「今年の漢字」
今の時期は来年のことよりも、今年を振り返るような話題が多いのですが、先日発表された「今年の漢字」もその一つです。

 「今年の漢字」は日本漢字能力検定協会が募集し、一番多くの票を集めた漢字を、その年を表す世相漢字として発表する年末の恒例行事です。
今年は11万1208通のうち6031票を占めた「変」が選ばれてました。

 清水寺の貫主(かんす)によって大きく揮毫(きごう)された「変」の一字は、奥の院のご本尊・千手観世音菩薩に奉納され、清められるそうです。

 そして昨日13日は新しい年を迎える準備を始める「事始め」。千葉県の成田山新勝寺では恒例の煤(すす)払いが行われてます。

 現在は各家庭の年末の大掃除の時期はそれぞれのようですが、古来12月13日は「煤取(すすとり)節句」と言われ、歳神様を迎えるための神聖な清めの儀式で、煤払いが済んだ後は入浴して身を清め、神棚にお供えをし、そのお供えを家族みんなで食べるのが慣わしでした。

 またこの日は、華やかな色紋付の祇園の舞妓さんが芸事の師匠にあいさつして回る日でもあるそうです。
今年も無事にお正月の準備を出来ることを感謝する意味と来年のお願いを込め、「おめでとうさんどす。どうぞ相変わりませずおたのもうします」・・・・と。

 この時期は、今年ついた煤を落とし、諸々の準備で忙しく動きながらもふと、しばらく連絡が絶えていた人を思い出したりもします。

  事始 忘れし恩のおもはるる         松瀬青々

編集 nana32 : 今年の漢字は「変」でしたね・・・我が家も良い方に変化しないかな~~と思っているこの頃です(笑)