために、言うべきことをオブラート、ユーモアで包みつつ」.
 14年12月2日朝、NHKEYV 「先人たちの底力 知恵泉(ちえいず) 発信力を磨け!ジャーナリスト 宮武外骨」
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携帯写真 花火


 花火の撮影.なかなか、上達しない.携帯電話のカメラでは、いっそう難解.



 残像効果をうまくひきださないと、目で見た雰囲気というか、感覚が映像に反映できない.



 焦点、シボリよりも遅いシャーッター速度に鍵があリそうながら、自動化がすすみ人為の計算が難しい.

 そこが克服できると、活路がみえてくるはずながら.
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