2002年をふりかえる(1)
自分の、この見失っている足もと、影だけでもみえないか、と思い昨年一年間のメモのリストを見る。

美術 37
音楽 30
書物 27
他   7(千と千尋、地獄の黙示録、白石加代子・源氏物語*2、吉朝独演会、STRAYDOG公演、Radioドラマ←未up)
実際には京文博での御神楽を美術・音楽両方でカウントしているので、総数ちょうど100。さらにいうなら、聴くだけ聴いてアップしてない CD もいくつかあるのだが、それは別として。

まずは、真面目に働けよ、って感じだが、美術館、去年はよく行ったなぁ、とは実感としても思う。学生時代並か。
しかし、本をあまり読めてない。特にここ最近は全く。そもそも読もうという気力が、ごく一握りを除いて涌かず、ほとんどが積ん読本行きである。いや、一章だけ読んだとか、部分的に手をつけている本は数十冊あるのだが。余談ながら、大晦日に整理し、積ん読本が約 150cm 分(もうですね、冊数では数えられんのですよ)あることが判明し、しかもなぜか手元の積ん読本リストには半分程度しか網羅できていないことを把握、全部順番にタイトルが見えるように積み変えたので、今後は多少なりともペースを上げる予定である。 ・・・でないと、時々、夜中、私は死ぬまでにこの本の群れ、全部読み終えることができないのではないか、と悲観的になることがあるので。

昨年の流れとしては、プロは優れていてアマチュアはそれなりに、という無意識に持っていた先入観が、多くの分野で実感として崩れ去った、のが大きい。

その発瑞は EGO WRAPPIN' である。メジャーデビューした一発目より、インディーズのときの方が、楽曲・装丁ともに遥かに優れている、という現実は、多くの工業製品の一つとして製造されるメジャーと、手作りに近い形で一つ一つ仕上げられていくインディーズの、プロ/アマが優劣を決めるリファレンスでなくなっている現実に気づかされた。
もちろんそれは、パソコンや CD-R などの機器の発達・普及、インターネットの広がりが背景にあるのは間違いない。