「地震の予知能力」
 大惨事となっている四川大地震の発生は、地震国日本にいる私たちにとっても他人事ではありませんね。

 「30年以内にM7クラスの地震が発生する確率が70%」と言われてる首都圏で大地震が発生した場合、ライフラインが復旧する迄のメドは、電力で6日間、水道30日、固定電話14日、ガス55日となってるそうです(中央防災会議が策定した目標日数)。

 支援があるとしても、体制が整い実行されるまでに日数を要し、それが行き届くまでにはさらに時間がかかることを考えれば、やはりある程度の備えは必要でしょうね。

 処で、今回の四川大地震で、発生直前に震源に近いところで目撃された、カエル数十万匹の異常行動が地震との関連で話題となってますが、このような大きな地震発生の前にあらわれる生物的、地質的、物理的異常現象を「宏観異常現象」と言うそうです。

 ナマズが騒ぐという伝説もその一つですが、動物の異常行動の他にも有名な事では地震雲、地鳴り、発光現象、海水面の変化、電磁波の異常、イオン濃度の変化等々が過去に報告されています。

 静岡県などでは「宏観異常現象」を収集し、地震予知に役立てようという試みが行なわれているようですが、一般的に「科学的な根拠には乏しく、信頼できる統計的なデータがあるわけではない」ので、地震雲などについて気象庁では「占いと同レベル」としています。

 しかしながら、かく言う気象庁の緊急地震速報も、現在のところは多くの場合で「間に合わない」という事例を示しているにすぎませんね。
普段と違った現象から感じ取る「虫の知らせ」もあながち無視できないのではないかと思う今日この頃です。