「乾燥注意報」
 関東地方は35日振りのお湿りで、朝からみぞれ交じりの雨になってます。
 今から300年程前の江戸は、人口100万人を超える世界最大級の都市でした。
当時の家屋は木材と紙(襖や障子)で出来ていたため、ちょっとした火の粉が元で大火となることもしばしばでした。

 「火事と喧嘩は江戸の華」と言われたように火事は日常茶飯事でしたが、1657年1月18日に発生した「明暦の大火(振袖火事)」は死者数10万とも言われ、震災戦禍を除けば日本史上最大の火災となっています。

 明暦の大火があった旧暦1月18日は新暦でいえば2月9日頃となりますが、都心でも乾燥注意報の発令が34日間続いており、現在は非常に火事になりやすい状況です。

 ちなみに、乾燥注意報の連続記録は、1973年11月18日から翌74年1月21日までの65日間が過去最長で、次いで2010年12月31日から翌11年2月6日までの38日となっています。今回の連続発令日数は1995年11月25から同年12月28日までの34日間に並ぶ歴代3位の記録と
なっています。

 なお、乾燥注意報は、木材の乾燥具合を示す実効湿度が50%以下、または1日の最小湿度が25%以下になると予想される場合に出されるもので、本来が火災に対する注意喚起です。

 また、空気の乾燥によりインフルエンザが広がりやすくなっています。
「風邪に用心、火に用心」を心がけたいものです。