2004年02月の記事


メルマガ発行:〜、絵画 ジャン・ヌーベル展(サントリーミュージアム天保山)、レビュー・ジャパン 内に 観念の王国 〜 言
このところの流行り。ひっそり。

坂本龍一も詩人になってた。
歌を忘れたカナリヤ、出てきた。
とりはだ、立った。

ジャン・ヌーベル展はですね、好かったので本まで買ってしまいまして、まだパラパラとしかみてないので、書き忘れたことも含めてメルマガ分に手を加え中です。別サイトにはその完成版を近日。

どうして レビュー・ジャパン か今ごろ、というと、ほんとはイー〇スブックスに書店を出そうと思ってて、というのも『燃えるスカートの少女』を誰も取り上げてないなんじゃこりゃ、という理由で、でもうまく開店できないことがわかって、で流れ流れてレビュー・ジャパン、ってことに。
「美術、音楽、文学、境界上を跋扈する、隠れた佳作のみしか紹介しない、唯一をめざします」
って要するに他人が取り上げてる本は載せない、他人のレビューは読む気なし、っていう冷た〜い意味。
http://www.review-japan.com/folder/p1838.html

新着。
Jean Nouvel (teNeues)
これ。安いし好さげ、四ケ国語表記。裏表紙の本人、ちと若い。
ロサリオの鋏(ホルヘ・フランコ著)
これは魔術的レアリスムをかなりガウディばりに奇っ怪な方向へ寄せた作品だと思うガルシア = マルケスというよりも。
それと、絶対に、出版社の PR 文は読んだらだめ。編集者だか営業部門の担当者だか、あまりにバカすぎるので。
The Secrets of the Rocks (Kristi Stassinopoulou)
アラブにインドにアフリカでダブってたり。ギリシャも偏ヨーロッパにして汎ヨーロッパなんだ。
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別サイトアップ:シリーズ「日本の奇才」西日本・北海道編(2004. 2.21、新世界・BRIDGE)、メルマガも
相変わらず、Folklore (Nelly Furtado) を聴いてて、レコードコレクターだったかにも載ってて(4人くらいが批評して点数つけてるやつ)おお、と思う。e.s.t. も(別の雑誌か)ジャズの特集でちゃんと触れてたし。

そう、天王寺の美術館にも行ったのだった。もっと激しく混んでるかと思ってたが、それほどひどくはなく、独立して置いてる分は一人でみれる程度。おばちゃんたちのパワー、というよりみつめる目はこわくて、でもバーゲンでの殺気立ち具合とはまた違う。あたりまえか。
作品は、きらきらのもあればいまいちのも多くて、とかげがからまってるのとか珍しげなものもあるけど質は京都駅のに負けてると思う。大きな流れとしては各種色付宝石群の中にダイヤモンドが埋め込まれてるのからはじまって、そういえばポルトガルの植民地だったブラジルで鉱山がみつかってから本格的に、ってことだけどティアラは初期からきらきらしてたし、やっぱり真珠をアクセントに、ってのもかなり見受けられたし、アール・デコはいまいち宝飾の分野でははっきりしてないようだけど、アール・ヌーヴォーはあのかろやかな草系うねりがダイヤモンドを支える、例えばブレスレットに特徴的に表われていて、今の目からみても抜群のデザイン・センスを持ってたことがよくわかった。どうもそれ以降の作品ってもっちゃりしているのだよ。ラリックは確かに偉かった。
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具体の嶋本昭三氏に 2人の若手アーティストが繋がっていることを発見する。
芦屋美博のこと、美術手帖で改めてパラパラしてみたけど、役所の人が兼任で館長(だったか?)、ってのは緊張感を失うよなぁ。具体、の存在意義とかいう以前に美術そのものに対する理解がなさげだし、それは人材不足、ってことでもあるし、つまりその人が専任で館長だったらどうなっていたか、ってことでもある。
いや別に、文化は金がかかるのだから絶対存続させるべき、とかいうことはこれっぽっちも思ってなくて、ときどきここでも述べてるように、pay しないものは基本的にだめだと思ってるので、むしろ。
ただ、例えば、先の 2人のアーティストはひょっとしたら嶋本昭三氏に出会ってなかったとしたら アーティスト ではなかったかもしれないし(…その方が幸せな生活をおくれてたかも、とかいいだすときりがなくなる)、芦屋美博が存続する / しないによって同様に影響を受けるアーティストの数が大きく違うとして、それを金銭的価値に置き換えたらはたしてどちらの方が pay するのか、というレベルが私の考える(かなり簡略化した一例ではあるけど)究極(に近い)の資本主義経済で、どうせそんなレベルなんて 100年かかったって到達できない、のならどうすればいいのか、というのがスタート地点の 3歩手前の議論(…残念ながら結論までたどりつけません)で。
ええと。
泉屋博古館にいくと紀元前 30世紀の精緻な文様の青銅器がずらーっと並んでて、要するにこの 5000年を経てきた、関わった人々のことを考えると、途方もない想いで受け継がれてきたのだなぁと、いやあのひょっとすると数年前まで 4995年くらい土に埋まってたのかもしれないけどそれはそれとして、想う。

