2003年01月の記事


 
村上ポンタ秀一がレコセルでレコメンド文を書いていて(しかし私の大嫌いな中途半端カタカナ英語の典型にひとりでになってしまうー)、それがブライアン・フェリーである!! 素晴らしい! 吃驚。
でも、あの内容だとブライアン・フェリーの経歴、20年以上聴いてなかったのがもろばれなんですけど、、
いろんな変遷を経て、今に至っていること、どうも全然わかってないみたいで。
嬉しさも3分と続かず。

気まぐれにロイ・ブキャナンの live 盤なんかを amazon のかごの中に放り込んでみたり。
いつになったらバーゲンで買った Bjork のシングル(300円!!)と990円の Bob Marley を聴けるのか。

青空の、あの空の青さと、黒いビルと、さぁーっと降り始めた雪の風に動く白さの中で、空白の意識が2秒。
私に、柔軟な優しさと強さがあれば、とか、タイとか梟とか、頭の中をぐるぐる。
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まぐまぐも登録スタート!「こしかたの記:渡船場のつぶやき」 / 川端康成展(京都文化博物館)アップ / 詩のボクシング
しました。

詩のボクシングのことが前から気になっていて、
http://www.asahi-net.or.jp/~DM1K-KSNK/bout.htm
まぁ朗読(というかパフォーマンス)に勝ち負けをつけるという発想は考えようによってはバカみたいなんだけど、それでも NHK で放映された全国大会であまりに没入したうえ一回戦でこれは! と思った二人がそのままやっぱり優勝戦まで勝ち上がったことからして結構信用している、ということは以前書いたのだが。

その前に、本当は大阪大会をみに行こうと思っていたのにうっかりして見逃してしまっていて。
次は秋くらいまでなさそうだなぁ、とぼんやり思っていたら、兵庫大会、みに行こうと思えば行けることに気づく。
せっかくなので予選からながめる段取りを。
姫路城も久しくみてないし。

そういえば前回の姫路、仕事上の代理の代理で行って、もう泣きそうなくらいエライ目に遭ったのだった。。
ま、世の中、ヤバイときは絶対に誰も助けてくれない、自分の身は自分で守らないと、ということを改めて実感したひとときであった、、

観客というのはなんとお気楽な身分なんでしょう。

そう、第一回全国大会のチャンピオンの CD、タイトルが「ひまわり」なんだよなぁ。
若くても、文学は死んだ、と言っても(誰も言ってないのか?)、優れたものはとあるところにきちんと存在するのである。
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U.S. opposition to a war on Iraq
9.11関連の団体で、活発な活動を続ける MoveOn からのメールより一部引用。

Dear MoveOn supporters worldwide

Yesterday we launched a nationwide TV ad campaign in the U.S.
which has received a great deal of national and local media
attention. Our key message is Let the Inspections Work.

You can see the ad itself on our home page at

http://www.moveon.org

I've also attached some news coverage of the ad below which
describes the ad in some detail.

This ad is part of our campaign to communicate the depth and
breadth of opposition to an Iraq War in the U.S. Although
the polls show very thin support for war until now the media
has not widely reported this.

Our biggest surprise is how many members of the media around
the world are interested in this story. Apparently the
American public is widely seen as moving lock-step behind the
most extremist members of the Bush administration. Journalists
around the world seem surprised by the strength of opposition
in the U.S.


頭の良い人たちのバランスのとれた行動ぶりには、前から好感を持っているので、久し振りにご紹介。
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TV から流れてくる曲に、ふと捉われる。
最後まで視て、聴いてしまう。
でもきっと、一晩寝てしまえば、そのときの感情はどこかへ行ってしまっている。
もう一度聴いたとして、思い起こせるのは既に過去の情景。
心を震わすことも、全くなかったりする。
一瞬の交歓は、寂しい。

あのときのあの感情は、あの情景は、いったいどうして、どこへ、行ってしまうのだろう。
そこで幸せに、暮らしているのだろうか。
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たまたまこんなページを見つけて、
http://ibuki.ha.shotoku.ac.jp/~hisano/exemple9.html
面白い。何だか知らないけど読んでしまう。
その中の 231 を信じたいと思いつつも、あんまりあの人の文章、好きじゃないんだけど。
でも確かに、
「赤ん坊は、バブバブバブで一日をつつがなくおくっています」
よね。反論できず。

