2010年07月の記事


消費税
細川 大蔵省 菅 消費税
言いたいことはそれだけ。
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音楽の現実
とある昔のアフリカ音楽のCD再発復刻の音について、ちょっと議論が。
http://desertjazz.exblog.jp/11509627/
直接の感想はおこがましくもそちらへ投稿してしまったので、繰り返す気はない。
私が取り上げたいのは、田中勝則氏という、本来の意味での(例えばピーター・ガブリエル系でない)ワールド・ミュージックを日本に紹介した大家(中村とうよう氏の次の世代の第一人者といっていいと思う)が、元音楽評論もされてた?(よく知らない、田中勝則氏もちょっと誤解してる様子)とはいえあくまでも一感想を載せたブログに、ここまで強烈な批判を寄せたその事情について、である。
もちろん推測だ。が、単に輸入盤を扱うだけでなく独自の企画/復刻を意欲的に行っている彼の会社の社員は5名であること、そしておそらく経営的には相当厳しいこと、はほぼ間違いない。彼のそこでの批判は、監修者としてではなく経営者/営業マンとしてのそれである。

ここであえて言い切ろう。
あなたが聴く音楽は、100%(99%とか99.9%とかでない)、宣伝費が少なくとも数百万、実際は(数千万・)数億~をかけた産業としての音楽である。売上と利益が発売前からかなりの精度で計算された、商売である。
とあるシンガーのシングルを出すにあたって、多数の作曲家に延べ数百曲のオーダーを出し、その中から一曲をセレクトして多数のスタッフによって作り上げていく、それが現代のヒットチャートに載る曲の作り方である。
だからあなたは乗せられているだけ、踊らされているだけである、"感動" させることを義務づけられた曲たちによって。
(まぁ音楽に限った話でもないが)

一方で聴かれる場が非常に限定された音楽も数多存在する。数多存在するが、ますます一般の耳に届く機会が減ってきている。FMをちょっと聴いただけでもわかる。DJはその曲やミュージシャンのことを何も知らない。知っているのは、宣伝費を数億~かけた曲やミュージシャンだけである。

それが現実である。
現実でありながら仮想現実一歩手前、箱庭で遊んでるのと変わりない。(auか)
マトリックスは偉かった(何故にそんな方向に)。

で、最初に戻る。
双方とも決定的な立場の違いがある。
が、音楽に対するその真摯な姿勢は共通している。(双方ともお認めにはならないだろうが)
誰がその議論を嗤えよう?

私が聴く音楽に、そして音楽に限らず、宣伝費という項目は存在しない。
もちろん相当程度バイアスがかかっていることは自覚している。
でも私は、街で耳にする母親の子守唄でもきっと聴く。
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