2009年09月の記事


ザウルス復活! のシャープ。
正確にはザウルスではない。NetWalkerなる商品をまもなく出す。
これが、ミニPCといいながら、WindowsでなくLinuxベースのUbuntuに、汎用の一チップCPU, 液晶こそ自社製だろうがブラウザはFirefox, メールはThunderbird, オフィス統合にOpenOffice, と徹底して今hotな汎用性のあるコミュニティとして開発の継続しているソフト群に、入出力としてmicroSD, USB+miniUSB,無線LANは内蔵、という仕様できた。3秒起動。
ほぉ、と感心した。
かつて、ビジネスマン御用達としてあれほど一世を風靡しながら滅んでしまったザウルスは、Linuxベースといいながら独自OSに独自ソフト、開発者環境を作り自作ソフトも支援しつつも拡張性のなさか結果的に切り捨てる形となっていた。
その反省を元に、徹底して汎用性、継続性、即時起動を求め出した結論に違いない。
今度こそ、ザウラーや個人開発者を切り捨てない。
そんな強い意志を感じる。

ただ、電池が内蔵式でユーザーでの交換ができない、ってのはダメ。ロワとかで代替バッテリがどれだけ売れてるのか知らないのか(私も知らないが本気で使うと2年も経ずへたってくる(携帯と同じ)のに)。
それと、個人的に一番問題なのは、手書き入力がない(たぶん)こと。今も手書き入力で打ってるのに(アルファベットはキーボード)。
まぁ進化するよ。-Z1だし。ザウルスよ永遠なれ。
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マーケティングのオリンパス。
2題。
一つは、オリンパスPENというブランド名を復活させたオリンパス。
誰もそう呼ばないが実はマーケティングのオリンパス、であるという話。
http://www.olympus.co.jp/jp/corc/history/lecture/vol1/index.cfm
まぁここにみんな書いてあるのだが、先日亡くなった米谷氏の講演。
・カメラの購買層は、女性がそれまで50人に1人だったのが、オリンパス・ぺンの登場によって、3人に1人になった。
・一眼レフOM-1, -2の開発をしている間に、コンパクトカメラのシェアが36~7%→35%に2%下がり、その危機感で米谷氏が再び呼び戻される。
・そして生み出されたXAは、女性好みの愛らしい卵型、がスライドさせると男性好みのメカニカルなレンズ廻りが姿を見せる、というコンポジット。
だからオリンパスのカメラは、いつだって女性のことを忘れないし、絶えず販売実績を分析してるし、先人の歩みをいつも念頭に置いてる。みんな当時からだ。
「小型にしてどんな環境へでも」「他にないものを」米谷氏のフィロソフィの一端である、
標語のようになると何でもないことのようだが、その講演を読むといかに綿密な思考と試行錯誤をしてきたか、よくわかる。
だからこそ生き残ってきた。
EP-1, 文字通り全て、あてはまるではないか。
と同時に、背水の陣でもあろう。
米谷氏の血脈は今も生きている。
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