あの、いつの間にやら 5000 hit を超えていますが、あなたは間違っています。時間の遣い方。もっとちゃんとしたものを読んだほうがいいです。
…ちょっとうれしいけど。

しかし私にとっては、たとえ訪問者数が少なかろうと、更新頻度が少なかろうと、どこまでいっても cool のほうのサイトがメインであって、この gaiax のサイトはサブの位置付け。
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メルマガ天国は登録スタート!「こしかたの記:渡船場のつぶやき」、まぐまぐはしばしお待ちを
ロウリー・アンダーソンの表記、少なくとも web ではみんなローリー・アンダーソンのようですが、かつて(というと15年以上前とか)はロウリー・アンダーソンだった記憶があるので。
昔はアブラハムだったけど最近はエイブラハムも可になってきてたり、という次元の話は、要は原語で書きゃ片付いてしまうので、私が書く日本語の文章で、特に外国人の名前を原語表記にすることが多いのはそのせいだったり。

少しでも暖かくなると、雪解けしつつあるかのように頭が回り出す(誰だクルクル…とか言ってるのは)。きっと気のせい。でも雪割草の気分がちょっとわかる。完全に気のせい。

出光美術館(大阪)が閉館する。3月で。東京や福岡はよく知らない。

ふと不安になったのだけれど、メルマガ、新創刊の分だけを今回初めて購読、という方(おられるかどうかわかりませんが)、たぶん面食らうと思うので、既刊のどれかを購読・過去ログを事前にご覧の上のほうがよろしいかと。合同企画も考えています(また一つ思いついた)し。

絶対に誰も気づいてないと自信があるのだけれど、「こしかたの記、音楽」の配信時刻を、その曲が使われているドラマで実際に流れる予定時刻にできるだけ合わせて設定した実績(実績、、)があります。
(↑特許申請中←もちろんウソ)

というような小細工ばかりやってると、私のようになります。辞めたほうがいいです。たぶん。
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「こしかたの記:渡船場のつぶやき」、新創刊準備中
最近ははてなアンテナさまさま、だったりするのだけれど、Zoetrope: All-Story の新刊(2002.冬号)の装丁がデビッド・バーンになっていて、でも詳細のページへ行くとロウリー・アンダーソンって書いてある(!)。
http://www.all-story.com/
デビッド・バーンなら子どもの楽書きみたいなののはず(ってまた失礼な!)なので、やっぱりロウリー・アンダーソンなんだろうけど、んー、踊りが本業かと思っていたら、ますますあれこれやっておられるようで、ものすごく久し振りに名前を見たけど元気そうで何より、とても嬉しい。
で、リチャード・パワーズが書いているのだけれど、例によって肝腎なのは買わなきゃ読めない、相変わらずイジワルなつくり。でもそれ以外はだいたい web 上でタダで読めるので、アメリカ(合衆国)の、というか NY の今の文学の雰囲気が良くも悪くも味わえる。ハズ。以前2~3編読んだっきりで、しかもアメリカには行ったことないので、てきとうである。(ごめんなさい)

もとい。

CD ショップの前を通ったら、また「え? 畠山美由紀?」と騙された。くそー。でも確かに宇多田ヒカルとは顔の骨格が似ているのかも。

で、タイトルの話。
以前から落ちついたところで、と思っていて、最近の半端に冗長な diary 対策と、何より既刊の3つのメルマガのジャンル区分に囚われてストレスがたまるので、年度末のバタバタまでには、と思いまして。
これで例えば白石加代子の一人芝居「源氏物語」も配信可能になるし、さっきのデビッド・バーンとロウリー・アンダーソンの話もテーマとしては OK だし(いや、いくら何でもこんなのそのまま配信しません。人を食った雑談でごめんなさい。重ね重ね)、既刊3誌との合同企画もできるし(既に一つは決定)、気分もすっきり。

でも、ますます誰にも通じない話になるんです。きっと。
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時おり風が吹き抜ける夜。
帰り道に見上げた十三夜の月がふと浮かび、輝く月が照らす夜を聴く。
いく度かリピートするうち、ベランダへ。
月は向かいの家の軒先と、電線と、輝くちぎれ雲に囲まれて、西の空。
獅子座が南中。
突風が駆ける。

