2008年10月の記事


氷点下 朝2日目
 氷点下 朝2日目。報道で伝えられる気象台発表の午前6時前後の気温。

 昨日、ゴミ処理にベランダに出たら、寒気でピリピリ。いよいよ、始まったかー。暦のうえでは年賀状の発売も始まる、11月が目前。

 昨夜は犬がおとなしかった。何でも隣部屋に置いてあったハンドバックから、おにぎり・アメ、それにチョコレート少々。
 部屋の戸をガッチリ閉めてでかけたというが、入り込み、パークゴルフ帰りでそのままにしておいたハンドバック。
 
 留守の間に、首を突っ込み、ぱくついたらしい。犬にとっては、留守番の役得でピクニック気分。

 体重は6.1キロに増加。先日の薬物、今回の握り飯。包み皮の合成樹脂は、いつ腹からでてくることか。

 食欲の秋。気温零度も、食べ物の保存と食欲には役割を果たす。
コメント (0)

ハイビスカス
 かれこれ7年か、8年。今年もハイビスカスが蕾をつけている。その数を数えて、「おー、今年も咲くわ」。

 昨年は、蕾が大きくなって、咲く寸前になって、ポロリと落ちるということがあって、残念に思うことがあった。

 今年は、勢い良く、枝が伸びて、葉の色合いもよろしい。去年は暮れに咲き始めて、5月頃まで咲きつづけてくれた。今年はどうなるか。

 蕾の落ちるのがコワーい。水を頻繁にやらずに、新芽が長くのびないようにと、注意があった。今年の楽しみ、大きな花が勢い良く咲いてくれること。多くは望まぬ、集合住宅の室内での鉢物。
コメント (0)

繁沢敦子「ニューヨークが観た『ヒロシマナガサキ』」。
 繁沢敦子「ニューヨークが観た『ヒロシマナガサキ』」。
 
 フリーで翻訳・通訳、ライターとしても活躍する繁沢氏が、日系二世のスティーブン・オカザキ監督の記録映画がニューヨークで公開された機会に取材。
 同時に開催されたシンポジュウムや記者会見などを通じて、映画、在住被爆者、攻撃参加当事者を通じてみた、アメリカの被爆意識を伝える。 

 最後に、スティーブン・オカザキ監督の談話を紹介している。
 「日本は過去を振り返ることなく、前に進むことだけしか考えていない。日本人は自分の国がどのような方向に向いているのか心配するべきだ」。

 『世界』2007年9月号に掲載されたもので、旧聞というべきや。
コメント (0)

腰痛
 原因ははっきりしている。昨日午後、書籍を運んだのだ。
 3包みをかかえて、1Fから3Fに階段であがったが、途中、3包みは多いなー。

 仕事場から約2キロ。3000歩ほどは歩いて用事を足し、19時に帰宅して、着替えをするあたりから、腰部に痛み。

 入浴、シップ、早めの就寝。布団は自分で敷けたが、寝返りが。今日は休みを取って。

 連れ合いも風邪気味だそうで。お構えなく眠り、テレビで国会中継。途中、夢うつつに聞いて、正午。「老後の二人を創造するようで」と、病人予備軍が話し合う。

 さてさて、夕飯はどうしようか、な。
コメント (0)

コーヒー 小町園
 コーヒー 小町園。最近、マメを買うならと、ヨーカドー内の小町園で購入することにしている。

 大型スーパーの食料品売り場に缶入りのマメが大量にあることはあるが、いささか自家焙煎にこだわっている。

 マメを購入するときには、カリタの穴が1個か3個かと聞かれるので、贈り物にするときは、そこのところを心得ておく必要があるが。

 一度に200グラム。今回はトアルコトラジャ。一度聴いた原産地、記憶よりもインターネットで、調べてみよう。
コメント (0)

ワーキング・オフ
 ワーキング・オフ。9月は4-5日、20日、10月は9日、16日、18日、25日と予定があって、準備に追われていたが、昨日でやれやれ終了。

 昼すぎ帰宅して、コーヒーを一杯。今朝は6時半に起されて朝食。いつものラフなスタイルはあらため、早朝から外出時のスタイルを装い、身辺整理。

 ノンビリ過ごすが、ケジメが必要。さて、積み残しの仕事の催促が待っている。
コメント (0)

観光案内人養成 北海道
 北海道の観光振興のため、道庁が企画して「観光案内人養成」にのりだすことになったと、地元の新聞。観光振興は、正しく、豊富な情報を伝えることのできるガイドの確保にありとは、しばしば言われていることながら。

