「保育園」
サラリーマンの事実上の賃下げが相次ぎ、個人経営の商店も売上げが減少しており、収入が激減した世帯も珍しくありません。
そのような状況下で家計を助けるべく勤務時間を延ばしたり、共働きを迫られる家庭が増加。さらにその影響で保育所への入所希望者が急増していますね。

 保育所の需要急増に行政側の対応は追いつかず、募集定員に対してはるかに多くの申込者が殺到するケースもあるようです。
保育所に入りたくても入れない待機児童の数は昨年から急増しており、その数はさらに増加の一途で、4月に入園を控える認可保育園の募集はほぼ終了しましたが、認可保育園に入れないケースも続出しているようです。

 ちなみに認可保育園以外の保育サービスには下記のようなものがあります。

 ・認可外保育園(自治体の助成を受ける認証保育園やベビーホテルなど)
   平均的な月額 6万3千円 ※東京都の認証保育園、1歳児の場合

 ・保育ママ(2歳までの乳幼児を自宅で保育。1日8時間程度が原則)
   同      2万―3万円台

 ・ファミリー・サポート・センター(自治体に登録した会員が自宅で預かる)
   同      1時間600―1000円程度 ※月額およそ13万円

 ・ベビーシッター(研修を受けたシッターが利用者宅で保育)
   同      1時間1500円前後 ※月額およそ24万円

 ・幼稚園の預かり保育(幼稚園の保育修了後も夕方まで園児を預かる)
   同      日額や月額など幼稚園によってまちまち

 料金は自治体や施設によって様々で、内容もそれぞれに一長一短あります。
認可保育園への入園を検討したものの、「空きがない」「保育時間が希望に合わない」「預けたい時期に入れない」などの理由で認可保育園への入園を諦め認可保育園以外の保育サービスを利用するケースがほとんどで、費用を賄うだけでも大変です。

 厚生労働省は認可外保育園開設に対して補助支援策を打ちだしていますが、さらなる保育所整備が急務で、雇用も創出できる有望分野として国も積極的に後押しするとみられます。
ベビー用品大手のビジョンは保育所を手がけ、京王電鉄は保育所を設けたマンションを建設するなど、育児支援サービスを手がける民間企業も増えてるようですね。