輝く月が照らす春でも。
果てしなく閉ざされた冬の夜でも。
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浮世絵 百花繚乱展(大丸神戸)、イッセー尾形(近鉄小劇場)アップ(別サイト)
起きたら14:30ってどういうこと? どこにもたどりつけず。

KAMA AINA の FOLKCORE、何度となく聴きつつ、7つくらいの文章を、あっちにつらつら、こっちにつらつら。しかし何より神経を使ったのは、結婚予定で会社を辞めたけどまたOLしてるというメールへの返信。ため息20回くらいかけて何でこんなくだらないことしか書けないのか、と激しく自己嫌悪。

救いの KAMA AINA、FOLKCORE。どうしてこんなにささやかに、温かいの?
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80s に悪酔い。
帰り道は overnight success! だったのに、寝ようとすると頭ガンガン。いつも以上に水がぶ飲みするも全く効かず。

やっと思い出した。ヒューバート・カーの何とかいう曲(←思い出せてない)。エンジェル07?
・・・しかし、昨日のテリー・デサリオの一件といい、知っていても何の役にも立たない知識、というか、知ってることが恥ずかしい、というか、歴史の波に藻屑と消えるべき、というか、、複雑。

で、今日は京都のタワレコで(あ〜 Virgin-Mega 好きだったのにー) Kama Aina の Folkcore を買って即聴きながら、川端康成展をみて(えらい混んでた)、寺島紫明展をみて(えらい空いてた)、ほんとは8人の女たちをみるつもりが2時間もあり、しかもその前に食べたラーメンチャーハンの油に負け(うー水が)、とっとと帰る。書いてないメモますますたまる。メモのメモの断章だらけ。

川端康成展は、古賀春江の絵を観るためだったのだが、ほとんど一コーナーできるくらいの扱い。詩人で画家でシュールレアリズムとパウル・クレーを通ってるだけのことはあり、そこまでの池大雅やらはみんな飛んでしまう。それと東山魁夷。50~60年代の緑に一瞬を経ずして目を奪われる。

寺島紫明展は、私の好きな方向とは違う美人画なことはわかっていたのだけれど、あの清方の弟子なので。弟子入りすぐの頃の絵、あまりに師匠っぽくて笑ってしまう。とはいえ、「彼岸」はすば抜けて静かに美しい。1946年、という戦後の一つの象徴か。
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イッセー尾形を観る。形而上的笑い。でも今回のはどれも頭を使わず笑える。ほんとは砂漠のみたいにセキバク感漂うのが好きなんだけど。
で、こっそり bar fool を覗くつもりが。気がつくと 80s 大会に。いやまさか、You Spin Me Round と Relax とハイスクールはダンステリアと、そしてあのテリー・デサリオ(!)のオーバーナイト・サクセス(!!)を、自分の部屋じゃないところで聴くときがくるとは。長生きして良かった(?)。マスターはえらい。
ちなみに家への帰り道、気がつくと And overnight! Success!! って口ずさんてた。。
しかし、80s ってここまでペラペラした音だったとは。かなりショックを受ける。道理で昨日テープで聴いた You Spin Me Round、高音を上げても薄っぺらく聴こえたはずだ、、

明日は京都へ行くつもりで、そういえば8人の女たち、ついでに観ようと思ったら、すでにレイトショー扱いになっている。という以前に、これが単館系だったことに驚く。カトリーヌ・ドヌーヴとエマニエル・ベアールでは駄目なのか?
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そうそう、ストック、エイトケン、ウォーターマン3人のプロデュースで、何年か後のどこかのバンドの何とかいう曲(まるでわかりませんが確かに HIT した曲)と全く同じリズム・パターンを使って、音程とスピードだけいじって使い廻していたことを、たまたまあるとき2曲連続でかけて気付いてしまい、同じプログラムでなんぼ儲けるねん、と思ったこと、思い出した。Dead or Alive 検索して。
でも、Trevor Horn 元気かなぁ。
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Dead or Alive / 大レンブラント展
どうも生命力が弱っているような気がするので(単に昼飯を食べなかったせいともいう)、久し振りに Dead or Alive の You Spin Me Round を聴きながら軽く踊ってみる。
…3回くらいリピートして、やっと体に馴染んでくる。
最初は、思ってた以上にペラペラで、かなりショックだったのだけれど。
トレヴァー・ホーン、元気かな。
D.J Hit That Button、ノリノリ〜。