 道庁が取り組むのはよいが、気になることがある。「アウトドアガイドボランティア」登録制度を立ち上げたが、ほどなく民間団体に養成と試験を委託した。

 そこまではよかったが、その民間団体に払っていた委託料を財政難から財布の紐をきつくし、とうとう支払わなくなってしまうということだ。養成制度と委託試験は、ために形骸化というより、維持できなくなっているーと、言う。

 役人は人事異動で部局がかわる。新任者は前任者のとりくみなど省みることなく新規事業に取り組み、軌道に乗りかけた事業は空中分解。

 人事異動で役人が動き、新しい事業が企画されるのもいかがかと思うが、全権掌握の知事は、その後先を考え、調整してしかるべきではないか。そうではなくて、調整能力ということなど、念頭にないというならわかるけれども。
コメント (1)

正歳四時を知らず
 正歳四時を知らず。新暦10月24日となれば、旧暦でも9月の上旬。時季は中秋から晩秋。

 朝、5時半、クンクンいわれて、犬が布団にあがりたいの催促。朝の冷え込みに、たまらなくなったか?。毛布の下で仰向け、目を開いて天井をギョロギョロ。
 6時5分。起きだして屈伸運動。今度はエサの催促。腹時計はなかなか、正確。

 体感で温度を測り、空腹で時を計る。明るくなれば仕事を始め、日暮れで終わる。芽が出てきたら耕作に取りかかり、日暮れが早まれば、収穫。なんの、不自由があろうか。

 そんな大和民族に中国では、「正歳四時を知らず」と、言ったとか、言わなかったとか。暦を知らず、権力者もそれを流布しようと、していない。そういうことらしい。

 西のお方は東の方に、日の出の早きことを感じつつ、時差の遅れをご指摘になる。「東京都」、あれはなんですか?。「東の京都」と、書いてありまする。
コメント (0)

一葉箋
 一葉箋。手紙はこの便箋に書く。便箋は北大通の「佐藤文具店」で、買い求める。買い求めるときは、徒歩で中心街に出向く。

 買い置いた一葉箋を使いきった。再度、買い求めにゆかねばならないが。先輩の13回忌に花代を送ったら、お返しをいただいてしまった。お礼を書かねばならないが、一葉箋が底をついた。

 手にとって気にいった一葉箋を選び、見合った和紙の封筒を求めて、座右に置く。せめてもの謝意を一葉4行に託す。

 わずかなこだわり。
 一葉の箋に和紙の封筒。それを中心街の老舗で求め、記念切手を貼って投函。
コメント (0)

風姿花伝〈秘すれば花なり〉
 釧路短期大学附属図書館が、読書週間(10月27日ー11月9日)にあわせて開催する公開講座。
 原典を読むシリーズで:風姿花伝〈秘すれば花なり〉

 日時 11月1日、29日、12月6日 いずれも土曜日の午前10時から正午
 場所 釧路短期大学附属図書館(但し11月29日に限り釧路市生涯学習センター>「まなぼっと幣舞」で開催)>
 講師 橋本智水氏(書家 前・武修館高等学校教諭)
 定員 10名
 趣旨 今を生きる「世阿弥の言葉」とその意味を、皆さんと共に探訪します。
 ※図書館の読書啓発事業として、読書週間にちなみ開催。  ※受講料は無料で、10月24日(金)までに釧路短期大学附属図書館で受け付ける。
 ※主催者からの情報の転載です。
コメント (0)

夕方のコーヒー
 20日は局に所用があって出かけ、さっそくコーヒーが出された。

 職場から帰宅して早めの夕食。5時前であったので、コーヒーを淹れてのむべきか、飲まざるべきか。迷ったが、疲れたら眠ることにして、飲まずにでかけ。

 さて、飲んだからには、眠くなるまで仕事。でも、パソコンにむかうと「いつまでも」。

 掲示板にメッセージを書き込み、残るは布団で読書。それが飼い犬のためにも一番。さー、読むぞ。
コメント (0)

早寝、遅い起床
 早寝、遅い起床。昼間は座机に向かい仕事。3個。

 16時入浴、17時夕食、ビール350+日本酒150CC.篤姫は記憶(18時45分)。

 以降は断続的に記憶。なぜか寒い?。ベランダの戸が15センチ。犬が出ていくための空間。あけたまま寝込んだカーテンの陰。
 頼まれて忘れていた米とぎ。1合だけ、午前5時に起きてすませる。やれやれ。

 6時半、目を覚ますも足腰が痛い。動かすと痛い。いやはや。体が固まった。
コメント (0)

