「紫外線」
 荒れた天候から一転して今日は清々しい五月晴れとなりました。
日光浴日和の今日は二十四節気にいう「小満」で、陽気が高調し、万物がほぼ満ち足りてくる時期です。

 ところで、オゾンに吸収されやすい紫外線(UltraViolet、略してUV)は、オゾン層を通過する際の距離によって降り注ぐ量が増減するため、太陽の位置が高い今の時期は
オゾン層への進入角度が直角に近く、オゾン層を通過する際の距離が短くなるため、紫外線の量が多くなるそうです。

 昔は、ビタミンDの生成を助けるとの理由から、ビタンミンD不足が原因のくる病予防のため紫外線が必要とされ、日光浴が奨励されてきました。
ビタミンD合成の他にも、紫外線には殺菌消毒や新陳代謝の促進などの効用があります。

 そのような有益な面がある一方で、最近は紫外線の悪影響がクローズアップされています。
DNAの損傷、免疫力の低下、皮膚ガンや白内障を引き起こす恐れ等‥‥。
有害な紫外線を防いで来たオゾン層が、フロン等によって破壊されて来てるようです。

 ある調査では、1日に必要なビタミンDが体の中でつくられるためには顔や手に1日15分の紫外線で十分とされてるそうで、母子手帳の「日光浴」という言葉は「外気浴」に置き換えられ、環境省はマニュアルを作成して指導にあたっているようです。

 紫外線の量は薄曇りの場合で快晴時の約80%、曇りの場合は快晴時の約60%というのがおおよその目安ですが、雲が比較的多くても快晴の時よりも紫外線が多い場合があります。
雨が降っている場合は快晴時の約30%にまで減少するそうです。

 *気象庁が、注意喚起のために提供している紫外線情報(U  Vインデックス)は下記のようになっています。

 1~ 2 弱 い     安心して戸外で過ごせる
 3~ 5 中程度    日中は出来るだけ日陰を利用すること            出来るだけ、長袖シャツや日焼け止め、帽子の利用
 6~ 7 強 い     (上に同じ)
 8~10 非常に強い  日中の外出は出来るだけ控え、必ず長袖シャツや日焼け止め、帽子を利用
 + 11 極端に強い  (上に同じ)

 ちなみに本日の関東地方のUVインデックスは8でした。日光浴も気持ち良いのですが、何事も程ほどが良いようです。