…前も書いた気がする。。

まあリッカー美術館のように、閉鎖してもなお亡霊のように、浮世絵展 と名のつく美術展にはその質・量の故にいつも協力して出品している、ときには事実上主催してたりする、という、六条御息所か! っていう残りかたもあるので。

http://www.iwate-np.co.jp/2002kikaku/wadai03/wadai031008.html
調べてみたら、平木浮世絵美術館に名を戻して、常設スペースまで確保してる(らしい)っていうんだから、、恐ろしい。もとい、素晴らしい。ほんとに御息所かも。
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そう、阪神間ミュージアムフェア(朝日新聞大阪本社)ものぞきにいった。あのウワサの芦屋美博も出てた。カタログ展みたいな感じ、と思ってたら両端にずらーっと各館の学芸員が 2〜3 人ずつならんで長テーブルにすわってて、なんだか自分が観賞されてるような居心地の悪さ at 人気(ひとけ)のないところ で、そそくさと人のいないチラシコーナーで、そうそう手に入らないのを。フェルメール(おもて・うら 好いなー)に、ロシア絵本に、あと何か。
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行きたい美術展 3月分まで更新
とりあえず生きてます。
はなみずみずみず。
いっぱい伝染しまくってる気がします。ごめんなさい。。

お知り合いの方が関東方面へ帰ってしまうことになる。

http://www.kyoto-seika.ac.jp/garden/a2001/liter.html
青柳拓次、こんなのもしてたんだ。

http://www.kyokanko.or.jp/shugaku/taiken/geinou/geinou3.html
知らなかった、ギオンコーナー。。こんなだったんだ、、

さんせう太夫考、ひきつづき読む。森おう外(これがあの、字、出ないってやつか)、本質的な改悪をしてるとは。なんと。

同期会、めっちゃ楽しかった。元気。ありがとう。

ジャン・ヌーベル展、かっこいい。脚立で待ち伏せる係員。きっとホンピドゥではもっとすんごかったんだろうなぁ、と想像。あらた・ジャンさん。

「日本の奇才」、五線符的世界おさらば状態。面白い、陶酔のもあれば、狂い過ぎでついてけないのもあり。
明日は義太夫おねえさん参加で楽しみ。本、読んだ甲斐あった。
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別サイトアップ:知られざる芸能史 娘義太夫(水野悠子著)、Photo もいつだったか更新、川内倫子情報追加
うう ううう。うう。
↑昨日の呻き。

もう昔みたいに一日が 168時間欲しい、なんて贅沢なことは言わない。
ただ、27時間でいいから。

伊丹市美へ行った。サルガドはもうわかったし、ドーミエがおとなしくみえるようになってしまってるし、で外骨、ちょっと期待し過ぎてたのかも。しかし時事はいつの世も変わらない。結婚詐欺、四八回も結婚−好色一代女御用 とか。何をメモしてるんだか。

