「企業名の由来」
本日は企業名の由来をいくつかご紹介したいと思います。

<カゴメ>

 商品には当初“三星印”を冠していましたが、新たなブランド名を決めるにあたり三星を一つにしたものが商標として採用されました。その模様がまるで籠の目のようであったことから、“カゴメ”のブランドが誕生しました。

<キヤノン>

 キヤノンの前進である精機光学研究所は、ライカに比肩するような本格的なカメラの製作を目指し、「KWANON(カンノン)」を試作します。この名称は、観音様を信仰する創業者によって付けられ、後に「KW」を「C」に置き換え、世界中に親しまれるよう音読しやすいブランド名に変更されました。キヤノンのヤの字はあくまでも大きいのが特徴です。

<コニカミノルタ>

 1937年に国産初の二眼レフカメラの開発に成功した光学機器メーカーが商品名に冠したのが「ミノルタ」です。当時の会社の周りは田園地帯であったことから、「実る田」のように豊かな会社になって欲しいとの願いが込められているそうです。
また、コニカは創業時の小西屋六兵衛店が企業名の由来になっています。小西屋六兵衛店から小西本店、小西六と企業名が変換しています。日本を代表する山である「富士」をつけた商品に対抗し、日本を代表する花「サクラ」を商品名にし、 ♪どっちが得かよーく考えてみよう サクラカラー♪ とやっていたのは随分昔の話です。

<シャープ>

 大正初期の頃、繰出鉛筆と呼ばれるセルロイド製の筆記具がありましたが、太くて見かけが悪い上に壊れやすく、実用にはほど遠いものでした。独創的な芯の繰り出し装置を発明し、世界に先がけて実用に耐える金属製にしたのが稀代の発明家早川徳治です。それは、おわかりのように誰もが持っているシャープペンシルのことです。早川が設立した早川電機工業株式会社は、後にシャープ株式会社へ社名を変更しました。

<千趣会>

 創業時の商品(こけし)の仕入先であった「こけし千体趣味蒐集の会」という名称から。

<ニッセン>

 1970年、株式会社日本捺染の商事部を分離独立させできた株式会社日本染芸がはじまりです。

<ユニチカ>

 ユニチカは前身である大日本紡績(ニチボー)が日本レイヨンと合併した際、両社に共通する「ニチ」を挟み、合併を意味するユナイテッドの「ユ」を頭に、株式会社の「カ」を後ろにつけた、とのこと。

<リュービ>

 「両備」と勘違いされやすいのですが、リョービは元々三菱重工の協力工場から発展した会社で、三菱の「菱」と、発祥地の広島県東部の旧国名である備後の「備」から、1943年に株式会社菱備製作所と社名を定めた所に由来しています。
なお、釣具のリョービブランドは現在、上州屋が製造・販売を行っています。