大レンブラント展の検索をしていて、こんな記事を見つける。
http://www.nikkei.co.jp/kansai/culture/9823.html
私と似たようなこと、考えてる人がいて、嬉しい。何よりキチンと美術展へ足を運んでみてきたことを踏まえているところがいい。
他に、いくつか個人サイトの感想をのぞいてみて、通常の美術展と様子が違っていることに気づく。クラシック音楽に造詣の深い方、そして読書系サイト(というか文章系というか、画像なんてほとんどなくて随分以前から開設されてて、Japanese Only,Sorry.とかちゃんと書いてるサイト)がなかなか。観るところを観て、簡潔にして優れた視点。で、毎度のごとく美術系サイトは……。文章がまずいのか。でも、ほとんどがそれ以前の問題の気も。(しかし読み返してみるときつい書き方だなぁ) 不安になり自分のサイトの文章を改めて。…。……。だいぶ無理して文を繋いでる、とか、皺の表現や最初の一部屋を通観したときの印象は入れるべきだったなぁ、とか、最後の高台寺、あれでは国博の横に池があって…という風にしか読めないなぁ、とか反省しきり。でもあの時点ではあれがいっぱいいっぱい。自分でわかる。やれやれ。自分の中で、80パーセントから60パーセントまでラインを落として随分楽になったつもりだったけど、そのごく初期の80パーセント(と自分では思っている)のと比べると、ため息。

以前から書いているように、本当におもしろいものは境界線上に生まれる、と思っている私としては、美術展の優れた視点からの感想が、クラシック畑の方だったり読書家の方だったりするのも道理、となってしまうとはいえ、どうも割り切れないものが。
パリは本当にどうしようもない街だと思うけれど、それでもポンピドゥーは厳然と存在するんです。いくら歴史に押し潰されそうになっても。
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沙粧妙子・最後の事件、好きだったよなぁ。薔薇の花びらとか。もう無茶苦茶はまってたのに、4、5回しか見られなくて、未だに心残り。

KAMA AINA、というかあのリトル・クリーチャーズの青柳拓次氏のソロといった方がわかりやすそうだが、FOLKCORE が、音数少ないのに優しい温かさを持っていて、良さ気。
昨日試聴したのに、結局買わなくて、でも今日その CD のことばかり気になってしまって、即聴きたい病に。新種の優柔不断か。
ちなみにリトル・クリーチャーズというと、つい Talking Heads に意識が行ってしまう。Road to Nowhere は、ラベルのボレロの生まれ変わりと言い続けて15年以上? でも通じたためしがない。。

音数が少ないといえば、ASLN もそうだった。個人名義になると(ASLN は違うといえば違うけど、実質は益子樹だし)、こういう音、つくりたくなるのかな?
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やっと構造がみえてくる程度に落ちついてきた。
がそれは良いことなのだろうか。
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年始の断章。

  *  *

犬の忠実さと猫の気ままさ。

「吾輩は猫である」、とうとう読み始めてしまったではないですかー。

  *  *

こしかたの記、書物、もう登録が消されそうなんですけど。。
次が SF ではやっぱりまずいだろうなぁ。。

  *  *

「2002年を振り返る」で挙げたミュージシャンの CD、多くがまだメモを書いてないことに気づく。 ・・・ピアゾラなんて、去年の春ごろ買ったのではなかったか? しかし、それを言い出すと、すでに一年以上アップされてない CD が、2枚ほどあるのだが..