雑誌と新聞
 メタボ検診。この春から職場に導入されて、適用をうけると通院加療。そればかりではなく、所属する健康保険組合にペナルティが科せられ、メタボの人が減らなくてわ、後期高齢者医療制度への負担額が増額されるのだと、言う。
 「五人組連帯責任」の21世紀版かもしれない。

 『文藝春秋』10月号。塩田芳享著「医療・薬のムダが数千億円」は、伝える。「メタボリックシンドロームの定義と診断基準」の作成委員会のメンバーのうち、国公立大学医師11人全員に3年間で約14億円の寄付金が高血圧などの治療薬メーカーから、動脈硬化性疾患予防ガイドラインを設定する9人の委員にはこれまた3年間に8億3000万円の寄付が、治療メーカーからあったという。

 要治療の基準値の設定を低目に設定してくれると、医療機関での診療機会は増え、治療薬や治療器具の投与・使用も増加して、ともに報酬が増額するというもの。

 新聞はなかなか、伝えてくれていない。やはり雑誌も購入して読んでおくべきか。
 関係者ー医師や製薬会社、治療器具メーカーの反論の載るのが、楽しみ。
 政治家には政治資金規制法があるが、国や地方公共団体の審議会委員にも寄付の届出、公表が必要なのかも。
コメント (0)

あれあれよ チョビ犬
 あれあれよ チョビ犬。チョビとは拙宅の飼い犬。
 
 15日夜、家人は寝込み、小生はパソコンに入力。パソコンを操作しているとまつわりつく犬が、そばに居ない。その間20分くらいか。

 気がつくと、食卓の下で犬が犬用の飲み薬をぱパクついている。12日分、24包み。うち残りは、10包み程度。もっともそれぞれの包装を、適宜食い散らかしたほどではあるが、しかしそのくらいの薬量を飲み干したもので。

 動物病院の獣医師が指示し、管理薬剤師なる方が処方した薬。副作用はないのかといっても、深夜の動物病院は留守番電話がこたえるだけ。

 ままよ。犬が好んで、薬を食い散らしたわけだから、命がどうなろうと犬道にそって選んだ措置。ま、良いか。

 一夜あけて、食欲は普通。牛乳を飲ませたのに下痢するわけでもなく、嘔吐するでなく。

 古来、「良薬、口ににがし」ろは、言うが。
 犬が好んで食べる薬は、効き方にはいかがなものかなー。そういうことで、副作用もすくないか?。
 
 いやはや、あわてた暁、明けて朝。24包み5600円は、その大半が一瞬にして犬の口に。
コメント (0)

楊逸ほか「私たちの日本語練習ノート」
 楊逸ほか「私たちの日本語練習ノート」。配本された『文藝春秋』11月号、作家 楊逸、エッセイスト パンツェッタ・ジローラモ、作家 デビット・ゾペティの鼎談がおもしろい。

 楊は芥川賞を受賞したというし、ジローラモはテレビの番組で流暢な日本語を披露する。日本人からよく「端正な日本語」といわれて、言いえぬものを感じるらしいけれども、日本語の会話も文章表現能力も高い3人が、日本語習得術を披瀝している。

 なぜ、そうした記事に関心が寄せられる?。国際化時代、なんとか英語くらいはマスターしたい。そう、思うではないか。

 英語ばかりでなく、言語をふくめた異文化理解のなかで、言葉は理解とコミュニケーションのツールではないか。

 日本人は、(楊)「完璧でなければならないという気持ちが先行して」、ガチガチになっているという。「いい加減」、これが外国語習得の極意と、言いたげでもある。

 金融不安、実態経済への影響、解散・総選挙、経験交代はあるか?。あわただしく、先行き不透明な話題が多い中で、日本人の先行きにホットさせてくれるものがある。
コメント (0)

心花 二十五弦筝ユニット
 心花 二十五弦筝ユニット。「心花」と書いて「kokohana」と読む。筝曲の演奏グループ。
 東京芸大音楽部邦楽科OGの二人が結成し、全国縦断ツアーに取り組んでいる。和楽とホップ感の融合したオリジナル曲に取り組み、作曲・演奏で挑戦する気鋭の音楽集団。実力がそなわり、注目されつつある。

 4回目の演奏会が、10月10日に釧路市で開かれた。二人の出身地、釧路から岡山まで13会場での演奏会がフィナーレを迎えていた。

 演奏曲目は13曲。第2ステージの入り「碧」では繊細と大胆、軽妙に深さが加わって、回を重ねるごとに積み上げられた妙が発揮され、好感がもてた。

 会場では同年代の聴き手が、「ステキなの」。オジさんの鈍い感性では存分に評価もままならぬ。
 しかし、2007年元旦にはNHK「スタジオパークからおめでとう2007」のオープニングに楽曲が使われ、瀬戸大橋開通20周年記念曲の制作などにも取り組んでいるという。

