紅葉、大滝・不動滝、阿寒富士山麓 「ショ・オロ(滝の・処)」(『北海道駅名の起源』 昭和22年版)
 お好みはあることでしょうが<庶路 しょろ 川>上流部、庶路ダムの紅葉はどちらのポイントがお奨めですか?。そう問われたら、その答えは・・・・・・・。
「支流河川の流入部」。そう答えておきましょう、か。写真の角度。

 そこを地図で探してみると、西側に二つの橋脚が見えます。
 国土地理院図でみると、下の支流水系を確認することができます。
 「㉑タッタマップ川」「㉒シケレペ川」
 =「庶路川筋のアイヌ語地名 続々・白糠のアイヌ語地名 第一回」(26 広報しらぬか7月号)
 https://www.town.shiranuka.lg.jp/section/hoken/h8v21a0000005ou1-att/h8v21a0000005pe6.pdf

 国土地理院図には地名記載がなく、橋の名称が記載されています。
 ㉑には「タッタマップ橋」、㉒に「トイペ一号橋」。
 「庶路川筋のアイヌ語地名」で㉓「コイタカショロ」「㉔カカンナイ」と続きます。
 つまり、㉒トイペ一号橋の位置する河川名は不詳です。「㉒シケレペ川」は東岸にまわてシケレべ橋が架設されています。

 国土地理院図に「大滝」&「不動滝」の表示があります。
 ダム建設前の1970年、庶路川沿いの道を走ると<二つの滝>にお目にかかることができました。
 建設にともない車線変更となり、新道路のはるか低位置に旧道はあるのです。ただ、ヒグマとの出会いを懸念して、歩いて行ったことはありませんが。

 山田秀三氏の『北海道の地名』(北海道新聞社 1984年)は、上原熊次郎説、永田方正説、『北海道駅名の起源』を紹介しながら、必ずしも自説を示してはいません。
 「庶路 しょろ ショロロ sho-ri-oro 瀑布・高き・ところ」の「永田地名解」には魅かれている。
 しかし「源流の方に滝があるそうで」とはしながら、「ロが一つ略されている点が気になる」「その ri の入れ方が何か不自然な感じである」とする。

 紅葉、大滝・不動滝、阿寒富士山麓 「ショ・オロ(滝の・処)」(『北海道駅名の起源』 昭和22年版)
 ヒグマ出没。今さら制約を伴うが、1970年10月から半世紀。現地に再度、立ってみたいポイントではある。