ええと、一昨日は神戸ファッション美術館の学芸員×詩人の対談をきく。とても空いてた。というか始まる前から 3人で(途中から 2人で)話してしまう。私のようにのほほ〜んと、ある ことを前提にしてるのと、とことんまでいって根源的なところまで立ち戻ってからスタートしてる方々とではその深度が全然違うことを思い知る。改めて修行します。…27時間、とかいってる場合じゃない。
でもこんなことならもっと私、宣伝しとけばよかったなぁ。
本当に、その、地べたを一から作りなおすような、思考の転回を味わい挨拶も忘れて茫然としつつ帰ってしまう。

ただ、身と身につけるものの間にこそ、批評のことばさえ存在してないところにこそきっと真実があって追い求めていきたい、とおっしゃっていたことに、そしてそれはファッションだけの世界じゃないと思う、とちらっとおっしゃっていたこと、このところ思っていることと交錯した。
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http://www1.rocketbbs.com/618/dfadm.html
いいなあ坂口さんにカ〜ヤ。

ええと。風邪でくらんくらん。
水曜、無理やり奈良に行ってみたら、途中、ほんとに意識を失いかける。小袖文様の世界(奈県美)いまいち。奈良ホテル美術プロムナード、もっともくらんくらんでよく覚えてない。ほていさんが太りすぎだと思う。とか、深水? はさすが、とか、時代がかったホテル、白かべに木〜。で雪村と水墨画(大和文華館)、竹は元気だった。七福神の梅、咲いてるのあった。雪村、随分多方な描き方するなぁ、てのが第一印象。そう、えらいことに濠が一部(向こう側)埋め立てられてる! ことに愕然。遊歩道なんかつくってどうする。水鳥たちの羽休め場が、、かわいそうに、、そういえばここも近鉄系だったことをおぼろに思い出してしまう。

先週の土日も寝てたけどパッとしないので、引き続き出歩く方針で。もっとアホほど熱出して注射なり点滴なりバシバシ打ってほしい気も。何より、何も仕事すすまん! のがつらい。Folklore (Nelly Furtado) をカンフル剤に、娘義太夫の本を読みつつ日々過ごす。年明け以来延びに延びてる同期会までには調整する方向で。

水がおいしい。


新着。
照柿 高村薫
予習用。
吹雪の星の子どもたち 山口泉
予習用その2。
Two Pages 4 Hero
あれ、こんな音だった?
ANIMAL INDEX ムーンライダーズ
なくならないうちに。CD 化に際しての音のバランス悪し。
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別サイトアップ:一瞬の光(白石一文著)、イリュージョン(リチャード・バック著、集英社文庫)、「イリュージョン」(2004
どうも風邪がすっきりしなくて、テレビも電気もつけたまま寝てたら、すごい詩人がいる、と言い出してひょっとして、と目を覚ますと上田假奈代が出てて、鶴瓶となるみの番組だった。詩の学校、の体験入学、うどん に一席、トイレ連れこみ朗読、に寝っころが詩のカット、そして墓場ろうそく朗読、とひととおり。おお お。

新着。
Folklore Nelly Furtado
結局買う。えらいあの、きれいな人であることに今気づく。recycled paper ってのも増えてきた。しかし DreamWorks ってあの? だとするともはや映画だけじゃないのか。こういうポルトガル→カナダな音を米国が出すっていうのも逆に違和感があるけど、このノーテンキな音はまさしく米国な音。でもちゃんとその向こうに Fado な伝統とクロスオーヴァーな気配がみえるところはさすが。ジャケットデザインの、イスラム一歩手前イタリアンカラーをちょっと外してスペインラテンからちょっといってるところ、ちゃんと突いてるし。
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別サイトアップ:銭湯の女神(星野博美著)
http://www.shinseido.co.jp/i/epause/hitotoint1.htm
キーは、saigenji、David Tao、Erykah Badu、そして百年の孤独である。

個展をされていたかたから絵はがき届く。雪の足立美術館かー。
しかし万年筆とは。
…なんだか若い人っぽい文面。40代くらい?、と思ってたけど。
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別サイトアップ:シルクロードの装い展(美術館「えき」KYOTO)、曽根崎心中(世界無形遺産記念事業 おおさか・元気・文楽
http://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=6110
あのうわさのユッスーとピーター・ガブリエルのが聴けるとは!

