大災害時、自衛隊の初動体制
 先日は自衛隊の入隊式が行われていました。
新入隊員の中には今回の震災で被災した人もいて、その多くは数カ月間の基本的な訓練が行われたあと、各部隊での訓練を経て被災地などに派遣されるそうです。

 大きな災害時には救援活動に尽力するのが自衛隊で、今回の震災における初動はおおよそ下記のようになっています。

14:46 三陸沖を震源とする最大震度7の大地震が発生

      発生と同時に陸上自衛隊東北方面隊第6師団(山形、宮城、福島各駐屯)、同第9師団(青森、岩手、秋田各駐屯)は、部隊全部を行動可能な態勢に置く第3種非常勤務態勢に移行し、海上自衛隊大湊地方隊(青森)、航空自衛隊北部航空方面隊(青森)も同様に災害派遣準備に着手

14:49 気象庁、岩手・宮城・福島各県に大津波警報
      
      気象庁は当初、地震の規模をマグニチュード7.9と推計
      のち8.4→8.8に変更し、13日の地震情報第15報でM9.0に再修正

14:50 首相官邸危機管理センターに官邸対策室設置
      防衛省災害対策本部設置、海上保安庁対策本部設置

14:52 海上自衛隊自衛艦隊司令官、出動可能全艦艇に出港命令
      岩手県知事が自衛隊に災害派遣要請

14:56 海自P3C哨戒機による状況偵察開始
14:57 海自第73航空隊(大湊)のUH60J救難ヘリ1機が離陸
15:01 陸自東北方面航空隊からUH1映像伝送ヘリ1機離陸

15:02 宮城県知事が自衛隊に災害派遣要請

15:05 三沢、百里、小松の各空自基地からF15戦闘機計6機が離陸

15:10 東電、福島第1、第2原発の原子炉の自動停止を福島県に通報

15:14 気象庁、10メートル以上の津波到達を確認
      首相官邸危機管理センターに緊急災害対策本部

15:15 海自第2航空隊(青森)のP3C哨戒機1機が離陸
      陸自東部方面航空隊のUH1映像伝送ヘリ1機が離陸
      茨城県沖でM7.3の大地震発生、鉾田市で震度6弱を観測

15:20 海自第4航空隊(厚木)のP3C哨戒機1機が離陸。以降、海自
      や陸自の各航空隊から航空機・ヘリ等が相次いで離陸

15:25 横須賀の海自艦艇全13隻が抜錨、三陸沖へ。大湊、舞鶴、呉、
      佐世保からも護衛艦などが三陸沖に向け次々出港、計42隻

15:37 政府が災害対策本部設置・・・