「居酒屋①(緑提灯)」
 中華料理屋に入りますと「福」の字を逆さまに掛けてあるのをよく見かけますね。

 幸福を意味する「福」を逆さまにしたら幸福が遠のきそうですが、もともとは「福運」という意味を持つ「福」の字を倒して(逆さにして)「倒福」、この発音は「到福(福が到る)」と同じ発音であることから、逆さまの「福」に「幸せに暮らせますように」「素晴らしい未来が到来しますように」との願いが込められています。

 話は変わりますが、居酒屋の提灯と言えば普通思い浮かぶのは「赤提灯」ですが、今年は飲食店などに「緑提灯」が掲げられているのをよく目にしました。

 緑の色は信号の「緑」、「店に進め」のシャレで、「地場産品応援の店」と書かれた緑提灯は国産の食材を積極的に使っている店であることをアピールしており、国産食材の使用率に応じて星印がついています。

 この緑提灯運動は行政や営利企業が後押ししているものではなく店主の自己申告制だそうです。
毒ギューザや事故米、表示偽装などが相次ぐ昨今、食材に対する意識の高まりとともに緑提灯を掲げる店は現在、全国で1600店以上にも拡大してるそうです。