  *  *

音楽で言えば音数が少ないのに、文字で熱狂トランスする音楽描写、に限らない。

  *  *

美術館の掃除道具箱で寝たことは、まだ、ない。

  *  *

オペラ座の怪人
高井ファントム
柳瀬ラウル
村田クリスティーヌ
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Radioドラマ ミドリ(bar fool)、アップ(別サイト)
しました。

やっと去年に一区切り …した気分には全然なれない。
想うたびに、心が揺れる。
とても揺れて、ため息。
こんなにため息をついた年末年始って、生まれて初めてだ。

YOUSSOU N'DOUR をかける。
凝った心が溶けていく。

このまま溶けて、なくなってしまえればいいのに。

“NOTHING'S IN VAIN”

そんなことばが本当に、心から信じられればいいのに。
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新春・百貨店の美術展/時間泥棒アップ
今日は神戸・元町の大丸で浮世絵を観たのだけれど(近日中別サイトでupします)、そこに置いてた他の美術展のチラシのこと。
メイプルソープ展、ゲスト・キュレーター:清水敏男と書いてあって、きいたことのある人だなぁと思ったら、あのフジカワ画廊リニューアル後のキュレーションをされている方だった。元水戸芸術館の監督だったとは。しかし、アフリカとかアジアとかワールド・ワイドな現代美術が専門だと思うのだけれど、そんな方がメイプルソープ?
と、白洲正子の世界。小林秀雄ならいけそうだけど、白洲正子となると、私の趣味とはかなりぶつかってしまう部分がありそうで、微妙。
百貨店の美術館は、他が閉鎖になって今や大丸の一人勝ち。かつての奈良そごうのデューラー展や鏑木清方展に匹敵するものを、独自企画 or 東京から引っぱって来れるようなら嬉しいのだけれど。うかうかしてると京都の伊勢丹に持ってかれるよ、と思ったのでした。
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年末年始の断章。

  *  *
好いことしか言わない占い師
  *  *
Alicia Keys の日記に元気づけられたり。しかしコエーリョを読んでいるとは! 「アルケミスト」は読んだけど、政治団体と宗教団体には一切近づかないことを信条としている私としては、もう手に取ることはないとはいえ、ヴェロニカは story があまりにも・・・なので余計にキケンに感じてしまう。私にとっては。
  *  *
CD プレーヤーを10台くらい買えば、CD をいっぺんに10枚くらい聴けるのに、と思う。 ・・・私しゃ聖徳太子か!
  *  *
あ 畠山美由紀のポスターが と思ったら宇多田ヒカルだった。東芝 EM-I の策略か? しかも新譜情報のポスターに載ってた小さな写真が、あ 畠山美由紀だ と思ったらやっぱり宇多田ヒカルの同じ写真だったし。
  *  *
ミドリと通りすがりの人の隔絶した音環境
  *  *

年末最後の忘年会。
スーパー・ハイテンションで最初っから飛ばしまくり。自分のテーブルだけ、乾杯より早く乾杯し、どこより早くすき焼きの肉にありつく。おちょこと銚子と卵で遊び、ビールが減るとすき焼き用醤油でハーフ&ハーフ extra version を作りかけたり、ポン酒一気飲みと称して水のボトルを持たせたり。天狗にあった実在のワイン、「カリフォルニア」(産地ではない、「銘柄」が「カリフォルニア」。とても口当たり良く、ゴクゴク飲んでしまうが、時間を置いてから廻り出し、ボロボロになるという、伝説の極悪国産ワイン)の話とか。
帰りに乗ったタクシー。彼は中1以来の友人。妹が、大学に入ってすぐ辞めてしまい、自宅で何年も引きこもっている、と聞かされる。すでに年金生活の両親と3人暮らし、親が死んだら自分も自殺する、と言っているとか。「甘い」という友人に、そうじゃなくて、外に出るのが怖いんだから、お前ら夫婦で連れ出してあげんとあかんやろ、身内にしか救われへんねんから、と言う。
毎年会っていても、20年来の友人でも、知らないことはきっとたくさんある。
私には、泣きそうなほどささやかなことしかできないのだけれど。
でも、どんなことにも、必ず打つ手はある。
じゃあ、言わないと。
じゃあ、やらないと。
既に幾人も失ってしまった友人・知人たちのことを、そんな晩は考える。
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2002年をふりかえる(2)
そして、そうなるともはやヒットチャートなどというものは何の基準にもならず、さ迷い、でもその中で畠山美由紀・Fried Pride・野崎美波に出会い、ROVO 系統に足を踏み入れ、DUB を聴き始めることになる。
洋楽でいえば(マイナーとは言い難いが)ピアゾラ・YOUSSOU N'DOURといった UK/USA 以外の地域についてちゃんと聴き始めたのは昨年からといっていいし、Little Feet や Jools Holland なんて従来の私にはなかった引出しだし、Alicia Keys などの R&B も一昨年後半からである。