 着実に地歩を築きつつある、若手音楽家。これからの活躍が楽しみ。
コメント (0)

窓つき封筒
 昨今、ビジネス文書で多いのが、「窓付き封筒」。宛名書きの省力化。

 ところが、窓部分の素材の所為で、紙として封筒ごと資源ゴミに出すことが出来ない。かといって、資源化しないのも、いかがなものか。

 開封するとき、窓から遠い部分をハサミで切って文書を取り出す。このことが、廃棄と分別のときに、窓部分を取り除くうえで「オックウ」となる。

 今度は郵便番号記載欄のあるほうではなく、その反対部分を切り開いて内容書面を、取り出すことにしようー。いかが?。
コメント (0)

銭湯 ビール レトルト食品
 銭湯 ビール レトルト食品。
 昨日は、坊主一家が引き上げて行った。彼らマメ台風が去ったあとは温泉にでも行って、今日は休暇にしようかと考えていたが、果たせず。一眠りのあとは銭湯。

 その後はビール、夕食、就寝。夕食は近所の寿司屋で済ませるなど、「上げ膳、据え膳」の予定ながら、息子たちのために買い置いた食べ物豊富ということで、主食は「冷凍食品」。い
やはや、上げ膳据え膳でも宿の夕食とは、「大違い」。

 でも、ぐっすり眠りました。11時間。途中、中島貞夫著「映画王国・京都~カツドウ屋の100年~」を読んでは眠りについて、正6時起床。いささか、スッキリしましたー。
コメント (0)

速さの秘密 川本和久
13日のNHKテレビ、「ホリデー・インタビュー」。

 福島大学の陸上女子短距離陣が活躍し、北海道出身の高校生選手が進学していることに気がついたのは、どのくらい以前のことであったか。

 自身が陸上の短距離で鍛え、指導者をめざして大学に赴任して26年。
 北京にオリンピックにコーチとして出かけて、教え子が100メートルに出場枠を何年かぶりに確保、4×400メートルリレーでも出場権を得た。
 日本陸上の女子短距離陣が、世界と肩を「並べるところまできた」というわけ。

 選手としての体験、研究者としての理論化、それだけでは足りなかった。指導者としてのコーチの役割。そこに「気がついていなかった」。

 日本の女子長距離は、最近、選手層の厚みが注目されている。
 長距離でできたことが、「短距離でできないわけは、ない」。そういうこと、か。
コメント (0)

ノーベル賞
 ノーベル賞受賞者が公表されるようになり、日本の学者の1960年代の業績が評価されている。

 麻生太郎君は大喜びであろう。政権延命になるかもしれない。株価低迷、アメリカ発金融不安。暗いことばかりが多いなかで、明るい話題。
 規制緩和と市場原理の導入で、教育、科学研究、図書購入費。のきなみ減額されているのに、現在の政府施策とは無縁の半世紀前の高評価。

 本当は、「援助ができずに恐縮」のはずながら、そんなこと忘れて、「よかった、
よかった」。

 たいせつなことは、昔の財産に継ぐ、未来の財産。そこが開花する基盤を確保することであるが。
コメント (0)

大間ー函館フェリー
 1970年9月。函館港から大間行きのフェリーに乗り込み、下北半島に渡った。
 記憶は定かではないが、9月13日の朝7時の便であったと、思う。乗客は結構多かった。それというのも9月15日の八幡神社の祭礼にあわせて里帰りする人たちが多かったからである。

 その函館ー大間航路が、今、存廃の危機にあるという。「北海道新聞」10月7日付け夕刊は、青森県大間町は函館航路の継続を、東日本フェリーに一年間の運航継続を求めたと報じている。自治体とし
ての大間町が、運行主体のフェリー会社に「(財政)支援策を協議するため」というわけだ。

 函館ー大間航路は、北海道ー本州の物流ルート以上に、大間町民の生活の足となっている。かつて大畑ー青森の鉄道があった時代でも、「斧」か「まさかり」を思わせる下北半島の津軽海峡側から青森までは、ゆうに4時間を要した。

 フェリーならば2時間弱。内科・外科は半島内にあっても、眼科や耳鼻科は函館の病院に依存。そもそもテレビの電波は青森県内でありながら、函館の電波をうけている。

 生活手段、町民の足を守る意味は大きい。鉄道が廃止され、輸送時間の延長を結果している青森県のなかで、フェリーの依存度は1970年代に増して大きくなっているはずだ。海からの交通手段をかくと、下北半島は孤島化するのではと、遠くから案じている・
コメント (0)

