「亭主関白道」
 昨年から始まった年金分割制度では当初、年金の分割割合(半分が限度)は家庭裁判所の判断に委ねられていましたが、この4月以降に離婚した場合、請求があれば強制的に半分を分割できるようになりました。

 そうした制度上の変更もあり、熟年離婚が増加傾向にあります。
仕事と真摯に向き合ってきた企業戦士は、今度は夫として父親としてどのように家庭と向き合ってきたかを問われています。

 こんな社会情勢にあって、「全国亭主関白協会(全亭協)」は「亭主関白道」を全国に広めようと活動しています。
全亭協は亭主関白道の段位も授けており、10級から十段までの段位認定基準は微笑ましいものからさすがの猛者でも息を飲み後ずさりしてしまうものまであります。

(以下、一部をご紹介)

 3級 認定基準
  ・女房がつくった料理に「もうちょっとだな」とダメ出しができる人
 九段 認定基準
  ・けんかをしたとき、間髪を入れずに、
    心の中でなく、声に出して「出ていけー!」と言える人

 団塊の世代の少し後に生まれた”さだまさし”さんは「関白宣言」で孤高の関白道を説きましたが、その数年後には「関白失脚」で現実と向き合い折り合いをつけています。(^^)

全亭協も、上記の認定基準は建前の部分としており、「関白といえど、天皇(妻)にはかなわない」ことを前提として本音での認定基準(初段から十段まで)を別に設けています。

(以下、一部をご紹介)
 
 八段 新認定基準 ・「ありがとう」をためらわずに言える人
 十段 新認定基準 ・「愛している」を照れずに言える人

 初めに挙げた認定基準は好戦的なものが多いのですが、全亭協の実際の趣旨は聖徳太子の「和を以って尊しとなす」に近く、家庭円満の秘訣を説いているような気がします。