美術に関しては、大型企画や独立行政法人化などのトピックとは別に、キュレーターの能力の優劣が一見してわかる美術展(美術館)が多かった。要するに、無能な学芸員は淘汰されていく(少なくとも私個人の観覧予定美術展から消えていく)ということである。
加えて、写真の収穫。川内倫子の うたたね には正直参ってしまったし、HIROMIX の再発見、というか確実に成長していたことに驚いた。

その他の分野にも言及したいがキリがない。
ただ、特筆すべきは、全ての分野にわたって、インターネットでの検索や各種サイト・ML などの情報からたどっているものが大変増えている。特に音楽では過半数に達しているのではないか。
一例を挙げると、野崎美波は、(記憶違いでなければ)音楽系サイトからと、「川内倫子」の検索の両方で御本人のサイトへ何度かたどり着いたことが、その発端となっている。


こうして考えてみると、年末の Radio ドラマは、昨年一年間を象徴し、集大成となっている気がする。(単に観ただけなのに!)
あの企画を体験した50余人、確実に行動や発想が変化していそう。
少なくとも私は、目薬を毎日のように差してしまうようになった。(←いやそれは何か方向を間違っている、、)


何となく影だけはちらっと過ぎった気がするけれど。
私はどこを、いつまでさ迷いつづけるのだろう。
もう、数字で表わされるものにほぼ何の興味もなく、ことばの表面の意味、文字で表わされるものも実はどうでもよくて、形にならないもの、ことばにならないこと、感情、雰囲気、ささやかさ、さりげなさ、ため息、そんなことがとても大切に思える。
軸足がどこにあるのかもよくわからない。
方向もわからない。
あまりにも、自分のことを嫌いになりすぎて。


夜中はやっぱりダメ。

  *  *  *

Photo、暫定的に公開始めました。
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2002年をふりかえる(1)
自分の、この見失っている足もと、影だけでもみえないか、と思い昨年一年間のメモのリストを見る。

美術 37
音楽 30
書物 27
他   7(千と千尋、地獄の黙示録、白石加代子・源氏物語*2、吉朝独演会、STRAYDOG公演、Radioドラマ←未up)
実際には京文博での御神楽を美術・音楽両方でカウントしているので、総数ちょうど100。さらにいうなら、聴くだけ聴いてアップしてない CD もいくつかあるのだが、それは別として。

まずは、真面目に働けよ、って感じだが、美術館、去年はよく行ったなぁ、とは実感としても思う。学生時代並か。
しかし、本をあまり読めてない。特にここ最近は全く。そもそも読もうという気力が、ごく一握りを除いて涌かず、ほとんどが積ん読本行きである。いや、一章だけ読んだとか、部分的に手をつけている本は数十冊あるのだが。余談ながら、大晦日に整理し、積ん読本が約 150cm 分(もうですね、冊数では数えられんのですよ)あることが判明し、しかもなぜか手元の積ん読本リストには半分程度しか網羅できていないことを把握、全部順番にタイトルが見えるように積み変えたので、今後は多少なりともペースを上げる予定である。 ・・・でないと、時々、夜中、私は死ぬまでにこの本の群れ、全部読み終えることができないのではないか、と悲観的になることがあるので。

昨年の流れとしては、プロは優れていてアマチュアはそれなりに、という無意識に持っていた先入観が、多くの分野で実感として崩れ去った、のが大きい。

その発瑞は EGO WRAPPIN' である。メジャーデビューした一発目より、インディーズのときの方が、楽曲・装丁ともに遥かに優れている、という現実は、多くの工業製品の一つとして製造されるメジャーと、手作りに近い形で一つ一つ仕上げられていくインディーズの、プロ/アマが優劣を決めるリファレンスでなくなっている現実に気づかされた。
もちろんそれは、パソコンや CD-R などの機器の発達・普及、インターネットの広がりが背景にあるのは間違いない。
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