アイヌ語地名講座 釧路地方の地名を考える会
「アイヌ語地名講座」 釧路地方の地名を考える会主催。

 9月20日に第一回目の講座を開催。全3回講座のうちの後半2回が下記の日程で開かれます。

 日時 10月15日(水)、16日(木) いずれも18時開会
 会場 10月15日は釧路市交流プラザ幸い205号室
    10月16日は釧路市生涯学習センター703号室

 資料代は今年初の受講者は2回共通で500円
 当日、会場でも受け付け可能。
コメント (0)

鎌田 慧著『反骨のジャーナリスト』
 鎌田 慧著『反骨のジャーナリスト』。2002年1月に日本放送出版協会から刊行された「人間大学」の放送用テキスト。新潟との往復の機内で読んだ。

 鎌田氏は「反骨のジャーナリスト」というタイトルに疑問を呈しつつも、明治以来の陸羯南、横山源之助、大杉栄、平塚らいてうら、検閲と弾圧のなかで筆を握りつづけた言論人の姿勢と行動を追う。
 現在も、報道は不偏不党、公正中立の名のもとに自己規制、ピラミッド型の校閲、記者クラブを通じて流布される情報を鵜呑みにした問題意識の不足、「反骨」を忘れたジャーナリズムに警鐘を示す。

 近代の50年において、報道が戦意高揚、軍の勝利を喧伝することに務めた一端があって、報道の戦争責任ということがいわれる。ここに登場する10人のうちの多くが、それぞれの時代において、「個の存在であった」、また「個の存在であったがゆえに、言論の統制を崩すことができなかった」と、言いたげでもある。

 他方で、現代に生きた斎藤茂男を、取り上げる。「生涯一記者」を貫いたその生涯に、≪資本主義が人と人とのつながりを希薄にしていく属性を持つ≫と紹介する。
 今日のジャーナリズムにおいて、その忘れられそうな側面と失われそうな「反骨」がなんであるかを示しているような気がした。
 ≪142ページ 出版社: 日本放送出版協会 (2002/01)  ISBN-10: 4141890634 ≫
コメント (0)

衣替え
 朝の気温は摂氏3度。鳥肌のたつ北海道東部の朝。

 秋分の日を境に、衣類は秋用、冬用。Yシャツは半そでから長袖、夏用のブレザーはクリーニングに出して、間着(あいぎ)に転換。

 馬鈴薯がおいしい。かぼちゃの実入り。昨日はトーモロコシを頂戴した。トーモロコシは取り入れの最終段階。

 急速に秋。いや、急速に冬。歳の暮れとはいわないが、頭のなかはついこのあいだの正月を送ったことが。

 年の4分の3がすぎて、暦はうすい。体重測定の記録。右肩さがりが、唯一の好材料。
コメント (0)

忘れたまふな 万葉集
 10月2日、朝の「ひめくり万葉集」。
「我が背子が 帰り来まさむ 時のため 命残さむ 忘れたまふな 狭野弟上娘子 (巻15・3774)」

 役人世界。流刑にあって都から越前に送られていた夫の元に、連れ合いが送った。

 その期間に残した63首が『万葉集』に収録されているという。不在の期間に短歌が残った。しかも、その多くが秀歌として後世に伝えられた。

 歌を作ることが、二人の空白の時間を埋め、つないだか。歌の力。表現は暮らしをささえる、か。
コメント (0)

横丁酒場
 沖縄の小さな集落の、共同店舗。夕方になると近所の男があつまり、店先の一角で酒盛りが始まる。NHKテレビ「こんなすてきなにっぽん」の番組の一シーン。

 街なかの片隅に、知友人のあつまりだから、気兼ねがない。最後は、酒の追加注文を見越して、店のあるじも座に加わる。

 女性なら、茶と沢庵で3時間も話つづける習慣と近所つきあいがあるも、男性ならそうはゆくまえい。つきあいの習慣もないが、話のタネもたちまち尽きる。職場の仕事の話を抜いてしまったら、存外、男の話題は限られている。

 店主も考える。大手スーパーのデスカウント価格には対抗できないが、店先で飲む酒くらい、自分の店で買ってくれように。
 
 
 酒の価格に、買い物にゆくためのガソリン代を加算する。環境に負荷をかける対価も加算する。そのうえで、地域の人が地域のお店を品質保証する「風評効果」は、よりたいせつであると、思うのだが。
コメント (0)