http://www1.rocketbbs.com/618/dfadm.html
あー Double Famous がしばらく聴けなくなるなんてー。
でも、待ってる。
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月曜日に illusions (いいむろなおき(マイム)×上田假奈代(朗読))をみて、やっと一段落。ふぅ。風邪も治ったっぽい。

Beginners Guide to Arabia の 2枚めを聴き始める。なんだかアジアの歌謡曲っぽく聴こえたり、ときにアフリカっぽく聴こえたりもして、ヨーロッパ中心部だけ変化していっててそれ以外の地域はアジアもヨーロッパもアフリカもあんまり変わんないんじゃないのか日本の古語の残り方のように、とトルコ三大文明展と併せて考える。

イッセー尾形の翌日にパントマイムを観るとどう感じるか、をサブテーマ(…サブテーマ…)に据えていたのだけれど、準備の動作の段階から。身体の柔らかさは普通のバレリーナを越えてそうなくらい脚を後ろに高く挙げてたし、しなやかさは骨までも一緒にカーブしてるかのよう。そして本番では、日本人の得意技の一つと私が勝手によんでいる空気を捉える雰囲気、イメージを限定するのではなく解き放つ表現に感じる。
そして上田假奈代、自作の詩ではない作品を朗読するのはひょっとして初めてかも、と思うのだが、んー、前日の夜 3時まで読んでた私の感じ方、とは違ううけとりかたと雰囲気を持って朗読しつつ、語りつつ、また朗読しつつ、そんな空気に包まれて、なんだかふしぎなきもちになる。彼女の心の中が、すうっとそのまま広がって、やや落とされた照明と暗闇に、そしてここちよい。とても。うつらうつら。ふっ。ウッドベースとギター、そして親指ピアノやビニールパイプや何やかやで音を出してる人がまた面白くて、彼女の声に、何倍にも膨らませたり時に反発したり、そして共鳴したり。
これは 4月から毎週行かないといけなくなりそうな予感。

ノラ・ジョーンズの新譜を試聴してみる。……反則技である。カサンドラ・ウィルソンかと紛うような曲に、えらいうまくなったかのような唄。お金かかってる。で、困ったことにタイトル通り気持ちよくリラックスできる音になってて。
で、リッキー・リー・ジョーンズも聴いてみる。深い声、してる。もうマガジンの軽さじゃない。
あと、ファドじゃなくてポルトガル出身カナダ人の 2nd で買いかけたのも聴く。汎ヨーロッパにしてアフリカで…って買うしかないのか? 声がいまいちなんだけど。。

いかん。さっきから頭いたいー、と思ってたら 37.0 度だし。はやく寝よ。
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別サイトアップ:川合玉堂展(京都高島屋)、トルコ三大文明展(大阪歴史博物館)(メルマガも)、イッセー尾形 最後の最後の上
取り急ぎ。ほんとは曾根崎心中を観て、シルクロードの装い展を観てイスラムについて考えて Beginners Guide to Arabia を聴いて、ってやってるけどもういっぱいいっぱい。

あちこちからウイルスくる。風邪やらインフルエンザやらメールやら。

「風邪に特効薬はないからねー」
医者のことば。
くそーなおしてくれよーそういわずにさー。

新着。
一瞬の光 白石一文
だから、体調の悪いときにこういう微妙にシンクロしてしまう本をみつけてしまって一気に読了させられさらに悪化していくという能力(…能力?)はいやだっていうのにこの。

断定的な見方、いつの時代やねん、っていう派閥争い、や文体、

タイタンまでいかなくてもペンの腕力でここまで読ませるのはすごい。久々の立読み・即買い・即日読了

あらすじを説明するのがこれほど無意味で、むしろ有害であることは、考えあぐねて net で検索してはっきりとわかった。

欠点はあちこちあっても、それでも一気に読ませてしまったのは何なのか、いろいろ考えて思いあたるのは、そこにある感情のぶれが、紛いもなく本物だから、
(↑書きかけそのまま up)
FOILvol.5特集:ある日 ONE DAY
川内倫子なので。
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